本書は、人間が抱く様々な「喜び」について、
その裏には、この世の森羅万象には、人間が見た目ではわからない本質が宿っていること、
その本質を追求することが「喜び」の根源である、という説を、
最新の実験や理論を含め、様々な角度からの心理学的な知見を紹介することで、紹介しています。
心理学にしても脳科学にしても「喜び」についての研究は、「恐れ」「疾患」の研究と比べると少ないですので、
このような本が出版されること自体に価値はあると思います。
ただ、ふんだんに知見を盛り込んでいますので、核となる結論があまり見えてきません。
本書でも登場する、スティーブン・ピンカーやリチャード・ドーキンスのような切れ味がないように思えます。
「喜び」についての研究が黎明期であるからか、
切れ味の良い書籍が結論ありきだからか、
著者の文章構成力が今ひとつなのか、
私の読解力が足りないからか、
理由はわかりませんが、「これだ!」というものが見つけられませんでした。
「喜び」についての様々な知見を知りたいと思われる方々にとっては良い本だと思いますが、
骨太の結論を苦労せずに知りたいと思われる方々にはおすすめできません。
2012/6/8読了
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喜びはどれほど深い?: 心の根源にあるもの 単行本 – 2012/1/20
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<空想 = 現実 喜び = 痛み>
苦痛にすら喜びを感じ、
空想と現実を行き来する超ヘンな生き物=ヒト。
その心の根源を、気鋭の心理学者が解き明かす。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◎著者:ポール・ブルーム
イェール大学・心理学部教授。哲学・心理学協会(SPP)の前会長。
著書に『赤ちゃんはどこまで人間なのか:心の理解の起源』などがある。
アメリカ出版社協会最優秀賞、アメリカ心理学会発達心理学書籍最優秀賞など、
数々の賞を受賞。
::目次::
はじめに 人間であることの核心
第1章 見えない「本質」がそこにある(喜びの本質)
第2章 魂のお味はいかが?(食の喜び)
第3章 魅力の正体ってなに?(愛とセックスの喜び)
第4章 有名人の着た服が高額で売れるわけ(物を愛する喜び)
第5章 なぜアートに魅せられるのか?(芸術・スポーツの喜び)
第6章 空想の役割(想像の喜び)
第7章 怖いモノ見たさの謎を解く(安全と苦痛の喜び)
第8章 科学と宗教、限りなさと畏怖(超越する喜び)
苦痛にすら喜びを感じ、
空想と現実を行き来する超ヘンな生き物=ヒト。
その心の根源を、気鋭の心理学者が解き明かす。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◎著者:ポール・ブルーム
イェール大学・心理学部教授。哲学・心理学協会(SPP)の前会長。
著書に『赤ちゃんはどこまで人間なのか:心の理解の起源』などがある。
アメリカ出版社協会最優秀賞、アメリカ心理学会発達心理学書籍最優秀賞など、
数々の賞を受賞。
::目次::
はじめに 人間であることの核心
第1章 見えない「本質」がそこにある(喜びの本質)
第2章 魂のお味はいかが?(食の喜び)
第3章 魅力の正体ってなに?(愛とセックスの喜び)
第4章 有名人の着た服が高額で売れるわけ(物を愛する喜び)
第5章 なぜアートに魅せられるのか?(芸術・スポーツの喜び)
第6章 空想の役割(想像の喜び)
第7章 怖いモノ見たさの謎を解く(安全と苦痛の喜び)
第8章 科学と宗教、限りなさと畏怖(超越する喜び)
- 本の長さ304ページ
- 言語日本語
- 出版社インターシフト
- 発売日2012/1/20
- 寸法14 x 2.4 x 19.6 cm
- ISBN-104772695273
- ISBN-13978-4772695275
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商品の説明
出版社からのコメント
◎続々、絶賛!
まるでトークショーのように次々と面白い話が展開していく。
----開一夫(東京大学教授)『日経サイエンス』
無意識のうちに「ある」と仮定してしまう本質的な内在物や由来によって、
我々は事物の価値を判断する。
----森山和道『中日新聞・東京新聞』
マゾヒズム、宗教、食、セックス・・人間の「喜び」の源を検証
----桃江メロン『週刊 金曜日』
認知心理学や脳科学の最先端をのぞきながら「本質」にたどりつく旅が楽しめる本。
----橋本大也『情報考学』
さまざまな文献や研究、事例を提示しつつ、
人間の根幹となる食やセックス、アート、思索や宗教に迫っている。
----『ダ・ヴィンチ』
ポール・ブルームは、今日、心の科学において最も深く、最も明晰な思索家である。
----スティーブン・ピンカー
本書には、「なぜ芸術が喜ばしいのか」というテーマについて、
私がこれまで読んだ最良の論考がある。
----ダニエル・レヴィティン〜『音楽好きな脳』の著者
ブルームは、幸福についての一般的な内容とは大いに異なる本を書き上げた。
----ニューヨーク・タイムズ
著者独自の研究に、神経科学、行動経済学や哲学などの知見を織り交ぜながら、
人間の喜びにおける「本質主義」について、説得力のある議論を展開している。
----シード・マガジン
まるでトークショーのように次々と面白い話が展開していく。
----開一夫(東京大学教授)『日経サイエンス』
無意識のうちに「ある」と仮定してしまう本質的な内在物や由来によって、
我々は事物の価値を判断する。
----森山和道『中日新聞・東京新聞』
マゾヒズム、宗教、食、セックス・・人間の「喜び」の源を検証
----桃江メロン『週刊 金曜日』
認知心理学や脳科学の最先端をのぞきながら「本質」にたどりつく旅が楽しめる本。
----橋本大也『情報考学』
さまざまな文献や研究、事例を提示しつつ、
人間の根幹となる食やセックス、アート、思索や宗教に迫っている。
----『ダ・ヴィンチ』
ポール・ブルームは、今日、心の科学において最も深く、最も明晰な思索家である。
----スティーブン・ピンカー
本書には、「なぜ芸術が喜ばしいのか」というテーマについて、
私がこれまで読んだ最良の論考がある。
----ダニエル・レヴィティン〜『音楽好きな脳』の著者
ブルームは、幸福についての一般的な内容とは大いに異なる本を書き上げた。
----ニューヨーク・タイムズ
著者独自の研究に、神経科学、行動経済学や哲学などの知見を織り交ぜながら、
人間の喜びにおける「本質主義」について、説得力のある議論を展開している。
----シード・マガジン
著者について
イェール大学・心理学部教授。哲学・心理学協会(SPP)の前会長。著書に『赤ちゃんはどこまで人間なのか:心の理解の起源』などがある。アメリカ出版社協会最優秀賞など、数々の賞を受賞。
登録情報
- 出版社 : インターシフト (2012/1/20)
- 発売日 : 2012/1/20
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 304ページ
- ISBN-10 : 4772695273
- ISBN-13 : 978-4772695275
- 寸法 : 14 x 2.4 x 19.6 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 546,123位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 21,147位心理学 (本)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
星5つ中3.4つ
5つのうち3.4つ
4グローバルレーティング
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2012年2月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本語のタイトルだと本書の面白さは伝わりにくいかも。原題はHow Pleasure Works:The New Science of Why We Like What We Likeで、この「好きなことが好きなわけ」というあたりが、じつは本書のミソなのだ。たとえば、食やセックスは喜ばしい、でないと私たちは個としても種としても滅んでしまう。逆に考えれば、「喜ばしい」という感覚が埋め込まれているからこそ、私たちは存続・進化してきたわけだ。
だが、待って欲しい。生殖にカンケイのないセックスの楽しみはどーなんだ? 音楽や文学やアートの喜びは、進化に役立っているのか? それに、人間は現実にかかわりのない空想や、苦痛にすらマゾ的快楽を覚えたり、進化に役立ちそうもない宗教にハマッたりしてるじゃないか?ーーこれっていったいどういうこと!?
こうした難問に本質主義という伝家の宝刀を使って、答えようとしたのが本書というわけだ。快刀乱麻とまではいかないが、かなりいい線いっていると思う。少なくともピンカー以降、この手のテーマの最前線を知ることができるのは貴重だ。
だが、待って欲しい。生殖にカンケイのないセックスの楽しみはどーなんだ? 音楽や文学やアートの喜びは、進化に役立っているのか? それに、人間は現実にかかわりのない空想や、苦痛にすらマゾ的快楽を覚えたり、進化に役立ちそうもない宗教にハマッたりしてるじゃないか?ーーこれっていったいどういうこと!?
こうした難問に本質主義という伝家の宝刀を使って、答えようとしたのが本書というわけだ。快刀乱麻とまではいかないが、かなりいい線いっていると思う。少なくともピンカー以降、この手のテーマの最前線を知ることができるのは貴重だ。
2012年4月7日に日本でレビュー済み
幼い子供でも、虎に馬の被せものをして見た目を変えても虎のままだと考えるようだ。ブランクスレート的な学習論やピアジェ流の発達主義から言えば、見た目が馬になれば「馬になった」と認識しそうなものだけど。著者は、ものごとには変えがたい本質が宿っているのだと考える傾向が生まれつき人間にそなわっている、と考えている。
この生まれつきの本質主義がタイトルとどう関わるかというと、わかりやすいのは絵画。真作だと思って鑑賞した絵画がレプリカだと知ったらガッカリするのはなぜだろう。「どうせ見抜くスキルはないのだからレプリカでも関係ないよね」とは普通おもわない。ホンモノにはニセモノには無い、見た目からはわからない何かが宿っていると感じるものだ、と著者は言う。高級ワインだと聞くと安ワインが旨く感じたりするのも同じかもしれない。
美学、芸術方面ではこの現象をどう説明しているのかわからないが、著者の言うことにはもっともらしさがある。ただ…
プラセボ効果をはじめとして認識が感覚に影響を与えることは知られているわけで目新しくない。そして例示されている個々の現象が認知的にどれだけつながっているかはよくわからない。表面的に似ている現象を集めて本質主義と呼んでいるだけかもしれない。十分説得力のある根拠を示すには至っていない。どれだけ生得性があるのか、どのように発達するのか、ユニバーサル性はあるのかといったことも十分説明されてない。スポーツの喜びなどは本質主義とは関係がないふつうの進化心理学的分析であり、そういうのも嫌いじゃないが目新しさに欠ける。仮説の域を脱するにはもっと研究を積み重ねないとダメだろう。
この生まれつきの本質主義がタイトルとどう関わるかというと、わかりやすいのは絵画。真作だと思って鑑賞した絵画がレプリカだと知ったらガッカリするのはなぜだろう。「どうせ見抜くスキルはないのだからレプリカでも関係ないよね」とは普通おもわない。ホンモノにはニセモノには無い、見た目からはわからない何かが宿っていると感じるものだ、と著者は言う。高級ワインだと聞くと安ワインが旨く感じたりするのも同じかもしれない。
美学、芸術方面ではこの現象をどう説明しているのかわからないが、著者の言うことにはもっともらしさがある。ただ…
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