最近ぞくぞくと発売されるデザイン誌はいまひとつ物足りない。なぜか？
それはおそらく、どの雑誌でも同じデザイナーを扱い、どの雑誌も丁寧にその魅力を伝えることを放棄しているからだろう。だから、せっかく購入しても、ぺらぺらめくってはそれでおしまい。次号からは手がのびなくなってしまう。その点、この雑誌は魅力的である。けして安くはないが、そのボリュームに比べれば安い、と感じるだけのコンテンツの豊富さ。そして、独自の視点で選りすぐらデザイナーは、これまでの雑誌の常連をぱぱっと集めて掲載するだけでなく、それぞれのデザイナーを深く掘り下げている。そう、こんなデザイン誌がほしかったのだ。いままで感じていた物足りなさを満たしてくれるような感じ。かゆいところに手が届くというのは、まさにこういうことなのだろう。
次号以降、どんな展開で特集が組まれるのか、今から楽しみで仕方ない。
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