〜ちょいネタばれあり〜
作者買いです。
最初に書きます、身代わりモノが好きな人向けの話だと思います。
主人公キャラを通して、違うあの人を見てる・・・的なアレです、アレ。
だからそういうのが苦手な人は避けた方がいいでしょう。
切なさ満開です。
ストーリー&キャラは・・・
主人公は真咲(まさき)・大学生・20歳。(ストーリーは真咲視点で進みます)
真咲には好きな人がいた。
中高一貫教育の全寮制男子校にいた頃から好きだった人・貴尚(たかなお)だ。
真咲はその頃から、貴尚が好きだった人の真似をして、小悪魔キャラを装っている。
その貴尚が高校を卒業してからは見かけていなかったが、大学を卒業してからは何かの店を開業したと聞きつけていた。
だからその街の辺りで、顔見知りが増える程度にはいろいろ遊んだりしている。
もちろん会う機会があるかもしれない、と思っての事だ。
ある夜、ふと立ち寄った店でその貴尚を偶然?見つけてしまった。
そして・・・
〜ここからちょいネタばれありです〜
貴尚は、中等部の新入生だった真咲が上級生に襲われかけていたところから救ってくれた、憧れの存在です。
しかし貴尚にはその当時つきあっていた恋人・碧(あおい)がいた。
とうてい地味な自分とはかけ離れた存在の貴尚と碧。
落ち込む真咲に「碧なら目指せるんじゃないかー」と、親友がアドバイスをくれるんですね。
きっかけは親友のアドバイスからだったが、自分も碧に憧れていた事も相まって真咲は小悪魔キャラを演出しつづけます。
全ては貴尚を好きな気持ちから・・・です。
そう、真咲は可愛い奴です。
碧を真似た立ち居振る舞いをして必死に会得。
真咲の中身が地味・臆病・慎重なネガティブタイプだから。
そのうえ恋に関しては初心者マークの真咲だから、貴尚を見つけてからの心中は、恋する女子高生並みの浮かれ具合。
あまりにもテンションが上がりすぎて、どうすればよいのかの指示を親友の忠明に確認する始末。
しかも驚く事に、真咲が貴尚と学生生活がかぶっていたのは一年だけですよ。
しかもしかも、同級生の立場でもないのに。貴尚は高3、真咲は中1なのに。
純情一直線。
それが故に、切ないのにちょっとコメディっぽいところがあります。
そして努力のおかげ?か、貴尚とつきあう真咲ー
そこへ現れた碧・・・ここら辺りからネガティブ路線かもしれませんが、精神的Mの自分には満足出来ました。
ストーリー中の比率で説明させてもらうと、つきあう迄の話は短く、つきあってからの方が長く描かれています。
だから私がここまで書いているレビューの部分はほんの前半戦です。
この身代わりモノっぽさを醸し出すストーリー自体は好みがあるかと思います。
私自身は身代わりモノがもちろん好きは好きなんですが、それプラス真咲の可愛さがこの話の魅力かと思いますね。
ただこの話の中で、気になる点を書くとすると・・・
貴尚は見かけも中身も良い男で、大人の魅力がたっぷりある人なんですが・・・。
この話の中でちょい鈍感な事をしてしまってます。
多分、貴尚的には深く考えずに出したオッケーな出来事なんですが、真咲にとっては激しくイヤな事でもあったりします。
あと、悪気はないんだけどやっちまった的な出来事とか・・・。
その辺りを許せるか、許せないかで評価は大きく割れるでしょう。
ある意味、これがあったからこそ現実の恋っぽさが強まったとも思うんですが。
私の感想としては、「激しくイヤなんだけど好きだから仕方ない、この事を絶対に貴尚に分かってもらい、変えてもらう」
です。
多分、貴尚もこの出来事の後、大きく変わるだろう事を見越しての期待でもあります。
しかしこの出来事で評価を下げる方もいるかと思うので一応書きました。
あ、それとHは甘アマでかなり好みな展開でした。
貴尚が男っぽくいじめてくる感じはかなりハマります。この辺りもオススメポイント。
S・Sが最後にあって、真咲の親友・忠明の話です。これはこれで面白かったです。
・・・小椋ムクさんのイラストも良くて、自分の好みとしては☆5つなんですが、偏った好みかもしれない自覚はあるので・・・
オススメしていいのかどうか分かりませんが・・・
私としては好きな展開の話でした。
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君に触れたら (クロスノベルス) 単行本 – 2012/4/11
本当に好きだから「すき」とは言えない
大学生の真咲は、艶やかな笑みを浮かべ夜の街を歩く小悪魔。
ある日入ったバーで、中学時代から想いを寄せていた貴尚に出逢う。
思わせぶりな態度で彼を誘う真咲。
貴尚が自分に興味を持つのはわかっていた。
今の真咲は、彼の心に棲む「あの人」のコピーだから。
本当の自分では絶対に好きになってはもらえない。
貴尚に愛されるたびに悲鳴を上げる自分の心に真咲はそう言い聞かせた。
しかし、仮初めの幸せも長くは続かない。
「あの人」が帰ってきてしまったから……。
大学生の真咲は、艶やかな笑みを浮かべ夜の街を歩く小悪魔。
ある日入ったバーで、中学時代から想いを寄せていた貴尚に出逢う。
思わせぶりな態度で彼を誘う真咲。
貴尚が自分に興味を持つのはわかっていた。
今の真咲は、彼の心に棲む「あの人」のコピーだから。
本当の自分では絶対に好きになってはもらえない。
貴尚に愛されるたびに悲鳴を上げる自分の心に真咲はそう言い聞かせた。
しかし、仮初めの幸せも長くは続かない。
「あの人」が帰ってきてしまったから……。
- 本の長さ239ページ
- 言語日本語
- 出版社笠倉出版社
- 発売日2012/4/11
- ISBN-10477308605X
- ISBN-13978-4773086058
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登録情報
- 出版社 : 笠倉出版社 (2012/4/11)
- 発売日 : 2012/4/11
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 239ページ
- ISBN-10 : 477308605X
- ISBN-13 : 978-4773086058
- Amazon 売れ筋ランキング: - 997,158位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 690位CROSS NOVELS
- - 9,356位ボーイズラブノベルス (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年4月20日に日本でレビュー済み
2012年4月23日に日本でレビュー済み
ちょっとはまって、2度一気読みを繰り返してしまいました……
タイトルと小椋ムクさんの表紙に惹かれて購入。
一言、切なさを小説に欲するタイプの読者(私もそうですが)には絶対アリでウケそうなストーリーでした。
中学生の時に好きだった5つ上の先輩貴尚に偶然再会した真咲は、自分が相手を知ってることを黙って、さりげなく昔の貴尚の恋人、碧に似せた雰囲気で貴尚と親しくなり、付き合うようになる。
なにもかも計算ずくで、本当の臆病でおとなしい自分を隠して、碧ならどう行動するか、何を言うかを常に考える真咲と、その真咲の予想どおりの反応を逐一示す貴尚。
ふとしたときに真咲を碧と読んでしまう貴尚の言動に内心はショックをウケながらも、さらりと流す仕草や行動が、けっこう切なイタいです。悪気はない貴尚だから余計に切なイタい。
しかも途中でお約束のごとく、碧が登場。
もともと嫌いで別れたわけではなく、碧が米国に行くにあたってもめて別れた、まあ捨てられた形の貴尚の気持ちはまだ碧にあるのでは……とかんぐり、先手で別れを告げる真咲もイタいです。
客観的に見ちゃうと、うまく言ってるんだから、湿っぽくイジイジ考えてる真咲がウザっ……とも成りかねないのですが、そこがいがいにあっさりすっぱりうまく話が展開していくので、典型的受身受なのに、イラっとはしません。
むしろ、頑張れ!と応援したくなりました(笑)
小椋さんのイラストは表紙もそうだけど、挿入絵もとても綺麗でエロ可愛いです。
それがエッチシーンと連動していて、貴尚が真咲をエロく可愛がるシーンが余計にしっとりと感じれてよかったです。
あ、あと人物的に面白いのは、貴尚。
物語の最初〜中盤と最後では、表の顔と本当の顔、真咲と同じく違った顔が見れるところが少しギャップがあってよかったです。
あとこの本でのオススメポイントは、真咲の友人、忠明。
中東部からの友人だけど、ネガティブ思考の真咲にたいして、妙に淡々としてたり、でもいざとなると頼りになったり。
淡々ぶりや、真咲のくだらない(けど本人は真剣な)質問に頭をかかえる姿が笑を誘ってくれました。
巻末にこの忠明となんと碧の話がついていて、どうやら碧が忠明を気に入って……とにおわせるところで終わっているのがニクイ。スピンオフ的にもしいずれ本が発行されるなら、これはこれで面白いカップリング。
淡々とした、でもばっさり人を捨てきれない人情厚めの男忠明×かなり辛口で個人主義の気まぐれ美人だけど、きっとはまったらかなりとことんタイプの碧。
次に繋がりそうな予感もあり、全体的に好印象のお話でした。
ただし……ある意味予想できる「そのまんま」ではあるので、ひねったストーリーがお好きな方はつまらなく感じるかもしれません。
タイトルと小椋ムクさんの表紙に惹かれて購入。
一言、切なさを小説に欲するタイプの読者(私もそうですが)には絶対アリでウケそうなストーリーでした。
中学生の時に好きだった5つ上の先輩貴尚に偶然再会した真咲は、自分が相手を知ってることを黙って、さりげなく昔の貴尚の恋人、碧に似せた雰囲気で貴尚と親しくなり、付き合うようになる。
なにもかも計算ずくで、本当の臆病でおとなしい自分を隠して、碧ならどう行動するか、何を言うかを常に考える真咲と、その真咲の予想どおりの反応を逐一示す貴尚。
ふとしたときに真咲を碧と読んでしまう貴尚の言動に内心はショックをウケながらも、さらりと流す仕草や行動が、けっこう切なイタいです。悪気はない貴尚だから余計に切なイタい。
しかも途中でお約束のごとく、碧が登場。
もともと嫌いで別れたわけではなく、碧が米国に行くにあたってもめて別れた、まあ捨てられた形の貴尚の気持ちはまだ碧にあるのでは……とかんぐり、先手で別れを告げる真咲もイタいです。
客観的に見ちゃうと、うまく言ってるんだから、湿っぽくイジイジ考えてる真咲がウザっ……とも成りかねないのですが、そこがいがいにあっさりすっぱりうまく話が展開していくので、典型的受身受なのに、イラっとはしません。
むしろ、頑張れ!と応援したくなりました(笑)
小椋さんのイラストは表紙もそうだけど、挿入絵もとても綺麗でエロ可愛いです。
それがエッチシーンと連動していて、貴尚が真咲をエロく可愛がるシーンが余計にしっとりと感じれてよかったです。
あ、あと人物的に面白いのは、貴尚。
物語の最初〜中盤と最後では、表の顔と本当の顔、真咲と同じく違った顔が見れるところが少しギャップがあってよかったです。
あとこの本でのオススメポイントは、真咲の友人、忠明。
中東部からの友人だけど、ネガティブ思考の真咲にたいして、妙に淡々としてたり、でもいざとなると頼りになったり。
淡々ぶりや、真咲のくだらない(けど本人は真剣な)質問に頭をかかえる姿が笑を誘ってくれました。
巻末にこの忠明となんと碧の話がついていて、どうやら碧が忠明を気に入って……とにおわせるところで終わっているのがニクイ。スピンオフ的にもしいずれ本が発行されるなら、これはこれで面白いカップリング。
淡々とした、でもばっさり人を捨てきれない人情厚めの男忠明×かなり辛口で個人主義の気まぐれ美人だけど、きっとはまったらかなりとことんタイプの碧。
次に繋がりそうな予感もあり、全体的に好印象のお話でした。
ただし……ある意味予想できる「そのまんま」ではあるので、ひねったストーリーがお好きな方はつまらなく感じるかもしれません。
2012年4月25日に日本でレビュー済み
あらすじも帯の煽りも、切なさを全面に醸し出していて、最初から最後まで重苦しいのかと思って読んでいたら、あっさりと裏切られました。…いい意味で。
主人公・真咲の、板についた姫っぷりと内面のウジウジっぷりが、見事な二重人格っぽくて絶妙な魅力に感じました。…そこまでするか?ってくらい、徹底した小悪魔仮面を纏っています。
ちょっとネタバレですが、自ら媚薬を使用しちゃう受けなんて今まで見たことないですょ(笑)しかも処女なのにwww
真咲の親友・忠明が、出場亀的な扱いではなくて、純粋に友人として登場しているのも好印象でした。
ライバル・碧さんは、後日談SSではとても好きなキャラでしたが、本編ではストーリーの流れ的に都合よく使われていたのがミエミエだったので、ちょっぴり残念な印象です。
攻め・貴尚が終盤に向けて、それまでのクールな態度から溺愛メロメロ系にシフトチェンジしたのが、更に良かった。
ただ途中で、何度も元カレの名を呼んだりするのはあんまりじゃないか?…それと、幾らなんでも今カレの前で自宅に元カレを泊めるのを即答するのも、マナー違反じゃないか?…てかこの貴尚さん、かなり無神経な人っぽかった。そこがちょっと受け付けなくて★−1にさせて頂きました。
全体的に、ずどーんとした重苦しさはなく、でもキュンとする場面もちゃんと押さえられていて、ライトな切な系って感じですね。
胸が締め付けられるようなお涙頂戴系が苦手な方にも、楽しめる内容だと思います。
主人公・真咲の、板についた姫っぷりと内面のウジウジっぷりが、見事な二重人格っぽくて絶妙な魅力に感じました。…そこまでするか?ってくらい、徹底した小悪魔仮面を纏っています。
ちょっとネタバレですが、自ら媚薬を使用しちゃう受けなんて今まで見たことないですょ(笑)しかも処女なのにwww
真咲の親友・忠明が、出場亀的な扱いではなくて、純粋に友人として登場しているのも好印象でした。
ライバル・碧さんは、後日談SSではとても好きなキャラでしたが、本編ではストーリーの流れ的に都合よく使われていたのがミエミエだったので、ちょっぴり残念な印象です。
攻め・貴尚が終盤に向けて、それまでのクールな態度から溺愛メロメロ系にシフトチェンジしたのが、更に良かった。
ただ途中で、何度も元カレの名を呼んだりするのはあんまりじゃないか?…それと、幾らなんでも今カレの前で自宅に元カレを泊めるのを即答するのも、マナー違反じゃないか?…てかこの貴尚さん、かなり無神経な人っぽかった。そこがちょっと受け付けなくて★−1にさせて頂きました。
全体的に、ずどーんとした重苦しさはなく、でもキュンとする場面もちゃんと押さえられていて、ライトな切な系って感じですね。
胸が締め付けられるようなお涙頂戴系が苦手な方にも、楽しめる内容だと思います。