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ポルノ・ムービーの映像美学: エディソンからアンドリュー・ブレイクまで 視線と扇情の文化史 単行本 – 2016/6/29
長澤 均
(著)
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購入オプションとあわせ買い
サエキ・けんぞう、中原昌也、ヴィヴィアン佐藤、各氏推薦(帯文)!!
ポルノ・ムービーの誕生から、倫理コードとの知られざる攻防、 いつどこでどのように公的に認められ、映画史のなかで発展していったのか?
「視線」と「扇情」をキーワードに ポルノ・ムービーの100年にわたる光芒史を体系化する野心作! 本書は、映画草創期から存在したポルノ・ムービーを 時代のエポックとともに追うことで、いままで正当に語られることのなかったこの知られざる映画文化をさまざまな視点から歴史的に体系化しようという試み。 サイレント期から始まる映画の内容、あるいは撮影技法の変遷を辿り、 女優や監督たちの知られざる個人の物語を紡ぎ、そしてまた、 これまでファッション史や視覚文化に関わる本を書いてきた 著者ならではの独自の視点によって、映画に登場する流行風俗や身体文化を 「拡張したエロティシズム」の世界像として読み解く。
ポルノのなかに潜む映像美学、その実験性、先進性、あるいは流派などを500点以上の図版とともに分析することで、実際にその映画を観てなくとも、ポルノ100年の歴史と文化を多面的に理解できるように工夫がなされている。 アメリカを中心に100 年にわたる年代記として辿り、巻末には120人に及ぶ女優・男優名鑑を添えることでポルノ・ムービーに関わる事象・人物を網羅。
38万字という膨大な文字量でポルノ・ムービー100 年の歴史を辿るまさに百科全書となりえる画期的な文化史。
ポルノ・ムービーの誕生から、倫理コードとの知られざる攻防、 いつどこでどのように公的に認められ、映画史のなかで発展していったのか?
「視線」と「扇情」をキーワードに ポルノ・ムービーの100年にわたる光芒史を体系化する野心作! 本書は、映画草創期から存在したポルノ・ムービーを 時代のエポックとともに追うことで、いままで正当に語られることのなかったこの知られざる映画文化をさまざまな視点から歴史的に体系化しようという試み。 サイレント期から始まる映画の内容、あるいは撮影技法の変遷を辿り、 女優や監督たちの知られざる個人の物語を紡ぎ、そしてまた、 これまでファッション史や視覚文化に関わる本を書いてきた 著者ならではの独自の視点によって、映画に登場する流行風俗や身体文化を 「拡張したエロティシズム」の世界像として読み解く。
ポルノのなかに潜む映像美学、その実験性、先進性、あるいは流派などを500点以上の図版とともに分析することで、実際にその映画を観てなくとも、ポルノ100年の歴史と文化を多面的に理解できるように工夫がなされている。 アメリカを中心に100 年にわたる年代記として辿り、巻末には120人に及ぶ女優・男優名鑑を添えることでポルノ・ムービーに関わる事象・人物を網羅。
38万字という膨大な文字量でポルノ・ムービー100 年の歴史を辿るまさに百科全書となりえる画期的な文化史。
- 本の長さ431ページ
- 言語日本語
- 出版社彩流社
- 発売日2016/6/29
- ISBN-104779122260
- ISBN-13978-4779122262
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商品の説明
著者について
ながさわ・ひとし
グラフィック・デザイナー/ファッション史家。
美術展や本の装丁、CDジャケットなどのデザインのかたわらファッション史・カルチャー史に関する論考を執筆している。
著作に 『流行服 洒落者たちの栄光と没落の700年』(ワールドフォトプレス)、
『昭和30年代 モダン観光旅行 ~絵はがきにみる風景・交通・スピードの文化』(講談社)、
『BIBA スウィンギン・ロンドン1965-1974』(ブルース・インターアクションズ)、
『パスト・フューチュラマ ~20世紀モダーン・エイジの欲望とかたち』(フィルムアート社)、
『倒錯の都市ベルリン ~ワイマール文化からナチズムの霊的熱狂へ』(大陸書房)など。
グラフィック・デザイナー/ファッション史家。
美術展や本の装丁、CDジャケットなどのデザインのかたわらファッション史・カルチャー史に関する論考を執筆している。
著作に 『流行服 洒落者たちの栄光と没落の700年』(ワールドフォトプレス)、
『昭和30年代 モダン観光旅行 ~絵はがきにみる風景・交通・スピードの文化』(講談社)、
『BIBA スウィンギン・ロンドン1965-1974』(ブルース・インターアクションズ)、
『パスト・フューチュラマ ~20世紀モダーン・エイジの欲望とかたち』(フィルムアート社)、
『倒錯の都市ベルリン ~ワイマール文化からナチズムの霊的熱狂へ』(大陸書房)など。
登録情報
- 出版社 : 彩流社 (2016/6/29)
- 発売日 : 2016/6/29
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 431ページ
- ISBN-10 : 4779122260
- ISBN-13 : 978-4779122262
- Amazon 売れ筋ランキング: - 281,884位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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グラフィック・デザイナー/ファッション史家。1981年にインディペンデント雑誌『papier collé』(特集=ナチズム)を創刊。林海象監督の『夢見るように眠りたい』ではコスチューム・ディレクションを担当した。
CASIOのデータバンク・シリーズなどのコンセプト、ネーミングから川崎市市民ミュージアムでの『BAUHAUS』展のデザイン一式などを担当している。
モード雑誌は19世紀半ばから1970年代までを収集しており、『ガゼット・デュ・ボン・トン』誌の完本、1920年代からの『Vogue』、『Harper's Bazaar』などを多数コレクションしている。
カスタマーレビュー
星5つ中4.8つ
5つのうち4.8つ
7グローバルレーティング
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年6月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アンドリュー・ブレイクの「ナイトトリップス」というポルノビデオを見たのは、かれこれ25年以上前であるが、単に性的興奮以上に、ファッションモデルのようなゴージャスな女優たちや、そのスタイリッシュな映像やシチュエーションの豪華さに強い感銘を受け、この監督の名前は強く印象付けられました。10年以上前にこの監督のことについての論考をインターネットで検索してみたら、この本の著者である長澤氏自身が発行している雑誌「papier colle」3号に長澤氏がアンドリュー・ブレイク論を掲載していることを知り、長澤氏の事務所から直接取り寄せました。その長澤氏がこのようなポルノ映画についての歴史を、映画が誕生した草創期から現代まで400ページを越えて綿密的で言及した労作です。長澤氏のマニアックな深い探求心には心より敬服いたします。この本の中でもっとも興味深かったのは、あの「ディープスロート」が1972年に公開されてポルノ解禁となるまでの当局の規制とそれに対抗してきた映画製作者との歴史という事実に言及している点です。この記述はこの著作がポルノ映画の歴史が、表現の自由を獲得した「社会運動」の歴史であることを如実に示しています。このような点でも画期的な名著と言えるでしょう。ポルノ愛好家だけでなく「表現の自由」について研究している方にも必読の本でしょう。
2017年9月10日に日本でレビュー済み
映画が好きだけど、ポルノ映画というジャンルには全く興味がなかった。というか性欲を刺激することだけを目的としていて、
そこに芸術性や技巧があるということに気づきもしていなかった。
この本に出会わなければ、そうした価値ある歴史を見過ごして、紹介されている素晴らしい数々の映画のことも知らないままだったと思う。
とくに惹かれたのが、ラドリー・メツガー監督の作品群である。図版はモノクロだが、映像の構図や演出のこだわりがものすごく
質の高いのが伝わってくる。
衣装もインテリアも非常におしゃれで、ポルノ映画だからと避けて観ないのはもったいない。
他にもフィルムノワールなものや、SFチックなもの、カルトなものなど、それぞれのジャンルにコアなファンが
いるであろう映画好きに向けて、ポルノ映画の表現方法で映画を開拓している。
「ティファニーで朝食を」や「シェルブールの雨傘」など、女性が好きな映画にも通じる美学が、紹介されているポルノ映画には
感じられるので、ぜひ女性にも一読してほしいなと思う。
そこに芸術性や技巧があるということに気づきもしていなかった。
この本に出会わなければ、そうした価値ある歴史を見過ごして、紹介されている素晴らしい数々の映画のことも知らないままだったと思う。
とくに惹かれたのが、ラドリー・メツガー監督の作品群である。図版はモノクロだが、映像の構図や演出のこだわりがものすごく
質の高いのが伝わってくる。
衣装もインテリアも非常におしゃれで、ポルノ映画だからと避けて観ないのはもったいない。
他にもフィルムノワールなものや、SFチックなもの、カルトなものなど、それぞれのジャンルにコアなファンが
いるであろう映画好きに向けて、ポルノ映画の表現方法で映画を開拓している。
「ティファニーで朝食を」や「シェルブールの雨傘」など、女性が好きな映画にも通じる美学が、紹介されているポルノ映画には
感じられるので、ぜひ女性にも一読してほしいなと思う。
2017年9月22日に日本でレビュー済み
1895年に映画が発明されてからのポルノムービー100年の歴史が405ページに渡り綴られています。映像美学とタイトルに掲げられている通り、紹介されているのは革新的な映像作品や監督の美的感覚がふんだんに盛り込まれた個性的な作品ばかりです。100年の間に大量に生産され続けたポルノ作品の中からこれだけの良作をリストアップしていくのは相当大変な作業だったと思われます。
そしてこの本の良いところは紹介されている作品を、頑張って探せばDVDなどで実際に見ることができるというところです。ネットで検索がしやすいように映画タイトルは原題や英文でそのまま表記されていたりと配慮されています。
最後まで読み終えた後、この本に載っている気になった作品を端から順に見ていますが、どれも素晴らしく、この本が無かったら知ることがなかったであろう映像を見ることができてとても嬉しいです。ポルノだけではなく一般映画の紹介もたくさんあり、そちらも素晴らしい物ばかり!並行して見ていくことでより理解が深まります。
本を読み、実際に映像を見て、またその部分を読み返して、、、と一度読んで終わりではなく、使い方次第で何回も楽しめる本だと思います。
著者の長澤さんはファッション史が専門とのことで映画の内容だけではなく、衣装についての記述がたくさんあるところも楽しみながら読めました。
カバーのデザインも素敵でオススメです。
そしてこの本の良いところは紹介されている作品を、頑張って探せばDVDなどで実際に見ることができるというところです。ネットで検索がしやすいように映画タイトルは原題や英文でそのまま表記されていたりと配慮されています。
最後まで読み終えた後、この本に載っている気になった作品を端から順に見ていますが、どれも素晴らしく、この本が無かったら知ることがなかったであろう映像を見ることができてとても嬉しいです。ポルノだけではなく一般映画の紹介もたくさんあり、そちらも素晴らしい物ばかり!並行して見ていくことでより理解が深まります。
本を読み、実際に映像を見て、またその部分を読み返して、、、と一度読んで終わりではなく、使い方次第で何回も楽しめる本だと思います。
著者の長澤さんはファッション史が専門とのことで映画の内容だけではなく、衣装についての記述がたくさんあるところも楽しみながら読めました。
カバーのデザインも素敵でオススメです。
2016年7月12日に日本でレビュー済み
洋物ポルノはほとんど見たことがなかったのですが、本書で取り上げられている映画内容の多様性は衝撃でした。
いわゆるただのエロではなく、「不思議の国のアリス」風なものがあったり、SF的なものがあったり、50、60年代のフランス映画的なものがあったり、スタイリッシュなものがあったりと、どれも立派に映画として成立する内容の映画ばかりが取り上げられています。
逆にポルノ・ムービーでこれだけヴィジュアルに突出した内容のものばかり取りあげて、なおかつ通史になっている構成がスゴい!
また文章を読んでも映像が見られなくてはモヤッと感が残りますが、その多くがインターネット上で見ることが出来るということも読み進めていく上でのモチベーションになりました。
ふだん日本のAVばかり見ている人間にとっては、ポルノを映像的な視点で見ること自体考えもしなかったことで、正直、この本を読む前はポルノに対してどこか偏見めいた意識があったと思いますが、そんな意識が完全に覆される1冊です。
いわゆるただのエロではなく、「不思議の国のアリス」風なものがあったり、SF的なものがあったり、50、60年代のフランス映画的なものがあったり、スタイリッシュなものがあったりと、どれも立派に映画として成立する内容の映画ばかりが取り上げられています。
逆にポルノ・ムービーでこれだけヴィジュアルに突出した内容のものばかり取りあげて、なおかつ通史になっている構成がスゴい!
また文章を読んでも映像が見られなくてはモヤッと感が残りますが、その多くがインターネット上で見ることが出来るということも読み進めていく上でのモチベーションになりました。
ふだん日本のAVばかり見ている人間にとっては、ポルノを映像的な視点で見ること自体考えもしなかったことで、正直、この本を読む前はポルノに対してどこか偏見めいた意識があったと思いますが、そんな意識が完全に覆される1冊です。
2021年7月23日に日本でレビュー済み
こないだようやく強い偏見―ポルノに対する偏見―要するに、この本一冊で著者が取り除こうとしている偏見―すなわち、ポルノなんて取るに足りないとするには、このジャンルにも大きな宝が眠っている、それを捨て置くには忍びないし、誰もやらないのでわたしがやろう、という著者の強い意志を発見し、たしかに<宝>と言えるようなものがあるんだなあ、と気づいていながら、それでも、まだまだ偏見に左右されて、もうこの辺でいいか、と思っていた自分のなかに未だに巣食っている偏見に気づかされたのだ。それは、この本を買う時の決め手の一つになった、サエキけんぞう氏の帯の言葉―「博覧強記の著者の検証力が頂点に達し、趣味、エロを超えて社会学、米欧の政治史までに迫る!驚きで!一流の!教養書」という言葉に今朝突き当り、改めて、この言葉の意味を知ったときを思い返し、とともに、自分のなかのつまらない偏見にもう一度思い至ったのだ。何というまどろっこしい言葉の数々だろう。しかし、このことを書きとめておくことは、自分自身への強い戒めからの解放となると思ったのだ。<戒め>?これって何だろうね?すべての道徳が偏見とは思わないが、性に対するこの根深い偏見―結婚にまつわるもの以外の性はすべて賤しいものであるかのような―いや、同僚によると、結婚に成就してさえ賤しいものがあるかのような偏見が堅固に存在するのだ。性は艶笑譚か祝福されたもの(生殖にまつわること?)以外は、別にとりたてて語られることではないのだろう。助兵衛心以外で読む性に関する本なんてないかのごとくだ。このことの異常さを、ぼくはこの著者に教えられたと思い至っていたはずなのに、それでも、今朝、先のサエキ氏の言葉を反芻するまで失念していたのだ。この偏見の根強さよ!そういえば、ジュンク堂で、この本をレジに持って行ったときの、男性書店員のあのニヤニヤ顔を忘れない。もう、このオヤジめ、助兵衛なんだから、とでもいったようなあの笑い顔。なんで、こちらが恥しい思いをしなけりゃならないのか。変だと思いつつも、助兵衛心で買おうと思ったわけではないのに、厭な気持ちになったあの日を忘れない。しかし、その思いが自分の中にあることの方が厭なのだ。そのことを今朝もう一度確認したということだ。いや、もっと言えば、再三自分に言い聞かせてきたことでもあるが、ファンタジーとしての性のどこに疚しさがあるのか、ということもある。別に<教養書>でなくったっていいのだ。助兵衛心で購入したっていいのだ。そのことじたいに何の疚しさが必要だろうか?芳賀書店でビニ本(死語)を購入する時でさえ恥ずかしく思う必要などないのだ。必要悪という言葉も違う。犯罪とは無縁であるし、性への想像力が忌まわしいものであるはずがないのだ。その想像力の面白さをアメリカン・ハードコアを中心に、表現の領域から美学的見地をもって批評したのが、この本であるのだ。こういう本は今までになかった。勇気をもって、また、かなりの苦役を伴って―だって、これほどの大分の本を著すには数年の準備が必要だっただろうし、その間、グロにも近いエロを見続けなければならなかったのだから。このハイブリットはもっと評価されてしかるべきだと思うのだ。だいぶ以前、ピンク映画やロマン・ポルノの領域において、このことを発見したはずではなかったか?いや、それはもはやこの国においては市民権を得ているといっていいだろう。蓮見重彦(元東大総長)でさえ、すでに批評の対象にしてきたのだから。しかし、ことアメリカン・ハードコアになると、誰も語ろうとはしてこなかった。語ってきた人たちもいるのはいるのだろうが、そういう観点ではなかった気がする。少なくとも、批評対象としての市民権―この言葉もどうかとは思うが、ほかに見当たらないのでここではこの言葉を使っておく―は得ていなかったと思われる。まあ、この本の登場がどこまで反響を呼んでいるのかは詳らかにしないけれど―奥付によると、2016年6月25日の初版一刷がちょうど1年後に2刷になっている。これって現在の出版界ではどうなのかは知らない―、『ポルノ・ムーヴィーの映像美学―エディソンからアンドリュー・ブレイクまで視線と扇情の文化史』というこの堂々たるタイトル及び副題のどこにも逃げはない。どこからでもかかってきなさい!じゃないけれど、この本によって、何かの扉が開かれんことを願う。