全体的に切ないです。普段は甘々なハッピーエンドのお話でないと読みたくないのですが、ヤマシタさんのお話だけは切なさが癖になってしまいます。
『イルミナシオン』 表題作です。三角関係のお話は苦手なのですが、これは好き。3人のそれぞれの心情が苦しい。特に州戸。平行線で終わるので切なさ全開ですが、後日談で開き直った3人が描かれていて爽快でした☆
『ラブとかいうらしい』 ゲイとノンケの友人同士のお話。早く好きって言っちゃいなよ!って感じがじれったくて堪りません。
『ばらといばらとばらばらのばらん』 同じ男子に片思いしている男子と女子のお話。皆さんがレビューに書かれているように、この女子『中久さん』がカッコイイんです。中久さんの『十亀立て!』の一言にグッと来ました。後日談はちょっと笑った。
『あの人のこと』 彼への心情を、5人それぞれの視点から描いたお話。これは意外な終わり方でした。映画みたいなお話で、ヤマシタさんすごい!ってなりました。最後の手紙の一文が、ちょっと泣けました。
『神の名は夜』 ヤクザのお話。これは他の作品と比べてエロくて痛々しかった。これも後日談が面白かった。主人公の天然な感じが可愛かった(笑)
この本は全体的に明るい雰囲気ではないし、あとがきにヤマシタさんが書かれているように、別離や平行線のお話ばかりです。でも面白い。 台詞が回りくどかったり、表現が難解なところも癖になる。 男っぽいキャラクターが意外と乙女な感じなのもツボ。やっぱり描き下ろしの後日談があることで、重めの雰囲気だった本編が少し軽くなりますね。
ちょっと切なくなりたい時に、オススメな一冊です☆

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イルミナシオン (mellow mellow COMICS) コミック – 2008/8/27
ヤマシタ トモコ
(著)
公務員の幹田はホモでもないのに男に恋心を抱いている。
女たらしの幼なじみ小矢に。
恋心を隠して友達づきあいを続けることに限界を感じ始めた幹田は、居酒屋で出会ったゲイの州戸と一夜を共にする。
一度きりの関係のはずが、再び州戸は幹田の前に現れ、幹田の日常は壊れてゆく・・・。
表題作シリーズ他、短編4作、さらに描き下ろし後日談を収録した、最新作品集。
女たらしの幼なじみ小矢に。
恋心を隠して友達づきあいを続けることに限界を感じ始めた幹田は、居酒屋で出会ったゲイの州戸と一夜を共にする。
一度きりの関係のはずが、再び州戸は幹田の前に現れ、幹田の日常は壊れてゆく・・・。
表題作シリーズ他、短編4作、さらに描き下ろし後日談を収録した、最新作品集。
- 本の長さ180ページ
- 言語日本語
- 出版社宙出版
- 発売日2008/8/27
- ISBN-104776794969
- ISBN-13978-4776794967
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登録情報
- 出版社 : 宙出版 (2008/8/27)
- 発売日 : 2008/8/27
- 言語 : 日本語
- コミック : 180ページ
- ISBN-10 : 4776794969
- ISBN-13 : 978-4776794967
- Amazon 売れ筋ランキング: - 22,611位ボーイズラブコミックス
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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2016年3月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
想いが受け入れられない、すれ違う。そんな不器用な部分が詰まった作品だと思います。
とても良かった。
とても良かった。
2008年9月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1 八百屋(メガネ)←公務員(幼なじみ)←バーテンダー(ゲイで年下)
2 幼なじみ(ゲイ)+親友(ノンケ)
3 高校生(いじめっ子)←クラスメイト(いじめられっ子)+女子高生(恋敵)
4 ゲイの男の子にまつわる人々
5 ヤクザ×ヤクザ(ヒゲ、けっこうなM、ツンデレ!)
「別離や平行線ばっかりの単行本」(作者談)ですが、甘くないところがイイ、と思わせる魅力がつまってます。
三者三様のせつな顔で終わる表題作ではじわじわと、
もう思い出のなかにしか存在しない主人公の「告白」で終わる4の『あの人のこと』では一気に感動が押し寄せてきて、
なんかぜいたくな心持ちがしました。
そして3の『ばらといばらとばらばらのばらん』はBLにあっては希少種の、
女の子がちゃんと”生きて”いるお話。
騎士キャラ(と勝手に命名)・中久さんは、
紺野けい子( 愛の言霊 (Dariaコミックス) )以来の成功例として永く記憶にとどまる女の子になりそうな予感すらします。
それから、この作者のおまけマンガは西田東のあとがきマンガと同じぐらい楽しみなんです。
本編がシリアスなぶん突き抜けた明るさのコメディがいっそう面白く、
最後の最後に口絵に戻ってじっと眺めると、大手を振ってハッピーエンドとはいえなくても、
なんだか”ふくふく”した気分になります。
ちなみに三浦しをんさん「2008年の本」にこの作品を挙げてましたね。
読○新聞で・・・さすがだ・・・。
2 幼なじみ(ゲイ)+親友(ノンケ)
3 高校生(いじめっ子)←クラスメイト(いじめられっ子)+女子高生(恋敵)
4 ゲイの男の子にまつわる人々
5 ヤクザ×ヤクザ(ヒゲ、けっこうなM、ツンデレ!)
「別離や平行線ばっかりの単行本」(作者談)ですが、甘くないところがイイ、と思わせる魅力がつまってます。
三者三様のせつな顔で終わる表題作ではじわじわと、
もう思い出のなかにしか存在しない主人公の「告白」で終わる4の『あの人のこと』では一気に感動が押し寄せてきて、
なんかぜいたくな心持ちがしました。
そして3の『ばらといばらとばらばらのばらん』はBLにあっては希少種の、
女の子がちゃんと”生きて”いるお話。
騎士キャラ(と勝手に命名)・中久さんは、
紺野けい子( 愛の言霊 (Dariaコミックス) )以来の成功例として永く記憶にとどまる女の子になりそうな予感すらします。
それから、この作者のおまけマンガは西田東のあとがきマンガと同じぐらい楽しみなんです。
本編がシリアスなぶん突き抜けた明るさのコメディがいっそう面白く、
最後の最後に口絵に戻ってじっと眺めると、大手を振ってハッピーエンドとはいえなくても、
なんだか”ふくふく”した気分になります。
ちなみに三浦しをんさん「2008年の本」にこの作品を挙げてましたね。
読○新聞で・・・さすがだ・・・。
2017年7月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ヤマシタトモコさんのいくつかの作品が好きなので、読んでみた。
でもやはりBLはきつい、読むのも苦痛だった。
LGBTには理解がある方なのだが、女性向けボーイズラブというのはムードが独特過ぎる。
今後は避けていこうと心に決めた。
でもやはりBLはきつい、読むのも苦痛だった。
LGBTには理解がある方なのだが、女性向けボーイズラブというのはムードが独特過ぎる。
今後は避けていこうと心に決めた。
2012年3月20日に日本でレビュー済み
ヤマシタトモコのBL作品で一番最初に読んだ漫画でした。
短編集で5本の物語が収録されています。
どれも心の奥が「きゅっ」となるような、切ない、それでいて温かいような、
どこか考えさせられるようなお話でした。
特におすすめは「ばらといばらとばらばらのばらん」
他の方もかかれていましたが、「恋の心に黒い羽」の「ベイビー、ハートに釘」同様、
BLには珍しい女の子目線で描かれている作品。
もしかしたら、BL漫画での「女の子」の登場というと、
嫌悪感を抱く方もいらっしゃるのかもしれませんが、
この作品の彼女はすごく、格好いいです。読んで損は無いと思います。
ただの「BL漫画」というカテゴリでいいのかと考えさせられるほど
他の漫画にはない、独特の雰囲気をかもしだす、ヤマシタトモコ作品。
BL好きにも、そうでない人にも、おすすめしたい作品です。
短編集で5本の物語が収録されています。
どれも心の奥が「きゅっ」となるような、切ない、それでいて温かいような、
どこか考えさせられるようなお話でした。
特におすすめは「ばらといばらとばらばらのばらん」
他の方もかかれていましたが、「恋の心に黒い羽」の「ベイビー、ハートに釘」同様、
BLには珍しい女の子目線で描かれている作品。
もしかしたら、BL漫画での「女の子」の登場というと、
嫌悪感を抱く方もいらっしゃるのかもしれませんが、
この作品の彼女はすごく、格好いいです。読んで損は無いと思います。
ただの「BL漫画」というカテゴリでいいのかと考えさせられるほど
他の漫画にはない、独特の雰囲気をかもしだす、ヤマシタトモコ作品。
BL好きにも、そうでない人にも、おすすめしたい作品です。
2008年10月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ハズレなしのヤマシタ作品ですが、この表題の『イルミナシオン』の切なさは群を抜いています。
三人のすれ違う恋心が、繊細に丁寧に描かれています。恋が苦し過ぎてページをめくる手が止まってしまいました。それぞれの思いが光のように点滅するけど、イルミネーションほどにはきらびやかでない、不器用でぶっきらぼうな『イルミナシオン』。
あと他の方も書かれていますが、中久ウーマンの存在だけでもう★5です。ヤマシタトモコならではの着眼点とその切り口、そしてラストの爽快さがたまりません。
『人を好きになるのが悪いことであるはずがない』
この中久ウーマンの力強くみずみずしい言葉にぐっときました。
あと、この作品は書き下ろしが最高です。作者が愛情たっぷりに書き下ろした感が伝わってきます。読んでみてはいかがでしょう。
三人のすれ違う恋心が、繊細に丁寧に描かれています。恋が苦し過ぎてページをめくる手が止まってしまいました。それぞれの思いが光のように点滅するけど、イルミネーションほどにはきらびやかでない、不器用でぶっきらぼうな『イルミナシオン』。
あと他の方も書かれていますが、中久ウーマンの存在だけでもう★5です。ヤマシタトモコならではの着眼点とその切り口、そしてラストの爽快さがたまりません。
『人を好きになるのが悪いことであるはずがない』
この中久ウーマンの力強くみずみずしい言葉にぐっときました。
あと、この作品は書き下ろしが最高です。作者が愛情たっぷりに書き下ろした感が伝わってきます。読んでみてはいかがでしょう。
2008年8月28日に日本でレビュー済み
期待していましたが、期待以上でした。
この作者さんは、幼馴染の設定がお好きみたいで、表題作は
ノンケの幼馴染に惚れている男とその彼と接点を持った男と
女好きの幼馴染の三角関係っぽいものでした。
後は、友人同士(これも幼馴染なのかな?)と、
同級生の男に惚れた男を女性目線からみた物語。
回想みたいなもの(これも幼馴染がでてくるな)
ヤクザ同士(これも多分幼馴染)って、結局ほとんど幼馴染ジャン!!
この作者さんの特徴として、白黒はっきりつかないグレー状態で
終わるものが多いのですが、それがまたせつなくて良いんですよね。
表題作は、「食い物処明楽」に載っていた短編の「フォギー・シーン」を
連想させました。
こんな感じの三角関係(?)大好きです。
今回の一番の男前は「ばらといばらとばらばらのばらん(呪文かよ)」に
でてきた中久さんでしょう!!
最後のシーンは感動しました。
ちなみに、この方は女性です。(が、男よりかっこいい)
この方のもうひとつの特徴。
書き下ろしの面白さです!!!!
今回もやってくれました。
本編の切なさを、書き下ろしで見事にぶち壊してくれています。
文化祭の歌には、笑いを通り越して感動しました。
今日新刊を読んだばかりなのに、次の本を心待ちにしてしまう
作家さんです。
この作者さんは、幼馴染の設定がお好きみたいで、表題作は
ノンケの幼馴染に惚れている男とその彼と接点を持った男と
女好きの幼馴染の三角関係っぽいものでした。
後は、友人同士(これも幼馴染なのかな?)と、
同級生の男に惚れた男を女性目線からみた物語。
回想みたいなもの(これも幼馴染がでてくるな)
ヤクザ同士(これも多分幼馴染)って、結局ほとんど幼馴染ジャン!!
この作者さんの特徴として、白黒はっきりつかないグレー状態で
終わるものが多いのですが、それがまたせつなくて良いんですよね。
表題作は、「食い物処明楽」に載っていた短編の「フォギー・シーン」を
連想させました。
こんな感じの三角関係(?)大好きです。
今回の一番の男前は「ばらといばらとばらばらのばらん(呪文かよ)」に
でてきた中久さんでしょう!!
最後のシーンは感動しました。
ちなみに、この方は女性です。(が、男よりかっこいい)
この方のもうひとつの特徴。
書き下ろしの面白さです!!!!
今回もやってくれました。
本編の切なさを、書き下ろしで見事にぶち壊してくれています。
文化祭の歌には、笑いを通り越して感動しました。
今日新刊を読んだばかりなのに、次の本を心待ちにしてしまう
作家さんです。
2008年8月31日に日本でレビュー済み
BL漫画では久しぶりに泣きました。
悲しい話はありません。悲しくて、というより歯痒くて切なくて、でも優しい。(優しいからこそ切ない)
そんな人との関わりに泣けました。
普通の男達の、普通の日々をドラマチックに見せる作家さんだなぁと思います。
そして言葉の選び方が上手い。
だからこそドラマチックに見えるのでしょうか。
個人的にいちばん好きなのは「ばらといばらとばらばらのばらん」です。
女の子が目立つBLって通常あまり好きじゃないんですが…。
この作品は主人公の女の子が漢前すぎる!
この単行本の中でいちばんカッコイイと思います。
ラストがすごくかっこよかった。
音の響きもすごく好きで、つい口に出して言ってしまいます(笑)
ラブとかいうらしい、も切なくて優しくて好きです。
悲しい話はありません。悲しくて、というより歯痒くて切なくて、でも優しい。(優しいからこそ切ない)
そんな人との関わりに泣けました。
普通の男達の、普通の日々をドラマチックに見せる作家さんだなぁと思います。
そして言葉の選び方が上手い。
だからこそドラマチックに見えるのでしょうか。
個人的にいちばん好きなのは「ばらといばらとばらばらのばらん」です。
女の子が目立つBLって通常あまり好きじゃないんですが…。
この作品は主人公の女の子が漢前すぎる!
この単行本の中でいちばんカッコイイと思います。
ラストがすごくかっこよかった。
音の響きもすごく好きで、つい口に出して言ってしまいます(笑)
ラブとかいうらしい、も切なくて優しくて好きです。