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作戦参謀辻政信 新装版: ある辣腕参謀の罪と罰 単行本 – 2003/2/1
生出 寿
(著)
- 本の長さ322ページ
- 言語日本語
- 出版社潮書房光人新社
- 発売日2003/2/1
- ISBN-104769810873
- ISBN-13978-4769810872
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
一作戦参謀の身でありながら、なぜ彼は重要作戦に重用されて絶大な権力をふるうことができたのか。日本の死命を制した幾多の作戦計画を考案し、作戦指導を行った男の生涯。87年初版の新装版。
登録情報
- 出版社 : 潮書房光人新社 (2003/2/1)
- 発売日 : 2003/2/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 322ページ
- ISBN-10 : 4769810873
- ISBN-13 : 978-4769810872
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年8月26日に日本でレビュー済み
ノモンハン事件当時の関東軍作戦主任参謀の服部中佐、参謀の辻少佐。開戦直前の参謀本部作戦課長の服部中佐、作戦課戦力班長の辻中佐。問題コンビが問題を起こしても形式的な一時的左遷或いは無処罰で、その後に中央に復帰させる陸軍の問題人事。ノモンハン事件の服部・辻が典型例だ。開戦に至る当時、陸軍大臣「東條英機」中将、次官「阿南惟幾」中将、軍務局長「武藤章」少将、強硬な主戦論者で東條の腹心の軍務課長「佐藤賢了」大佐、東條の腹心中の腹心の「冨永恭次」少将、更に強硬な武力主義者の参謀本部第一部長「田中新一」少将、ソツのない出世上手で東條陸相の秘書官もした「服部卓四郎」。そして名を成すことなら何にでも燃え上がり、戦争に狂気の如く突っ走る「辻政信」。これらは東條の取巻きで権勢を振るう。そして日本を戦争に導く東條陸軍大臣、杉山元参謀総長、永野修身軍令部総長、かつ田中新一、服部卓四郎、辻政信だ。明治35年10月11日石川県江沼郡東谷奥村今立(加賀市山中温泉)で次男として生れた辻。父は亀吉、兄妹が6人いた。山中温泉街の色っぽい雰囲気に嫌悪した辻は将校になっても酒は好んでも、女遊びは極端な程に忌み嫌った。名古屋幼年学校(全国に6校、各50名)を受験するも補欠で失敗、大阪回船問屋に丁稚奉公と思いきや、入学直前の1人が身体検査不合格で辻は繰上げ合格、何という運命か。有名なガリ勉で首席卒業、銀時計授与された。陸軍士官学校36期(300名)もガリ勉で一匹狼で首席卒業、恩賜の銀時計。陸軍大学校(51名)は3番で卒業し恩賜の軍刀組となった。趣味は軍事専門書の読書と、刀剣の収集、女は寄せ付けない、独善的で偏狭な人間だった。自負心や功名心が強く好戦的な底知れないタフな男だった。情報軽視し、敵情報判断を誤り、敵を知らず、己を知らず、精神主義で戦う。但し他の参謀と違う点は、辻自ら最前線で指揮を取ることだ。牟田口廉也はほぼ全面的に否定の評価が多いが、辻正信の場合は不思議と評価が真向に割れる。かつ戦後に衆院議員4期(石川1区)、参院議員1期(全国区)当選したことも、加賀市に銅像があることも何とも不思議だ。長女は元通産大臣に嫁いだ由。本書は辻の終戦直前から戦後部分の記述が少ない。誤植が散見され、前半部分が「えらばれる」「けっきょく」「あのばあい」等々のかな書きが多く読みにくいのが気になった。