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リコールを起こさないソフトウェアのつくり方 (組込みプレスSelection) 単行本(ソフトカバー) – 2010/3/19
本書では大規模、複雑化したソフトウェアにどのようにして問題が入り込むのかを実例をもとに解き明かし、日本のソフトウェアプロジェクトにフィットしたマネージメント技術および、ソフトウェアの品質と開発効率向上の両立を実現するためのソフトウェアの資産化の技術を解説します。また、付録で「MISRA SA;MISRAソフトウェア安全解析ガイドライン」の概要を紹介しています。
- 本の長さ344ページ
- 言語日本語
- 出版社技術評論社
- 発売日2010/3/19
- ISBN-104774142166
- ISBN-13978-4774142166
商品の説明
著者からのコメント
このブログサイトで読者の方々と双方向の意見交換をしていきたいと思いますので、是非本書をお読みになり、ご感想、ご意見をどしどしお寄せください。
著者について
著書には、『組込みソフトエンジニアを極める』(日経BP社、2006年、ISBN 978-4-8222-8272-1)がある。
2006年から開設しているブログサイト『組込みソフトウェア工房』(Embedded Software Manufactory)では、ソフトウェアに関するフリーのテクニカルジャーナリストとして、ソフトウェア品質やソフトウェアの安全設計・事故分析、日本のソフトウェア技術者の特性、プロジェクトマネージメント、マーケティング、組織改善、問題解決、技術者育成などさまざまな視点でソフトウェア開発に関する問題に切り込んでいる。ブログサイト『組込みソフトウェア工房』にて、著書の解説やフォローアップ、読者との意見交換も行う。
・組込みソフトウェア工房:
About this Title
日本のソフトウェア製品やソフトウェア搭載機器がグローバルマーケットで支持され続けるためには、「品質がよく割安感のある商品」を市場にアウトプットしていかなければいけないと思っています。リコールを繰り返すような品質の悪いソフトウェアではダメなのです。
一方、ソフトウェア開発の側面を見ると、欧米で体系化されたソフトウェア品質改善の方法論の多くが日本のソフトウェアプロジェクトに紹介されています。ところが、日本のソフトウェア開発現場の多くでそれらが役に立っておらず形骸化しているように感じています。また、大部分の方法論は欧米で実践されているはずですが立ち遅れているといわれる日本のソフトウェア搭載製品のほうが品質が高いという事実があります。
それはなぜなのでしょうか。それならば、日本のソフトウェアプロジェクトはこのままの方法で開発を続けていればよいのでしょうか。この命題を解明し、ソフトウェア工学をどのように日本のソフトウェアプロジェクトに適用すると有効なのかを示すことができなければ、日本のソフトウェアエンジニアは決して幸せにはなれないと思っています。これが本書を書こうと思った動機です。
本書は、たとえば、次のような方に有用です。
「ソフトウェア開発の初級者の方」「新人でこれから目指すべき道筋が見えていない方」「ハードウェアエンジニアで"なぜ、ソフトウェアは問題を起こすのか"を常々疑問に思っている方」「ソフトウェアプロジェクトマネージメントの技術を学んでいて、どうして自分のプロジェクトでうまくいかないのか悩んでいる方」「組織内でソフトウェア品質問題に頭を抱えている方」
その他にも、ソフトウェアの品質管理、構成管理、再利用資産、安全設計などに興味を持っている方にもおもしろく読んでいただけると思います。 まず、ソフトウェアエンジニアの新人や初級クラスの方は、Part1のソースコードのケーススタディを見て、自分がいまどのレベルにいて、何を学ばないとまずいのかを考えてみてください。きっと答えが見つかるはずです。中堅、ベテランのエンジニアのみなさんは、Part1でソフトウェアの本質的な危うさを認識し、日本人の特性を理解したうえで、日本におけるプロジェクトマネージメントの適用方法を Part2で学んでください。
そして、プロジェクトリーダーやソフトウェアアーキテクトとしての責務を負っている方は、ソフトウェア再利用資産の抽出方法を Part3で修得し、現行のソフトウェア製品群の開発効率と品質向上に役立ててください。
最後に、自組織のソフトウェア製品やソフトウェア搭載製品が市場で問題を起こしており、その問題を解決する責務を負っている方は、本書の最初から最後までを通して読み、ソフトウェアと日本人の特徴を理解し、自組織において何に手をつければよいのかを理解してほしいと思います。
本書が、初級や中級のソフトウェアエンジニア、アーキテクト、マネージャ、リーダーの方にソフトウェア品質の改善活動の参考書として役立つことを期待しています。
登録情報
- 出版社 : 技術評論社 (2010/3/19)
- 発売日 : 2010/3/19
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 344ページ
- ISBN-10 : 4774142166
- ISBN-13 : 978-4774142166
- Amazon 売れ筋ランキング: - 874,194位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,813位ソフトウェア開発・言語
- - 15,740位電気・通信 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
1987年よりクリティカルデバイスのソフトウェア開発に約20年間従事する。おもに16bitのワンチップマイコンを使った信号処理、リアルタイム組込みシステムの開発を行い、商品の仕様立案からソフトウェア開発のプロセス管理、プロジェクトマネージメント、安全性・信頼性の検証、保守、ソフトウェア技術者教育など組込みシステム開発に関する幅広い領域を経験する。オブジェクト指向設計やプロダクトライン戦略を商品開発に生かすことも試みている。商品開発を常にアーキテクトの視点から分析し、「具体から抽象へ」というアプローチにこだわる。2003年より、SESSAME(組込みソフトウェア管理者・技術者育成研究会)、EEBOF(Embedded Engineer's Birds Of a Feather)に参加している。2006年よりソフトウェア品質技術の指導・支援、ソフトウェア技術者の育成に携わる。
ブログサイト「組込みソフトウェア工房」に記事を掲載中。
https://embeddedsoftwaremanufactory.blogspot.com/
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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しかし、読んでみると中身はしっかり地に足のついたものでした。
三部構成となる各章は、それぞれ異る工程・問題に対する品質向上策の提言でした。
Part1.では、コーディングレベルで品質を上げる
Part2.では、デグレードを防ぎ、チーム開発プロジェクトで品質を上げる
Part3.では、利用価値の高い資産構築で、プロダクト全体の品質を上げる
といった感じでしょうか。
いずれも納得のいく策でした。また、それらが何故必要か、目的と効果が合わせて説明されている点がよいです。
Part3.は、理屈としてはわかるものの、実践に至るにはかなり難しいと思いました。
反対に、Part1.、Part2は、割とすぐに使える策だと思います。
特に、Part2.はソフトチームのリーダーになる人は、知って欲しい内容です。チーム開発で品質を守るには、目的達成のためリーダーは強い意思を持って、これらの改善策を取ると良いと思いました。
今のプロジェクト遂行に迷いのあるリーダーには、お勧めの一冊です。