こうして全体を読み通すと、権謀術策が渦巻き、欲望のるつぼというべき状況の教皇を中心としたイタリアが見えてきます。
ただその一方で、日本における「戦国時代」の群雄割拠の時代としてのイタリアを見ているようでした。
そうした状況の中で、チェーザレがイタリア統一に向けて、手段を選ばず突き進む姿は、ある意味清々しささえ感じます。
デュマが、えげつない描写を極力避けているからかもしれませんが、下巻の副題のごとく「知将チェーザレ」です。
その手段としての欺瞞や嘘、そして略奪は、当時としては仕方のないように思えます。
教皇が毒によって死ぬことがなかったなら、ひょっとしたらイタリアが随分早い時期に統一されていたかも知れません。
そうすると、ヨーロッパの様子も違ったものになっていたのかなという「夢物語」が心に浮かびました。
WOWOWのドラマとは、全く性質を異にする物語として、楽しく読むことができました。
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ボルジア家風雲録 (下) 智将チェーザレの激闘 単行本(ソフトカバー) – 2013/8/7
アレクサンドル・デュマ
(著),
吉田良子
(翻訳)
聖職から軍人へ。イタリア支配を目指し、チェーザレは疾走する!
「私の野望の前に、栄華の前に、いつも立ちはだかるものは誰だ?」チェーザレ・ボルジアは、実の兄である教皇軍総司令官ガンディア公を亡きものとし、枢機卿の地位を返上して、政治と軍事の世界に身を投じた。マキアヴェッリに讃えられた稀代の英雄、智謀あふれる闘いとは?
文豪デュマが乱世ルネサンス期を背景に描く絢爛たる歴史絵巻! 〈解説・日下三蔵〉
「私の野望の前に、栄華の前に、いつも立ちはだかるものは誰だ?」チェーザレ・ボルジアは、実の兄である教皇軍総司令官ガンディア公を亡きものとし、枢機卿の地位を返上して、政治と軍事の世界に身を投じた。マキアヴェッリに讃えられた稀代の英雄、智謀あふれる闘いとは?
文豪デュマが乱世ルネサンス期を背景に描く絢爛たる歴史絵巻! 〈解説・日下三蔵〉
- 本の長さ192ページ
- 言語日本語
- 出版社イースト・プレス
- 発売日2013/8/7
- 寸法10.8 x 1.3 x 18.5 cm
- ISBN-104781610412
- ISBN-13978-4781610412
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商品の説明
著者について
アレクサンドル・デュマ
『三銃士(ダルタニアン物語)』『モンテ・クリスト伯』で知られる、フランス19世紀の文豪。
『三銃士(ダルタニアン物語)』『モンテ・クリスト伯』で知られる、フランス19世紀の文豪。
登録情報
- 出版社 : イースト・プレス (2013/8/7)
- 発売日 : 2013/8/7
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 192ページ
- ISBN-10 : 4781610412
- ISBN-13 : 978-4781610412
- 寸法 : 10.8 x 1.3 x 18.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 52,841位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 72位フランス文学 (本)
- カスタマーレビュー:
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