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死日記 単行本 – 2002/12/1

4.2 5つ星のうち4.2 8個の評価

商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

14歳の少年は、なぜ事件に巻き込まれたのか? 活気と希望に満ちるはずの少年時代にしのびよる死の影。少年の日記を紐解くことで事件を追うミステリー。エクスナレッジ社名変更1周年記念企画「作家への道!」優秀賞受賞作。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ エクスナレッジ (2002/12/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2002/12/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 285ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4767802113
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4767802114
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 8個の評価

著者について

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桂 望実
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カスタマーレビュー

星5つ中4.2つ
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8グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2023年12月30日に日本でレビュー済み
好きな作家のデビュー作。迷わずに購入した。存在感のあるタイトルと、儚げで、どこか虚ろな表情のイラスト。内容を想像しながら読書に入り、一気に引き込まれた。14歳の男子中学生が、方々に気を配り続け、日記にだけ吐露した素直な想い。その行間から読み取れる、劣悪な家庭環境がとても辛い。たった一人の母親は、父親でない男性と外出し何日も家を空け、気が向いたときにだけ優しくなる。本当に下衆な成人に傷つけられ、消える田口潤。最期まで心の拠り所にしたのは、母への想いだった。涙が止まらない、不朽の小説。潤は、懸命に生きた。
2014年11月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なんで?なんで?なんで?なんで死ななくちゃいけないの?
なんでそんなにお母さんを愛していたの?お母さんがしあわせじゃないと生きていている意味がなかったの?
そうだね、お母さんが哀しいとも哀しいもんね。
お母さんが笑顔でいられるなら死ぬことなんてどうってことなっかたんだよね。

この母親の元に生まれてきたから運命だからどうしようもなかったんだよね。

9冊目に読んだ桂さんの本。どの本も何か教えてくれてました。
運命には逆らえない事、生まれた時から抱えきれない重荷をもたされている事、私にもわかります。
でもこの作品はやっぱり哀しすぎます。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年4月22日に日本でレビュー済み
想像よりも何倍も上を行く内容の濃さと深さ。

周囲の人々のささやかな優しさや思いやりが余りにも美しくて胸を打つ。それを嬉しいと感じ、感謝し幸福だと思える少年の心にも。きっと彼らが居たからこそなんとか生きてこられたはずだ。でも、どうしてもそれだけでは隙間が埋まらないことにとてつもない虚無を覚えた。
そこに帰るしか道は無く、その居場所がいつか良くなるとどうしても望みを捨てきれない。どこかで信じて、依存しなければ物理的にも生きていけないのが「子供」なのだ。どんなに苦しさはびこる家でも、どんなに最低と嘆く家でも、帰る所はそこしかないんだよな。いつしかその刃は行き先を見失い、己に向くしか道がなくなってしまうのかも知れない。

なに被害者面して泣いてやがる。お前の生い立ちなんか知ったこっちゃない。それでも言い訳をせずに懸命に生きている人はごまんと居て、同じ境遇でもしない人もごまんと居る。母親としての子供の幸せより、女としての自分の幸せを選んだだけのことだ。何かを犠牲にしてでも我を選んだ刃が外へ向くのは必然か。でも言うほど簡単に出来ないのも人間、か…?我を忘れて熱くさせる作品だった。そして、ラストは泣いた。戸田が言ってくれた言葉に。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年1月26日に日本でレビュー済み
シングルマザーの母親に愛人ができたことからネグレクトをうける少年の日記。

DVの父親が事故死した後、転がり込んできた母の愛人。母から女へ変わってしまった母親。直接的な虐待はないものの、主人公の人生が暗転していく。

まったくもって悲惨なお話しなのだが、酷い扱いをされ続けながら母親を慕う主人公の心を掘り下げきれていないからか、ぐさりと響いてこない。主人公の生命が脅かされ続け、そして...となるラストで共感することがないのだ。母が女になるあたりは、上手く表現されているのだけど。

日記の合間に語られる、刑事、母親らのサイドストーリーが本編に効いていないのも残念。
2006年11月12日に日本でレビュー済み
 巻末の解説も無く、あっさりしすぎたあとがきに少しためらいを感じましたが、抑え気味の背表紙の説明文に惹かれて購入しました。ここでストーリーに少しでも触れてしまえば、本書の魅力をそいでしまうことになるでしょう。

 全三章のうち第二章の最後でこの物語の結末は明らかにされますが、第一章を読んでいる段階ではまったく予想できないものでした。ところどころに挿入されるそれぞれの登場人物の生い立ちの描写はやや浅い感じを受けますが、逆に話のテンポを良くしています。日記という形式をとっていることで、残り時間が刻々と減っていく時限爆弾をなにもできずに見せつけられているような錯覚に陥りました。
 本書のテーマは重く、読み終わったあとに残るものは決して心地よいものではありません。それでも最後まで一気に読まされてしまうのは作者の優れた文章力、構成力によるものとおもいます。ひさしぶりにぐいぐいと物語に引き込まれていく感覚を味わうことができた一冊でした。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2007年3月11日に日本でレビュー済み
胸が痛む様な内容。なのに、さくっと読めるのは少年の日記で八割強占めてるから。子どもは親を信頼し愛するようにインプットされてこの世に誕生する。この言葉に感動した。親が子を子が親を簡単に殺やめてしまう様なこの時代に小説を読んでるって感じがしなかったすごくリアルでドキュメントみたいだった。全体の雰囲気とラストでわかるプロローグの真相。作り方すごく上手いです。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年5月11日に日本でレビュー済み
ひたすら救いがなく、切なく、狭まった出口に押し込められるような作品。

タイトルに結論が出ている上に挟まれるエピソードが、一縷の望みさえ打ち砕く。

ただひたすらに女であろうとした母親と、ただひたすらに子供でいたいと願った少年と。
寂しいと、一人でいたくないと、切ないと嘆く母親に、刑事は問う、ではあなたがオトコといたときに、一人になった少年の気持ちは考えなかったのかと。
一人の女性が女であろうとしたときに、同時に母親にはなり得なかったのか。

ただ辛かった。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2003年12月24日に日本でレビュー済み
タイトル・装丁を見た時は、ねらいすぎ?なんて思ってしまい、
あまり期待していませんでしたが、予想に反してけっこう良かったです。
実際にニュースになった事件の裏にも、こんな真実が隠されているのかも
と思うと、心臓をぎゅっとつかまれた気分です。
若干古めな学生の雰囲気(携帯が普及する前くらいのかんじ)と、
テーマが思いのとで、全体的に静かめ(暗め?)な印象ですが
親子の間で殺伐とした事件が繰り返されている今日この頃、改めて
親子の愛情について考えさせられる作品だと思います。
残酷な大人の世界でひたむきな子供の気持ちが胸を打ちます。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート