この本が出されたのが2008年1月、
リーマン・ショックは、2008年9月、
そして震災、原発事故、TPPという今の状況。
今読み返すとまた感慨深いです。
福島は有機農業の先進県。
長い期間をかけてこつこつと頑張ってきた、
一番の被害者の人たちがリスクを負わされているという
この現状を、何とも思わないのか？
安心、安全が売りであった「国産」の食べ物が
今はどう？
原発がないと日本の産業が駄目になるって言うけど
こんな重大事故の当事国だって認識
本当にあるんだろうか？
農業に与えたダメージは計り知れません。
スイスが脱原発を決めたのは
「事故が起きたら賠償金の支払いで国家が破綻するから」
だということを聞きました。
考えたくないけど、もし今度また重大な事態になったら
原発容認の（海外にたくさんの資産をお持ちの）経団連の方たちは
まさか、さっさと海外移住する気なんでは...
と思うのは、きっと思い過ごしですよね。
この本を読むと、いろんなやり方があることを教えてくれます。
「あなたたちが何をやったって所詮無駄なんだよ」
という態度がみえみえの経済を最優先と考える人たちには、
それに応じたやり方で
自分の意思を表示すればいい。
原子力発電の継続を決定を支持した企業、銀行などの情報を開示、
（それが無理なら）
脱原発を掲げる企業の製品を購入の基準にするとか、
そういう銀行がもしあれば、メインバンクにするとか、
そういう戦い方もありなんですよね。
企業にとってもビジネスチャンスだし、
こういう動きが広がることを望みます。
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