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狂気とバブル―なぜ人は集団になると愚行に走るのか (ウィザードブックシリーズ) 単行本(ソフトカバー) – 2004/6/25

3.4 5つ星のうち3.4 79個の評価

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「集団妄想と群衆の狂気」の決定版! 150年間、世界的大ベストセラー!

バブル分析の古典的名著! 昔から人は荒唐無稽な話にだまされ、無分別なヒステリー症にかかってきた!

「いつの時代にも、その時代ならではの愚行が見られる。それは陰謀や策略、あるいは途方もない空想となり、利欲、刺激を求める気持ち、単に他人と同じことをしていたいという気持ちのいずれかが、さらにそれに拍車を掛ける」――著者のチャールズ・マッケイは1841年にこう述べている。当時は確かにそうだった。しかし、1980年代後半の日本の株式市場や2000年のアメリカ株式市場のITバブルを見れば、現代も間違いなくそうだろう。

狂った投機熱から聖遺物崇拝まで、集団妄想にまつわる幅広いテーマを扱った知的でユーモアあふれるこの著作は、大衆の狂気、群衆の行動、人々の愚行に関する研究論の決定版となっており、読者の知的好奇心をくすぐらずにはいられない。本書ではさまざまな詐欺やいかさま行為のほかにも、魔女の火刑や壮大な十字軍運動、ノストラダムスの予言、16世紀のオランダの国中を巻き込んだチューリップバブル――たったひとつのチューリップの球根で全財産を失った投機家たちの話――に関する論考も取り上げているが、そこには服のすそを上げ下げし、髪型を変えたりひげを伸ばしたりといった人々の奇行も見え隠れしている。

思い当たる節があるという読者――マッカーシズムやエルビスフィーバーを思い出しただろうか?――に、そして途方もない狂気や荒唐無稽な計画、大衆をけむに巻く詐欺事件に興味津々の読者に、古今を問わず、どんな時代でも、大衆がいかに無分別なヒステリー症にかかりやすいかを諭してくれるのが本書である。ベストセラー『トビアスの教える投資ガイドブック』(パンローリング)の著者であるアンドリュー・トビアスは本書について、「ほかの古典的名著と同じように、一度読めば本書の存在を知らなかったことなど想像するのも難しい――だからどうしても本書を薦めずにはいられなくなるのである」。
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バブル 世界恐慌
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1907年世界金融恐慌 新訳 バブルの歴史 最後に来た者は悪魔の餌食 アメリカ市場創世記──1920~1938年大恐慌時代のウォール街 リバモアの株式投資術 投資家のヨットはどこにある? キャリートレードの興隆
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商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

昔から人は荒唐無稽な話にだまされ、無分別なヒステリー症にかかってきた! 狂った投機熱から聖遺物崇拝まで、集団妄想にまつわる幅広いテーマを扱った知的でユーモアあふれる作品。150年間のロングセラーを翻訳。

著者について

■著者紹介
チャールズ・マッケイ(Charles Mackay)
1814年、スコットランドのパースで生まれる。幼くして母親を亡くし、海軍大尉だっ た父親もワルヘレン島遠征中にマラリアで倒れたため、チャールズは里親に育てら れ、ブリュッセルで教育を受ける。1835年に『モーニング・クロニクル』紙で新聞記 者としてのキャリアをスタートさせ、1844年には『グラスゴー・アルゴス』紙の主幹 となり、チャールズ・ディケンズが創刊した『デイリー・ニューズ』紙にも記事や詩 歌を寄稿。後に『ロンドン・イラストレーテッド・ニューズ』紙の主幹となる。作詞 家としても活躍し、『群衆の声』という歌集を出版。うち何編かはヘンリー・ラッセ ルによって曲が付けられ、大流行した。南北戦争中は『タイムズ』紙の特派員として 活躍したが、その後執筆業に専念。本書のほかにも晩年には自伝を著している。1889 年没。
原著名:『Extraordinary popular delusions and the madness of crowds』


■訳者紹介
塩野未佳(しおの・みか)
成城大学文芸学部ヨーロッパ文化学科卒業(フランス史専攻)。編集プロダクション、大手翻訳会社勤務の後、クレジットカード会社、証券会社等での社内翻訳業務を経て、現在はフリーランスで英語・フランス語の翻訳業に従事。経済、ビジネスを中心に幅広い分野を手掛けている。

宮口尚子(みやぐち・ひさこ)
ミネソタ大学(University of Minnesota)国際関係学部卒業。帰国後、特許翻訳会社にて翻訳者として勤務。主に、特許明細書や法律文書の翻訳を行う。その後、独立し、翻訳通訳サービス事務所を設立。自ら翻訳者・通訳者をしながら小規模ながら事務所を維持している。現在、専属契約期間を経て、通訳・翻訳を含む海外担当者として広告代理店に勤務。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ パンローリング (2004/6/25)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2004/6/25
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 612ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4775970372
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4775970379
  • 寸法 ‏ : ‎ 21 x 14.8 x 2.5 cm
  • カスタマーレビュー:
    3.4 5つ星のうち3.4 79個の評価

著者について

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チャールズ・マッケイ
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上位レビュー、対象国: 日本

2010年12月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
150年前のジャーナリストが150年前に、
概ね10世紀〜19世紀ぐらいまでの英・仏・独・伊・蘭での出来事から、
その頃の同国人達がはまり込んだ狂乱について書かれた本です

この本がロングセラーとなり、また良書であるといえる理由は、
脚色なく、基本的に文書資料を基に、事実を中心に書かれていることです

たまに著者自身の考えも書かれており、狂気に陥った人間の行動ないし考え
に対する、その皮肉なのか真面目なのかよく分からない痛烈なご指摘は、なかなか
笑える部分もあるのですが、基本的には事実9割、その他1割です

本当に丁寧に、街の名前や人名という細かいところから事実が書かれていますので、
実に臨場感を持って、変な偏見も持たず、冷静に読み進んでいけます。
そこがこの本がいつまでも売れる理由だと思います。資料的価値が高いのです。

これが中途半端に後世の人間が当時の事情をまとめたりすると、要点ではないからと、
人名などの細かい固有名詞を省いて、後世の上から目線で余計な脚色を付けて書いてしまい
がちになることが多いですが、この本が出色なのは、そういった点が全くない点です。
当時のジャーナリストの鑑と言っても過言ではありません。

そのぶん分量が多くて読むのは大変ですが、全てが貴重な資料だと思えば大丈夫です。
普通の人は、決闘した当人はともかく、その従者の名前とか、火あぶりになった魔女当人
はともかく、その魔女が使い間に付けていた名前とか、そんなのは省いて書きます
この本がすごいのは、そういうどうでもいい事実を省いていないところです
だからこそ真実味があるのです

ちなみに内容は、南海泡沫事件・ミシシッピ計画・チューリップバブル・当時の流行語、
決闘、魔女狩り、十字軍、錬金術、幽霊屋敷、磁器療法士、毒殺ブームなどについて
書かれています

現代でも通用する内容が多いです(幽霊屋敷のポルターガイストや磁器療法士の手かざし
による奇跡の治療は、今でもやっている人がいますね。バブルもしょっちゅうです。)

さて、現代社会は多少一般市民が開明されたため、昔ほど狂気も起きませんし、国が
煽ることも少なくなった、と思ったら大間違いです。

日本のバブルもアメリカの金融バブルも、ある意味で未だに政府が狂気を作って煽るこ
とを証明していますし、エコブームや新興国バブルも怪しいものです。
エコポイントやエコカー減税も、政府が作り出した小規模な狂気とバブルといえます。
民主党が政権を取った際の衆院選や、小泉旋風の衆院選はどうでしょうか。

魔女狩りの狂気と言われても魔女狩りブームとは言われません。
たまごっちブームと言われても、たまごっち狂気とは普通言われません。
しかし、根っこにあるものは同じです。

別にブームに乗ることが悪いわけではありません。
ブームとは何か、ブームが何を招くのか、ブームはどこへゆくのか、この本には、その
最低限の、それも純粋で必要な知識が詰め込まれています。

このような本を読んで、純粋な知識を付けるというのは重要ではないでしょうか。
38人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年8月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容の詳細については、参考になる多くのレビューがありますので割愛します。

歴史上の興味あるさまざまな出来事を扱いながら、その渦中にあった人物達とそれを取り巻いた世情や民衆の動向について詳しく書かれており、単なる歴史では済ませることのできない当時の視点での顛末を伝えてくれます。本書自体が歴史的なロングセラーとなり、ジャーナリズムの古典として現在でも読む価値があるとされる所以でしょう。

ただ、原著が19世紀半ばの出版、また内容も多岐に渡ることからざっと読むだけでは理解しにくい部分も多いです。(たとえば1章。原著の時代と、不換紙幣が当たり前となった現代とでは貨幣の価値判断に関する常識が異なります。マッケイの時代には説明が不要だったでしょうが、自分は戸惑いつつ当時の経済について調べながら読んだ箇所が所々ありました。)
この手の書籍ですから、用語や背景・当時の慣習などについてある程度のフォローが欲しかったところです。訳者まえがきには、「原文にない説明も少々加えて訳してある」と書かれているのですが…。むしろ原注は豊富で参考になり、少なくとも原著ではマッケイ自身によってそれが試みられているだけに残念なところです。

また邦題がいかにもバブル経済への反動意識に訴えるような安っぽいもので、じつはマッケイの名前や原著名を以前から聞いたことがあったのですが、この本がそうだとは長い間気がつきませんでした。「なぜ人は集団になると~?」のコピーも、集団心理や行動学的な解明を期待する読者を呼び込もうという意図が伺えますが、原著者はまえがきで「事例集のようなものと考えたほうがいいだろう」と述べています。この点を誤解して購入された方は(当然)期待はずれと感じるだろうと思われます。

総じて、自分の感じた不満は翻訳版の出版方針(出版社)に起因するもののようです。投資や仕事術など、どちらかといえば即物的なテーマを扱った参考書が多い出版社の扱う書籍としてはミスマッチな感があります。
本書自身はもちろん、学術的な解説を与えるものでも分かり易い教訓を示してくれるわけでも決してありませんが、一種の歴史的なルポタージュとして読み応えがあり、お勧めできます。
27人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年12月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
非常に大部の作品であり、内容も大きく二つに分かれるので本来は一冊にまとめるのは無理がある。特に第1章はこれだけで独立した作品としてもっと内容を充実させるべきだった。まあ、150年も前に書かれたのだから仕方ないが。次に各章についてレビューを行う。

第1部 経済バブル
日本でもしばらく前にバブル経済が崩壊した。政府と日銀が通貨供給を拡大し、資金が株式と不動産市場に流入、これが資産価格を高騰させ、今度は価値の高まった資産を担保に資金を調達し再び市場に投入する。このサイクルが暴走した状態がバブルだ。ミシシッピ計画は紙幣の供給と受け皿となる国策企業の株式を市場を介して価格決定するシステムのうち、紙幣の過大な供給と新株発行がかみ合って発生したバブルだ。
次に南海泡沫事件の舞台となったのはイギリスだが、状況はやや異なる。フランスでは政府主導のバブルだったが、こちらは民間の冒険商人主導だった。会社の設立には議会の特許が必要だが、それはあくまでも民間の発起による。しかも、その信用膨張は市場の機能を利用したもので、まさしく先日のバブル経済と同種のものだった。そのためこちらの方が有名だ。

チューリップバブルは球根という商品が対象となった点が異なるが、実際は南海泡沫事件と同種の事案だ。商品経済への資金流入ということでは最初の事案であるが、あくまでも現物取引であり、現代の商品市場の活況とは若干異なる。
現代の商品先物市場は日本の大坂米市場で始まったものなので、本書の事案はそれよりも一時代古いものと言える。

特に面白いのはミシシッピ計画だ。なぜならそこには管理通貨体制の萌芽が見られるためだ。
ジョン・ローは国土全体の価値総額を限度とし……その土地を担保に地価総額と同等額を融資する銀行を設立し、銀行券を発行するという画期的なアイデアを実現した。これは今の中央銀行の発券機能の原型だ。特に発行限度を定めるために当時としては想像しうる最大の価値を持つであろう国土そのものを担保としたことが斬新だ。ただ、問題はその国土の総額が資産インフレで上限が上がりうるということだ。

もっとも本書でその点の指摘は無くむしろ、国土の価値総額が膨大過ぎて事実上自由に上限が決められてしまい、政府が主導で紙幣が乱発される様が描かれる。膨大な紙幣は経済に悪影響を与えたと書かれているが、実際には近代フランスの経済発展の礎になったことは間違いなく、その点では本書の指摘は一面的でしかない。
紙幣の安定は正貨である金貨とも交換を保証することで確保したが、金本位制が直に経済の発達についていけなくなる。解決のためは結局は管理通貨体制に移行することになるが、それは本書の枠外だ。

第二部の「人殺しの狂気」と第三部「奇跡と未来への妄想」は割愛する。

第四部「群衆の憤激」は「魔女狩り」と「宗教の権力」がテーマだが、キリスト教が絶対的な権威として君臨する時代。それを逆用して自己に不利益な存在の中に反キリスト教的な要素を見出し、悪意を持って告発することで排除することが社会的に正義とされた時代を描く。

第五部「飽くなき探究」は「第15章 錬金術師 賢者の石と生命の水を求めて」は錬金術の中に知識と理性が胚胎することで科学が生み出される前夜を描く。一つ西洋と東洋の違いを見出すとすれば、錬金術は金を合成するため金属や鉱石を融かすため高温高圧を扱うが、東洋は不老長寿の霊薬を得るため草木を茹でるくらいで高温高圧とはあまり縁がない。そのため、西洋では金属加工が発達し機械動力の発明に至って産業革命の幕を開けた。始まりは個人の工房でもその成果は組織的生産体制の幕開けを告げるものだった。

第六部「宗教の激情」は「第16章 十字軍」の熱狂を描く。きっかけは一人の狂信者だが、その言葉に動かされた人々が巡礼から、聖地奪還の軍となり東を目指してイナゴの大群のごとく進む道にあるものを食いつくし進み、それを敵とする者が虐殺するにいたる。財産を叩き売って東に旅立ちそのまま帰らぬものになるとしても不信心と呼ばれることを恐れる。しかしその結果、教会権力の後退と貴族の弱体化、その空白を王権が埋めていくことで今に至る西洋諸国の国家体制が形成されていくその起点の物語だ。

大部の作品でエピソードが盛りだくさんなのは良いが、全てが民衆の異常な心理状態に結び付けられ、その背景や影響、原因の整理は手薄だ。もちろん、150年も前の作品なので仕方ないが、それならば、教会権力についての説明がもっと書かれるべきだし、そうでないと第2章以降は読者の理解が深まらない。
第1章だけは教会権力とは無縁の話題のため必要な情報が盛り込まれている。ただ、作者はあくまでも記者でしかなく、事実を十分に吟味して書いたとは言いがたい。ただ、同時代の記録として一次資料に近い価値があることは間違いなく、経済と財政学を学ぶなら必読と言えよう。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年3月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ひどすぎる。日本語として頭に入ってこない。原本が非常に長いため、最後の方はいい加減になったのかもしれないが、それにしても全体的に日本語がひどい。
随分前に翻訳されているようだが、改訂はされなかったのだろうか?
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年12月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
英語の原文と突き合わせて読んでいるが、訳者は金融の事に疎いのか、致命的な誤訳があちらこちらに散見される。例えば、「その銀行に王室の歳入を管理させ、王室と土地を担保にした証券を発行させるというのである。」という記述があり、フランス王室そのものを担保にするなんて本当に宰相が(怠け者とはいえ)許したのだろうか、と思い、原文に当たってみたところ、どう読んでも関係詞thatの指示対象はthe royal revenue(王室の収入)以外にあり得ないので、ジョン・ローは王室の収入を担保に紙幣を発行したというのが真相らしい。また、現在noteはどの英和辞典を見ても一般に紙幣と訳されているが、この本では決まって証券となされている。深い意図があるならまだしも、変に知識のないものが想像力で訳文を補完しようとすると意味不明な翻訳になる。これならGoogle翻訳のほうがマシなのではないかと思った。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート