かなり以前のレビューで「内容が薄い」と書かれていましたが、私にとっては誰にとっても当てはまるような簡単な内容(実践が簡単というわけではない)こそ近道なんだなと思えました。通信大学の方向けなのですが、学びに向かう姿勢そのものは、地方だろうが国公立だろうが小学生だろうがスポーツや芸術だろうが、同じだろうなという印象です。そういうところを突いているから信頼が持てます。やるしかないのですよね。
通信制大学は通学と違い、締め切りを意識しにくく、スケジュールも自分で立てなければなりません。そのうえ多くの人は仕事や家事をこなしながらです。大学そのものが初めての人にとっては、レポート作業そのものが辛く、B・C評価で嘆いたり、何度もD評価でやり直しを食らったりと色々削られてしまうでしょう。それでも大学を卒業したい!大卒資格で就職したい!大学院にも行きたい!教職や学芸員資格を取りたい!自信をつけたい!ちゃんと"学び"ってやつを成し遂げたい!……という人にとっては、本書が立ち向かう姿勢のヒントとなります。レポート、スクーリング、仲間との支え合いと留意点、教員への質問、通信授業試験、卒業論文、基本的なことについての姿勢は充実しています。
※個人的な話ですが、本書は通信生にとってほぼ全員が直面することであり基礎的なことなのですが、様々な理由で心が折れ、本書の内容でも自分を追い詰め、苦しくなる方はいるだろうなと思っています。檄を飛ばす本ではないのですが、「基本的には誰も助けてくれない」「やらなければ永久に先に進まない」「だからやるしかない」というトーンは一貫しています。できない自分を追い詰めたり、失敗の結果を背負いきれず潰れてしまったり、そもそも望まない形で通信制大学に来てしまい(いわゆる不本意入学)辛い、というのはあるかもしれません(そういう時の心の持ちようも書いてあります)。個人的には、そういう時は無理に読まなくていいです。そういう時は毒でしかないだろうし、辛い思いをして読む本なんてこの世にありません。読むにしても、せめて自分に最も優しくしてくれた人が寄り添って語りかけてくれるイメージで脳内変換するだとか、ワンクッション工夫を入れてほしいです。私はそういう時がありましたし、辞めていった人の姿を見てもそのようなことを思ってしまいます。全国の通信生のみなさん、がんばってくださいね。
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大学通信教育に学ぶ人のためのスタディガイド 単行本 – 2005/5/1
大学の通信教育に学ぶ人が、必要な事務的な手続きから 学習の仕方まで、困難をくぐり抜けて卒業に至るまでの プロセスを、具体例を用いながら解説した大学通信教育 に関する「How to本」の決定版!
- 本の長さ123ページ
- 言語日本語
- 出版社慶應義塾大学出版会
- 発売日2005/5/1
- ISBN-104766411315
- ISBN-13978-4766411317
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登録情報
- 出版社 : 慶應義塾大学出版会 (2005/5/1)
- 発売日 : 2005/5/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 123ページ
- ISBN-10 : 4766411315
- ISBN-13 : 978-4766411317
- Amazon 売れ筋ランキング: - 522,779位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2010年11月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
みなさん結構,酷評してますが当り前のことを当たり前に載せている良書かと思います。本書は学術書ではないので,その要素を求めることは要らないのと,あくまでも私は思います。
そして,本書は試験の答案方法も詳細に記載されていますが,通教での心構えだったり,人間関係についても記述されています。そのため,通教生活の指針書として活用できます。
これから,慶應問わず通教に入る方は通読する価値があると思います。
そして,本書は試験の答案方法も詳細に記載されていますが,通教での心構えだったり,人間関係についても記述されています。そのため,通教生活の指針書として活用できます。
これから,慶應問わず通教に入る方は通読する価値があると思います。
2017年6月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本を購入したのは7年前です。
当時、私は放送大学(通信教育)で学ぶ学生だったのですが、
慶應義塾大学の通信教育課程で、教職がとれるという情報を聞き、
通信教育の説明会に参加した時に、購入しました。
説明会を受け、この本を読んだ感想を一言だけいうと、
放送大学よりもレポートが大変だと思いました。
私はその後、近畿大学通信教育過程の図書館司書コースに入学し、
たくさんレポートを出して、図書館司書の資格をとりました。
近畿大学での学びでは、この本の内容を思い出して、
レポートに取り組むことができたので、
この本から得た知識は、とても役に立ちました。
通信制の大学は、入ってみないとわからない世界があったりします。
しかし、その情報を開示している本書は、他大学との比較もでき、
希少なのではないかと思いました。
通信教育選びの参考に、ぜひご一読を。
当時、私は放送大学(通信教育)で学ぶ学生だったのですが、
慶應義塾大学の通信教育課程で、教職がとれるという情報を聞き、
通信教育の説明会に参加した時に、購入しました。
説明会を受け、この本を読んだ感想を一言だけいうと、
放送大学よりもレポートが大変だと思いました。
私はその後、近畿大学通信教育過程の図書館司書コースに入学し、
たくさんレポートを出して、図書館司書の資格をとりました。
近畿大学での学びでは、この本の内容を思い出して、
レポートに取り組むことができたので、
この本から得た知識は、とても役に立ちました。
通信制の大学は、入ってみないとわからない世界があったりします。
しかし、その情報を開示している本書は、他大学との比較もでき、
希少なのではないかと思いました。
通信教育選びの参考に、ぜひご一読を。
2006年8月4日に日本でレビュー済み
他大学の通信生に役立つかはわかりませんが、慶應の通信生なら思わずニヤリとしてしまうところがたくさんあるはずです。最初に読んだときは「三井先生って、通信の卒業生なの?」と思ってしまったほど、リアルな内容です。
レポートの書き方本などはよくありますが、結局そういったことは自分で身につけていくしかないのです。試験にしても、自分自身で自分に合った勉強方法を見つけ出していくのが通信だと思います。この本は平易な言葉で書かれており、まるで同じ通信で卒業した先輩のアドバイスをもらっているようでもあります。なぜこういう本をもっと早く出してくれなかったの!という感じです。
レポートの書き方本などはよくありますが、結局そういったことは自分で身につけていくしかないのです。試験にしても、自分自身で自分に合った勉強方法を見つけ出していくのが通信だと思います。この本は平易な言葉で書かれており、まるで同じ通信で卒業した先輩のアドバイスをもらっているようでもあります。なぜこういう本をもっと早く出してくれなかったの!という感じです。
2005年11月3日に日本でレビュー済み
慶応義塾大学出版会が発売している大学通信教育ガイドなので、さぞレベルが高くて詳細なものかと期待したが、かなり期待外れであった。
「大学通信教育」と銘打っている割に、そこで述べられていることはほとんどが慶応についてのことで、学習にはいかに真面目に取り組まなければならないかが書かれているだけのことである。
スクーリングに参加する部分にいたっては、「夏は冷房の効きすぎに気を付けて」とか、「トイレは先に行っておく」など、わざわざ本を購入しなくてもわかることを、懇切丁寧に書いてあるだけで、学生の視点に立った内容とはほど遠い。
この本を購入するのは、通信教育ゆえに入手できる情報が少ない学生がほとんどであろう。
いかに合理的に単位を修得するか、そのためにはどのようなレポート記述方法が良いかなどを解説すべきで、かなり察しの良い学生でもない限り、この本を活用することは無理であろう。むしろ、そのような学生ならば、こんな本は購入する必要もない。
残念ながら、この本は立ち読みか、友人との共同購入、古本屋での購入が正しい選択だと思う。
「大学通信教育」と銘打っている割に、そこで述べられていることはほとんどが慶応についてのことで、学習にはいかに真面目に取り組まなければならないかが書かれているだけのことである。
スクーリングに参加する部分にいたっては、「夏は冷房の効きすぎに気を付けて」とか、「トイレは先に行っておく」など、わざわざ本を購入しなくてもわかることを、懇切丁寧に書いてあるだけで、学生の視点に立った内容とはほど遠い。
この本を購入するのは、通信教育ゆえに入手できる情報が少ない学生がほとんどであろう。
いかに合理的に単位を修得するか、そのためにはどのようなレポート記述方法が良いかなどを解説すべきで、かなり察しの良い学生でもない限り、この本を活用することは無理であろう。むしろ、そのような学生ならば、こんな本は購入する必要もない。
残念ながら、この本は立ち読みか、友人との共同購入、古本屋での購入が正しい選択だと思う。
2006年6月10日に日本でレビュー済み
買った時はそれほどと思いませんでした。でも大学通信教育を続けていると、つい読み返してしまいます。勉強のモチベーションが下がった時だけでなく、友人との関係に悩んだ時や試験に落ちてがっくりしてる時に手が伸びます。慶応だけの話もあるので、その点は少し残念ですが。