人間や霊長類に特徴的な“社会的行動”や“社会的能力”と、“脳”の働きの関係についてわかりやすく書かれている。
“社会的行動”を「社会的状況の情報をキャッチする」ことと「情報を基に判断して行動する」ことに分け、それぞれについて脳の特定の場所がキーとなって活動していることを、著者らの実験・観察や海外の先端研究の事例を交えて解き明かしている。
身近な事柄だけに、テレビなどのメディアやネットの情報でのステレオタイプな理由付けや解説に納得してしまいがちだが、脳の機能を科学している現場の解説を読むと脳の機能や成長・成熟などについての認識も新たになった。
また、脳を科学する現場で機能的MRIなどで思考作業をしている人の脳の活動が可視化され、リアルタイムに動きが分かるんだ、と納得した。
本のスタイルとしても、著者の一番言いたいところは簡潔な言葉にしてあり、読み終わった後にしっかりと残るように工夫されている。
解説の図と共に挿入されているイラストも素敵!
読み終わって、自分の脳の前部傍帯状皮質の働きも検査してほしいと思った(笑)
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社会化した脳 単行本 – 2007/9/28
村井 俊哉
(著)
- 本の長さ192ページ
- 言語日本語
- 出版社エクスナレッジ
- 発売日2007/9/28
- ISBN-104767804906
- ISBN-13978-4767804903
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商品の説明
著者について
村井俊哉(むらい としや)
1966年大阪府生まれ。京都大学大学院医学研究科修了、医学博士。
マックスプランク認知神経科学研究所(ドイツ) 、京都大学医学部附属病院助手などを経て、
現在、京都大学大学院医学研究科准教授。専門は臨床精神医学、行動神経学。
さまざまなこころの病が脳の働きのどのような障害から起こってくるのかを、
脳画像などの方法を用いて研究している。訳書に「脳:回路網のなかの精神」(新曜社、2001)、
「臨床神経心理学」(文光堂、2004)がある。
登録情報
- 出版社 : エクスナレッジ (2007/9/28)
- 発売日 : 2007/9/28
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 192ページ
- ISBN-10 : 4767804906
- ISBN-13 : 978-4767804903
- Amazon 売れ筋ランキング: - 996,998位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 45,252位医学・薬学・看護学・歯科学
- カスタマーレビュー:
著者について
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