本書は現代社会を語る上で欠くことのできない１５のキーワードを１４人の研究者が、それぞれの立場から綴った入門書であり、教養書であると思う。詳しい情報についてはナカニシヤ出版の紹介文を読んでください（以下URL）
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各章２０ページ程度にまとめられ、コンパクトかつ要点をつかんだ内容になっています。キーワードの概念や歴史的背景、学問的な見地を丁寧に解説されています。
また、本の構成も素晴らしく綿密である。各章巻末にブックガイドとしていくつかの関連文献が１００字程度の解説を加えて付されているし、本文中にも引用文献・参考文献がタイトル、著者、出版社、出版日の順に表記されており、親切に対応されている。本の巻末には事項索引・人名索引もあり徹底した構成になっている。また、ソフトカバーであることも出版社の配慮が感じられる。
本書は薄っぺらな新書でもないし、肩肘張った専門書でもない。しかしながら、専門知識・予備知識のない人や既習の人も「現代社会論」についてのトータルな関心が喚起される良書である。比較対象にならないかもしれないが、某社会学者の「日本の難点」
を買うなら、こちらを強くお薦めしたい。
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