流石の安定した文章、構成、展開、キメ細やかな配慮が行き届いたストーリーです。
ストーリーは心を揺さぶるものでもありましたし、作品全体を包むしっとりとした優しげな雰囲気にも好感が持てました。
そして
上海金魚 (CROSS NOVELS)
、
透過性恋愛装置 (CROSS NOVELS)
、
このキャラ達が出ている事もあり、それらを読んできた読者にとっては更にたまらない展開となっています。
正直、傷つく可能性のある主人公のストーリーを読む事に対して抵抗はありました。
傷つく可能性というのは、あらすじにある酷い男に暴力を振るわれる事を分かってたから思った事なんですが。
よくある他のBLの場合、主人公の男性が可哀相で仕方無い状況に陥ってしまってる。
だからよく似た状況を想像していたのですが、この作品の場合そこまで陥っていない。
そしてそうなりそうな場合にも、主人公も周りの人達も正常な判断の元に行動している。
だから読んでいて苦に感じなかった。
そして安心して恋愛モードに入っていけた。
このあたりがとても自然なので、無理のない展開に共感し惹きつけられました。
恋愛もとても良いです。
人を警戒しない純粋さを持つ主人公、ドアマンの橋本。
人間関係の深みにはまる事に懲りたデザイナーの嵯上(さがみ)。
この二人が関わり恋愛していく様が、ゆっくりと無理なく描かれている。
そしてそこには萌えもある。
二人がまとまってからも、しっとりとしながらもキュンキュンとするシュチュはしっかり存在していて。
も〜なんでこんなに色々な状況設定や言動の表現が良いんだろう。
そこへ最初にも書いたこれまでのシリーズのキャラ達が加わって余計に面白くなっている。
これがまた良かったです。
本は本編とS・Sが2作品で構成されてます。
本編にもこれまでのキャラが出てきますが・・・
嬉しいのはS・Sの1作品は牧田&北嶋がメインな事です。
だからとっても楽しく萌えながら読みました。
今作が初めての方はこれまでのキャラを知らずに読む訳ですがー
正直、ちょっとモヤッとしたものはあるでしょうね。
ストーリーは問題なく入っていくとは思うんですが・・・
モヤモヤ感無く読むのならばこれまでのシリーズ読んでいたら尚楽しいと思います。
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月一滴 (クロスノベルス) 単行本 – 2012/2/10
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購入オプションとあわせ買い
ドアマンの橋本は、いつもダメな男に捕まってしまう。
二股、暴力…捨てられる。
そんな時会ったのは、華やかな年上の男で!?
二股、暴力…捨てられる。
そんな時会ったのは、華やかな年上の男で!?
- 本の長さ244ページ
- 言語日本語
- 出版社笠倉出版社
- 発売日2012/2/10
- ISBN-104773085940
- ISBN-13978-4773085945
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登録情報
- 出版社 : 笠倉出版社 (2012/2/10)
- 発売日 : 2012/2/10
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 244ページ
- ISBN-10 : 4773085940
- ISBN-13 : 978-4773085945
- Amazon 売れ筋ランキング: - 550,585位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 439位CROSS NOVELS
- - 5,247位ボーイズラブノベルス (本)
- - 154,755位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
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2023年12月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
嵯上さん、よく気がつきましたね。橋本くんは、いいコなんです。いい子が辛い設定なのはやるせないです、たとえそれが物語の設定とはいえ。前半は、橋本くんがかわいそうで少しだけました。でも嵯上さん、あなたの目が曇ってなくて、拍手喝采です。いいコを見つけましたねと褒めてあげたい、お話でした。『月一滴』は、かなり好きな部類の話です。読んだ人がにまにまできたら最高です。
2013年7月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
たくさん本を読んでも、手元に残して、何度も読み返す本は極僅かです。
「上海金魚」「透過性恋愛装置」から繋がるこの作品は、先の2冊を含めて、そんな僅かな作品の中の大切な1冊になりました。
BLというジャンルに求める事は人それぞれですが、私は、設定の萌えやフェチという事よりも、ジャンルを超えて、登場人物に魅力を感じられるかが重要なんだな‥と、この作品を読んで気付きました。
単純明快な学園ストーリーも、えろえろな描写も、嫌いではなく楽しめるので、今まで山の様にBLも読んできましたが、正直、擬音満載の絡みの描写に辟易していた所もあったので、職業人としての仕事に対する姿勢や日常のちょっとした会話での言葉の妙、選ぶ服や物に対する思いなどが描かれたかわい有美子さんの本に出会い、BLというジャンルを苦手とせずに来て心底良かったな‥と感じました。
ホテルドアマンとしての橋本の仕事に対する姿勢や、「透過性恋愛装置」に登場したワガママ王子の設計士北嶋の身につける物へのこだわり、「上海金魚」に登場した水端と滝乃の熟年夫婦の様な落ち着きぶりや3作品に共通して登場するオネェキャラの登が経営するバーの描写など、どこを取っても魅力的で。
疲れた時、ささくれだった気持ちになってしまった時、読み返しては、「ああ、いいな‥」と、じんわりと気持ちが丸くなります。
花本安嗣さんの絵も凄く素敵で、作品にぴったり。
それぞれの表紙の色使いも素晴らしく、「月一滴」では、月と観覧車が描かれた何ともいえない絶妙な藍色の色使いと、橋本の指先を握る嵯上の姿が、本当に本当に素敵です。
(手ではなく指というところがいい!)
BLというジャンルに捕らわれることなく、この作品に出会えて良かったです。
私にとって、この作品は宝物です。
「上海金魚」「透過性恋愛装置」から繋がるこの作品は、先の2冊を含めて、そんな僅かな作品の中の大切な1冊になりました。
BLというジャンルに求める事は人それぞれですが、私は、設定の萌えやフェチという事よりも、ジャンルを超えて、登場人物に魅力を感じられるかが重要なんだな‥と、この作品を読んで気付きました。
単純明快な学園ストーリーも、えろえろな描写も、嫌いではなく楽しめるので、今まで山の様にBLも読んできましたが、正直、擬音満載の絡みの描写に辟易していた所もあったので、職業人としての仕事に対する姿勢や日常のちょっとした会話での言葉の妙、選ぶ服や物に対する思いなどが描かれたかわい有美子さんの本に出会い、BLというジャンルを苦手とせずに来て心底良かったな‥と感じました。
ホテルドアマンとしての橋本の仕事に対する姿勢や、「透過性恋愛装置」に登場したワガママ王子の設計士北嶋の身につける物へのこだわり、「上海金魚」に登場した水端と滝乃の熟年夫婦の様な落ち着きぶりや3作品に共通して登場するオネェキャラの登が経営するバーの描写など、どこを取っても魅力的で。
疲れた時、ささくれだった気持ちになってしまった時、読み返しては、「ああ、いいな‥」と、じんわりと気持ちが丸くなります。
花本安嗣さんの絵も凄く素敵で、作品にぴったり。
それぞれの表紙の色使いも素晴らしく、「月一滴」では、月と観覧車が描かれた何ともいえない絶妙な藍色の色使いと、橋本の指先を握る嵯上の姿が、本当に本当に素敵です。
(手ではなく指というところがいい!)
BLというジャンルに捕らわれることなく、この作品に出会えて良かったです。
私にとって、この作品は宝物です。
2017年1月4日に日本でレビュー済み
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傷ついた者同士が出会い、愛し合うようになる物語。ほんわかした読後感がありました。
2017年12月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
好きな作家さんなので、期待していましたが、時間を忘れて読んでしましました。是非新しいものも読みたいです。
2015年7月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
透過性の北嶋&牧田コンビのその後が読みたくて購入しました。
本篇でも脇役として出てきて、相変わらずの暴走俺様王子っぷりでとても楽しませてくれますが、最後の「星の滴」というショートストーリーは北嶋&牧田コンビのお話しなので、透過性ファンなら必見です。
もちろん、主役カップルの話しも良かったです。
でもやっぱり北嶋王子最高!!
もっと北嶋&牧田コンビの話しが読みたいです。続編を切望します。
本篇でも脇役として出てきて、相変わらずの暴走俺様王子っぷりでとても楽しませてくれますが、最後の「星の滴」というショートストーリーは北嶋&牧田コンビのお話しなので、透過性ファンなら必見です。
もちろん、主役カップルの話しも良かったです。
でもやっぱり北嶋王子最高!!
もっと北嶋&牧田コンビの話しが読みたいです。続編を切望します。
2013年3月27日に日本でレビュー済み
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実は前作、前々作ともに未読です。有名な作品なので随所で目にして大まかな話の流れは掴んでましたが。
この作品は単独で読んでも全然問題なかったです。作者様の操る日本語の美しさ、透明感の溢れる作風、大好きです。
少々可哀想な主人公の橋本くんですがその彷徨った日々は嵯上さんに会うための代償だったと考えれば救われるのでは。とはいえ初めに嵯上に拒否された時の橋本くんはかなり可哀想、というか同調してしまってちょっと切なくなりました。
そんな振り子のような日々を過ごしてのハッピーエンド。心が温かくなりました。
それと余談ですが、嵯上のマンションの描写を読んで、本当に気に入ったものだけに囲まれる暮らしっていいなあ、と心から思いました。溢れる物に囲まれているとシンプルが本当の贅沢なんだなあ、と羨ましくなりました。
この作品は単独で読んでも全然問題なかったです。作者様の操る日本語の美しさ、透明感の溢れる作風、大好きです。
少々可哀想な主人公の橋本くんですがその彷徨った日々は嵯上さんに会うための代償だったと考えれば救われるのでは。とはいえ初めに嵯上に拒否された時の橋本くんはかなり可哀想、というか同調してしまってちょっと切なくなりました。
そんな振り子のような日々を過ごしてのハッピーエンド。心が温かくなりました。
それと余談ですが、嵯上のマンションの描写を読んで、本当に気に入ったものだけに囲まれる暮らしっていいなあ、と心から思いました。溢れる物に囲まれているとシンプルが本当の贅沢なんだなあ、と羨ましくなりました。
2012年5月11日に日本でレビュー済み
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イタリア帰りのプロダクト・デザイナー(38歳)×超高級ホテルのドアマン(27歳)。
シリーズ三作目にして初のゲイ同士のカップル。でもそれだけに、それぞれ痛い(特に受けの方)過去あり。そんな傷ついた臆病な二人の大人が少しずつ近づいていくお話です。
主人公の橋本は、もともとの素直で純朴な性質にゲイであることの引け目、男運の悪さ(では済まない酷い過去あり)などが重なって、極端に自己評価が低くなってしまい(でもホントは容姿性格共に高水準)、それゆえスキだらけに見えるため、嗜虐性のある男たちばかり牽きつけてしまう不運な子なんですよね。そしてストーカー気質の男につきまとわれる橋本を、億劫に思いながらも成り行きで助けた嵯上。こちらは、過去の痛手のせいで恋愛感度を意図的に落としてクールかつスマートに生きてきたはずなのに、気づけば橋本のことがほっておけなくなっていて…と。
あとは優れたドアマンとは、という職業BLの面もあって、そこもとても面白かった。それと主人公の憧れの存在である牧田のホテルマンとしての素晴らしさと人間を超越したモテっぷり、そして(北嶋とつきあえる)懐の深さを客観的に確認できたのが楽しかった。北嶋はあいかわらず、というか恋は盲目ゆえ素っ頓狂ぶりがパワーアップしており、北嶋登場場面ではもれなく爆笑しました。本書は、主人公が「北嶋という不思議な生き物」に接近遭遇する物語でもあったわけです・・・。
大人たちのデリケートな恋心を描いた本シリーズ、まだまだ続いてほしいです。
シリーズ三作目にして初のゲイ同士のカップル。でもそれだけに、それぞれ痛い(特に受けの方)過去あり。そんな傷ついた臆病な二人の大人が少しずつ近づいていくお話です。
主人公の橋本は、もともとの素直で純朴な性質にゲイであることの引け目、男運の悪さ(では済まない酷い過去あり)などが重なって、極端に自己評価が低くなってしまい(でもホントは容姿性格共に高水準)、それゆえスキだらけに見えるため、嗜虐性のある男たちばかり牽きつけてしまう不運な子なんですよね。そしてストーカー気質の男につきまとわれる橋本を、億劫に思いながらも成り行きで助けた嵯上。こちらは、過去の痛手のせいで恋愛感度を意図的に落としてクールかつスマートに生きてきたはずなのに、気づけば橋本のことがほっておけなくなっていて…と。
あとは優れたドアマンとは、という職業BLの面もあって、そこもとても面白かった。それと主人公の憧れの存在である牧田のホテルマンとしての素晴らしさと人間を超越したモテっぷり、そして(北嶋とつきあえる)懐の深さを客観的に確認できたのが楽しかった。北嶋はあいかわらず、というか恋は盲目ゆえ素っ頓狂ぶりがパワーアップしており、北嶋登場場面ではもれなく爆笑しました。本書は、主人公が「北嶋という不思議な生き物」に接近遭遇する物語でもあったわけです・・・。
大人たちのデリケートな恋心を描いた本シリーズ、まだまだ続いてほしいです。