ICD−10やDSM−5に記載のある被愛型の妄想性障害の原典。
妄想性障害の診断は難しく、人格障害圏とすべきか、統合失調症とすべきか、はたまた認知症の周辺症状と解すべきか日常臨床で迷う精神科医は多いはず。クレランボーはどう考えていたのかと読んでみた。
読後の感想としては、記載内容にはアルコール依存症を始めとする他疾患の混在の可能性が多く、現在の診断基準で妄想性障害と考えるべきかどうか迷う症例が多かった。
これはクレランボーの臨床能力云々の問題ではなく、当時と現在の診断システムの違いに由来する。
彼自身の症候学的な記載は素晴らしい。
クレランボー症候群なる確固たる病態があるわけではなく、あくまでクレランボーが提唱した病理(に近い状況)を想定しながら診察を進める方が良いのだろうなと確認できたのは収穫だった。
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熱情精神病 単行本 – 1984/10/1
G.ドゥ クレランボー
(著),
木村 敏夫
(翻訳)
- 本の長さ242ページ
- 言語日本語
- 出版社金剛出版
- 発売日1984/10/1
- ISBN-104772401946
- ISBN-13978-4772401944
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登録情報
- 出版社 : 金剛出版 (1984/10/1)
- 発売日 : 1984/10/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 242ページ
- ISBN-10 : 4772401946
- ISBN-13 : 978-4772401944
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,765,257位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,464位ストレス・心の病気
- - 50,235位心理学 (本)
- - 150,118位科学・テクノロジー (本)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2017年8月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
恋愛妄想病をはじめ、さまざまな妄想について症例をもとに説明、解説している。妄想について一つの考え方として学術的に学ぶのには良い本の一つだと思う。ここまでのつきまとい、ストーカーなら精神病にあたる、あたらないなどの難しい問題もあるので、この本の必要性は高いと思われるから多くの人達に読まれるべき本だと思う。ストーカーで刑事罰を科したって出てきたらまた同じ人、違う人をストーカーやる人もいるだろうし、そういう人なら治るまで精神施設みたいなところにいれるほうが被害者、社会にとっても安心だろうし、刑事罰を科して刑が終わったらもうストーカーやらないのであれば、精神施設よりは刑事罰のほうがいいんでしょうし。その見極めが難しいからね。