鉄道の仕事に携わる限り、この事故について避けて通れないと思い手に取りました
恥ずかしながら感情移入しやすいため、読んでいる間何べんも涙が止まらなくなり、読み終わった後も繰り返し思い出されて涙が滲んでしまうほど壮絶な内容でした
著者が繰り返し述べている「この事故を生き延びた自分の使命はJR西日本を監視することだ」の言葉が胸に刺さります
JR西日本に限らず、鉄道会社に限らず、全ての企業は利用される方々によってチェック、監視されていることを忘れてはならないと感じます
そういう意味で、企業に勤める全ての人にとってこの本から学ぶことは多くあると思います
忘れてはならないのは起こしてしまった過ちそのものではなく、再び過ちを起こさない努力を続けていくことであると、深く胸に刻みつけられました
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福知山線5418M 一両目の真実 単行本 – 2006/11/21
吉田 恭一
(著)
- 本の長さ176ページ
- 言語日本語
- 出版社エクスナレッジ
- 発売日2006/11/21
- ISBN-104767805961
- ISBN-13978-4767805962
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登録情報
- 出版社 : エクスナレッジ (2006/11/21)
- 発売日 : 2006/11/21
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 176ページ
- ISBN-10 : 4767805961
- ISBN-13 : 978-4767805962
- Amazon 売れ筋ランキング: - 683,031位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,525位鉄道 (本)
- - 12,709位社会学概論
- - 106,464位ノンフィクション (本)
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2017年5月14日に日本でレビュー済み
2014年6月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私自身関東の鉄道会社で働いていますが、この事故はどの会社でも必ず研修で勉強させられる、語り継いでいかなければならない鉄道事故となっています。
この事故により国土交通省から鉄道各社に指導が入り、各社が独自の安全方針を打ち出し、更なる安全運行に日々注力しています。
著者の鉄道に対する知識も十分で内容も良くまとめられており、鉄道を知らない人でも読みやすい内容になっていますので是非たくさんの人に読んで頂きたい一冊です。
この時代にこんな痛ましい鉄道事故が起こってしまうものなのかと驚かされた事故でしたが、この書の内容を見て更に愕然とさせられました。
あの時期のJR西日本は路線拡大と過密ダイヤにより営業実績も良く、見本としていた鉄道会社も多数ありました。
実際私が今勤めている会社も西日本に追いつけ追い越せと西日本を崇拝しているような発言を社内幹部から何度も聞いたものでした。
この書を読んでATSがどうこうよりも社内の気風や管理体制が引き起こした人災としか考えられなくなりました。
安全は鉄道事業最大の責務であり、その安全を守るのは乗務員で、その乗務員は最後の安全装置とならなければなりません。
これからも固い決意と共に安全の確保に努めて行きたいと思います。
この事故により国土交通省から鉄道各社に指導が入り、各社が独自の安全方針を打ち出し、更なる安全運行に日々注力しています。
著者の鉄道に対する知識も十分で内容も良くまとめられており、鉄道を知らない人でも読みやすい内容になっていますので是非たくさんの人に読んで頂きたい一冊です。
この時代にこんな痛ましい鉄道事故が起こってしまうものなのかと驚かされた事故でしたが、この書の内容を見て更に愕然とさせられました。
あの時期のJR西日本は路線拡大と過密ダイヤにより営業実績も良く、見本としていた鉄道会社も多数ありました。
実際私が今勤めている会社も西日本に追いつけ追い越せと西日本を崇拝しているような発言を社内幹部から何度も聞いたものでした。
この書を読んでATSがどうこうよりも社内の気風や管理体制が引き起こした人災としか考えられなくなりました。
安全は鉄道事業最大の責務であり、その安全を守るのは乗務員で、その乗務員は最後の安全装置とならなければなりません。
これからも固い決意と共に安全の確保に努めて行きたいと思います。
2011年6月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ルポライターさんが事故車両に乗り合わせた不幸を書かれた日記みたいな本。
(あのすざまじい車両の中にいたのに生きておられたのはすごい幸運?だったんでしょうね。)
内容が内容だけにBOOKOFFへ移動する日もそう遠くないでしょう・・・
(あのすざまじい車両の中にいたのに生きておられたのはすごい幸運?だったんでしょうね。)
内容が内容だけにBOOKOFFへ移動する日もそう遠くないでしょう・・・
2016年4月10日に日本でレビュー済み
福知山線脱線事故で、最も多くの死者が出た先頭車両。そこに偶然乗り合わせる事になった方の手記です。
事故を起こした電車に乗っておられたからこそ書ける、事故の遠因になったとも言われるオーバーランの状況や、生々しい事故の瞬間、そして救助されるまでの過酷な状況。
それらを追体験して、我々が普段、当たり前だと思っている交通機関の安全について考える事が出来ます。
また、当事者として体験した事をもとに事故の原因についての考察も述べられており、これは評論家による、実際に事故を体験せず推測だけで書かれた著書とは一線を画した内容であり、一読の価値があると考えます。
我が国の鉄道史に残る大事故の記録として、そして利益追求の余り安全を蔑ろにした結果起こった事故の記録として、多くの方々に読んで頂きたい書であると思います。
事故を起こした電車に乗っておられたからこそ書ける、事故の遠因になったとも言われるオーバーランの状況や、生々しい事故の瞬間、そして救助されるまでの過酷な状況。
それらを追体験して、我々が普段、当たり前だと思っている交通機関の安全について考える事が出来ます。
また、当事者として体験した事をもとに事故の原因についての考察も述べられており、これは評論家による、実際に事故を体験せず推測だけで書かれた著書とは一線を画した内容であり、一読の価値があると考えます。
我が国の鉄道史に残る大事故の記録として、そして利益追求の余り安全を蔑ろにした結果起こった事故の記録として、多くの方々に読んで頂きたい書であると思います。
2014年1月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
壮絶な事故で「全員即死」でも不思議はなかった状態にありながら、奇跡的に一命を取り留めた人が思い切って書き記した貴重な本。はっきりした事故原因まではわからないが、どういう条件が揃って一命を取り留めたかは、十分考察するに値する。
2012年6月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
JR福知山線脱線事故に巻き込まれた、悲惨な事故体験記です。当事者が書くとあまりに生々しく,なんとも言えないのですが、作者の吉田さんは良くお書きになられており敬服します。お亡くなりになられた皆様には、ご冥福をお祈り申しあげます。絶対に風化させてはいけない悲惨な事実ー一両目の真実。
2011年4月17日に日本でレビュー済み
最初、TVの報道でエフュージョン尼崎の現場を見た時、違和感を覚えた。同マンションから南西に線路が蛇行している。これは尼崎方向ではなく、西宮・芦屋方向に行く事になる。
20年程前、新伊丹に住んでいた頃、日常の通勤経路は阪急電車だったが、たまに福知山線に乗って大阪に行った事を思いだすと、こういうカーブはなかった。カーブはそこをはるかに進み、まさに尼崎駅を見ながら南東に蛇行していたのだ。
平成9年に東西線開通によって、福知山線の上り下り両方とも、現在の形態になったらしい。つまり、エフュージョン尼崎からの南西への蛇行(結局、大きく半円を描いて南東へ向かうのだが)は従来下り線のみで、尼崎駅手前からの南東の蛇行は上り線のみだったのだ。
当時の尼崎駅は今と全然違い、神戸線の新快速は勿論、快速も止まらず、単なる普通電車しか止まらない駅で、福知山線の上り線路は尼崎駅のプラットフォームにすら接続してなかったのだ(従って、福知山線は尼崎駅に停まらない)。
何を言いたいかといえば、旧来のままだったら、この大惨事は無かった事になる。
起こってしまった出来事に「たら」を言っても仕方がないが、更に加えると、残念なことに悪魔に魅入られた感もする。23歳の運転士は回送電車で始発駅となる宝塚駅に入る寸前も、カーブを制限速度オーバーしている。
この回送電車の車掌も事故車両の車掌と同じなので、危険なシグナルを察知出来なかったのか。分析すればキリがないが、一両目に乗っていた筆者は言う。
115キロの速度でブレーキを最後までかけなかった運転士は、我々を道連れに自殺を図ったとしか考えられないと。
20年程前、新伊丹に住んでいた頃、日常の通勤経路は阪急電車だったが、たまに福知山線に乗って大阪に行った事を思いだすと、こういうカーブはなかった。カーブはそこをはるかに進み、まさに尼崎駅を見ながら南東に蛇行していたのだ。
平成9年に東西線開通によって、福知山線の上り下り両方とも、現在の形態になったらしい。つまり、エフュージョン尼崎からの南西への蛇行(結局、大きく半円を描いて南東へ向かうのだが)は従来下り線のみで、尼崎駅手前からの南東の蛇行は上り線のみだったのだ。
当時の尼崎駅は今と全然違い、神戸線の新快速は勿論、快速も止まらず、単なる普通電車しか止まらない駅で、福知山線の上り線路は尼崎駅のプラットフォームにすら接続してなかったのだ(従って、福知山線は尼崎駅に停まらない)。
何を言いたいかといえば、旧来のままだったら、この大惨事は無かった事になる。
起こってしまった出来事に「たら」を言っても仕方がないが、更に加えると、残念なことに悪魔に魅入られた感もする。23歳の運転士は回送電車で始発駅となる宝塚駅に入る寸前も、カーブを制限速度オーバーしている。
この回送電車の車掌も事故車両の車掌と同じなので、危険なシグナルを察知出来なかったのか。分析すればキリがないが、一両目に乗っていた筆者は言う。
115キロの速度でブレーキを最後までかけなかった運転士は、我々を道連れに自殺を図ったとしか考えられないと。
2008年2月1日に日本でレビュー済み
福知山線脱線事故時、仕事に向かうため一両目に乗り合わせていた著者。鉄道ファンでもある著者が、車内であまりのスピードに明確に脱線を予感し、数メートル先にいるはずの運転士を見ようとしたそのとき、車体がふわりと進行方向に向かって左側に傾いた…。事故の瞬間や救助作業のリアルな描写は、そのときその場に居あわせた者だけが語れる「真実」だ。そして、阪神・淡路大震災の教訓から生まれた瓦礫下での医療や各自治体の連携救助作業が、彼を救った。
技術畑の人間でもある著者が強烈に感じたJRの脆弱さ、今後の安全性への疑問、そして、マスメディアの人間であると同時に被害者であることの矛盾などもつづられている。そして、運転士はなぜああいう行動をしたのか?という当然すぎる疑問も…。事故前、回送運転時のあまりに不可思議な運転内容を改めて思うと、深い闇を見るようでゾッとさせられる。
著者が味わわざるを得なかった一つのあまりにも長く強烈な経験を、まるで2時間半の間に一気に追体験した感じもあり…読後、長い間眠れなかった。
技術畑の人間でもある著者が強烈に感じたJRの脆弱さ、今後の安全性への疑問、そして、マスメディアの人間であると同時に被害者であることの矛盾などもつづられている。そして、運転士はなぜああいう行動をしたのか?という当然すぎる疑問も…。事故前、回送運転時のあまりに不可思議な運転内容を改めて思うと、深い闇を見るようでゾッとさせられる。
著者が味わわざるを得なかった一つのあまりにも長く強烈な経験を、まるで2時間半の間に一気に追体験した感じもあり…読後、長い間眠れなかった。