「僕と婚約してるふりをしてくれないか？」建設会社社長のトレイは父親の持ち株を手に入れるため部下のジェーンにひと芝居の片棒を持ちかける。「仕事なら君はパーフェクトじゃないか」とも。「仕事なら」と引き受けたジェーンだが実は「氷の淑女」の仮面の下に5年もの間トレイへの想いを押し隠していた。
まさかハーレクインの主人公に萌える日が来るとわ思いませんでした。設定上のジェーンの性格も可愛いですが河内実加さんの絵がさらに可愛い。表情、服装、髪型も場面によって丁寧に描き分けられてるし、これ一冊で標準クラスのＨＱコミック20冊分くらいは楽しめました。
見どころ
（1）氷の淑女←→恋する女
突然の申し出に顔色一つ変えなかったジェーンですが次第に素顔を隠しきれなくなっていく。つい、泣いちゃったり。笑ったり。最終的に会社のピンチに立ち向かう表情は燃える女。
（2）無欲、男に媚びない
献身的にトレイに尽くすのに決して見返りを求めない。それでいて「一人でも生きていける女」であろうとする。
（3）延々と続く誤解
「これは仕事」という壁が最後まで2人の間に立ちふさがる。正直ここまでやったら仕事じゃないと思うけど、「微妙な誤解」ってのが大好きです。
（4）丁寧語
日本語訳の問題だと思うんだけど、部下という立場を崩せないジェーンはほとんどトレイと丁寧語で話してます。
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