八尋がとても可哀想な生い立ちだったので、ひねくれてしまった性格も仕方がないのかな・・・と思いました。
トラウマのせいで、人間関係がとても不器用で、演技していないと上手にあしらえない。
私は基本的に、ツンツンしている人は苦手ですが、彼の場合は逆に自分を守る事に必死で、トラウマから愛を向けられる事に猜疑心を抱く所とが、痛ましかったし嫌いになりきれなかったですね。
八尋は、海野から本気で口説かれたり、一生懸命に尽くされたりしているのに、ちっとも信じない。
いや、信じたいのに信じて裏切られるのを恐れて、心と裏腹に冷たくしてしまう。
そのくせ、酔っぱらうと本音を言って泣いたり甘えてしまう可愛い人です。
この話に出てくる大学時代からの友人2人がとてもいい奴等で、八尋は幸せ者だと思いました。
ちょっと、精神的に病んでいるところもありますが、海野がちゃんと傍にいてくれれば、大丈夫のような気がします。
明るさが足りない話なので、☆は少なめですが・・・。
ツンツン女王様、だけども酔うと可愛くなる人がお好きな方はどうぞ・・・。
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