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ガダルカナル戦記 第1巻 (光人社ノンフィクション文庫 32) 文庫 – 1993/12/1
亀井 宏
(著)
第2回(1980年) 講談社ノンフィクション賞受賞
- 本の長さ611ページ
- 言語日本語
- 出版社潮書房光人新社
- 発売日1993/12/1
- ISBN-104769820321
- ISBN-13978-4769820321
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登録情報
- 出版社 : 潮書房光人新社 (1993/12/1)
- 発売日 : 1993/12/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 611ページ
- ISBN-10 : 4769820321
- ISBN-13 : 978-4769820321
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,241,269位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 7,435位歴史ノンフィクション
- - 18,322位日本史一般の本
- - 202,028位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年12月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ガダルカナル島に送られた日本の兵士さん達はねぇ、ろくに食い物もない中で物量豊富・精強なアメリカ海兵隊との戦いを強いられたんですよ。もちろん戦闘で死んだ人もたくさんいる。確かにいる。もうすっごいそれは文字通りの弾幕だったらしい。機関銃弾を浴びて、迫撃砲の直撃や破片で、あるいは戦車や戦闘機からの攻撃でたくさん死んでいった。それらの死を仕方ないこととは言わない。けれどもその無慈悲な殺し合いの中、糧秣(食糧)も補給されないで戦いに投じられ、飢えに加えてマラリア・赤痢などを発症し、数多の召集兵らが死んでいったんですよ。ことばは悪いがそんな情けない死に彼らは追いやられていったのですよ。ジャングルの中、道なき道を地図も与えられずに踏み分け踏み分け、攻略の後は敵方の食糧を分捕れと。それを兵士達はルーズベルト給与と称していたらしい。
日を追うほど堅固になるアメリカ軍基地・陣地、防衛線を次々と突破され、小隊はおろか中隊また大隊単位まで全滅していく中、ようやくのこと下命された転進とことばが飾られた撤退・退却。しかしその退避行の中、捕虜になることを許さない(生きて虜囚の辱めを受けず………戦陣訓)日本軍は、動けない傷病兵達にいざというときには自分で自分を始末せよと手榴弾や毒薬をわたしたんだって。人の命が鴻毛ほどのものでもなかった時代がね、この国にあったんですよ。
それから何十年かして、この国の総理が人の命は地球よりも思いとのたまわってハイジャックの折、組織テロを起こした極悪犯を釈放したことがあったけど、ほんとかなあって思ってるね。本当にみんな意識の底からまあいわゆる人権だね、それを大事にしようって考えているのかどうかって。
昔のことだって?いいやあなたたったの70年前のことですよ。今は平和だし、憲法9条があるって?それはそうかもしれないけど、一旦ことが起こると脆いものかもしれないよ。あなたたちはね、近隣の某国のことや〇〇〇〇国の所業の報道を見て眉をひそめているかもしれないけどわたしたちの前の世代が経験したこともよっぽどなことであったのよ。
読もうとするならそれなりの覚悟がいるよ。何といってもこのページ数。大長編小説に匹敵する。それにね、著者は現代文に慣れているわたしたちに当時のカタカナ文語調の命令文を読み下すことを課すんですよ。読みづらい。これをもっと平易に書き直してくれたら思うのだけど、しかしそれでは伝わらないものがあるとの著者の判断なんだろう。たとえば要するに、退却!………といえばいいものを持って回って自己の権威の失墜を防ぐべく、まだ虚勢を張る、そんな欺瞞に満ちたものの香りを嗅げということなんだろう。また、書中、図版が多用されているが、これはその時々のものであって、それに著者が聞き取りの中で実際に書いてもらったものであったりするのだけれど、自分で別に用意する方がより理解が深まると思いますよ。トラック・ニューブリテン・ガダルカナルとかの位置関係がわかるもの。それからガダルカナル島の全体図。
電車の中やら喫茶店やらで読み継いで約1ヶ月かかって読了して、何か今はぼうっとしたあえて言えば虚脱感というものに被われている感じ。どうなんだろうってね。さっきも書いたけど、昔と言えば昔のことなんだけど。本当にわたしたちはこの事実を乗り越えているのか?ということね。著者は後書きでね、「あの戦争はやむをえなかったのではないかと思い始めている」と書いてるんだね。それには先の戦争を語るときにはどうしたって軍部の責任を問うということから逃れられないのだけれど、そんな犯人捜しだけで終われないこの国の歴史も加えた精神構造とそれを持って醸成された儀式的行動様式のようなことにまで思索は深められているのかとの著者の含意があるのではとわたしは勝手に思っているんですよ。人間は(人類は)歴史から何も学ばないとの偉人のことばがあるらしい。また、歴史は繰り返すとも言い習わしますよね。そんなこととんでもないことなんだし、今は民主国家なんだけどガダルの兵隊さん達が食うものもない中、やせてやせて太ももが腕ほどの太さもなくなって目だけがぎょろつき、そして死んでいった。そのことをこの飽食・食糧廃棄大国にあってもやはり心にとどめておかねばならないのではないでしょうかね。
日を追うほど堅固になるアメリカ軍基地・陣地、防衛線を次々と突破され、小隊はおろか中隊また大隊単位まで全滅していく中、ようやくのこと下命された転進とことばが飾られた撤退・退却。しかしその退避行の中、捕虜になることを許さない(生きて虜囚の辱めを受けず………戦陣訓)日本軍は、動けない傷病兵達にいざというときには自分で自分を始末せよと手榴弾や毒薬をわたしたんだって。人の命が鴻毛ほどのものでもなかった時代がね、この国にあったんですよ。
それから何十年かして、この国の総理が人の命は地球よりも思いとのたまわってハイジャックの折、組織テロを起こした極悪犯を釈放したことがあったけど、ほんとかなあって思ってるね。本当にみんな意識の底からまあいわゆる人権だね、それを大事にしようって考えているのかどうかって。
昔のことだって?いいやあなたたったの70年前のことですよ。今は平和だし、憲法9条があるって?それはそうかもしれないけど、一旦ことが起こると脆いものかもしれないよ。あなたたちはね、近隣の某国のことや〇〇〇〇国の所業の報道を見て眉をひそめているかもしれないけどわたしたちの前の世代が経験したこともよっぽどなことであったのよ。
読もうとするならそれなりの覚悟がいるよ。何といってもこのページ数。大長編小説に匹敵する。それにね、著者は現代文に慣れているわたしたちに当時のカタカナ文語調の命令文を読み下すことを課すんですよ。読みづらい。これをもっと平易に書き直してくれたら思うのだけど、しかしそれでは伝わらないものがあるとの著者の判断なんだろう。たとえば要するに、退却!………といえばいいものを持って回って自己の権威の失墜を防ぐべく、まだ虚勢を張る、そんな欺瞞に満ちたものの香りを嗅げということなんだろう。また、書中、図版が多用されているが、これはその時々のものであって、それに著者が聞き取りの中で実際に書いてもらったものであったりするのだけれど、自分で別に用意する方がより理解が深まると思いますよ。トラック・ニューブリテン・ガダルカナルとかの位置関係がわかるもの。それからガダルカナル島の全体図。
電車の中やら喫茶店やらで読み継いで約1ヶ月かかって読了して、何か今はぼうっとしたあえて言えば虚脱感というものに被われている感じ。どうなんだろうってね。さっきも書いたけど、昔と言えば昔のことなんだけど。本当にわたしたちはこの事実を乗り越えているのか?ということね。著者は後書きでね、「あの戦争はやむをえなかったのではないかと思い始めている」と書いてるんだね。それには先の戦争を語るときにはどうしたって軍部の責任を問うということから逃れられないのだけれど、そんな犯人捜しだけで終われないこの国の歴史も加えた精神構造とそれを持って醸成された儀式的行動様式のようなことにまで思索は深められているのかとの著者の含意があるのではとわたしは勝手に思っているんですよ。人間は(人類は)歴史から何も学ばないとの偉人のことばがあるらしい。また、歴史は繰り返すとも言い習わしますよね。そんなこととんでもないことなんだし、今は民主国家なんだけどガダルの兵隊さん達が食うものもない中、やせてやせて太ももが腕ほどの太さもなくなって目だけがぎょろつき、そして死んでいった。そのことをこの飽食・食糧廃棄大国にあってもやはり心にとどめておかねばならないのではないでしょうかね。
2015年9月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
亀井宏氏の大作です。読み終わるには、忍耐が必要です。ガダルカナル戦を、ここまで書いた本はありません。この戦いをした、日本海軍、陸軍を見ると、プロの軍隊とは甚だ言い難い。情報力の欠如と面子ばかりの、無理に無理を重ねた作戦は、開戦当初の日本軍の姿は無い。ミッドウェイ以降の、日本軍はまるで素人軍隊のような、失敗の連続そして敗戦。局地的には、武勇伝もあるが勝利なき戦いに、幾多の人材を失うだけの無謀な作戦に尽きる。本書は、今後の日本人に教訓を与える、一読するに値ある。
2016年9月18日に日本でレビュー済み
豪州を屈服させれば米国は屈服するとの軽い見方からガダルカナル戦は始まる。 しかし豪州を屈服させただけで米国は屈服したであろうか。 物量に圧倒する米国は餓死者を一人も出さず兵站を常時維持してきた。 日本の万歳攻撃を学び重火器で反撃する。 軽装備の日本軍は夜襲をかけるが圧倒的な火力の前に絶滅を余儀なくされる。 勇猛果敢な一木隊も中国軍相手とは全く異なる米軍に苦戦する。 完敗であった。
2015年3月1日に日本でレビュー済み
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分量に圧倒されますが大変な戦記です。大学生の時に読んだときは日本軍の作戦指導に怒りを覚えましたが、会社人生活を続けてから読むとまた違った感想が得られます。作者が主張するように今も変わらない日本社会の縮図があの戦いに現れていたように感じるのです。辻正信の主張がなぜ上層部に受けいられたかが今ではよくわかりますし、実際に戦場で一緒に仕事をしたら彼は大変魅力的な人物だと思ったと思う。日本の国力の限界を超える死闘を実際に戦った人たちの目線で詳細・懇切に描いた力作で、これを超えるガダルカナル物はもう出てこないのではないかと。人生の節目節目で読み返して参考にしている作品なのでKindle版をお願いします。思い立った時にすぐ読みたいです。
2014年11月21日に日本でレビュー済み
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いやあ読みにくい事、この上なし!でも面白い事この上なし!(不謹慎な表現で申し訳ありませんが…)現場と上層部の認識違い。陸軍と海軍の伝統的な連携の悪さ(お互いの思い込みによる問題発生時の対応の悪さ)などなど、様々な事柄が複合的に絡まって絡まって行きます。凄まじいまでの当時の関係者の皆様へのインタビュー(肉声)のオンパレードです。今は殆どの諸氏が鬼籍に入られておるかと思われます。そうした観点からも後世に伝えていかなければならない貴書だと思っています。まだ1巻の後半ですが、事態は益々手におえないものに変容しつつあります。彼方で祖国の父母、家族を想いながら散華されていった英霊に心から哀悼の意を表したいと思います。
2014年1月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
早いね! amazonのdeliveryの鑑! また、order したいですネ。
2015年4月29日に日本でレビュー済み
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このシリーズの到着の順番がずれたので、読み始めるのが遅れました。