えっ…この原作を映画化…?
となれるくらいとんでもない漫画。
だいたいがクズしか出てこない。
主人公は40過ぎまでまともに女性と付き合ったこともない実家暮らしの田舎男。
フィリピンまで行き人身売買同然で嫁をGETする…という話。
また主人公の母親の息子への溺愛から来る凶行などもう見どころしかない漫画。
2巻までなのでアッサリと読めるはず。
でも内容は全然アッサリではなく脂っこいラーメンの上に追加で酸化したサラダ油をかけたような内容。
新井節すぎるのでかなり人を選ぶと思うが怖いもの見たさで読んでみても良いと思う。
新たな領域が開けるかも…
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愛しのアイリーン[新装版] 上 単行本 – 2010/12/15
新井 英樹
(著)
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購入オプションとあわせ買い
『宮本から君へ』『ザ・ワールドイズ・マイン』と並ぶ新井英樹の代表作、ついに復刻。
吹き溜まりのような寒村に突如現れた、外国人妻・アイリーン。
彼女と、彼女をとりまく人々の欲望の姿は、荒々しくも、愛おしい――。
「これは、幸せについての物語だ」(町山智浩)
【上巻収録内容】
・作者・新井英樹による新たなる描き下ろしカバーイラスト
・『愛しのアイリーン』本編上巻パート
・町山智浩氏(評論家)による『愛しのアイリーン』解説
吹き溜まりのような寒村に突如現れた、外国人妻・アイリーン。
彼女と、彼女をとりまく人々の欲望の姿は、荒々しくも、愛おしい――。
「これは、幸せについての物語だ」(町山智浩)
【上巻収録内容】
・作者・新井英樹による新たなる描き下ろしカバーイラスト
・『愛しのアイリーン』本編上巻パート
・町山智浩氏(評論家)による『愛しのアイリーン』解説
- 本の長さ616ページ
- 言語日本語
- 出版社太田出版
- 発売日2010/12/15
- 寸法13 x 3.7 x 19 cm
- ISBN-104778321308
- ISBN-13978-4778321307
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![愛しのアイリーン[新装版] 上](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51jPsieZlqL._AC_UL116_SR116,116_.jpg)
対象商品: 愛しのアイリーン[新装版] 上
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登録情報
- 出版社 : 太田出版 (2010/12/15)
- 発売日 : 2010/12/15
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 616ページ
- ISBN-10 : 4778321308
- ISBN-13 : 978-4778321307
- 寸法 : 13 x 3.7 x 19 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 367,971位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2020年8月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
凄いです。性と農村の過疎が主題ですが、あまりにも赤裸々な描写で、「この作者は頭がおかしいのではないか?」とも思いました。(現実はこれよりも酷いのでしょうが。)それでもストーリー構成は巧みで読ませます。万人に薦められるマンガではありませんが、傑作です。
2018年2月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
奥手でモテないが性欲だけは人一倍の独身中年、岩男の親からの壮絶な自立物語。
と同時に嫁として日本人に買われたフィリピン人女性アイリーンの自己のアイデンティティーの
闘争の物語。
この二つの話を軸に運命の糸が絡み合い、物語は進んでいく。
まだ無邪気な18歳の生娘アイリーンの望みは「少しだけ幸せになりたい」
岩男の孤独と性の問題がしつこく生々しく、これでもかと描かれるので読む人を選びます。
ときに重苦しく感じます。
映画、楢山節孝(今村昌平監督)の影響を感じました。あの映画が大丈夫ならこの作品も読めるかと。
Kindleで安く手に入り20年ぶりくらいに読みましたが、やっと自分の感性が作品に追いつくことが
できたのか以前と比べ格段に面白く、興味深く読めました。
以前は気づかなかった映画的な場面描写も素晴らしいと思いました。小動物のようなアイリーンの動と
山のごとし岩男の静の対比。
ドラマチックなシーンの寒村の雪景色などが美しく、とても効果的に表現されています。
親子の共依存の問題、過疎化が進み時間が止まったかのような閉鎖的な村社会と嫁問題、
現代にも通用する問題をビシビシと感じました。むしろ今だからこそでしょうか。
個性豊かでリアルなキャラクターたちの、それぞれ自分に対して誠実にに力いっぱい生きている姿が
可笑しくもあり、悲しいです。
ツルは鬼母なのでしょうが、自分も息子を持つ母親なので苦しいほど気持ちがわかって、涙してしまいました。
お互いの自立のためにはつないだ手を離してあげなくてはいけませんね。
みんなに幸せになって欲しい…でも物語は思わぬ方向へ進んでいきます。
時に暗すぎる退廃的なエネルギーをもつ漫画ですが、胸に余韻が残ります。
読後は呆然とし、いろいろなことに思いをめぐらせてしまいました。私たちは人間という名の動物で、
でも尊厳とか倫理って何なんだろう、愛って。生き物としての正義と人間としての大義名分とか。
絶妙なバランスの上で私たちは生きてるんだなあとしみじみ思いました。
再読の直後、実写映画化を知り本当に驚きました。
今更誰得?とはじめは思いましたが、作品が再評価されてる証ですよね。素直に嬉しくなりました。
しかし内容が内容だけに一人では見に行きにくいし、誰かを誘うにも誘いにくいし困りました。
と同時に嫁として日本人に買われたフィリピン人女性アイリーンの自己のアイデンティティーの
闘争の物語。
この二つの話を軸に運命の糸が絡み合い、物語は進んでいく。
まだ無邪気な18歳の生娘アイリーンの望みは「少しだけ幸せになりたい」
岩男の孤独と性の問題がしつこく生々しく、これでもかと描かれるので読む人を選びます。
ときに重苦しく感じます。
映画、楢山節孝(今村昌平監督)の影響を感じました。あの映画が大丈夫ならこの作品も読めるかと。
Kindleで安く手に入り20年ぶりくらいに読みましたが、やっと自分の感性が作品に追いつくことが
できたのか以前と比べ格段に面白く、興味深く読めました。
以前は気づかなかった映画的な場面描写も素晴らしいと思いました。小動物のようなアイリーンの動と
山のごとし岩男の静の対比。
ドラマチックなシーンの寒村の雪景色などが美しく、とても効果的に表現されています。
親子の共依存の問題、過疎化が進み時間が止まったかのような閉鎖的な村社会と嫁問題、
現代にも通用する問題をビシビシと感じました。むしろ今だからこそでしょうか。
個性豊かでリアルなキャラクターたちの、それぞれ自分に対して誠実にに力いっぱい生きている姿が
可笑しくもあり、悲しいです。
ツルは鬼母なのでしょうが、自分も息子を持つ母親なので苦しいほど気持ちがわかって、涙してしまいました。
お互いの自立のためにはつないだ手を離してあげなくてはいけませんね。
みんなに幸せになって欲しい…でも物語は思わぬ方向へ進んでいきます。
時に暗すぎる退廃的なエネルギーをもつ漫画ですが、胸に余韻が残ります。
読後は呆然とし、いろいろなことに思いをめぐらせてしまいました。私たちは人間という名の動物で、
でも尊厳とか倫理って何なんだろう、愛って。生き物としての正義と人間としての大義名分とか。
絶妙なバランスの上で私たちは生きてるんだなあとしみじみ思いました。
再読の直後、実写映画化を知り本当に驚きました。
今更誰得?とはじめは思いましたが、作品が再評価されてる証ですよね。素直に嬉しくなりました。
しかし内容が内容だけに一人では見に行きにくいし、誰かを誘うにも誘いにくいし困りました。
2024年2月3日に日本でレビュー済み
田舎のパチンコ屋で働くモテない大男が、結婚相談所を通してフィリピンから若い嫁を迎える話。
まず、この岩男という男の両親から話がはじまり、同僚の既婚者おばさんやシングルマザーとの関係で序盤が進み、中々アイリーンは出てこないが、セックスに支配された人たちの関係性はこの作者っぽい下世話な感じで面白い。
フィリピンへ婚約者を探しに行く下りも、おそらくかつては実際にそういうことが行われていて、取材を元に書いていると思われ、読み応えがあった。
アイリーンと結婚して日本に連れて来ると、こんどは岩男の母である鬼ババアとの対立や、フィリピンパブで働くフィリピーナたちの視点も加わり社会的な方向に話が進む。
後半はヤクザとの絡みなどバイオレンス要素が増え、話の内容もフィクションよりになっていく。
この辺りから登場人物の行動も現実味が薄れて、作者の思想というか言いたいことを表現するための人形のようになっていく。。
体を売っているフィリピーナが、行為の後に男から施しの五千円だかを渡されるシーンで、「これは何のお金?何かして欲しいことがあるなら対価として受け取るけど、何もないならいらない。お金で女を買ってるんなら、全部お金(仕事)の関係と肝に命じろ」みたいなシーンがあり、なかなか説得力があるんだが、実際の世の中はそんなにはっきりしたもんじゃないと思う。
この理屈って実は女を買う男の罪悪感から生まれているような気がする。作者はこの作品である意味女の強さを描いているといえるが、この強さの到達する最高地点は「男と対等(または勝つ)」あるいは「日本人と対等(または勝つ)」になるというもので、そういう作者の価値観を登場人物に押し付けているように感じてしまった。
実際には女は理屈よりも金を優先したり、金よりも好きな男を優先したり、理屈だけで動く男を冷ややかに見たりもする。
寂しいから職場の男たちと割り切りでセックスしまくるとか、そういう極端なことも普通はしないし、日本人の旦那が死んだ後、犬猿の中の姑の面倒を見返りもなく続けたりもしない。
彼女らにはそんな風に男気を見せる必要がないから。
そもそも岩男や他の登場人物たちのように性欲だけで世界が回っているわけでもない。
「みんなは隠してるけど、真実は性欲なんだからオープンにしよう」という意図さえ感じられるが、それも男の抑えられない性欲に対する罪悪感から、過剰に表現しているだけに思う。
岩男の周辺の村社会やフィリピン女性の国際結婚というテーマを持つ社会性が強い作品でありながら、対立する人間関係も含めて結局作者の思想の投影に帰結してしまったところが個人的には残念。
おれは人に共通する芯みたいな部分がそんなに画一なものとは思えないし、日本男児的マッチョイズムの押し付けに感じてしまった。
まず、この岩男という男の両親から話がはじまり、同僚の既婚者おばさんやシングルマザーとの関係で序盤が進み、中々アイリーンは出てこないが、セックスに支配された人たちの関係性はこの作者っぽい下世話な感じで面白い。
フィリピンへ婚約者を探しに行く下りも、おそらくかつては実際にそういうことが行われていて、取材を元に書いていると思われ、読み応えがあった。
アイリーンと結婚して日本に連れて来ると、こんどは岩男の母である鬼ババアとの対立や、フィリピンパブで働くフィリピーナたちの視点も加わり社会的な方向に話が進む。
後半はヤクザとの絡みなどバイオレンス要素が増え、話の内容もフィクションよりになっていく。
この辺りから登場人物の行動も現実味が薄れて、作者の思想というか言いたいことを表現するための人形のようになっていく。。
体を売っているフィリピーナが、行為の後に男から施しの五千円だかを渡されるシーンで、「これは何のお金?何かして欲しいことがあるなら対価として受け取るけど、何もないならいらない。お金で女を買ってるんなら、全部お金(仕事)の関係と肝に命じろ」みたいなシーンがあり、なかなか説得力があるんだが、実際の世の中はそんなにはっきりしたもんじゃないと思う。
この理屈って実は女を買う男の罪悪感から生まれているような気がする。作者はこの作品である意味女の強さを描いているといえるが、この強さの到達する最高地点は「男と対等(または勝つ)」あるいは「日本人と対等(または勝つ)」になるというもので、そういう作者の価値観を登場人物に押し付けているように感じてしまった。
実際には女は理屈よりも金を優先したり、金よりも好きな男を優先したり、理屈だけで動く男を冷ややかに見たりもする。
寂しいから職場の男たちと割り切りでセックスしまくるとか、そういう極端なことも普通はしないし、日本人の旦那が死んだ後、犬猿の中の姑の面倒を見返りもなく続けたりもしない。
彼女らにはそんな風に男気を見せる必要がないから。
そもそも岩男や他の登場人物たちのように性欲だけで世界が回っているわけでもない。
「みんなは隠してるけど、真実は性欲なんだからオープンにしよう」という意図さえ感じられるが、それも男の抑えられない性欲に対する罪悪感から、過剰に表現しているだけに思う。
岩男の周辺の村社会やフィリピン女性の国際結婚というテーマを持つ社会性が強い作品でありながら、対立する人間関係も含めて結局作者の思想の投影に帰結してしまったところが個人的には残念。
おれは人に共通する芯みたいな部分がそんなに画一なものとは思えないし、日本男児的マッチョイズムの押し付けに感じてしまった。
2016年6月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昔「キーチ!」を読んでイマイチ好きになれなかった者ですが、タイを始め東南アジアにハマり、東南アジア関連の作品を漁っていたところ、この作品でこの作者と再会しました。
この話にはファンタジー(理想)の要素がありません。
ほぼ全ページから人間というケモノの匂いが漂っています。
思春期のお子さんが読むと吐き気を催すかもしれません笑
「少しだけ幸せになりたい」人たちの欲望や情や打算が、噎せ返るような濃度で描かれています。
ファンタジーと対局にあるようなそうした生々しい打算や欲望を目の当たりにした純情40男の岩男は傷付き慟哭しますが、作者はこれをあくまで冷静に、醒めた大人の視点で描写していきます。
タイトルに名を冠しているのにもかかわらず、アイリーンが登場するのは話が全体の4分の1程度まで進んでからになります。
それまではひたすらに人々の「おまんご」への執着、田舎の閉塞感、親子の「切っても切れなすぎる」絆等を描写し、舞台の下地を作っていきます。
すごいこだわりだと思います。私が作者だったら、第一話からフィリピンとかアイリーンを出してしまうと思います笑
花嫁を選ぶ(買う?)のに疲れた岩男が何となく決めたアイリーンは登場時こそほぼしがらみの無い、フィリピン人のステレオタイプのような「白紙のキャラ」ですが、4分の1を使って描写された田舎の日本という舞台で揉まれるにつれて「人間」になっていきます。
「キーチ!」の主人公が経験を積むにつれて瞳の描写が「人間らしく」なっていくシーンを彷彿とさせます。
そうして「人間」になるにつれて、世間、そして自分自身の矛盾や打算と向き合っていくようになります。
話の大筋から言うと、クソババとイワオサンとアイリーンのみでも成り立ちそうなのですが、この作者には脇役達を執拗なまでに書き込む癖があるようです。
そして、大抵(というか全員?笑)の登場人物はウザキモいです。
この作者はウザキモい人たちにマイクを渡して彼らなりの人生観を語らせるのが好きです。
それを聞くのが好きか否かで、この作者の評価は大きく別れる気がします。
「ファンタジーは無い」と書きましたが、最後だけ思いっきりファンタジーでした。
正直蛇足な気がしますが、キャラに情が移って描かずにはいられなかったのでしょう。
『おまんご欲しさの夜毎のせんずり、しがと見たど!』←なんとなく書きたかっただけ
この話にはファンタジー(理想)の要素がありません。
ほぼ全ページから人間というケモノの匂いが漂っています。
思春期のお子さんが読むと吐き気を催すかもしれません笑
「少しだけ幸せになりたい」人たちの欲望や情や打算が、噎せ返るような濃度で描かれています。
ファンタジーと対局にあるようなそうした生々しい打算や欲望を目の当たりにした純情40男の岩男は傷付き慟哭しますが、作者はこれをあくまで冷静に、醒めた大人の視点で描写していきます。
タイトルに名を冠しているのにもかかわらず、アイリーンが登場するのは話が全体の4分の1程度まで進んでからになります。
それまではひたすらに人々の「おまんご」への執着、田舎の閉塞感、親子の「切っても切れなすぎる」絆等を描写し、舞台の下地を作っていきます。
すごいこだわりだと思います。私が作者だったら、第一話からフィリピンとかアイリーンを出してしまうと思います笑
花嫁を選ぶ(買う?)のに疲れた岩男が何となく決めたアイリーンは登場時こそほぼしがらみの無い、フィリピン人のステレオタイプのような「白紙のキャラ」ですが、4分の1を使って描写された田舎の日本という舞台で揉まれるにつれて「人間」になっていきます。
「キーチ!」の主人公が経験を積むにつれて瞳の描写が「人間らしく」なっていくシーンを彷彿とさせます。
そうして「人間」になるにつれて、世間、そして自分自身の矛盾や打算と向き合っていくようになります。
話の大筋から言うと、クソババとイワオサンとアイリーンのみでも成り立ちそうなのですが、この作者には脇役達を執拗なまでに書き込む癖があるようです。
そして、大抵(というか全員?笑)の登場人物はウザキモいです。
この作者はウザキモい人たちにマイクを渡して彼らなりの人生観を語らせるのが好きです。
それを聞くのが好きか否かで、この作者の評価は大きく別れる気がします。
「ファンタジーは無い」と書きましたが、最後だけ思いっきりファンタジーでした。
正直蛇足な気がしますが、キャラに情が移って描かずにはいられなかったのでしょう。
『おまんご欲しさの夜毎のせんずり、しがと見たど!』←なんとなく書きたかっただけ
2017年5月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
こんなに結婚、家族、人種、セックスについて踏み込んだ漫画が今まであったでしょうか。連載されていたころは、ただの悪趣味な漫画かと思いスルーしてましたが、自分が40を超えてたまたま読む機会がありました。最初退屈な展開から、中盤、後半にかけて息を継ぐ間がないほどの怒涛の展開で、一気に読みました。
個性の強いキャラクター達が一途に衝突しながら突き進み、本来なら荒唐無稽な内容になりそうなものを、一大オペラのように人間のすべての感情を物語としてまとめ上げた作者の力量には舌を巻く。
純粋無垢なアイリーンが、怒り、悲しみ、喜び、恐怖し、恋愛し成長していく姿、これが女性の普遍的な姿だと思う。不器用な男、結婚できない男、実家で生活している男が、本気で人を愛し、命を懸けて守るべき相手に巡り会えたらおそらくこうなるであろう姿が移し出されています。
今までの自分が家族、結婚の必要性について理解できて無かったことに気付かされた。読み終わったあとに涙した。
商業的には失敗に終わったらしいが、これを読まないのは人生損をしている。もっと早くに出会いたかった。
これは手塚治虫のような哲学を書いたものであり、歴史に残る名作である。
個性の強いキャラクター達が一途に衝突しながら突き進み、本来なら荒唐無稽な内容になりそうなものを、一大オペラのように人間のすべての感情を物語としてまとめ上げた作者の力量には舌を巻く。
純粋無垢なアイリーンが、怒り、悲しみ、喜び、恐怖し、恋愛し成長していく姿、これが女性の普遍的な姿だと思う。不器用な男、結婚できない男、実家で生活している男が、本気で人を愛し、命を懸けて守るべき相手に巡り会えたらおそらくこうなるであろう姿が移し出されています。
今までの自分が家族、結婚の必要性について理解できて無かったことに気付かされた。読み終わったあとに涙した。
商業的には失敗に終わったらしいが、これを読まないのは人生損をしている。もっと早くに出会いたかった。
これは手塚治虫のような哲学を書いたものであり、歴史に残る名作である。
2022年6月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
もう少しリアリティのある話だと思ってたけど、全くそんなことはなかった。この漫画はオススメできません。お金と時間の無駄です。