Kindleアプリのロゴ画像

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません

ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。

携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。

KindleアプリをダウンロードするためのQRコード

ガーンジー島の読書会 (上) 単行本(ソフトカバー) – 2013/11/29

5つ星のうち4.5 7個の評価

ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー 5週連続1位

一冊の本をきっかけに、ガーンジー島の人々と手紙を交わしはじめたジュリエット。
そこで彼女が知ったのは、大戦中ナチスに占領され不自由な世界を強いられた島民の心を支えた“読書会"の存在だった。

書店員さんも絶賛
「書簡のコラージュという奇策が豊かさを倍して生み出す、
まるでノンフィクションのような厚みのある質感と寄り添い続けたくなるストーリー。
この尊く照らされる本と人間の結びつきは、
本書を『我が愛すべき1冊』と挙げる読書家を続出させるに違いない」
――宇田川拓也(ときわ書房本店)

「親愛なる友へ
この本を読み久々にあなたに手紙を書きたくなりました。
本の中では戦時中の、別れや出会い、悲しみ、勇気、愛情などがユーモアを交えて手紙の形で語られます。現在進行のロマンスも!
あなたも、この本と幸せな出会いをしますように」
――後藤良子(明林堂書店ゆめタウン別府店)

「ガーンジー島の人々のように、こんなにも純粋な気持ちで本を読み、本を楽しみ、本を糧に生きることが出来ているだろうか、と自問自答した。
これはナチ占領下でも希望を捨てようとしなかった人々の静かなる戦記だ」
――中村百花(あゆみブックス五反田店)

「この物語には、本が好きでも嫌いでも、面白くてもつまらなくても『本をネタに誰かと話せることがうれしい』そんな幸福感があふれていました。
本を扱う身として、とても共感でき、うれしくなりました」
――神原美菜(三省堂書店大宮店)

商品の説明

著者について

メアリー・アン・シェイファー
1934年、アメリカのウェストバージニア州生まれ。マイアミ大学卒業後、図書館司書、書店員、編集者などの仕事につく。2008年2月、本作の完成(同年8月)を待たずに亡くなる。「ニューヨーク・タイムズ」で34週にわたってベストセラーチャート10入りし絶賛された本作品が、彼女にとって最初で最後の作品となった。

アニー・バロウズ
メアリー・アン・シェイファーの実の姪。子ども向けの本や小説などを執筆。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ イースト・プレス (2013/11/29)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2013/11/29
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 224ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4781610986
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4781610986
  • 寸法 ‏ : ‎ 12.9 x 1.8 x 18.8 cm
  • カスタマーレビュー:
    5つ星のうち4.5 7個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.5つ
7グローバルレーティング

この商品をレビュー

他のお客様にも意見を伝えましょう

上位レビュー、対象国: 日本

  • 2017年8月12日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    どうなってゆくのだろう?といぶかしがりながら、わくわくしながら読み進めた先には、
    これまで味わったことのない世界がありました。

    戦争で苦しむのはいつも普通のひとたち。「戦争に敗者も勝者もない。すべてが敗者だ」という言葉を思い出します。
    でも決して、悲しいお話ばかりではありません。
    見たこともないガーンジー島の美しい風景を思い浮かべつつ、
    泣いた回数の倍、笑うこと確実です。
    「プリズン・ブック・クラブ」がこの本との出会いをくれました。
    先入観なしに読むには是非「ガーンジー島の読書会」を読んでから「プリズン・ブック・クラブ」を読むことをお勧めします。
    この作者がこの一冊しか残さなかったことが残念です。
    この翻訳本が絶版になってしまったら日本人として二重に残念ですし、本を愛する全ての人にとっての損失です。
    ひとりでも多くの人に読んでほしい。
    その思いでこのレビューを書きました。
    26人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2016年12月2日に日本でレビュー済み
    手紙と電報でのやり取りなので、
    慣れるまでは少し読みにくいかもしれませんが、
    翻訳が上手で、日本語で書かれた小説のようです。
    ドイツ軍占領下での厳しい生活や収容所での暮らしなど
    痛ましい部分も多いのですが、読者の微笑みを誘うフレーズが
    たくさんあり(これがまた素敵な日本語を選んであって)、
    バランスを取ってくれます。

    主人公ジュリエットの手紙にあるように、
    「私が読書を愛するのは、それがあるからです。
    本の中で、ある小さなことが読み手の心を捉えると、
    その興味が別の本へと読者を導き、第二の本の小さなことが
    また別の本へと誘う。幾何学模様のように広がっていくのです
    ー行き着く先はなく、ただ純粋な喜びのためだけに」
    この本に登場するチャールズ・ラムを読んでみたくなりました。
    11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2014年3月22日に日本でレビュー済み
    第二次世界大戦中、ドイツの占領下におかれた島の人びとが読書を支えに困難を乗り切ったという着想は面白いし、読書好き、本好きを刺激する。
    ただ、ほぼ手紙(電報を含む)なので、読みやすい半面、やや単調になってしまう。
    それと、主人公をめぐる二人の男性(ドージーとマーク)が、社会的な地位を含めてあまりにも典型的な描かれ方であり、それゆえ結末が予測でき、敵役として描かれる島の女性やジャーナリストが極めて類型的なのも気になる。

    「読書会」がキーになっているし、読みやすいのと分かりやすいので、本屋大賞の翻訳部門なら上位に入るかもしれないけど、かなりもの足りない。
    もの足りないと感じた人には、極限状況における文学が果たす役割ならプリーモ・レーヴィがアウシュヴィッツについて書いた本を、占領下におかれたフランス人と占領したドイツ軍兵士とのかかわりならヴェルコールの『海の沈黙 星への歩み (岩波文庫 赤 565-1)』をお薦めする。
    11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2020年3月16日に日本でレビュー済み
    映画に興味があったので原著を読んでみたくて手に取りました。
    書簡集だったのが意外でした。舞台は第二次大戦終戦直後のイギリスです。読みなれない形式なので冒頭は読みづらさを感じましたが、すぐに登場人物が生き生きと動き始め一気に読んでしまいました。
    戦時中ドイツ軍に占領されていた島で島民が集った読書会に絡んで、島の住人、作家、編集者とその周辺の人々の過去が徐々に明らかにされていきます。登場人物の一人がセネカの言葉を引用しています。「浅い嘆きは饒舌だが、深い嘆きは口を閉ざす。」その言葉どおり直接は語られない事の中にこそ深い思いがあるというのがしみじみ伝わってくる、小説の醍醐味を感じました。
    随所でイギリス人の誇り的な発言があらゆる階層の人々から発せられている点が印象的でした。イギリス人は現代でもまだこの心を失っていないのか気になります。
    1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2014年4月2日に日本でレビュー済み
    すべてが手紙のやりとりで進んでいくのが新鮮。
    主人公の作家がひょんなことから知り合った島の人々と、
    手紙を通じて交流を深めていきます。
    こういう出会いや、こういう関係の深め方もいいもんだなあ、としみじみ。

    ガーンジー島は戦時中ドイツ軍に占領されていて、
    爆撃や飢えに苦しめられた歴史が
    少しずつ語られていきます。
    そんな中で人々の支えになったのが本と読書会でした。

    それと並行して、主人公の恋愛が果たしてどうなるのか?
    やきもきさせられます。

    反戦小説のようでもあり、読書礼賛の本のようでもあり、
    恋愛小説のようでもあり…と娯楽要素がたっぷりで読み応えじゅうぶんです。
    下巻はいったいどう展開するのか? 
    先が想像できそうで、できません。

    手紙の良さって、
    日頃なかなか口にできない辛いことや重いこと深刻なこと恥ずかしいことなどを
    冷静に書けることかもしれません。
    そしてそれを読んで受け止めてくれる人がいるのは、
    なんて幸せなことなんだろう。
    そんなことを思ったら、誰かに手紙を書きたくなりました。


    6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2014年3月14日に日本でレビュー済み
    すばらしい作品です。
    レビューがないのが不思議です。
    舞台は第二次世界大戦が終わったばかりのイギリス。
    売り出し中の女流作家ジュリエットは、とあることがきっかけで、表題の島で行われていた読書会のメンバーと文通が始まります。書簡のやりとりで展開していく手法は”あしながおじさん”のよう。
    読書会の立ち上げをつくったもう一人のヒロインの存在感がだんだんとおおきくなっていきます。
    上巻は、ついにメンバーに会いに島へと旅立つところまで。
    9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート