キューバの歓楽街の雰囲気を濃密に再現しようとしているというのは、本の帯に書いてある通りです。
様々な登場人物が出てくるというのは、その通りなのですが、ストーリーの中心は、歌手を巡る男達の物語と、二人の文学青年が交わす文学談義と夜の街の徘徊です。コミカルにテンポ良く話は進んで行き、その所々で言語実験や文体実験がなされ、過去の文学作品のパロディになっていたりします。私が読んでいて、一番近いと思ったのは、ジョイスの「ユリシーズ」です。コミカル過ぎて、マルケスやリョサやカルペンティエールなどとはだいぶ違うけど、新しい方法論を追求しようとしているところは、やはりラテンアメリカ文学らしいです。そして、最後に、訳者の翻訳に脱帽です。
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TTT: トラのトリオのトラウマトロジー (セルバンテス賞コレクション) (セルバンテス賞コレクション 13) 単行本 – 2014/3/17
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購入オプションとあわせ買い
エル・ベダードと呼ばれる3ブロックほどの「夜も眠らぬ」歓楽街。そこには、外国人観光客、知識人、ポン引き、娼婦などが蝟集する。多くの極貧労働者によって購われた特権階級の遊び場にオマージュを捧げることで、作家は何を言おうとしたのだろうか?
1958年、革命前夜のハバナを舞台にした、キューバの鬼才、カブレラ・インファンテの翻訳不可能な怪作、遂に「超訳」なる!
【警告】真っ黒なページも、連続して登場する真っ白なページも、ひらがなを多用してたどたどしく書かれた手紙も、その中の誤字も、反転している文字も、すべてが作家が意図した「表現」です。印刷ミスだ、乱丁だ、誤植が多いと言って、返品なさらないでください!
1958年、革命前夜のハバナを舞台にした、キューバの鬼才、カブレラ・インファンテの翻訳不可能な怪作、遂に「超訳」なる!
【警告】真っ黒なページも、連続して登場する真っ白なページも、ひらがなを多用してたどたどしく書かれた手紙も、その中の誤字も、反転している文字も、すべてが作家が意図した「表現」です。印刷ミスだ、乱丁だ、誤植が多いと言って、返品なさらないでください!
- 本の長さ608ページ
- 言語日本語
- 出版社現代企画室
- 発売日2014/3/17
- ISBN-104773814055
- ISBN-13978-4773814057
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商品の説明
著者について
ギジェルモ・カブレラ・インファンテ
1929年キューバ東部ヒバラの生まれ。1940年代後半から『ボエミア』、『貼り紙』などの雑誌に協力し、翻訳や映画評論を寄稿。キューバ革命成立後、雑誌『革命の月曜日』の編集長となる。1960年に短編集『平和のときも戦いのときも』を発表。その後革命政府と対立し、1962年ベルギーへ出国。1963年映画論集『二十世紀的商売』を発表。1965年、一時帰国の後、永久にキューバを去る決意を固め、マドリードを経てロンドンに移り住む。1967年『TTT』を発表し、大成功を収める。1979年発表の長編第二作『亡き王子のためのハバナ』のほか、『文体怨集』(1976)、『我が罪キューバ』(1992)、『映画か鰯か』(1997)、『読まれる人生』(1998)といった興味深い評論集を残している。また、1985年には葉巻にまつわるエッセイ『煙に巻かれて』を英語で執筆した。1997年セルバンテス賞受賞。2005年ロンドンで没。
1929年キューバ東部ヒバラの生まれ。1940年代後半から『ボエミア』、『貼り紙』などの雑誌に協力し、翻訳や映画評論を寄稿。キューバ革命成立後、雑誌『革命の月曜日』の編集長となる。1960年に短編集『平和のときも戦いのときも』を発表。その後革命政府と対立し、1962年ベルギーへ出国。1963年映画論集『二十世紀的商売』を発表。1965年、一時帰国の後、永久にキューバを去る決意を固め、マドリードを経てロンドンに移り住む。1967年『TTT』を発表し、大成功を収める。1979年発表の長編第二作『亡き王子のためのハバナ』のほか、『文体怨集』(1976)、『我が罪キューバ』(1992)、『映画か鰯か』(1997)、『読まれる人生』(1998)といった興味深い評論集を残している。また、1985年には葉巻にまつわるエッセイ『煙に巻かれて』を英語で執筆した。1997年セルバンテス賞受賞。2005年ロンドンで没。
登録情報
- 出版社 : 現代企画室 (2014/3/17)
- 発売日 : 2014/3/17
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 608ページ
- ISBN-10 : 4773814055
- ISBN-13 : 978-4773814057
- Amazon 売れ筋ランキング: - 706,687位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 246位スペイン文学
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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