・筆者独自の平和国家モデルは考えさせられた。
・戦力投射能力が無い自衛隊は、他国に展開などできない。
・米中間では、中国に近い場所では核兵器を使わないという暗黙の了解がある
・1950年、北朝鮮の韓国侵攻では、朝鮮半島に米軍の戦車車両は一両も存在
していなかったので、奇襲が成功した
・北朝鮮には10〜15万人の特殊部隊が存在している
・北のパイロットの飛行時間…35時間(10年間) 韓国空軍…年間200時間以上
航空自衛隊…年間150時間以上 アメリカ海軍のトップガン…年間400時間以上
・北の航空機の90%以上は4世代前。つまり40年前の旧ソ連で開発された代物。
・弾道ミサイルに搭載できる化学兵器は、粘性の強いマスタードとVXのみ。
・イスラエルがフセイン率いるイラクから39発の弾道ミサイルを撃ち込まれた
→死者は2名。
・湾岸戦争で展開した米軍57万の燃料と弾薬の8割以上は日本から運ばれたもの
→貢献度はイギリスの3倍以上である。
・米本土や日本にある米軍基地が核攻撃で全滅しても、
ブルーリッジが無事でいる限り、米海軍と海兵隊の作戦は継続できる。
・日本に貯蔵している弾薬は米陸軍の5個歩兵師団を一ヶ月戦わせること
ができるほど膨大な量がある。
・燃料は世界最大最強の米軍第七艦隊を10回満タンにできる。
海上自衛隊で使うとすれば、軽く2年間は活動できる。
・永世中立国は、一国が単独の意思で宣言しても無効。ほかの諸国の保障があって、
初めて成立する。現在はスイス、オーストリア、ラオスのみ。
・海上保安庁と海上自衛隊は先の大戦の確執から仲が悪かった。
など面白かった。
情報を正しく認識する重要性を感じた。
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日本の「戦争力」 単行本 – 2005/11/21
小川 和久
(著)
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購入オプションとあわせ買い
いま話題の憲法改正、日米安保・在日米軍問題、北朝鮮問題、テロ対策などに対する日本の「戦争力」(外交力、政治力、軍事力を含めた意)を、国際政治・軍事アナリストの小川和久さんが、Q&A方式でわかりやすく解説する。つねに事実と数値データから客観的に分析する小川和久さんの解説には、テレビや新聞では語られない目からウロコの真実が盛りだくさん。これから最も重要になってくる日本の外交に対する問題が浮き彫りになってくる。
- 本の長さ295ページ
- 言語日本語
- 出版社アスコム
- 発売日2005/11/21
- ISBN-104776202123
- ISBN-13978-4776202127
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商品の説明
出版社からのコメント
目からウロコ! これが日本の実力だ!!
●自衛隊にはそもそも海外で戦う能力がない!
●アメリカは軍事戦略上、日本に頭があがらない!
●日本には北朝鮮の暴走を抑止する「2つのシステム」を手にしている!
憲法を改正しない日本は、世界的にも非常識だ!
●自衛隊にはそもそも海外で戦う能力がない!
●アメリカは軍事戦略上、日本に頭があがらない!
●日本には北朝鮮の暴走を抑止する「2つのシステム」を手にしている!
憲法を改正しない日本は、世界的にも非常識だ!
登録情報
- 出版社 : アスコム (2005/11/21)
- 発売日 : 2005/11/21
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 295ページ
- ISBN-10 : 4776202123
- ISBN-13 : 978-4776202127
- Amazon 売れ筋ランキング: - 669,403位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2007年1月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2010年9月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
他のレビューを全部読ませてもらったが、小川氏もレビュアーも
決定的な視点が欠如しているので書いておく。
小川氏は「憲法の平和主義に基づいて、日本は世界平和を守るために
自衛隊を積極的に世界に派遣すべきだ」と主張しており、
それに対し何人かのレビュアーは憲法の拡大解釈だと反発している。
しかしどちらの意見も「他人事」の域を出ていない。
戦うのは自衛隊であって、派遣するのは政治家だと思っている。
だが国を守るのは「国民」であるというのが世界の常識だ。
それを「国民国家」という。現代の世界は国民主権であるから、
国を守る義務もまた国民にあるのだ。
しかし日本の国民は、戦後65年間「銃を取って戦ってはいけない」と
叩き込まれてきた。たとえ本土に攻め込まれたとしても銃を取れない国民が、
世界平和のために外国で戦えというのだろうか?
小川氏の主張は妄想と言ってさしつかえないだろう。
まず日本人が本土侵攻に対して銃を取ることから意識改革が必要なのだ。
まあ他にも「宗教問題が解決すればイラク民主化は可能」などと発言するあたり
小川氏はかなり能天気である。軍事の専門家ではあるのだろうが。
決定的な視点が欠如しているので書いておく。
小川氏は「憲法の平和主義に基づいて、日本は世界平和を守るために
自衛隊を積極的に世界に派遣すべきだ」と主張しており、
それに対し何人かのレビュアーは憲法の拡大解釈だと反発している。
しかしどちらの意見も「他人事」の域を出ていない。
戦うのは自衛隊であって、派遣するのは政治家だと思っている。
だが国を守るのは「国民」であるというのが世界の常識だ。
それを「国民国家」という。現代の世界は国民主権であるから、
国を守る義務もまた国民にあるのだ。
しかし日本の国民は、戦後65年間「銃を取って戦ってはいけない」と
叩き込まれてきた。たとえ本土に攻め込まれたとしても銃を取れない国民が、
世界平和のために外国で戦えというのだろうか?
小川氏の主張は妄想と言ってさしつかえないだろう。
まず日本人が本土侵攻に対して銃を取ることから意識改革が必要なのだ。
まあ他にも「宗教問題が解決すればイラク民主化は可能」などと発言するあたり
小川氏はかなり能天気である。軍事の専門家ではあるのだろうが。
2014年7月15日に日本でレビュー済み
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今の話題「集団的自衛権」のニュースを聞くたび、この本を思いだします
2007年4月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
憲法9条改正の是非も、自衛隊イラク派遣の是非も、実際に自衛隊がどれくらいの実力を持ち、国際社会にどれぐらいの影響を持っているか(とりわけ日米関係・アジア諸国に対して)どうかを知らずに語っても、何の根拠も無い見解やただの感情論に終わってしまう。
タイトルにある「戦争力」とは実際に戦場で戦う能力のことではなく、「世界のどこに出しても通用する議論とはどんなものかを広く読者(納税者・有権者)に知らせ、政治に国際水準を満たした政策を展開させるための環境を整えること」であると著者は定義している。
その「戦争力」を備えるべきこそが今の日本にとっての優先課題であるとし、そのために本書では自衛隊の実際の実力から、アメリカとの関係、テロ、イラク、北朝鮮問題と、こういった問題を語る際に知識として最低限持っておくべきことを非常にわかりやすく解説してある。
著者の思想に賛成するかどうかは別にしても、データ等の事実関係を知るだけで、かなり有意義なのではないか。この本を読んだ後ではマスコミで行われている議論が、それ自体成り立っていないものさえ多くあることに気づくはず(もちろんこの本に書かれていることが全て正しいとした前提、ではある)。
とにかく、しっかりとした知識を持っていない事に対して、きちんと善悪の判断がつけられるはずがないので(できたとしてもそれはすごーく小さい可能性、のはず)、アレコレ騒ぐ前にこれぐらいのことは知っとけよ、ってスタンスの本だと思う。
タイトルにある「戦争力」とは実際に戦場で戦う能力のことではなく、「世界のどこに出しても通用する議論とはどんなものかを広く読者(納税者・有権者)に知らせ、政治に国際水準を満たした政策を展開させるための環境を整えること」であると著者は定義している。
その「戦争力」を備えるべきこそが今の日本にとっての優先課題であるとし、そのために本書では自衛隊の実際の実力から、アメリカとの関係、テロ、イラク、北朝鮮問題と、こういった問題を語る際に知識として最低限持っておくべきことを非常にわかりやすく解説してある。
著者の思想に賛成するかどうかは別にしても、データ等の事実関係を知るだけで、かなり有意義なのではないか。この本を読んだ後ではマスコミで行われている議論が、それ自体成り立っていないものさえ多くあることに気づくはず(もちろんこの本に書かれていることが全て正しいとした前提、ではある)。
とにかく、しっかりとした知識を持っていない事に対して、きちんと善悪の判断がつけられるはずがないので(できたとしてもそれはすごーく小さい可能性、のはず)、アレコレ騒ぐ前にこれぐらいのことは知っとけよ、ってスタンスの本だと思う。
2007年1月17日に日本でレビュー済み
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ベタな受験参考書みたいなQ&A方式の構成にやや抵抗感もあるが、内容は確かに充実していると思う。
日本の軍事力は米国の世界戦略の一翼を担うという目的に特化し、単独では他国への侵略能力(=戦力投射能力)を欠く。だが米国の戦略的根拠地としての重要性は極めて高く、この立場の強さを平和主義の理想実現に向けて積極的に活用すべき(日本の原理原則と矛盾した場合の在日米軍基地の使用拒否など)、というのが著者の主張。その他、日本の危機管理の甘さ等がさまざまに指摘されている。
ただ確認しておきたいのは、著者はいろいろ留保をつけながらも、9・11に直面したブッシュが「これは戦争だ」と叫び、アフガン攻撃、そしてイラク戦争へと雪崩れ込んでいった流れを、ほぼ全面的に肯定しているという点。さらには日本国憲法の「平和主義」を「国際平和実現に向け積極的に貢献する」という趣旨に解し、自衛隊のイラク派兵を災害出動と同列に論じようとするなど、当時の小泉政権のロジックとも共振している。イラクで大量破壊兵器が発見されなかった問題も、「結果論」の一言で片付けている(p182)。かなりの強硬派と言っていい。
また北朝鮮に関して、ノドンが日本本土を直撃しても「国として耐えられないような損害ではありません」(p256)という認識の冷静さは信頼に値すると思う一方で、個別的な「人の死」を一般的な「数値」に変換して計算に載せようとする戦略家の思考法自体に、やはり空恐ろしさを感じる。これは、兵士を作戦遂行の駒として扱い、その命を消耗品と見る思考法と同列だろう。
日本の軍事力は米国の世界戦略の一翼を担うという目的に特化し、単独では他国への侵略能力(=戦力投射能力)を欠く。だが米国の戦略的根拠地としての重要性は極めて高く、この立場の強さを平和主義の理想実現に向けて積極的に活用すべき(日本の原理原則と矛盾した場合の在日米軍基地の使用拒否など)、というのが著者の主張。その他、日本の危機管理の甘さ等がさまざまに指摘されている。
ただ確認しておきたいのは、著者はいろいろ留保をつけながらも、9・11に直面したブッシュが「これは戦争だ」と叫び、アフガン攻撃、そしてイラク戦争へと雪崩れ込んでいった流れを、ほぼ全面的に肯定しているという点。さらには日本国憲法の「平和主義」を「国際平和実現に向け積極的に貢献する」という趣旨に解し、自衛隊のイラク派兵を災害出動と同列に論じようとするなど、当時の小泉政権のロジックとも共振している。イラクで大量破壊兵器が発見されなかった問題も、「結果論」の一言で片付けている(p182)。かなりの強硬派と言っていい。
また北朝鮮に関して、ノドンが日本本土を直撃しても「国として耐えられないような損害ではありません」(p256)という認識の冷静さは信頼に値すると思う一方で、個別的な「人の死」を一般的な「数値」に変換して計算に載せようとする戦略家の思考法自体に、やはり空恐ろしさを感じる。これは、兵士を作戦遂行の駒として扱い、その命を消耗品と見る思考法と同列だろう。
2015年3月20日に日本でレビュー済み
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自主的核抑止力の装備の必要性に言及してないところが、もの足りない。
2009年10月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本は書名どおり「日本の戦争力」を解析/解説したものです。ですので、兵器の話も出てはきますが、詳しく武器/兵器の型や年式、その威力などについて解説したものではありません。ですので、兵器マニアの方には不向きでしょう。そのかわり、日本の総括的防衛力/戦争力/外交を考える上では非常に示唆に富んだ内容です。著者の見解が全て当を得ているかどうかは読者が独自に判断すべきですが、考えるためのヒントが満載です。私には非常にためになりました。
勉強不足のマスコミの方々や国会議員さん、「比例名簿に名前を載せたら当選しちゃった」系のこれからさらに勉強をすべき新人議員さん、全員にぜひとも一読いただきたい内容だと思います。
勉強不足のマスコミの方々や国会議員さん、「比例名簿に名前を載せたら当選しちゃった」系のこれからさらに勉強をすべき新人議員さん、全員にぜひとも一読いただきたい内容だと思います。
2006年7月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
先日読んだ「大地の咆哮」(杉本信行・PHP研究所)に「日本の戦争力」という本の評価があったので購入してみた。日本の安全保障に関しての各課題を軍事評論家の小川和久が対話形式で答えていく構成。聞き手は坂本衛。聞いたことない人物と思っていたら毎月読んでいる放送専門誌「GALAC」の編集長だった。
戦後警察予備隊から出発した自衛隊は、アメリカも含む時の権力、政府によって都合のいいように解釈され継子扱いされてきた。それは日本国憲法第9条との向き合いの歴史といってもよいであろう。その政治家、官僚、マスコミ、評論家が曖昧にしてしまった「自衛隊」の解釈を著者は専門の自衛隊の軍事データから鮮やかに定義する。
著者の小川氏は軍事評論家だといまだに思っていたが、その視点は既に安全保障のプロといってよいであろう。日米安保の解釈などはまさに「目からウロコ」。この本の全体評価としては日本の安全保障政策に関する指南書となっている。読後は「日本の戦争力」というタイトルでは物足りない。「自衛隊のイラク派遣の意義」、「北朝鮮の戦争力」等旬の話題も豊富。
戦後警察予備隊から出発した自衛隊は、アメリカも含む時の権力、政府によって都合のいいように解釈され継子扱いされてきた。それは日本国憲法第9条との向き合いの歴史といってもよいであろう。その政治家、官僚、マスコミ、評論家が曖昧にしてしまった「自衛隊」の解釈を著者は専門の自衛隊の軍事データから鮮やかに定義する。
著者の小川氏は軍事評論家だといまだに思っていたが、その視点は既に安全保障のプロといってよいであろう。日米安保の解釈などはまさに「目からウロコ」。この本の全体評価としては日本の安全保障政策に関する指南書となっている。読後は「日本の戦争力」というタイトルでは物足りない。「自衛隊のイラク派遣の意義」、「北朝鮮の戦争力」等旬の話題も豊富。