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悲しみにある者 ハードカバー – 2011/9/20
ジョーン・ディディオン
(原著),
池田年穂
(翻訳)
死は、いざ訪れると、私たちが予期したようなものでは少しもない—。夫の死後一年間の心のたたかいと立ち直ろうとする努力を描き、死を悼むことの意味を深く問いかける。全米図書賞受賞のノンフィクション作品。
- 本の長さ250ページ
- 言語日本語
- 出版社慶應義塾大学出版会株式会社
- 発売日2011/9/20
- 寸法19.5 x 13.4 x 2.2 cm
- ISBN-104766418700
- ISBN-13978-4766418705
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商品の説明
出版社からのコメント
闘病の末に亡くなった娘、クィンターナとの日々について描かれた、続編 『Blue Nights』 は、アメリカで今年11月に発売予定。日本でも弊社より、早い時期の刊行を予定しております。ご期待ください。
著者について
【著者】
ジョーン・ディディオン(Joan Didion)
1934年カリフォルニア州サクラメント生まれ。現在ニューヨーク州在住。1956年UCバークレー校を卒業後、『ヴォーグ』誌の編集に携わる。処女小説 Run, River は1963年に出版された。1964年に作家のジョン・グレゴリー・ダン(1932年-2003年)と結婚。1966年に生後間もないクィンターナを養女にする。初のノンフィクション Slouching Towards Bethlehem は1968年に出版された。小説、ニュージャーナリズム、映画脚本、書評、新聞・雑誌への寄稿など、ジャンルを問わず旺盛な作家活動を続ける。代表作に、小説としてPlay It As It Lays (1970年)、A Book of Common Prayer (1977年)、Democracy (1984年)、The Last Thing He Wanted (1996年)、ノンフィクションとしてSalvador (1983年)、Miami (1987年)、After Henry (1992年)、Where I Was From (2003年)などがある。邦訳された作品も数多い。本書 The Year of Magical Thinking (2005年)で全米図書賞(ノンフィクション部門)を受賞。自ら戯曲化した芝居(初演は2007年)も大成功を収めた。ハーヴァード、イェール両大学から名誉博士号を受けている。本年11月には、話題となっている Blue Nights がいよいよ刊行される。
【訳者】
池田年穂(いけだ としほ) 1950年横浜生まれ。慶應義塾大学文学部、同文学研究科修士課程修了。現在、慶應義塾大学教授。専門は移民論、移民文学。主な訳書に、ゴードン・S・ウッド『ベンジャミン・フランクリン、アメリカ人になる』(慶應義塾大学出版会、共訳)、エミー・E・ワーナー『ユダヤ人を救え!――デンマークからスウェーデンへ』(水声社)、ジェームズ・ウォルヴィン『奴隷制を生きた男たち』(水声社)(いずれも2010年刊行)などがある。
ジョーン・ディディオン(Joan Didion)
1934年カリフォルニア州サクラメント生まれ。現在ニューヨーク州在住。1956年UCバークレー校を卒業後、『ヴォーグ』誌の編集に携わる。処女小説 Run, River は1963年に出版された。1964年に作家のジョン・グレゴリー・ダン(1932年-2003年)と結婚。1966年に生後間もないクィンターナを養女にする。初のノンフィクション Slouching Towards Bethlehem は1968年に出版された。小説、ニュージャーナリズム、映画脚本、書評、新聞・雑誌への寄稿など、ジャンルを問わず旺盛な作家活動を続ける。代表作に、小説としてPlay It As It Lays (1970年)、A Book of Common Prayer (1977年)、Democracy (1984年)、The Last Thing He Wanted (1996年)、ノンフィクションとしてSalvador (1983年)、Miami (1987年)、After Henry (1992年)、Where I Was From (2003年)などがある。邦訳された作品も数多い。本書 The Year of Magical Thinking (2005年)で全米図書賞(ノンフィクション部門)を受賞。自ら戯曲化した芝居(初演は2007年)も大成功を収めた。ハーヴァード、イェール両大学から名誉博士号を受けている。本年11月には、話題となっている Blue Nights がいよいよ刊行される。
【訳者】
池田年穂(いけだ としほ) 1950年横浜生まれ。慶應義塾大学文学部、同文学研究科修士課程修了。現在、慶應義塾大学教授。専門は移民論、移民文学。主な訳書に、ゴードン・S・ウッド『ベンジャミン・フランクリン、アメリカ人になる』(慶應義塾大学出版会、共訳)、エミー・E・ワーナー『ユダヤ人を救え!――デンマークからスウェーデンへ』(水声社)、ジェームズ・ウォルヴィン『奴隷制を生きた男たち』(水声社)(いずれも2010年刊行)などがある。
登録情報
- 出版社 : 慶應義塾大学出版会株式会社 (2011/9/20)
- 発売日 : 2011/9/20
- 言語 : 日本語
- ハードカバー : 250ページ
- ISBN-10 : 4766418700
- ISBN-13 : 978-4766418705
- 寸法 : 19.5 x 13.4 x 2.2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 635,638位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 104,879位ノンフィクション (本)
- - 177,002位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年2月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「突然に襲った夫の死」、直後からどんな状況になったのか、時間的に冷静な視点で記録されている。 知人が同様に未亡人となり、日々をどう過ごしているのか理解できず、言葉もかけられなかった。 読んでみて真今日を察し、見守ることができ良かった。
2023年7月31日に日本でレビュー済み
Joan Didionの素晴らしい文章がこの翻訳家のせいで台無しです。あまりに直訳であまりに読みづらい。半分近く頭に入らず、心にも響かず。読みづらい翻訳は今までもあったけど、これは度を超えている。ぜひ、英語の原文で読むことをお勧めします。
2019年4月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読み終えたくなかった。筆者も、書き終えたくないと書いていた。両者とも亡くした人を手放したくないのだと思う。本書には最も大切な人との死別がつづられており、共感した。筆者は「実際に故人を見たと打ち明ける者もいる。とても強く存在を感じると打ち明ける者もいる。私の場合はどちらも経験しなかった。」と書くが、原題は「The Year of Magical Thinking」。愛する人の死を完全に受け入れていない状態・・・自分自身、宗教的救いや霊的な話を排除し、真の「亡くした人」を見つめたいと思う一方、実際にはその死を受け入れていない。
本書に描かれる生活も、亡くした人との関係や状況も、自分とは違う。でも、大切な人を亡くすという受け入れがたい境遇と気持ちに差はない。「共感」が叶えられたこの本に、星を5つつけた。
本書に描かれる生活も、亡くした人との関係や状況も、自分とは違う。でも、大切な人を亡くすという受け入れがたい境遇と気持ちに差はない。「共感」が叶えられたこの本に、星を5つつけた。
2011年11月19日に日本でレビュー済み
本書は、作家でもある著者が体験した夫の死とその悲しみ、そして悲しみとの葛藤を描いたノンフィクションである。
著者の名前で検索すると、私は未読だが邦訳された本は5冊以上ある。
2003年12月30日夜9時前後、自宅のマンションで著者の夫ジョン・グレゴリー・ダンは心臓発作を起こし、死亡する。本書によると、心臓疾患や手術の経験があったということだが、それでも夫の急逝は著者に強いショックを与える。しかも、その少し前から、娘のクィンターナはインフルエンザから肺炎・敗血症性ショックに症状を悪化させ、ICUで意識不明の状態だった。
本書は、その時点から、2004年12月31日までの著者の心の動きなどを丹念に辿っている。
著者が作家である以上当然なのだが、自分自身の見たこと・感じたことだけでなく、夫の死の状況や自分の状況などを少しずつだが調査して、客観化していることが印象的だ。それでも、立ち直るには時間がかかり、夫の死んだ日のことを調べるため、マンションの管理記録を見に行くのは8か月後。検死解剖報告書は、著者のショックが引き起こした手違いのため、11か月後になってようやく受け取っている。さらに、そこに書かれたことを理性的に理解するためには、相当な苦労があったようだ。
何よりも著者が書き記したかったのは、悲しみの淵にあって、それに心をかき乱されながらも、悲しみと向き合うときに、生きていく力となるのが死者との思い出であり、さらに、それを一筋の“光”と感じられる時が必ずやってくるということだろう。
著者の結婚に対する言葉で記憶に残ったものを書いておく。「結婚は時間なのだ」。そして、「結婚は時間の否定でもあるのだ」。この矛盾する言葉は、単純であると同時に奥深い言葉に思えてならない。
著者の名前で検索すると、私は未読だが邦訳された本は5冊以上ある。
2003年12月30日夜9時前後、自宅のマンションで著者の夫ジョン・グレゴリー・ダンは心臓発作を起こし、死亡する。本書によると、心臓疾患や手術の経験があったということだが、それでも夫の急逝は著者に強いショックを与える。しかも、その少し前から、娘のクィンターナはインフルエンザから肺炎・敗血症性ショックに症状を悪化させ、ICUで意識不明の状態だった。
本書は、その時点から、2004年12月31日までの著者の心の動きなどを丹念に辿っている。
著者が作家である以上当然なのだが、自分自身の見たこと・感じたことだけでなく、夫の死の状況や自分の状況などを少しずつだが調査して、客観化していることが印象的だ。それでも、立ち直るには時間がかかり、夫の死んだ日のことを調べるため、マンションの管理記録を見に行くのは8か月後。検死解剖報告書は、著者のショックが引き起こした手違いのため、11か月後になってようやく受け取っている。さらに、そこに書かれたことを理性的に理解するためには、相当な苦労があったようだ。
何よりも著者が書き記したかったのは、悲しみの淵にあって、それに心をかき乱されながらも、悲しみと向き合うときに、生きていく力となるのが死者との思い出であり、さらに、それを一筋の“光”と感じられる時が必ずやってくるということだろう。
著者の結婚に対する言葉で記憶に残ったものを書いておく。「結婚は時間なのだ」。そして、「結婚は時間の否定でもあるのだ」。この矛盾する言葉は、単純であると同時に奥深い言葉に思えてならない。