おそらく現時点ではただ一つの日本語でCUDAを解説した本かと思います。
A5サイズで総ページ数は248ページです。(目次、索引なども含む)
GT200またはそれ以前のアーキテクチャのNVIDIA GPUにおいての、
CUDAでのスレッドや計算の実行方法、プログラミングなどの説明です。
GPUのメモリ階層についてやどのメモリが高速なのか、
また性能を出すにはどのようにプログラムをすべきかなどについても説明があります。
(ただし、性能を出す方法などは次のFermiなどでは大きく変わる(一部は不要になる?)ように思います。)
ただCPUとの実行速度の比較などが、(公平な立場ではなく) 若干GPGPU推進側の立場で書かれているように感じます。
若干説明が少ないように感じる部分もありますが、
この本によりCUDAでの計算の一通りの知識は得られると思いますので、
(特に日本語で読みたい方が)最初に読むのには良いかと思います。
「CUDAのSDKの中のサンプルプログラムなどは難しすぎる」と著者の方が書いてますので、
SDK内のマニュアル(英語?)などを読んで分からなかった場合にも良いかもしれません。
(私はSDK内のマニュアルは読んでないのでどちらが分かりやすいのかは分かりません。)
ただ、(私は)若干疑問点なども残っており、詳細は公式マニュアルなどを読む必要があるかと思います。
GPUでのプログラムの基本的な実行の仕組み(スレッド,Warp)などはFermiなどでも基本的に同一かと思いますので、
特定の処理がCUDAで実行できそうかどうか、高速になりそうかどうかなどを検討するには十分役に立つと思います。
また、OpenCLもCUDAに似ているようですので、OpenCLの基本的な実行の仕組みや
NVIDIA のGT200以前のGPUで OpenCL を実行するときの最適化の方法などにも参考になるように思います。
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はじめてのCUDAプログラミング: 驚異の開発環境GPU+CUDAを使いこなす! (I/O BOOKS) 単行本 – 2009/11/1
- 本の長さ247ページ
- 言語日本語
- 出版社工学社
- 発売日2009/11/1
- ISBN-104777514773
- ISBN-13978-4777514779
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登録情報
- 出版社 : 工学社 (2009/11/1)
- 発売日 : 2009/11/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 247ページ
- ISBN-10 : 4777514773
- ISBN-13 : 978-4777514779
- Amazon 売れ筋ランキング: - 421,528位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年1月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2019年5月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
説明はかなり良いのですが、今やCUDA8なので、使えなくなったヘッダやユーティリティの説明を読んでもションボリするはめに。
2020年4月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
CUDAの勉強中です。おそらくほとんどの日本語のCUDAの本を購入しました。
その中で、この本は一番昔に発行された本ですが、少ないページ数の中で、重要な事項はきちんと抑えています。
また応用編として、ルンゲクッタ法や差分法の応用例がきちんと載っているものよい。
I/O BOOKS は目次もページ数に含めるあやしい会社ですが、この本の内容はまともでした。
その意外性を評価し、★五個、としました。
その中で、この本は一番昔に発行された本ですが、少ないページ数の中で、重要な事項はきちんと抑えています。
また応用編として、ルンゲクッタ法や差分法の応用例がきちんと載っているものよい。
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その意外性を評価し、★五個、としました。
2014年5月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まだ勉強中なので確かな事はわかりませんが、CUDAを理解する取り掛かりとしては良い本だと思いました。
2011年2月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
CUDAに関する本を、いくつか読みましたが、初歩的な理解〜ちょっとレベルアップには最適だと思います。もっと実践的な事を書いて欲しいとも思いましたが、『それは別の専門的な本から知識を得る』と割り切ってしまうと、非常に分かりやすく書かれていると思います。
決して買って後悔する本ではありません。
決して買って後悔する本ではありません。
2011年11月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
CUDAを勉強するのはいいけど、誤植や大げさに書かていることが多いのが気になった。
例えばGPUを使えば何十倍や何百倍になるということが書かれているが、
CPUのコードが恣意的?にCPU不利なコードで書かれていたりと、
著者の姿勢には共感できなかった。
例えばGPUを使えば何十倍や何百倍になるということが書かれているが、
CPUのコードが恣意的?にCPU不利なコードで書かれていたりと、
著者の姿勢には共感できなかった。
2010年12月28日に日本でレビュー済み
CUDAを学生に使って開発させるために購入しました。学生は、まず、これを読んで、さらにSDKやCUDAゾーンのWeb情報などをみてプログラムコードを書いていました。おかげで、早くマスターできたようです。約1年で国際会議に通る論文を書けて、発表をしてきました。まずは、これを読むことから始めるとよいでしょう。最近は、他の本も日本語で出たので、2冊ともそろえておくとよいですよ。CUDAに関してはWebの情報も充実してきましたので、そちらもこまめに見ることが大事と学生は言っています。東工大での講習なども積極的に参加するとよいでしょう。
2011年1月15日に日本でレビュー済み
本書は CUDA プログラミングの入門書である.CUDA のアーキテクチャ,動作の仕組み,メモリ管理,プログラミングなどが概ね丁寧に説明されている.サンプルプログラムもきちんとした説明があり,サポート Web ベージもちゃんと管理されている.
コンピュータアーキテクチャ,オペレーティングシステム,C 言語の情報系の知識があれば,
本書により CUDA プログラミングをはじめることができると思う.
逆に言うとそれらの知識がないと,本格的なCUDA プログラミングは難しいことが本書によりわかった.
なお,一文であっても字下げする場合が多く文章としての構造がおかしいところがあるが,これは工学社の本に見られる特徴であって,著者のせいではないと思う.
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本書により CUDA プログラミングをはじめることができると思う.
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なお,一文であっても字下げする場合が多く文章としての構造がおかしいところがあるが,これは工学社の本に見られる特徴であって,著者のせいではないと思う.