作者のあとがきに
「文献を調べるにつけて、我が文庫本の誤りが出るわ、出るわ、あっと言う間に四、五箇所の致命的誤謬を発見したのである。それで、何事にも乗りやすい私は、剛立の実像を伝えるため、身の程知らずにも自分で書こうと決心したのである」
と、あるように、プロの作家でない方の小説です。
私のように、剛立についていろいろな文献をあたって、彼の人となり、周辺の状況などを興味深く調べている者にとって、貴重な資料となっています。ただ、よみがな(ルビ)の振り方に統一性が見られないので、「えっ、ここでルビ?」とか、肝心な固有名詞に「うっ、読めない…」があったりと、残念な箇所も見受けられました(自分で調べることで、新たな発見もありましたが…)。プロの作家が書くような主人公の独白のようなものはなく、史実を元にした剛立の立ち回りを描くことによって、主人公のイメージが損なわれるようなことはありませんでした。
(小説としてなら、思いっきり作者の創作が入っても良かったと思いますが←井上ひさしの『四千万歩の男』みたいな、きっと作者がそうした剛立像にしてしまうと、誤解を招くと考えていたのではないでしょうか)
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天空に魅せられた生涯: 小説麻田剛立伝 ペーパーバック – 1994/6/1
柳田 昭
(著)
- 本の長さ319ページ
- 言語日本語
- 出版社近代文藝社
- 発売日1994/6/1
- ISBN-104773327901
- ISBN-13978-4773327908
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
豊後杵築で育ち、浪速で花咲いた、江戸時代屈指の天文学者・麻田剛立。全くの独学で、官暦の誤りを2度も正し、ケプラーの第三法則を発見し、寛政の改暦に貢献した浪速の町人学者の天空に魅せられた生涯を描く。
登録情報
- 出版社 : 近代文藝社 (1994/6/1)
- 発売日 : 1994/6/1
- 言語 : 日本語
- ペーパーバック : 319ページ
- ISBN-10 : 4773327901
- ISBN-13 : 978-4773327908
- Amazon 売れ筋ランキング: - 2,216,443位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 463,064位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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近代日本天文学の祖 麻田剛立
作者のあとがきに「文献を調べるにつけて、我が文庫本の誤りが出るわ、出るわ、あっと言う間に四、五箇所の致命的誤謬を発見したのである。それで、何事にも乗りやすい私は、剛立の実像を伝えるため、身の程知らずにも自分で書こうと決心したのである」と、あるように、プロの作家でない方の小説です。 私のように、剛立についていろいろな文献をあたって、彼の人となり、周辺の状況などを興味深く調べている者にとって、貴重な資料となっています。ただ、よみがな(ルビ)の振り方に統一性が見られないので、「えっ、ここでルビ?」とか、肝心な固有名詞に「うっ、読めない…」があったりと、残念な箇所も見受けられました(自分で調べることで、新たな発見もありましたが…)。プロの作家が書くような主人公の独白のようなものはなく、史実を元にした剛立の立ち回りを描くことによって、主人公のイメージが損なわれるようなことはありませんでした。(小説としてなら、思いっきり作者の創作が入っても良かったと思いますが←井上ひさしの『四千万歩の男』みたいな、きっと作者がそうした剛立像にしてしまうと、誤解を招くと考えていたのではないでしょうか)
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2019年12月7日に日本でレビュー済み
作者のあとがきに
「文献を調べるにつけて、我が文庫本の誤りが出るわ、出るわ、あっと言う間に四、五箇所の致命的誤謬を発見したのである。それで、何事にも乗りやすい私は、剛立の実像を伝えるため、身の程知らずにも自分で書こうと決心したのである」
と、あるように、プロの作家でない方の小説です。
私のように、剛立についていろいろな文献をあたって、彼の人となり、周辺の状況などを興味深く調べている者にとって、貴重な資料となっています。ただ、よみがな(ルビ)の振り方に統一性が見られないので、「えっ、ここでルビ?」とか、肝心な固有名詞に「うっ、読めない…」があったりと、残念な箇所も見受けられました(自分で調べることで、新たな発見もありましたが…)。プロの作家が書くような主人公の独白のようなものはなく、史実を元にした剛立の立ち回りを描くことによって、主人公のイメージが損なわれるようなことはありませんでした。
(小説としてなら、思いっきり作者の創作が入っても良かったと思いますが←井上ひさしの『四千万歩の男』みたいな、きっと作者がそうした剛立像にしてしまうと、誤解を招くと考えていたのではないでしょうか)
「文献を調べるにつけて、我が文庫本の誤りが出るわ、出るわ、あっと言う間に四、五箇所の致命的誤謬を発見したのである。それで、何事にも乗りやすい私は、剛立の実像を伝えるため、身の程知らずにも自分で書こうと決心したのである」
と、あるように、プロの作家でない方の小説です。
私のように、剛立についていろいろな文献をあたって、彼の人となり、周辺の状況などを興味深く調べている者にとって、貴重な資料となっています。ただ、よみがな(ルビ)の振り方に統一性が見られないので、「えっ、ここでルビ?」とか、肝心な固有名詞に「うっ、読めない…」があったりと、残念な箇所も見受けられました(自分で調べることで、新たな発見もありましたが…)。プロの作家が書くような主人公の独白のようなものはなく、史実を元にした剛立の立ち回りを描くことによって、主人公のイメージが損なわれるようなことはありませんでした。
(小説としてなら、思いっきり作者の創作が入っても良かったと思いますが←井上ひさしの『四千万歩の男』みたいな、きっと作者がそうした剛立像にしてしまうと、誤解を招くと考えていたのではないでしょうか)
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