日本語訳に関して様々な意見がありますが、、、
個人的には、メキシコの麻薬戦争関連のニュースに触れてると、正視出来ない様な画像を頻繁に目にするので、心穏やかに読む事が出来て、メキシコの麻薬戦争絡みでは、一番の良書だと思ってます。
(日本語訳を担当された方が、個人的に運営されているサイトですが、メキシコ麻薬戦争に関して、かなりのボリュームがあり、一見の価値があり、オススメです。読みごたえあります)
本書発行以降、セタスの分裂や新興勢力(CJNG)の台頭等々、メキシコの現状もかなり様変わりしているので、願わくは、続編の発行を希望しております。
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥2,000以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
新品:
¥2,420¥2,420 税込
ポイント: 73pt
(3%)
無料お届け日:
3月31日 日曜日
発送元: Amazon.co.jp 販売者: Amazon.co.jp
新品:
¥2,420¥2,420 税込
ポイント: 73pt
(3%)
無料お届け日:
3月31日 日曜日
発送元: Amazon.co.jp
販売者: Amazon.co.jp
中古品: ¥461
中古品:
¥461

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
メキシコ麻薬戦争: アメリカ大陸を引き裂く「犯罪者」たちの叛乱 単行本 – 2014/3/7
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥2,420","priceAmount":2420.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"2,420","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"dCsbLvCNQV%2BWkwpI7AsrMkxqK9RTl7hM3ir6%2F91i8QhKzwtHFGL9bOStrpBcSgZyEnm3sHL7kPak8vq%2FHG4An%2BGFfBDVXfoA2sDWQe2gST%2B5C0idLHPZqOanGc1uuJy9GGIuvzDiT8I%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥461","priceAmount":461.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"461","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"dCsbLvCNQV%2BWkwpI7AsrMkxqK9RTl7hMZkm9VznG%2BDmoYhmJ44AhwaVElvb0%2FXRQK7yEp9qBUape10Okd2f%2BMI1pW%2BelU00n%2F%2BYWs7bRbUxcnOxsl%2BhCgRgLmWFlYRBWJnaFE2%2FZ0Qw4omr2Y5E6EW9jdI%2BFlkQN3zWM5LfWFlMRg%2Bj7eG1SHNZ50E7BOF6p","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
グローバル化社会の影にひそむ不条理な日常。
米国人のあくなき需要を満たすため、米墨国境を越える末端価格300億ドルもの麻薬。
幾重にも張りめぐらされた密輸人のネットワーク。警察と癒着したカルテル間の抗争とおびただしい死者。
軍隊並みの装備で国家権力に対抗するパラミリタリー。麻薬王たちの豪奢な暮らし。
10代で「殺し屋」となり、たった85ドルで殺人を請け負う少年たち……。
メキシコとアメリカの歴史的な関係を背景に、近年のグローバル化と新自由主義の進展のひずみの中で急拡大した「メキシ
コ麻薬戦争」の内実を、綿密な調査に基づき明らかにするルポルタージュ。
米墨国境地帯で麻薬取引と暴力に依存して生きる「ナルコ(麻薬密輸人)」たちに密着し、犯罪者たちの生活や文化、彼らを
取り巻く凄惨な暴力の実態を明らかにすると同時に、世界各地で注目されている「麻薬合法化」の議論など、問題解決に向
けた方向性も指ししめす。
ひとりの映画作家が"命がけ"で善悪の境界を暴き出す、もっとも危険なドキュメンタリー映画「カルテル・ランド」が各国
の映画祭で激賞され、現在公開中です。
「メキシコ麻薬戦争」は、メキシコ麻薬戦争をより深く知るための必読書です。
米国人のあくなき需要を満たすため、米墨国境を越える末端価格300億ドルもの麻薬。
幾重にも張りめぐらされた密輸人のネットワーク。警察と癒着したカルテル間の抗争とおびただしい死者。
軍隊並みの装備で国家権力に対抗するパラミリタリー。麻薬王たちの豪奢な暮らし。
10代で「殺し屋」となり、たった85ドルで殺人を請け負う少年たち……。
メキシコとアメリカの歴史的な関係を背景に、近年のグローバル化と新自由主義の進展のひずみの中で急拡大した「メキシ
コ麻薬戦争」の内実を、綿密な調査に基づき明らかにするルポルタージュ。
米墨国境地帯で麻薬取引と暴力に依存して生きる「ナルコ(麻薬密輸人)」たちに密着し、犯罪者たちの生活や文化、彼らを
取り巻く凄惨な暴力の実態を明らかにすると同時に、世界各地で注目されている「麻薬合法化」の議論など、問題解決に向
けた方向性も指ししめす。
ひとりの映画作家が"命がけ"で善悪の境界を暴き出す、もっとも危険なドキュメンタリー映画「カルテル・ランド」が各国
の映画祭で激賞され、現在公開中です。
「メキシコ麻薬戦争」は、メキシコ麻薬戦争をより深く知るための必読書です。
- 本の長さ420ページ
- 言語日本語
- 出版社現代企画室
- 発売日2014/3/7
- 寸法18.8 x 12.8 x 2.5 cm
- ISBN-104773814047
- ISBN-13978-4773814040
よく一緒に購入されている商品

対象商品: メキシコ麻薬戦争: アメリカ大陸を引き裂く「犯罪者」たちの叛乱
¥2,420¥2,420
最短で3月31日 日曜日のお届け予定です
残り4点(入荷予定あり)
¥2,090¥2,090
最短で3月31日 日曜日のお届け予定です
残り1点(入荷予定あり)
¥825¥825
最短で3月31日 日曜日のお届け予定です
残り2点(入荷予定あり)
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計:
pt
もう一度お試しください
追加されました
一緒に購入する商品を選択してください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
著者について
ヨアン・グリロ=著
2001年より、『タイム』誌、CNN、AP通信、PBS News Hour、『ヒューストン・クロニクル』紙、CBC、『サンディ・
テレグラフ』紙など国際メディアに、ラテンアメリカに関する報道を行ってきた。
軍事作戦、マフィアによる殺人、コカイン押収などについて報道し、麻薬戦争について2人のメキシコ大統領、3人の司法長
官、アメリカ合衆国大使らと議論した。
イギリス出身、メキシコシティ在住。本書は彼の最初の著書である。
本書は、オーウェル賞にノミネートされ、ロサンゼルスタイムズ・ブックフェスティバルで最終選考に残り、BBCラジオ
4の「今週の本」に選ばれた。
山本 昭代=訳
兵庫県出身。大学卒業後、出版社勤務、フリー編集者を経て、1994年から3年間メキシコに留学、1997年社会人類学高等
調査研究センター(CIESAS、メキシコ市)修士課程修了。
2005年東京外国語大学地域文化研究科博士課程修了、博士(学術)。現在、慶應義塾大学ほか非常勤講師。
著書に、『メキシコ・ワステカ先住民農村のジェンダーと社会変化-フェミニスト人類学の視座』(明石書店)などがある。
2001年より、『タイム』誌、CNN、AP通信、PBS News Hour、『ヒューストン・クロニクル』紙、CBC、『サンディ・
テレグラフ』紙など国際メディアに、ラテンアメリカに関する報道を行ってきた。
軍事作戦、マフィアによる殺人、コカイン押収などについて報道し、麻薬戦争について2人のメキシコ大統領、3人の司法長
官、アメリカ合衆国大使らと議論した。
イギリス出身、メキシコシティ在住。本書は彼の最初の著書である。
本書は、オーウェル賞にノミネートされ、ロサンゼルスタイムズ・ブックフェスティバルで最終選考に残り、BBCラジオ
4の「今週の本」に選ばれた。
山本 昭代=訳
兵庫県出身。大学卒業後、出版社勤務、フリー編集者を経て、1994年から3年間メキシコに留学、1997年社会人類学高等
調査研究センター(CIESAS、メキシコ市)修士課程修了。
2005年東京外国語大学地域文化研究科博士課程修了、博士(学術)。現在、慶應義塾大学ほか非常勤講師。
著書に、『メキシコ・ワステカ先住民農村のジェンダーと社会変化-フェミニスト人類学の視座』(明石書店)などがある。
登録情報
- 出版社 : 現代企画室 (2014/3/7)
- 発売日 : 2014/3/7
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 420ページ
- ISBN-10 : 4773814047
- ISBN-13 : 978-4773814040
- 寸法 : 18.8 x 12.8 x 2.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 205,162位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 46位アメリカ・中南米の地理・地域研究
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2016年3月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
メキシコの大物マフィア「チャポ」ことホアキン・グスマンは、一応刑務所で拘束されていることになっていたが、看守たちに賄賂をばらまき、清掃係やら服役囚から好みの女を愛人にし、独房に連れ込み、最後は脱獄してしまった。
そんな中、2006年に麻薬撲滅を宣言して大統領になったカルデロンの就任4年目までで麻薬戦争の死者が3万4千人。そのうち殺された警察官が二千人というからもはやこれは国家に対する大規模反逆テロ組織となっている。
例のグスマンは、組織の武力を強化するために、何と軍からエリートたちをスカウトし、彼らを「セタス」と名付けた。凶悪にして強力な武装集団の誕生である。エリート集団だけでなく武装組織は貧しい一般人も参加するようになる。基本給600ドル、殺しの依頼が来ると、キリストに御祈りをし殺人一人当たり二千から四千ドルの報酬を手にする。殺人が日常に発生しているファレスでは殺人一件の報酬がたった千ペソ、6000円というからたまらない。しかも銃はアメリカでは普通にいくらでも買えるから何万丁の銃がメキシコに供給される。ギャング団は力をつけ、麻薬だけでなく、商店や会社からみかじめ料をゆすり、金持ちだけでなく移民からも日常的に誘拐をして経済力を強化している。
そもそもメキシコでのアヘン栽培は第二次大戦の際に、負傷した兵士を癒すために、それまで主にトルコから供給していたのをドイツ軍のUボートで供給路を絶たれたせいで、アメリカ軍がメキシコから供給することを考えたという。
その後ヒッピーブームが60年代に起きて、麻薬が自由の象徴のようになって一気に若者に広がった。ビートルズの曲「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンド」は頭文字をとるとLSDになるというのは偶然か故意か?
でもそのころの麻薬のマーケットは6億ドルで、80年代になると千億ドルにまで拡大したというからすごい。
90年代になると、それまで麻薬を牛耳っていったコロンビアが、その座をメキシコへ譲る。これは長い陸続きの国境を持つメキシコのほうが密輸に圧倒的に有利なため、コロンビアは生産に専念し、メキシコに提供することで供給のリスクを回避した結果だ。
禁酒法の経験から、麻薬の一部合法化の議論が継続しているアメリカでは簡単に麻薬が手に入るように見える。映画やドラマでもしょっちゅう、高校生から会社のエグゼクティブが白い粉を鼻に吸い込んではパーティを楽しんでいる場面がでてくる。日本では無期懲役、アジアの多くの国では死刑なのに、この辺の適当に厳しく適当に甘いアメリカの政策のせいで、大量の需要が発生し、貧富の格差が著しいアメリカとメキシコの構造が滝のように水が流れ込んでくる。しかも麻薬を吸って楽しんでいるアメリカ人はろくでもない奴らで、しかも合意のうえで商売として取引しているんだから、何が悪い、とメキシコ人は思うだろう。大量の銃器と賄賂のカネで警察も機能しないところで、いくら軍がワルを捕まえても、貧しい人はメキシコには大量にいるわけで、ケシの花は種をまけばいくらでも育つわけで、取り締まってもきりがない。筆者は合法化による解決を紹介していて、実際、合法化したオランダの麻薬の使用率がそうでないイギリスよりも低いというのは驚くべきことだが、麻薬中毒の人間がうじゃうじゃいるような町には絶対暮らしたくはない。
そんな中、2006年に麻薬撲滅を宣言して大統領になったカルデロンの就任4年目までで麻薬戦争の死者が3万4千人。そのうち殺された警察官が二千人というからもはやこれは国家に対する大規模反逆テロ組織となっている。
例のグスマンは、組織の武力を強化するために、何と軍からエリートたちをスカウトし、彼らを「セタス」と名付けた。凶悪にして強力な武装集団の誕生である。エリート集団だけでなく武装組織は貧しい一般人も参加するようになる。基本給600ドル、殺しの依頼が来ると、キリストに御祈りをし殺人一人当たり二千から四千ドルの報酬を手にする。殺人が日常に発生しているファレスでは殺人一件の報酬がたった千ペソ、6000円というからたまらない。しかも銃はアメリカでは普通にいくらでも買えるから何万丁の銃がメキシコに供給される。ギャング団は力をつけ、麻薬だけでなく、商店や会社からみかじめ料をゆすり、金持ちだけでなく移民からも日常的に誘拐をして経済力を強化している。
そもそもメキシコでのアヘン栽培は第二次大戦の際に、負傷した兵士を癒すために、それまで主にトルコから供給していたのをドイツ軍のUボートで供給路を絶たれたせいで、アメリカ軍がメキシコから供給することを考えたという。
その後ヒッピーブームが60年代に起きて、麻薬が自由の象徴のようになって一気に若者に広がった。ビートルズの曲「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンド」は頭文字をとるとLSDになるというのは偶然か故意か?
でもそのころの麻薬のマーケットは6億ドルで、80年代になると千億ドルにまで拡大したというからすごい。
90年代になると、それまで麻薬を牛耳っていったコロンビアが、その座をメキシコへ譲る。これは長い陸続きの国境を持つメキシコのほうが密輸に圧倒的に有利なため、コロンビアは生産に専念し、メキシコに提供することで供給のリスクを回避した結果だ。
禁酒法の経験から、麻薬の一部合法化の議論が継続しているアメリカでは簡単に麻薬が手に入るように見える。映画やドラマでもしょっちゅう、高校生から会社のエグゼクティブが白い粉を鼻に吸い込んではパーティを楽しんでいる場面がでてくる。日本では無期懲役、アジアの多くの国では死刑なのに、この辺の適当に厳しく適当に甘いアメリカの政策のせいで、大量の需要が発生し、貧富の格差が著しいアメリカとメキシコの構造が滝のように水が流れ込んでくる。しかも麻薬を吸って楽しんでいるアメリカ人はろくでもない奴らで、しかも合意のうえで商売として取引しているんだから、何が悪い、とメキシコ人は思うだろう。大量の銃器と賄賂のカネで警察も機能しないところで、いくら軍がワルを捕まえても、貧しい人はメキシコには大量にいるわけで、ケシの花は種をまけばいくらでも育つわけで、取り締まってもきりがない。筆者は合法化による解決を紹介していて、実際、合法化したオランダの麻薬の使用率がそうでないイギリスよりも低いというのは驚くべきことだが、麻薬中毒の人間がうじゃうじゃいるような町には絶対暮らしたくはない。
2014年12月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今はやたらイスラム国が新聞に海外だったらその恐怖に慄きますが、メキシコもやばい。
やっぱ戦争に宗教と麻薬は歴史的にもかなり戦う根底にあるんかな。。。
20世紀は石油のからみもでかいだろうけど、麻薬ルートの食物連鎖というか・・・
あくまで専門書的でいろいろ資料を基にだろうけど、もちろんメキシコの旅行パンフレットやべつのテーマでのメキシコの本よめば もちろんメキシコの良さもあるわけだけど、あまり新聞では、チェチェン等もそうだけど、なかなか記事にならんからいろいろ世界情勢の勉強にはなる。
やっぱ戦争に宗教と麻薬は歴史的にもかなり戦う根底にあるんかな。。。
20世紀は石油のからみもでかいだろうけど、麻薬ルートの食物連鎖というか・・・
あくまで専門書的でいろいろ資料を基にだろうけど、もちろんメキシコの旅行パンフレットやべつのテーマでのメキシコの本よめば もちろんメキシコの良さもあるわけだけど、あまり新聞では、チェチェン等もそうだけど、なかなか記事にならんからいろいろ世界情勢の勉強にはなる。
2019年7月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一級のルポルタージュである。日本での報道は、「大変な死者が出ている」「軍隊が出動している」くらいのベタ記事扱いの報道しかない。著者はイギリス人のジャーナリストであり、殺される可能性の中で身体を張って現地で取材をしている。(日本のジャーナリストは何をやっているのかな?メキシコのジャーナリストは麻薬報道をすると暗殺されることが多い。)手に汗を握る展開で一気に読み終えた。麻薬問題の解決は政府による管理と合法化しかないであろう。いかに厳正に取り締まりコカ畑を焼き払っても、高値での需要がある限り(アメリカ、ヨーロッパ、日本など)麻薬ビジネスはなくならないと思った。
2020年3月16日に日本でレビュー済み
2018年4月現在、メキシコではとんでもない数の殺人が日々発生している。近年、日系自動車関権企業の進出が目覚ましい中部高原地帯の中心的な州であるグアナファト州においても、この状況は顕著である。この殺人の大部分は、麻薬問題に関係していると考えられている。本書では、2006年から6年間政権を担ったカルデロン政権が開始した「麻薬戦争」の悲惨な状況のみを既述した書物ではない。メキシコにおける麻薬問題を19世紀の歴史に遡って解説している。多くのインタビューと大量の資料の精査の末、世に出た秀作である。麻薬に絡んで、麻薬にとりつかれた人々の宗教や文化にまでは話題が及んでいる。
本書が発行された後のメキシコの状況を少し記しておこう。
本書にも登場するシナロア・カルテルの麻薬王“チャッポ”ことホアキン・グスマンは、故郷のシナロア州で三回目の逮捕をされる。この年、北の大国で大統領選挙があり、下馬評を覆して共和党の候補者トランプが当選する。トランプ氏が大統領に就任すれば、北米自由貿易協定(NAFTA)の見直しや米墨国境での壁の建設など、メキシコ政府に圧力をかける恐れがあった。他方、カルデロン大統領の後を継いだペニャ・ニエト大統領は、グスマン容疑者の米国への犯罪人引渡条約に基づく移送を拒んできた。しかし、エキセントリックな人物の大統領就任を前に、メキシコ政府は、グスマン容疑者を米墨犯罪人引渡条約に基づき、2017年1月のトランプ大統領就任の前日、米国に引き渡した。この結果、グスマン容疑者の3回目の脱獄の可能性は、ほぼゼロまで低下した。このような状況の変化を受けて、グスマン容疑者の麻薬カルテルに対する重しが外れ、これまで一定の均衡を保っていた麻薬カルテルの勢力状況に変化が到来し、政局拡大を狙った各カルテル間の抗争が激化した。すなわち、カルテル間の血みどろの戦いが燎原の火の如く、広範囲にかつ紛争度を増して拡散していった。このような状況の下、ペニャ・ニエト政権においては、治安状況がカルデナス前政権時代より悪化した。殺害された人数の増加が如実に物語っている。
本書に話を戻そう。本書によれば、メキシコには、次の七つの主要な麻薬カルテルが存在する。シナロア、ファレス、ティファナ、ラ・ファミリア、ベルトラン・レイバ、ゴルフォおよびセスタである。
本書の記載で、記憶に留めたい点は次である。
・警官から犯罪者になるパターンは、メキシコでは非常に一般的である。(p.13)
・2000年に大統領に就任したビセンテ・フォックスはコカ・コーラ社の元取締役。(p.22)
・シナロア州、ドゥランゴ州およびチワワ州は、メキシコの黄金の三角地帯として知られる。(p.35)
・シナロア州は、メキシコの麻薬ギャングの発祥の地で、メキシコ・カルテルとして知られる国内で一番古く、最強の密輸ネットワークを持つ組織が生まれた地である。(p.36)
・先住民ヤキは、祖先から受け継いだ土地をプランテーション拡大のため接収されるのを拒否したため、ディアス大統領は人狩りをさせ、囚人を鎖につないで、湿気の多いメキシコ南部のタバコ畑に移送したため、大部分が病気などで死んだという。(p.40)
・ディアス大統領時代に、シナロアの高地にケシの花がもたらされた。(p.40)
・1810年、清王朝が発したアヘン禁止令は近代史で最初の麻薬禁止令となった。大英帝国はインドから中国に何千トンものアヘンを密輸し、清王朝が英国船を襲撃してアヘン戦争となった。西インド会社が最初の麻薬マフィアなら、大英帝国海軍は最初の凶暴な麻薬マフィアの軍隊であった。西インド会社は、アヘン取引の権利を獲得して、中国に売り続け、中国人はケシの種とともに世界に移民していった。(p.43-44)(西インド会社ではなく、東インド会社ではないかと、評者は考えている。)
・1860年、中国のクーリーが汽船でシナロアに来て、鉄道建設や鉱山開発などの過酷な労働に従事した。その中国人移民が、アヘンとケシの種をシナロアにも持ち込んだ。シナロアの地元紙の報道によれば、当時、クリアカンとマサトランでアヘン窟がいくつもできていた。1886年には、墨政府がシナロアでアヘンケシの栽培を確認している。(p.44)
・メキシコ革命では、メキシコの全人口の1割に当たる100万人もの犠牲者が出た。(p.49)
・シナロアのアヘン生産は、1940年代に急速に成長した。米国政府は否定してるものの、米政府は第二次世界大戦中に、計画的にシナロアのアヘンを購入していたという。大戦中、米軍は負傷した兵士のためのモルヒネが必要であり、トルコが原料のアヘンを供給していたが、独Uボートが大西洋で商戦を撃沈し、供給が絶たれたため、米政府がシナロアのアヘンに目を付けたという。(p.58)
・マリファナは、少なくともスペイン植民地時代から使用されており、一説にはアステカ人も使用してていたという。有名な民謡「ラ・クカラチャ」にも、歌詞としてマリファナがでてくる。(p.63)
・「バナナ共和国」という表現は、米作家オー・ヘンリの小説『キャベツと王様』で初めて用いられた。(p.87)
・サリナス大統領がクリントン米大統領と締結した北米自由貿易協定(NAFTA)の結果、米墨間の国境を挟んだ貿易額は、1989年の490億ドルから2000年の2,470億ドルに増加するとともに、地方の農村から国境地帯の組み立て工場で働く移住者が発生し、1990年代にティファナとファレスの街は日々膨張し、周辺部にスラム街が形成され、のちに麻薬戦争の舞台となる。(p.114)
・2000年の映画「トラフィック」は、ティファナで勢力をふるったアレジャーノ・フェリックス兄弟をモデルに取り上げ、麻薬密輸の世界を描いた。(p.129)
・メキシコ軍は、貧しい南部出身の若者が中心で、英軍は冒険好きの上流階級中心、スペイン軍は右翼思想の団体。(p.142)
・メキシコ空軍特殊部隊はGAFEと呼ばれ、米陸軍特殊部隊のグリーン・ベレーに相当する。(p.142)
・米国は、20世紀後半、ジョージア州の訓練校「スクール・オブ・アメリカ」やノースカロライナ州のフォート・プラグで、中南米各国の軍に戦闘と反体制派制圧の技術を教えた。(p.142)
・セスタは優秀な殺し屋を求めて、グアテマラ内戦時代に反政府側の村々を襲撃した陸軍特殊部隊「カイビル」の元メンバーを誘い入れた。(p.155)
・2006年の大統領選挙では、PANのフェリペ・カルデロンと左派PRD(民主的革命党)の
マヌエル・ロペス・オブラドールの一騎打ちとなり、メキシコ史上もっとも接戦となり、カルデロンが0.6%の僅差で勝利した。(p.158-159)
・メキシコの法律では、未成年者がいかに多くの人を殺害しても、誘拐やレイプをしても、実刑判決は最大5年までである。(p.238)
・メキシコの麻薬戦争では、殺人事件の5%しか解明されない。(p.259)
・米国内で製造販売された武器がメキシコのカルテルに渡っている。メキシコでは、銃器店も武器工場もなく、銃所持免許もなかなか出ない。2008年、メキシコのギャングが押収した6000丁近い銃のシリアルナンバーを、米ATF(アルコール・タバコ・火器・爆発物取締局)で調査した結果、約90%の5114丁は米国内の銃器店で販売されたものであった。(p.300)
・1983年の映画『スカーフェイス』は、ギャング映画で、移民にとりアメリカンヒーローであり、米国に来て成功するという夢を描いた映画との意見がある。(p.316)
・メキシコ警察の問題点は、倫理観の低さ、俸給の低さ、死傷者が出る割合の高さ、である。(p.326)
・シナロアは、メキシコ国内で最も誘拐事件の発生率が少ない州である。(p.367)
・オランダは麻薬規制に関して、リベラルな立場であるが、より厳格な法律を持つ英国と比し、麻薬使用率は低い。ポルトガルは、かつて麻薬規制は厳しく、欧州でも使用率は低い方であったが、2001年にあらゆる麻薬を非処罰化した後も使用率はさらに低下した。(p.390)
・メキシコ当局は、メキシコのカルテルの収入の6割は、マリファナからのものであると結論付けている。(p.394)
麻薬問題とは異なるが、訳者があとがきで、1994年の北米自由貿易協定(NAFTA)発効後、数年たった農村の様子を記述している。「トウモロコシ畑やオレンジ畑は次々に消え、まばらな草が生えただけの荒れた放牧地に変わり、村々から若い世代の姿が消えていった」という。NAFTAの負の側面として、農村の荒廃を伝える報道は日本には少ない。その中で、わずかでもメキシコ農村の実情を伝えている点は有用である。
NAFTAが発効して数年が経ち、メキシコは主食のトルティーヤ(タコスを作るときに使用するクレープのような薄焼きパン)の原料であるトウモロコシの純輸入国になった。米国から安価なトウモロコシが大量に流入したためである。NAFTAにより米国のトウモロコシ農家は潤い、トウモロコシを栽培しても生活できないメキシコのトウモロコシ生産者の一部は、耕作地を放棄し、土地を離れ、不法移民として米国の国境を越えたという。トランプ大統領は、NAFTAが米国経済を悪くしたというが、メキシコから見れば、上述の現実がある。それがNAFTAの一面である。
最後になるが、本書の素晴らしい点は、内容の深度と広範囲な点だけでない。訳者の文才により、原書が外国語であるにもかかわらず、非常にとっつきやすい書物となっている。メキシコ在住の方、これから訪墨する方、メキシコや麻薬問題に関心のある方には、必読に一冊である。(2018/4/22)
本書が発行された後のメキシコの状況を少し記しておこう。
本書にも登場するシナロア・カルテルの麻薬王“チャッポ”ことホアキン・グスマンは、故郷のシナロア州で三回目の逮捕をされる。この年、北の大国で大統領選挙があり、下馬評を覆して共和党の候補者トランプが当選する。トランプ氏が大統領に就任すれば、北米自由貿易協定(NAFTA)の見直しや米墨国境での壁の建設など、メキシコ政府に圧力をかける恐れがあった。他方、カルデロン大統領の後を継いだペニャ・ニエト大統領は、グスマン容疑者の米国への犯罪人引渡条約に基づく移送を拒んできた。しかし、エキセントリックな人物の大統領就任を前に、メキシコ政府は、グスマン容疑者を米墨犯罪人引渡条約に基づき、2017年1月のトランプ大統領就任の前日、米国に引き渡した。この結果、グスマン容疑者の3回目の脱獄の可能性は、ほぼゼロまで低下した。このような状況の変化を受けて、グスマン容疑者の麻薬カルテルに対する重しが外れ、これまで一定の均衡を保っていた麻薬カルテルの勢力状況に変化が到来し、政局拡大を狙った各カルテル間の抗争が激化した。すなわち、カルテル間の血みどろの戦いが燎原の火の如く、広範囲にかつ紛争度を増して拡散していった。このような状況の下、ペニャ・ニエト政権においては、治安状況がカルデナス前政権時代より悪化した。殺害された人数の増加が如実に物語っている。
本書に話を戻そう。本書によれば、メキシコには、次の七つの主要な麻薬カルテルが存在する。シナロア、ファレス、ティファナ、ラ・ファミリア、ベルトラン・レイバ、ゴルフォおよびセスタである。
本書の記載で、記憶に留めたい点は次である。
・警官から犯罪者になるパターンは、メキシコでは非常に一般的である。(p.13)
・2000年に大統領に就任したビセンテ・フォックスはコカ・コーラ社の元取締役。(p.22)
・シナロア州、ドゥランゴ州およびチワワ州は、メキシコの黄金の三角地帯として知られる。(p.35)
・シナロア州は、メキシコの麻薬ギャングの発祥の地で、メキシコ・カルテルとして知られる国内で一番古く、最強の密輸ネットワークを持つ組織が生まれた地である。(p.36)
・先住民ヤキは、祖先から受け継いだ土地をプランテーション拡大のため接収されるのを拒否したため、ディアス大統領は人狩りをさせ、囚人を鎖につないで、湿気の多いメキシコ南部のタバコ畑に移送したため、大部分が病気などで死んだという。(p.40)
・ディアス大統領時代に、シナロアの高地にケシの花がもたらされた。(p.40)
・1810年、清王朝が発したアヘン禁止令は近代史で最初の麻薬禁止令となった。大英帝国はインドから中国に何千トンものアヘンを密輸し、清王朝が英国船を襲撃してアヘン戦争となった。西インド会社が最初の麻薬マフィアなら、大英帝国海軍は最初の凶暴な麻薬マフィアの軍隊であった。西インド会社は、アヘン取引の権利を獲得して、中国に売り続け、中国人はケシの種とともに世界に移民していった。(p.43-44)(西インド会社ではなく、東インド会社ではないかと、評者は考えている。)
・1860年、中国のクーリーが汽船でシナロアに来て、鉄道建設や鉱山開発などの過酷な労働に従事した。その中国人移民が、アヘンとケシの種をシナロアにも持ち込んだ。シナロアの地元紙の報道によれば、当時、クリアカンとマサトランでアヘン窟がいくつもできていた。1886年には、墨政府がシナロアでアヘンケシの栽培を確認している。(p.44)
・メキシコ革命では、メキシコの全人口の1割に当たる100万人もの犠牲者が出た。(p.49)
・シナロアのアヘン生産は、1940年代に急速に成長した。米国政府は否定してるものの、米政府は第二次世界大戦中に、計画的にシナロアのアヘンを購入していたという。大戦中、米軍は負傷した兵士のためのモルヒネが必要であり、トルコが原料のアヘンを供給していたが、独Uボートが大西洋で商戦を撃沈し、供給が絶たれたため、米政府がシナロアのアヘンに目を付けたという。(p.58)
・マリファナは、少なくともスペイン植民地時代から使用されており、一説にはアステカ人も使用してていたという。有名な民謡「ラ・クカラチャ」にも、歌詞としてマリファナがでてくる。(p.63)
・「バナナ共和国」という表現は、米作家オー・ヘンリの小説『キャベツと王様』で初めて用いられた。(p.87)
・サリナス大統領がクリントン米大統領と締結した北米自由貿易協定(NAFTA)の結果、米墨間の国境を挟んだ貿易額は、1989年の490億ドルから2000年の2,470億ドルに増加するとともに、地方の農村から国境地帯の組み立て工場で働く移住者が発生し、1990年代にティファナとファレスの街は日々膨張し、周辺部にスラム街が形成され、のちに麻薬戦争の舞台となる。(p.114)
・2000年の映画「トラフィック」は、ティファナで勢力をふるったアレジャーノ・フェリックス兄弟をモデルに取り上げ、麻薬密輸の世界を描いた。(p.129)
・メキシコ軍は、貧しい南部出身の若者が中心で、英軍は冒険好きの上流階級中心、スペイン軍は右翼思想の団体。(p.142)
・メキシコ空軍特殊部隊はGAFEと呼ばれ、米陸軍特殊部隊のグリーン・ベレーに相当する。(p.142)
・米国は、20世紀後半、ジョージア州の訓練校「スクール・オブ・アメリカ」やノースカロライナ州のフォート・プラグで、中南米各国の軍に戦闘と反体制派制圧の技術を教えた。(p.142)
・セスタは優秀な殺し屋を求めて、グアテマラ内戦時代に反政府側の村々を襲撃した陸軍特殊部隊「カイビル」の元メンバーを誘い入れた。(p.155)
・2006年の大統領選挙では、PANのフェリペ・カルデロンと左派PRD(民主的革命党)の
マヌエル・ロペス・オブラドールの一騎打ちとなり、メキシコ史上もっとも接戦となり、カルデロンが0.6%の僅差で勝利した。(p.158-159)
・メキシコの法律では、未成年者がいかに多くの人を殺害しても、誘拐やレイプをしても、実刑判決は最大5年までである。(p.238)
・メキシコの麻薬戦争では、殺人事件の5%しか解明されない。(p.259)
・米国内で製造販売された武器がメキシコのカルテルに渡っている。メキシコでは、銃器店も武器工場もなく、銃所持免許もなかなか出ない。2008年、メキシコのギャングが押収した6000丁近い銃のシリアルナンバーを、米ATF(アルコール・タバコ・火器・爆発物取締局)で調査した結果、約90%の5114丁は米国内の銃器店で販売されたものであった。(p.300)
・1983年の映画『スカーフェイス』は、ギャング映画で、移民にとりアメリカンヒーローであり、米国に来て成功するという夢を描いた映画との意見がある。(p.316)
・メキシコ警察の問題点は、倫理観の低さ、俸給の低さ、死傷者が出る割合の高さ、である。(p.326)
・シナロアは、メキシコ国内で最も誘拐事件の発生率が少ない州である。(p.367)
・オランダは麻薬規制に関して、リベラルな立場であるが、より厳格な法律を持つ英国と比し、麻薬使用率は低い。ポルトガルは、かつて麻薬規制は厳しく、欧州でも使用率は低い方であったが、2001年にあらゆる麻薬を非処罰化した後も使用率はさらに低下した。(p.390)
・メキシコ当局は、メキシコのカルテルの収入の6割は、マリファナからのものであると結論付けている。(p.394)
麻薬問題とは異なるが、訳者があとがきで、1994年の北米自由貿易協定(NAFTA)発効後、数年たった農村の様子を記述している。「トウモロコシ畑やオレンジ畑は次々に消え、まばらな草が生えただけの荒れた放牧地に変わり、村々から若い世代の姿が消えていった」という。NAFTAの負の側面として、農村の荒廃を伝える報道は日本には少ない。その中で、わずかでもメキシコ農村の実情を伝えている点は有用である。
NAFTAが発効して数年が経ち、メキシコは主食のトルティーヤ(タコスを作るときに使用するクレープのような薄焼きパン)の原料であるトウモロコシの純輸入国になった。米国から安価なトウモロコシが大量に流入したためである。NAFTAにより米国のトウモロコシ農家は潤い、トウモロコシを栽培しても生活できないメキシコのトウモロコシ生産者の一部は、耕作地を放棄し、土地を離れ、不法移民として米国の国境を越えたという。トランプ大統領は、NAFTAが米国経済を悪くしたというが、メキシコから見れば、上述の現実がある。それがNAFTAの一面である。
最後になるが、本書の素晴らしい点は、内容の深度と広範囲な点だけでない。訳者の文才により、原書が外国語であるにもかかわらず、非常にとっつきやすい書物となっている。メキシコ在住の方、これから訪墨する方、メキシコや麻薬問題に関心のある方には、必読に一冊である。(2018/4/22)
2022年8月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
巻末に訳者が本文の記述を自分の判断でカットしたと誇らしげに書いてあって目を疑った。
この本の訳者は、自分が作者よりも編集者よりも読者よりも偉いと思っているようだ。
自分はこの所業はあらゆる方向への侮辱だと思っている。
これを肯定的に捉えさせるわけにはいかないので、星1とさせてもらう。
この本の訳者は、自分が作者よりも編集者よりも読者よりも偉いと思っているようだ。
自分はこの所業はあらゆる方向への侮辱だと思っている。
これを肯定的に捉えさせるわけにはいかないので、星1とさせてもらう。
2019年10月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
あとがきに訳者の判断で日本の読者にショックを与える部分を著者の承諾を得て省略したとあって大変ショックを受けた。