「イントロダクション」の末尾には
「大学生、大学院生、NGO実務家、海外ボランティア、社会起業家、旅行者」向けであるとあるし
実際必ずしも研究者でなくても十分楽しめる。
専門分野にかかわらずフィールドワークをしようとする人、フィールドワークを見直したい人、
それぞれの「フィールド」となっているところに興味がある人、
そして何より日常の延長線上ではなかなかありえない人との「出会い」に興味がある人におすすめの一冊。
本書は冒頭にあるように「フィールドとの出会い」「フィールドでの出会い」について、
非常に多様な分野の研究者が書き下ろした(学術論文と言うよりは)エッセイ集のようなスタイルになっている。
巻末の著者情報によると、社会人類学、地域研究、動物行動学、氷河地質学、雪氷学など
「フィールドワークをしている」こと以外学問分野間でなんのつながりもないし、
調査スタイルもまったく異なっているので、一見まとまりのない本なのだが、
それぞれの章でそれぞれの筆者が導き出す「フィールドに入ることとは・フィールドワークとは何か」という像は
それぞれとても魅力的であるし、フィールドワークをしようとする人にはためになる。
そしてとても興味深いことに、この雑多な寄せ集めを通読することで
いろんな分野の人がいろんなフィールド(=調査地)にいろんなスタイルで入っていることがわかり
フィールドワークの多様性と豊かさがなんとなく感じられる。
短期調査もあれば長期調査もあり、
現地の人のなかに溶けこもうと苦闘する話もあれば調査チーム内で話が完結していることもあるが
それらが寄り集まることで「フィールドに出るとはどういうことか」についてのイメージがある種感動的に浮かんでくる。
この点についてはあまり編者もはっきりとは言及できておらず、もう少し書いておいてくれたほうが親切だったかも。
(余計なお節介となる可能性もあるが)
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フィールドに入る (FENICS100万人のフィールドワーカーシリーズ 第 1巻) 単行本 – 2014/6/1
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- 本の長さ242ページ
- 言語日本語
- 出版社古今書院
- 発売日2014/6/1
- ISBN-104772271228
- ISBN-13978-4772271226
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登録情報
- 出版社 : 古今書院 (2014/6/1)
- 発売日 : 2014/6/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 242ページ
- ISBN-10 : 4772271228
- ISBN-13 : 978-4772271226
- Amazon 売れ筋ランキング: - 718,477位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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2003年,東京工業大学生命理工学研究科修了.博士(理学).水産庁非常勤職員(調査員),豊橋技術科学大学体育保健センター研究員,東京医科歯科大学生体材料工学研究所研究員などを経て,現在,千葉商科大学商経学部経営学科准教授.専門は行動生理学,睡眠科学.とくに,イルカの睡眠行動(半球睡眠)に関する研究.
イルカ類の行動観察のために,和歌山県太地町でイルカ追い込み漁に便乗調査した経験を記した「イルカを食べちゃダメですか?(光文社)」で,第三回国際理解促進優良図書優秀賞(2011年)を受賞.
近著「眠れなくなるほどおもしろい睡眠の話」は,水木しげる先生の“睡眠のチカラ”に感銘を受け,ハエからイルカからヒト半球睡眠までを“睡眠だいじ”の姿勢で広く書き下ろした.
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年11月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
手軽に入手できたのは良かったです。品物的には可も無く、不可も無く。
2016年12月18日に日本でレビュー済み
人類学を専攻した学生です。
フィールドに何度か入ったことがある人ならば、かなり楽しめると思います。
まだフィールドワーク未経験の人でも、フィールドならではの楽しいポイントや難しいポイントが多様に示されているので、すごく参考になると思います。
何より、論文や報告書だけでは見えてこない、研究者たちの素顔や人となりが見えてくるようで、複数の研究者に会える立場ではない学生の身としてはすごく貴重です。
フィールドワークという正解のない手法に、他の理論書とは違った目線でのアドバイスをくれる本だと思います。
とはいえ、私は笑いながら読みましたので、単なる旅行記を読むような気分で読むこともオススメできます。
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フィールドワークという正解のない手法に、他の理論書とは違った目線でのアドバイスをくれる本だと思います。
とはいえ、私は笑いながら読みましたので、単なる旅行記を読むような気分で読むこともオススメできます。