友人から勧められて読んでから、戸田誠二のファンになりました。
処女作である生きるススメを含めて4冊(ストーリー、説得ゲーム、スキエンティア)買いましたが、
読んでいて涙が出たのは「
スキエンティア
」と、この「生きるススメ」だけでした。
他の2冊も悪くはないのですが、この2冊は私の中で別格です。
内容は他のレビューアーの方が書いているのでそちらを見て頂ければ。
裏表紙にも載っている1ページのショートショート「人生」には衝撃を受けました。
私は生きるのに疲れてしまった友人にこの本をすすめようと思ってます。
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生きるススメ コミック – 2003/12/1
戸田 誠二
(著)
- 本の長さ165ページ
- 言語日本語
- 出版社宙出版
- 発売日2003/12/1
- ISBN-104776790106
- ISBN-13978-4776790105
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商品の説明
商品説明
ひきこもり、恋愛、結婚、離婚、親子の絆(きずな)、生きること、死ぬこと。現代社会で誰もが抱えながら生きている不安や悩み、ちょっとした違和感のようなものをすくいとり、やさしく描いた短編集。どれも、いまや「ありがち」ともいえそうなテーマではあるが、本書にはそれだけではないものが、光る。著者の、自分の生きるこの世界を理解したいという気持ち、傷つきながらも社会ときちんとつながろうとする素直な気持ちが表現されていて、読むものの心にストレートに届く。
「優劣」は、「殺す」ことを扱った一見シンプルながら味わい深い作品。飼っていたニワトリを食べる農村のくらしをテレビで見て、自分はそんなかわいそうなことはしないと言う幼稚園生の優子に、兄は「お前だって 今 牛 食ってんじゃん/同じじゃん」と告げる。優子はショックをうけ、肉を食べることをやめてしまう。6日目、ファミリーレストランで「…もういいよ/……よくがんばったね」という母親の言葉に、泣き崩れる優子。「私たちは他の生き物を殺して生きている/この歳で娘はその真理を体感したのだ/少しシットを感じたが/……愛(いと)おしかった」。この母親のモノローグが、子どもならではの方法で娘が真理を得たことへの羨望と、母の強くやさしい思いをうまく表現している。
絵はオーソドックスなものだが誠実に描かれており、誰にでも抵抗なく受け入れられそうだ。著者の個人ホームページ「COMPLEX POOL」で発表されたコミックを集め、単行本化したもの。(門倉紫麻)
出版社からのコメント
涙がとまりません。 ―そういうものです
インディーズコミック界の奇才・戸田誠二が送る珠玉のヒューマンショー トコミック! !
ネット上で無料公開され、若者を中心に絶大な支持を受けたショート作品を30編収録。
人間の悩むこころや忘れられない小さな傷、弱い部分を愛しく思える、
現代のオトナ必読の一書です。
インディーズコミック界の奇才・戸田誠二が送る珠玉のヒューマンショー トコミック! !
ネット上で無料公開され、若者を中心に絶大な支持を受けたショート作品を30編収録。
人間の悩むこころや忘れられない小さな傷、弱い部分を愛しく思える、
現代のオトナ必読の一書です。
登録情報
- 出版社 : 宙出版 (2003/12/1)
- 発売日 : 2003/12/1
- 言語 : 日本語
- コミック : 165ページ
- ISBN-10 : 4776790106
- ISBN-13 : 978-4776790105
- Amazon 売れ筋ランキング: - 257,541位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年6月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
普通だよね。うんうん。なかなか感動はしたくないというバイアスを引いたとしても
2013年11月5日に日本でレビュー済み
あたしは、そう感じました。
今までの作家さんが表現し切れていなかった 「絵の線」 とか 「コトバ」 とか。
ある日、ふと思い入った(古)書店で、 「 ストーリー 」 と 「 しあわせ 」 を最初に、
またしばらくしてから、
この「生きるススメ」を発見。
幸運にも手に入れることができました。
いま振り返ると、「偶々(たまたま)あの本屋さんに入った」、 っていうのは実は、違ってて。。
ある種の 「運命」 を、感じました。
戸田さん、あたしのふたつ年上の男性のようですが・・・
女性の気持ちも、熟年世代の気持ちも、 いろんなひと の気持ちが分かってしまう。
そんな、 すばらしき 「やさしい天才」 だと思います。
上の3作、どれも好きですが。
この「生きるススメ」が、
いちばん多彩な(いろんなテイストのある)
作品 がつまってる! 私はそうおもいました☆
今までの作家さんが表現し切れていなかった 「絵の線」 とか 「コトバ」 とか。
ある日、ふと思い入った(古)書店で、 「 ストーリー 」 と 「 しあわせ 」 を最初に、
またしばらくしてから、
この「生きるススメ」を発見。
幸運にも手に入れることができました。
いま振り返ると、「偶々(たまたま)あの本屋さんに入った」、 っていうのは実は、違ってて。。
ある種の 「運命」 を、感じました。
戸田さん、あたしのふたつ年上の男性のようですが・・・
女性の気持ちも、熟年世代の気持ちも、 いろんなひと の気持ちが分かってしまう。
そんな、 すばらしき 「やさしい天才」 だと思います。
上の3作、どれも好きですが。
この「生きるススメ」が、
いちばん多彩な(いろんなテイストのある)
作品 がつまってる! 私はそうおもいました☆
2015年11月14日に日本でレビュー済み
とても短い、本当に短い短編集です。
最短1ページ、四コマよりは多いけど
1ページで綺麗に完結させてしまう。
見た事あると思ったらWebで公開されて
るんですね。
でも、読後感もとても良い本でした。
男性作家なのに女性目線の話も多いけど
違和感なしですね。
読むのに時間はかかりませんが満足感は
とてもあります。
気になったら是非
最短1ページ、四コマよりは多いけど
1ページで綺麗に完結させてしまう。
見た事あると思ったらWebで公開されて
るんですね。
でも、読後感もとても良い本でした。
男性作家なのに女性目線の話も多いけど
違和感なしですね。
読むのに時間はかかりませんが満足感は
とてもあります。
気になったら是非
2004年7月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最初、私は友達の勧めで読みました。一度読むと、戸田さんの個性的なイラストの世界が頭から離れなくなる。二度読むと、心のどこかで登場人物に不思議と共感を覚えてくる。三度読むと、作者が伝えようとしている事の輪郭がぼんやり見えてる。四度読むと、些細な感動が生まれる…。
生きるということは、深い意味がありそうで実際蓋を開ければからっぽなのかもしれない…。愛するとは、相手を幸せにする事なのか、それとも自分が幸せになる事なのか…。独自の切り口で描かれる「生きる」ということ。この本を読んで自分の「生きる道」を探してみると面白いかもしれない。
五度目読む時は絶対に自分で買って読もうと思います!
生きるということは、深い意味がありそうで実際蓋を開ければからっぽなのかもしれない…。愛するとは、相手を幸せにする事なのか、それとも自分が幸せになる事なのか…。独自の切り口で描かれる「生きる」ということ。この本を読んで自分の「生きる道」を探してみると面白いかもしれない。
五度目読む時は絶対に自分で買って読もうと思います!
2011年8月15日に日本でレビュー済み
「しあわせ」から著者の作品を読み始めました。
20話以上の短編が、全4章に分けられ構成されてます。
処女作ながら『自分の作風』というモノがしっかり出来ており、それが『しあわせ』以降の作品にも息づいています。
収録作品より、『Web掲載からのスカウト、デビュー』という事実が、一番フィクショナリーに思えました。
20話以上の短編が、全4章に分けられ構成されてます。
処女作ながら『自分の作風』というモノがしっかり出来ており、それが『しあわせ』以降の作品にも息づいています。
収録作品より、『Web掲載からのスカウト、デビュー』という事実が、一番フィクショナリーに思えました。
2010年1月13日に日本でレビュー済み
素人漫画家としてWEB上で自作漫画を公開していた著者の処女単行本。本作は、主に既に公開されていた短編漫画(最も長いものでも25ページ程度)に加筆・修正を施し、1冊にまとめたもの。大学生〜20代後半くらいの、まだ若いのに日常生活に疲れちゃった人向け、か(性別は問わないと思う)。
テーマは「生と死」といったところだろうか。「重い」漫画ばかり収められているというわけではないが、暗めの雰囲気の作品が多い。主人公は、小学生の少年少女から20代の男女サラリーマンまで。日常生活の中でフと「人生の真理」に触れてしまった瞬間をスナップ写真のように写し撮っていく。
人生で最も迷走していた時期に、たまたま本屋で平積みされているのを見かけて買った。著者の絵柄(特に若い女性の)が好みだったこと、考えることを強いるタイプの漫画ではないこと、説教臭くはないところ、等が気に入って、一時期よく読み返していた。
実際は、「生きるススメ」というタイトルから受ける印象ほど大上段に構えて生きることを勧めている本ではない(死ぬことを勧めているわけでもないが)。風呂にでも入る感覚で、肩の力を抜きたいときに。
テーマは「生と死」といったところだろうか。「重い」漫画ばかり収められているというわけではないが、暗めの雰囲気の作品が多い。主人公は、小学生の少年少女から20代の男女サラリーマンまで。日常生活の中でフと「人生の真理」に触れてしまった瞬間をスナップ写真のように写し撮っていく。
人生で最も迷走していた時期に、たまたま本屋で平積みされているのを見かけて買った。著者の絵柄(特に若い女性の)が好みだったこと、考えることを強いるタイプの漫画ではないこと、説教臭くはないところ、等が気に入って、一時期よく読み返していた。
実際は、「生きるススメ」というタイトルから受ける印象ほど大上段に構えて生きることを勧めている本ではない(死ぬことを勧めているわけでもないが)。風呂にでも入る感覚で、肩の力を抜きたいときに。
2008年4月3日に日本でレビュー済み
毎日を送る中で、我知らず、奧に押し込めてきた何物かを解き放ってしまう、危険な短編集。
いろいろ考えて、いろいろ理解して、かくある世界は正しいと思っていたのに。私たちの毎日
のささやかな喜怒哀楽を支えるためにこそ、企業が利益を上げることは大事なことだと、
なんだかんだありつつ大人な認識に到達したぜとか思って、それなりに覚悟してるつもりで
いたのに、でも何かがどっか奥底に押し込められていて、それを直視しちゃうと、なんだか
昨日までの今日が送れない、そんな危険な短編集です。
裏表紙にも印刷されている「人生」、死ぬかも知れないけどそれで良いと思う「小さな死」、
そして一緒に歩いてくれる人を見つけても一人で歩かなければならなかったあの夜を私は
忘れないという作品・・・・
崇高な宗教性(←言葉遣いは間違いの可能性大だけど)にも似た、強烈な作品集です。
いろいろわかったつもりの人は危険だから近寄らないのが吉かと。
そんなことはもうわかってる人は読んでも印象が弱いでしょう。
そーゆーわけで評価の難しい作品ですわ。
いろいろ考えて、いろいろ理解して、かくある世界は正しいと思っていたのに。私たちの毎日
のささやかな喜怒哀楽を支えるためにこそ、企業が利益を上げることは大事なことだと、
なんだかんだありつつ大人な認識に到達したぜとか思って、それなりに覚悟してるつもりで
いたのに、でも何かがどっか奥底に押し込められていて、それを直視しちゃうと、なんだか
昨日までの今日が送れない、そんな危険な短編集です。
裏表紙にも印刷されている「人生」、死ぬかも知れないけどそれで良いと思う「小さな死」、
そして一緒に歩いてくれる人を見つけても一人で歩かなければならなかったあの夜を私は
忘れないという作品・・・・
崇高な宗教性(←言葉遣いは間違いの可能性大だけど)にも似た、強烈な作品集です。
いろいろわかったつもりの人は危険だから近寄らないのが吉かと。
そんなことはもうわかってる人は読んでも印象が弱いでしょう。
そーゆーわけで評価の難しい作品ですわ。