没後2年の2008年に山形市で「米原万里展」が開催された。本書は、その時に行なわれた4回のギャラリートーク(対談2つ、講演2つ)を収める。ところどころに(笑い)や(爆笑)が入り、会場がどんな雰囲気だったかもわかる。
とくに妹のユリと小森陽一の対談が、かけあい漫才のようでおもしろい。ユリは万里の2つ下、小森は3つ下。プラハでは家族のように暮らし、学校も一緒だった。授業でダンスを教わった「本物の」オリガ・モリソヴナの思い出話も出てくる。万里という人間がプラハと日本でどのように形成されたかという突っ込んだ議論もしている。
ユリと小森は都立高校の出身だが、進学先はたまたま同じ北海道大(ロシア語受験か)。因縁を感じる。
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米原万里を語る 単行本 – 2009/5/1
- 本の長さ180ページ
- 言語日本語
- 出版社かもがわ出版
- 発売日2009/5/1
- ISBN-10478030279X
- ISBN-13978-4780302790
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登録情報
- 出版社 : かもがわ出版 (2009/5/1)
- 発売日 : 2009/5/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 180ページ
- ISBN-10 : 478030279X
- ISBN-13 : 978-4780302790
- Amazon 売れ筋ランキング: - 626,641位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 102,907位ノンフィクション (本)
- - 170,819位文学・評論 (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年1月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
共産党から除名された人たちの方に、人間的な真実味を感じますね。
2013年7月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
米原万里の作品は面白いけど、この本はだいぶお粗末。がっかり。
語る人と、語る内容を、選んでください。 thank you.
語る人と、語る内容を、選んでください。 thank you.
2012年10月26日に日本でレビュー済み
2006年5月に亡くなったロシア語同時通訳者で文筆家でもあった米原万里さんをめぐる家族文集、家族会議録。それほど厚い本ではないが、内容がある。
第一章では井上ひさしさんと井上ユリさんの対談、第四章では小森陽一さんと井上ユリさんの対談。第二章ではノンフィクション作家の吉岡忍さんが、第三章ではTBSの金平茂紀さんが想いでを書いている。
この本を読むと万里さんがどれだけ奇想天外な発想の持ち主であり、ロシア語同時通訳者としての能力が高かったか、作家としての資質も十分で、もっともっと多くの作品を残せたはずの人だったかがわかる。
「国家と国家、文化と文化、異なる言語と言語の間、異なる時代と時代の間を境界線を侵しながら行き来する[小森さんの「あとがき」]」(p.178)万里さんは、「記憶の人」「工夫の人」「発明の人」「核心をつかむ人」でもあった。
万里さん、ユリさん、小森さんは幼少の頃、プラハで学んでいたこともあり、そこでの教育と日本のそれとの大きな違い、など興味深い話がたくさん盛り込まれている。
第一章では井上ひさしさんと井上ユリさんの対談、第四章では小森陽一さんと井上ユリさんの対談。第二章ではノンフィクション作家の吉岡忍さんが、第三章ではTBSの金平茂紀さんが想いでを書いている。
この本を読むと万里さんがどれだけ奇想天外な発想の持ち主であり、ロシア語同時通訳者としての能力が高かったか、作家としての資質も十分で、もっともっと多くの作品を残せたはずの人だったかがわかる。
「国家と国家、文化と文化、異なる言語と言語の間、異なる時代と時代の間を境界線を侵しながら行き来する[小森さんの「あとがき」]」(p.178)万里さんは、「記憶の人」「工夫の人」「発明の人」「核心をつかむ人」でもあった。
万里さん、ユリさん、小森さんは幼少の頃、プラハで学んでいたこともあり、そこでの教育と日本のそれとの大きな違い、など興味深い話がたくさん盛り込まれている。
2009年8月1日に日本でレビュー済み
米原万里さんはテレビにもよく出ていたのでご存じの方は多いはず。
しかし、著作は特に有名ということはないかもしれない。
この本を読んでみて興味を持ったのは妹さんであるゆりさんがおっしゃっている「姉は本当はこわがりでした」という部分であった。
そうした意外なエピソードも含めて魅力有る米原さんの人柄と業績が語られていく。
この人柄と、適度なユーモア、はぎれの良さ、深い文化的知識を思い返すと、著作を読んでみようと気になってくるはず。
しかし、著作は特に有名ということはないかもしれない。
この本を読んでみて興味を持ったのは妹さんであるゆりさんがおっしゃっている「姉は本当はこわがりでした」という部分であった。
そうした意外なエピソードも含めて魅力有る米原さんの人柄と業績が語られていく。
この人柄と、適度なユーモア、はぎれの良さ、深い文化的知識を思い返すと、著作を読んでみようと気になってくるはず。
2010年7月28日に日本でレビュー済み
2006年5月に亡くなった米原万理、彼女の回顧展において行われた講演、対談をまとめたもの。義弟である井上ひさしといった親族だけでなく、近しく仕事をされた方の回顧により、日本人離れした故人の感性、立ち位置が浮かび上がってくる。週刊文春での故人の読書日記を愛読していただけに、改めて早すぎる死が残念。
本書の中ではTBSアメリカ総局長である金平茂紀氏の講演が特に印象に残った。ガラパゴス化している日本の外交、報道への憂い、現在のマスメディアのあり方に対する危機感。中に居る人の発言だけにより深刻さが伝わってくる。
本書の中ではTBSアメリカ総局長である金平茂紀氏の講演が特に印象に残った。ガラパゴス化している日本の外交、報道への憂い、現在のマスメディアのあり方に対する危機感。中に居る人の発言だけにより深刻さが伝わってくる。