コラムニストであり映画評論家である辣腕ぶりが十分発揮されていることがしっかりと伺える本です。
三面記事的なコラムに対して、自然な流れに沿って、作者の主観を交えた評論へと持っていっているのがよくわかります。
それと映画ファンなら、製作意図や背景をここまで深読みするかというほどまで掘り下げた評論には感服しました。
今置かれているアメリカ社会での数々の問題を三面記事や映画製作から吸い上げてアプローチしており、多少は偏った考えがあるにせよ、アメリカの実情を知るには格好のトレンディーな本です。
それにしても、この本の価格の割にはボリューム満点、膨大なコラムが掲載してあり、お買い得かもしれません。
興味のあるところだけ読むのもよいし、ざーっと目を通すだけでも全般的にアメリカ社会を見渡せるのではないかと思います。
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キャプテン・アメリカはなぜ死んだか 超大国の悪夢と夢 単行本(ソフトカバー) – 2008/12/18
町山智浩
(著)
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購入オプションとあわせ買い
★ブッシュの人生は『エデンの東』だった。★『サラ、いつわりの祈り』はいつわりだった。★プレスリーもスーパーマンもユダヤ系だった。★南北戦争で勝ったのは南軍だった?★セックスとドラッグに溺れるアーミッシュ。★ネオナチ美少女双子デュオ!★グーグル社員はブログするとクビ?
『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』に続く、「本当のアメリカ」がわかる最前線コラム100本!
『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』に続く、「本当のアメリカ」がわかる最前線コラム100本!
- 本の長さ380ページ
- 言語日本語
- 出版社太田出版
- 発売日2008/12/18
- ISBN-104778311523
- ISBN-13978-4778311520
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商品の説明
著者について
1962年東京生まれ。早稲田大法学部卒業。編集者として雑誌『映画秘宝』を創刊した後に渡米。現在はカリフォルニア州バークレー在住。コラムニスト・映画評論家として、『映画秘宝』、『TVブロス』、『サイゾー』などに連載を持つ。TBSラジオ『ストリーム』レギュラー出演。主な著書に『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』(文藝春秋)『USAカニバケツ』(太田出版)、『<映画の見方>がわかる本』『底抜け合衆国』(いずれも洋泉社)など。訳書に『オタク・イン・USA』(太田出版)、『ブーンドックス』(幻冬舎)がある。
登録情報
- 出版社 : 太田出版 (2008/12/18)
- 発売日 : 2008/12/18
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 380ページ
- ISBN-10 : 4778311523
- ISBN-13 : 978-4778311520
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,047,665位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 349位アメリカ・中南米の地理・地域研究
- - 20,062位社会学概論
- - 271,279位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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映画評論家、コラムニスト。1962年東京生まれ。早稲田大学法学部卒。宝島社社員を経て、洋泉社にて『映画秘宝』を創刊。現在カリフォルニア州バークレーに在住。TBSラジオ「たまむすび」レギュラー。週刊文春などにコラム連載中。映画評論の著作に『映画の見方がわかる本』『ブレードランナーの未来世紀』『トラウマ映画館』『トラウマ恋愛映画入門』など。アメリカについてのエッセイ集に『底抜け合衆国』『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』などがある。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年1月19日に日本でレビュー済み
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2018年11月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
もっと映画に関して言及しているのかと思っていましたが、そうではありませんでした。
決して内容が良くないとは言いません…むしろそれなりに面白いところもありますが…。
まぁ勝手に映画の本と思い込んだ私のミスです。
決して内容が良くないとは言いません…むしろそれなりに面白いところもありますが…。
まぁ勝手に映画の本と思い込んだ私のミスです。
2010年11月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アメリカってバカばっかりなんだなって内容ですね。
ゴシップと云えども記事になっていると信憑性もあるし、著者の茶化した様な短いコメントにもついつい納得、拍手してしまいます。
でも、当然ながらコラムの検証、考察は読者自身がしなくてはいけません。
読みながら自分でもつっこみを入れ、町山さんのコメントと比較して読んだら倍楽しめます。
突っ込み所満載のエピソードばかりなのでだれでもできます。
逆に、すべてを信じてしまう素直な方にはおすすめできないかも。
笑って済ませられない話も多いし、初見で刷り込まれていく感じもあり。
それがまた楽しかったです。
この著者は天然かつ商業的な毒があって面白い。
嫁には読ませたくないけど(笑)
ゴシップと云えども記事になっていると信憑性もあるし、著者の茶化した様な短いコメントにもついつい納得、拍手してしまいます。
でも、当然ながらコラムの検証、考察は読者自身がしなくてはいけません。
読みながら自分でもつっこみを入れ、町山さんのコメントと比較して読んだら倍楽しめます。
突っ込み所満載のエピソードばかりなのでだれでもできます。
逆に、すべてを信じてしまう素直な方にはおすすめできないかも。
笑って済ませられない話も多いし、初見で刷り込まれていく感じもあり。
それがまた楽しかったです。
この著者は天然かつ商業的な毒があって面白い。
嫁には読ませたくないけど(笑)
2011年1月6日に日本でレビュー済み
面白いけど、ちょいと下世話な1冊。
これで町山さんの本は3冊目ですが、
「アメリカ人の半分は〜」が今のところ、
一番よかったかなー。
町山さんの本は(今まで読んだものは)すべて日本で報道されていないような
アメリカの小さな話が書かれていて、
それが興味深いのですが、週刊現代で掲載されていたものらしく、
そういうシモシモ路線も多いです。
あと音楽関係なども。
それでもボリュームがあり、文章が上手で面白く、
ためになったり、考えさせられたり、
「日本ってどうなのさ!」と思わされたり。
このお値段でこのボリュームは十分に評価できると思います。
というか、逆にそれほど内容もないのに
体裁にお金を使って高くなってしまっている本が多すぎる!
これで町山さんの本は3冊目ですが、
「アメリカ人の半分は〜」が今のところ、
一番よかったかなー。
町山さんの本は(今まで読んだものは)すべて日本で報道されていないような
アメリカの小さな話が書かれていて、
それが興味深いのですが、週刊現代で掲載されていたものらしく、
そういうシモシモ路線も多いです。
あと音楽関係なども。
それでもボリュームがあり、文章が上手で面白く、
ためになったり、考えさせられたり、
「日本ってどうなのさ!」と思わされたり。
このお値段でこのボリュームは十分に評価できると思います。
というか、逆にそれほど内容もないのに
体裁にお金を使って高くなってしまっている本が多すぎる!
2009年10月26日に日本でレビュー済み
この方の書くコラムは「アメリカ横断TVガイド」で面白いな〜と思い、何冊か読んでました。
今回もブッシュ共和党への批判とキリスト教右翼(この辺りが日本人としてはイメージしにくいというか、よくわからん存在)への忌々しさが毒ある笑いとなって発揮されてます。
かといってリベラルを手放しで賛辞してるのかというとそうでもない。
思い入れはあるんだろうけど、リベラルでも保守でも、そのくそったれな部分に焦点当てて笑いつつ批判しつつ楽しんでるような文章です(その思い入れ部分に、単純に賛同しかねる面もありますが)。
だから政治的な話でも、そう堅苦しさは無い。
アメリカ南部といえばガチガチの保守で、昔から共和党が支配する所だと思っていましたが、奴隷解放が共和党の政策で奴隷制度維持の南部が民主党だなんて、この本で知りましたよ。
リンカーンも民主党だと思ってましたし(不勉強だ・・)
でもこれって、著者自身もある時期までそう思ってたんじゃないかしら?
民主党=リベラル=善・・という、ものすごい単純認識は、どうやら日本人が勘違いして陥りやすいもののようだ。
実際は、かなりうさん臭いんだけどね。
著者はアメリカにあふれる過激で極端な現実を「笑い」のフリカケをまぶしながら、あぶり出して行く。
それこそ眉をひそめてしまうような話もある。
人種問題にしろ宗教問題にしろ、経済格差の問題や教育問題にしろ・・
日本よりアメリカの方が遥かに複雑で、解決が難しいように思えるが、それでも依然としてアメリカが元気に見えるのは、良くも悪くもすべてがアケスケになるからだろう。
この傍若無人な強さが日本には無いねぇ
ところでね・・
著者は韓国系日本人とのことですが、この本に書かれてる五木ひろしが韓国系・・ってのはどこのソースですか?
西城秀樹も韓国系ってのは??
今回もブッシュ共和党への批判とキリスト教右翼(この辺りが日本人としてはイメージしにくいというか、よくわからん存在)への忌々しさが毒ある笑いとなって発揮されてます。
かといってリベラルを手放しで賛辞してるのかというとそうでもない。
思い入れはあるんだろうけど、リベラルでも保守でも、そのくそったれな部分に焦点当てて笑いつつ批判しつつ楽しんでるような文章です(その思い入れ部分に、単純に賛同しかねる面もありますが)。
だから政治的な話でも、そう堅苦しさは無い。
アメリカ南部といえばガチガチの保守で、昔から共和党が支配する所だと思っていましたが、奴隷解放が共和党の政策で奴隷制度維持の南部が民主党だなんて、この本で知りましたよ。
リンカーンも民主党だと思ってましたし(不勉強だ・・)
でもこれって、著者自身もある時期までそう思ってたんじゃないかしら?
民主党=リベラル=善・・という、ものすごい単純認識は、どうやら日本人が勘違いして陥りやすいもののようだ。
実際は、かなりうさん臭いんだけどね。
著者はアメリカにあふれる過激で極端な現実を「笑い」のフリカケをまぶしながら、あぶり出して行く。
それこそ眉をひそめてしまうような話もある。
人種問題にしろ宗教問題にしろ、経済格差の問題や教育問題にしろ・・
日本よりアメリカの方が遥かに複雑で、解決が難しいように思えるが、それでも依然としてアメリカが元気に見えるのは、良くも悪くもすべてがアケスケになるからだろう。
この傍若無人な強さが日本には無いねぇ
ところでね・・
著者は韓国系日本人とのことですが、この本に書かれてる五木ひろしが韓国系・・ってのはどこのソースですか?
西城秀樹も韓国系ってのは??
2009年3月3日に日本でレビュー済み
アメリカ在住コラムニスト、町山智浩氏の本がまた出ていたので買ってしまいました。
「日本のメディアが伝えない、アメリカの変な現実」(まえがき)が満載です。
大笑いしながら一気に読んでしまいました。
町山氏の変なものキャッチ・アンテナ、今回もさえています。
個人的にはやんちゃ坊主の「リル・ブッシュ」と、謎のミュージシャン、ジャンデックがとても気になるところです。
こういうC級ネタは、自分でもこまめにネットなど見ていればみつかるのでしょうが、なかなかそんな時間がない身には非常に重宝な本です。
そして、実はこのような周辺情報に、物事の本質は宿っていたりします。
単なるお笑い本ではなく、ちゃんと文明批評の本になっているところ、町山氏の選択眼(および時折挟まるつっこみ)の確かさが伺えます。
1140円という値段を考えれば、ものすごくお買い得な本だと思います。
お試しを。
「日本のメディアが伝えない、アメリカの変な現実」(まえがき)が満載です。
大笑いしながら一気に読んでしまいました。
町山氏の変なものキャッチ・アンテナ、今回もさえています。
個人的にはやんちゃ坊主の「リル・ブッシュ」と、謎のミュージシャン、ジャンデックがとても気になるところです。
こういうC級ネタは、自分でもこまめにネットなど見ていればみつかるのでしょうが、なかなかそんな時間がない身には非常に重宝な本です。
そして、実はこのような周辺情報に、物事の本質は宿っていたりします。
単なるお笑い本ではなく、ちゃんと文明批評の本になっているところ、町山氏の選択眼(および時折挟まるつっこみ)の確かさが伺えます。
1140円という値段を考えれば、ものすごくお買い得な本だと思います。
お試しを。
2009年3月9日に日本でレビュー済み
アメリカのゴシップ記事を日本に紹介する本
アメリカすげえってなるけど僕がアメリカに住んでた時に周囲にここに出てくるようなアメリカ人はいませんでした
でもおもしろいです
単純に笑える
アメリカすげえってなるけど僕がアメリカに住んでた時に周囲にここに出てくるようなアメリカ人はいませんでした
でもおもしろいです
単純に笑える
2009年1月31日に日本でレビュー済み
「
USAカニバケツ
」同様、アメリカの三面記事的ニュースを俎上にのせて、日本の通常メディアではなかなかお目にかかれないアメリカの顔を見せてくれるコラム集です。日本で言えば例えば、大声をあげて隣人を恫喝しつづけた騒音おばさんとか、「あるある大事典」のやらせ問題とか、そういった類いの世間の耳目を集めたイカレたお騒がせのあれやこれやがてんこ盛り。この著者の著作は出ればすぐに手にするようにしてきましたが、いつもながらの町山節にほれぼれします。
本書で取り上げられた事柄の多くは、便利なことに動画投稿サイトでも手軽に見ることができます。本書のコラムを1本ずつ読みながらわいてくる数々の疑問について---例えば、このテレビ番組って実際どんなものなの?とか この歌手の歌ってどんな感じなの?という疑問について、そうした動画投稿サイトでひとつひとつ答えを確認しながら楽しむこともできました。便利な時代です。
さて、私が特に心に残ったコラムは「『リトル・ミス・サンシャイン』と移民の国の夢」と題した一本。「リトル・ミス・サンシャイン」は私も好きな映画ですが、いわゆるロード・ムービーという映画ジャンルについて著者は、日本におけるロード・ムービーとアメリカのそれとの違いについてこう記します。
「アメリカン・ドリームを見失った時、アメリカ映画の登場人物たちは大陸を横断する旅に出る。そして何の保証もない未来をただ信じて果てしない荒野を進んでいた祖先たちに思いを馳せるのだ。」(355頁)
なるほど、ただ単に北海道から九州へと日本を縦断してもアメリカ人のいうロード・ムービーとは歴史的にも文化的にも異質のものになってしまうということですね。
今後、アメリカのロード・ムービーを見る目が変わった気がしました。
本書で取り上げられた事柄の多くは、便利なことに動画投稿サイトでも手軽に見ることができます。本書のコラムを1本ずつ読みながらわいてくる数々の疑問について---例えば、このテレビ番組って実際どんなものなの?とか この歌手の歌ってどんな感じなの?という疑問について、そうした動画投稿サイトでひとつひとつ答えを確認しながら楽しむこともできました。便利な時代です。
さて、私が特に心に残ったコラムは「『リトル・ミス・サンシャイン』と移民の国の夢」と題した一本。「リトル・ミス・サンシャイン」は私も好きな映画ですが、いわゆるロード・ムービーという映画ジャンルについて著者は、日本におけるロード・ムービーとアメリカのそれとの違いについてこう記します。
「アメリカン・ドリームを見失った時、アメリカ映画の登場人物たちは大陸を横断する旅に出る。そして何の保証もない未来をただ信じて果てしない荒野を進んでいた祖先たちに思いを馳せるのだ。」(355頁)
なるほど、ただ単に北海道から九州へと日本を縦断してもアメリカ人のいうロード・ムービーとは歴史的にも文化的にも異質のものになってしまうということですね。
今後、アメリカのロード・ムービーを見る目が変わった気がしました。