~他のプログラミング言語は経験がありますが、Java、Antとも入門レベルの者です。
本書でははじめにJavaアプリケーション開発における「ビルド」作業がいかに複雑で面倒であるかの説明からはじまり、Antがなぜ必要かや簡単なビルドファイルを例にあげてJavaでのビルド作業というものを丁寧に説明しているので無理なく自然に読み進めていくことができました。
~~
また、ターゲットやプロパティなど、Antを使う上で重要な要素にページ数を割いて具体的かつ丁寧に解説してありわかりやすかったです。
~~
Antはそれ自身Javaで開発されていますが、Antを起動するのにJVMを起動せずに「ant」とコマンドプロンプトに入力して起動します。するとJVMを起動するスクリプトが動作するのですが、本書ではこのスクリプトのしくみまで解説しています。
一度Antが動かなくて困ったことがあるのですが、この部分を再度読んでトラブルを回避でき助かりました。~
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
Javaプログラミングツールズ1 Apache Ant (Javaプログラミングツールズ 1) 単行本 – 2004/3/30
関口 宏司
(著)
●本書の内容
■第1章 はじめてのAnt
この章はタイトルとおり,Ant初心者向けの章である。Antをある程度使っている人は読み飛ばせる。この章ではAntの必要性やAntの基本的な使い方を述べている。また,その後の章を読み進むのに必要なAntのインストールや環境設定について最後に説明している。Antをアプリケーション開発に使ってみようかな…と思った人はここでぜひインストールしてみていただきたい。Antを使うのに必要なものは簡単にそろえることができる―Java 2 SDK(いわゆるJDK),Antそのもの,そしてビルドにくたびれたJavaプログラマ,それだけだ。
■第2章 Antを使いこなす!
本書は忙しい開発者のために時間を無駄にしていない。したがって第2章で既にAntを使いこなしてしまう。しかし内容はいたってシンプルかつ基本的なことである。筆者は何事も基本知識をしっかりと身につけることが大事であると考えている。急がば回れ,はAntにも通じる。本章は第1章を読んだ初心者はもちろん,既にAntを使っている人にも読んでもらいたい。きっと新しい発見があると思う。
■第3章 Antでここまでできる!!
この章はAntのデータ型について記した章である。データ型はAntのいろいろなビルド作業を行うタスクが使用するデータ構造のことであるが,「Antでここまでできるのか!」というほとんどの人が抱くであろう感想をそのまま章のタイトルにしてしまっている。筆者は「ここまでできるのか」というよりは「ここまでするか,普通」というのがデータ型に対する率直な感想である。実際,第3章は書いても書いても終わらなかった(涙)。なのでこの章の読み方は,3.1から3.4までを読んでAntのデータ型の基本であるを理解したら,先の章に読み進んで差し支えない。本章の残りはあとで興味と必要に応じて戻ってきて読めばよい。
■第4章Antを使いたおす!!!
この章は第1章~第3章を基本編とすると応用編に相当する章である。アプリケーション開発の具体的な場面をいくつか想定し,第3章までで学んだAntの知識を使って,それぞれの場面でAntをどのように適用していくか(どのようにビルドファイルを記述するか),具体的な例で説明している。
■第5章 コアAntタスクリファレンス
この章ではAnt 1.6で約70ほどあるコアタスクを使用例とともに詳説している。
■第1章 はじめてのAnt
この章はタイトルとおり,Ant初心者向けの章である。Antをある程度使っている人は読み飛ばせる。この章ではAntの必要性やAntの基本的な使い方を述べている。また,その後の章を読み進むのに必要なAntのインストールや環境設定について最後に説明している。Antをアプリケーション開発に使ってみようかな…と思った人はここでぜひインストールしてみていただきたい。Antを使うのに必要なものは簡単にそろえることができる―Java 2 SDK(いわゆるJDK),Antそのもの,そしてビルドにくたびれたJavaプログラマ,それだけだ。
■第2章 Antを使いこなす!
本書は忙しい開発者のために時間を無駄にしていない。したがって第2章で既にAntを使いこなしてしまう。しかし内容はいたってシンプルかつ基本的なことである。筆者は何事も基本知識をしっかりと身につけることが大事であると考えている。急がば回れ,はAntにも通じる。本章は第1章を読んだ初心者はもちろん,既にAntを使っている人にも読んでもらいたい。きっと新しい発見があると思う。
■第3章 Antでここまでできる!!
この章はAntのデータ型について記した章である。データ型はAntのいろいろなビルド作業を行うタスクが使用するデータ構造のことであるが,「Antでここまでできるのか!」というほとんどの人が抱くであろう感想をそのまま章のタイトルにしてしまっている。筆者は「ここまでできるのか」というよりは「ここまでするか,普通」というのがデータ型に対する率直な感想である。実際,第3章は書いても書いても終わらなかった(涙)。なのでこの章の読み方は,3.1から3.4までを読んでAntのデータ型の基本であるを理解したら,先の章に読み進んで差し支えない。本章の残りはあとで興味と必要に応じて戻ってきて読めばよい。
■第4章Antを使いたおす!!!
この章は第1章~第3章を基本編とすると応用編に相当する章である。アプリケーション開発の具体的な場面をいくつか想定し,第3章までで学んだAntの知識を使って,それぞれの場面でAntをどのように適用していくか(どのようにビルドファイルを記述するか),具体的な例で説明している。
■第5章 コアAntタスクリファレンス
この章ではAnt 1.6で約70ほどあるコアタスクを使用例とともに詳説している。
- 本の長さ336ページ
- 言語日本語
- 出版社技術評論社
- 発売日2004/3/30
- ISBN-104774120006
- ISBN-13978-4774120003
商品の説明
著者からのコメント
Antが好きである。なぜ好きかといえばまず名前がよい。これまでコーヒーだったり数学者だったり宝石だったり地名だったりサボテンだったりはたまた雄猫などにちなんだ名前がコンピュータ用語には氾濫していたが,ついに昆虫だ。しかもカブトやクワガタではなく蟻である。―大丈夫なのか。いかにもダメそうで放っておけないではないか。だから本まで書いてしまった。まったくわれながら過保護にもほどがあるというものだ。
唐突に話は変わるが,AntはJava用のビルドツールである。人によってはJavaに限定しないビルドツールであるとする説を唱える人がいるが,本書ではJava用のビルドツールということで話を進めている。ビルドツールというのはjavacコンパイルやjarパッケージ化をするのに,コマンドプロンプトにいちいち長いコマンドを入力しなくても,ビルドツールを起動する短いコマンドを入力すればアプリケーションをビルド(メーク)してくれるツールのことである。従来,アプリケーションのビルドのためにはMakeというツールがあり,
$ makeと入力するとアプリケーションのビルド手順を記述したmakefileというファイルを読み込んで,そこに記述してある手順でアプリケーションをビルドしてくれる。AntもMakeと同じような働きをする。Antの場合は,
$ antと入力するとアプリケーションのビルド手順を記述したbuild.xmlというファイルを読み込んで,そこに記述してある手順でアプリケーションをビルドしてくれる。Makeとほとんど同じである。賢明な読者は気づいたと思うが,AntはMakeと比べると,起動するのに入力文字数が1文字少ない。…いや,そういう問題ではない。Antのビルド手順を記述したファイルはXMLファイルになっており,何かインターネットっぽくてMakeよりいい感じである。21世紀はやはりXMLでしょう,などと私の筆力ではいくら言葉を尽くしても限られた紙幅ではAntの良さを伝えられないので,1つ筆者の体験談を記したいと思う。 筆者も最初はJavaアプリケーションの開発にMakeを使っていた。これはAntがリリースされた後もしばらく続いた。私の元同僚が頑なにMakeを使う私を見かねて「関口さん,Antを使ってみてくださいよ。Antはですねぇ…(以下略)」などと諭されたものだが私は内心「はぁ~ん,Antだぁ?」という印象を持っており,まるで見向きもしなかったのだ。ところが周辺ツールがだんだんとAnt対応するにつれてMakeにこだわっているのが辛くなりちょっと使ってみる機会ができた。すると「はぁ~ん」が「ふ~ん」になり,たちまち「へぇ~(5へぇ~くらい)」に変わってしばらくすると「ほー」と感心することが多くなり,今では大のお気に入りなので人間なんてわからないものですね。どのくらい気に入っているのかというと,新しいコンピュータを手に入れたとき,JDKの次にAntをインストールするくらい今では気に入っているのである。
唐突に話は変わるが,AntはJava用のビルドツールである。人によってはJavaに限定しないビルドツールであるとする説を唱える人がいるが,本書ではJava用のビルドツールということで話を進めている。ビルドツールというのはjavacコンパイルやjarパッケージ化をするのに,コマンドプロンプトにいちいち長いコマンドを入力しなくても,ビルドツールを起動する短いコマンドを入力すればアプリケーションをビルド(メーク)してくれるツールのことである。従来,アプリケーションのビルドのためにはMakeというツールがあり,
$ makeと入力するとアプリケーションのビルド手順を記述したmakefileというファイルを読み込んで,そこに記述してある手順でアプリケーションをビルドしてくれる。AntもMakeと同じような働きをする。Antの場合は,
$ antと入力するとアプリケーションのビルド手順を記述したbuild.xmlというファイルを読み込んで,そこに記述してある手順でアプリケーションをビルドしてくれる。Makeとほとんど同じである。賢明な読者は気づいたと思うが,AntはMakeと比べると,起動するのに入力文字数が1文字少ない。…いや,そういう問題ではない。Antのビルド手順を記述したファイルはXMLファイルになっており,何かインターネットっぽくてMakeよりいい感じである。21世紀はやはりXMLでしょう,などと私の筆力ではいくら言葉を尽くしても限られた紙幅ではAntの良さを伝えられないので,1つ筆者の体験談を記したいと思う。 筆者も最初はJavaアプリケーションの開発にMakeを使っていた。これはAntがリリースされた後もしばらく続いた。私の元同僚が頑なにMakeを使う私を見かねて「関口さん,Antを使ってみてくださいよ。Antはですねぇ…(以下略)」などと諭されたものだが私は内心「はぁ~ん,Antだぁ?」という印象を持っており,まるで見向きもしなかったのだ。ところが周辺ツールがだんだんとAnt対応するにつれてMakeにこだわっているのが辛くなりちょっと使ってみる機会ができた。すると「はぁ~ん」が「ふ~ん」になり,たちまち「へぇ~(5へぇ~くらい)」に変わってしばらくすると「ほー」と感心することが多くなり,今では大のお気に入りなので人間なんてわからないものですね。どのくらい気に入っているのかというと,新しいコンピュータを手に入れたとき,JDKの次にAntをインストールするくらい今では気に入っているのである。
出版社からのコメント
Javaプログラマの定番ツールであるApacheプロジェクトの開発ツール「Ant」を徹底解説。AntはJavaのソフトウェア開発の効率を格段に向上させるソフトウェアツールです。すでにプログラマの皆さんが使っているのに,ちゃんとした解説書がない…そんなニーズに応えました。本書により,いままで以上にAntを使いこなせるようになります。豊富な使用例サンプルと機能引きのリファレンスがそれを可能にします。
内容(「MARC」データベースより)
Antのインストール方法から、build.xmlファイルの基本的な書き方、設定例まで詳しく解説。さらにコアAntタスクリファレンスで思い通りにAntを活用できる。Ant 1.6に対応。
抜粋
筆者の考える本書の特徴は「詳しい」「お得」「Ant 1.6対応」である。以下,これらについて簡単に述べる。
●詳しい
担当編集者のI氏はサービス精神が旺盛なのか,執筆中に「読んでいてとても楽しいです」などと筆者を持ち上げるのである。そうすると悪い気はしないので筆がどんどん進んでしまった。終わってみると当初「160ページでお願いします」と言われていたのに,300ページをゆうに超えてしまっていた。彼の会社での立場は大丈夫なのか,少々心配ではある。しかしこれはムダ話を書いたわけではなく,Antについて細部まで詳しく書いたらそうなったと考えている。それから,記述に万全を期す余り,やたらと脚注が多くなってしまった点は反省している。
●お得
そういうわけで,当初予定より内容がかなりある。第5章を見ると,文字がかなり小さくなっているのがわかると思う。これなどは筆者のノリと,編集者の意地,そしてデザイナーの執念の結晶と呼べるのではないか。この文字の小ささはそのような事情であるからして,「文字が小さくて読みずらいなあ」ではなく,「情報がたくさん詰まって得した感じ♪」と前向きに捉えていただけると幸いである。
●Ant 1.6対応
本書は執筆時点で最新のAnt 1.6に対応している。Ant 1.5.4からAnt 1.6.0は結構重要な変更が含まれているので,これは特徴として挙げておきたい。
●詳しい
担当編集者のI氏はサービス精神が旺盛なのか,執筆中に「読んでいてとても楽しいです」などと筆者を持ち上げるのである。そうすると悪い気はしないので筆がどんどん進んでしまった。終わってみると当初「160ページでお願いします」と言われていたのに,300ページをゆうに超えてしまっていた。彼の会社での立場は大丈夫なのか,少々心配ではある。しかしこれはムダ話を書いたわけではなく,Antについて細部まで詳しく書いたらそうなったと考えている。それから,記述に万全を期す余り,やたらと脚注が多くなってしまった点は反省している。
●お得
そういうわけで,当初予定より内容がかなりある。第5章を見ると,文字がかなり小さくなっているのがわかると思う。これなどは筆者のノリと,編集者の意地,そしてデザイナーの執念の結晶と呼べるのではないか。この文字の小ささはそのような事情であるからして,「文字が小さくて読みずらいなあ」ではなく,「情報がたくさん詰まって得した感じ♪」と前向きに捉えていただけると幸いである。
●Ant 1.6対応
本書は執筆時点で最新のAnt 1.6に対応している。Ant 1.5.4からAnt 1.6.0は結構重要な変更が含まれているので,これは特徴として挙げておきたい。
登録情報
- 出版社 : 技術評論社 (2004/3/30)
- 発売日 : 2004/3/30
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 336ページ
- ISBN-10 : 4774120006
- ISBN-13 : 978-4774120003
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,044,122位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 20,203位電気・通信 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中3.7つ
5つのうち3.7つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
5グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2004年4月25日に日本でレビュー済み
Antは昔から使っていたのですが、最新のAnt 1.6の機能である
名前空間の意味がAntのオンラインマニュアルではよく
わからなかったのですが、この本を読んではじめて理解できました。
コラムも奥の深いことが書いてあり著者の豊富な知識が
この本を価値のあるものにしています。
名前空間の意味がAntのオンラインマニュアルではよく
わからなかったのですが、この本を読んではじめて理解できました。
コラムも奥の深いことが書いてあり著者の豊富な知識が
この本を価値のあるものにしています。
2004年4月26日に日本でレビュー済み
javacタスクを説明するのに、javacコマンドオプションをすべて
丁寧に解説していて今までいかに何も知らずに開発してきたか
思い知らされました。Antはもちろんですが、クラスローダーなど
Javaへの知識も一段と深まりました。
丁寧に解説していて今までいかに何も知らずに開発してきたか
思い知らされました。Antはもちろんですが、クラスローダーなど
Javaへの知識も一段と深まりました。
2004年4月24日に日本でレビュー済み
Ant初心者ですが、まえがきにあるとおり第1章から読み始めて2章と3章の途中まで読みプロジェクトチームで使うビルドファイルを率先して書けるまでになりました。また、普段机上に置いて第5章の「コマンドリファレンス」をよく読んで参考にしています。
2004年4月24日に日本でレビュー済み
なんか全体的に分かりにくいです
J2EEに特化して記述したほうがよかったのではないかと思います
J2EEに特化して記述したほうがよかったのではないかと思います