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昭和プロレス正史 上巻 単行本 – 2016/9/17
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いま初めて綴られる、プロレスのほんとうの歴史。
日本のプロレス史は力道山、馬場、猪木という3人の偉大なスーパースターによってつくられた。そして彼らの歴史的な試合や事件の多くは主に田鶴浜弘、鈴木庄一、櫻井康雄という3人のプロレス・マスコミのパイオニアによって綴られてきたが、ひとつの史実でも語り部によってそのディテールが異なっている。たとえば力道山のプロレス入りのきっかけとなったとされるハロルド坂田との出会いや、力道山から馬場、そして現在の三冠王座へと継承されたインター王座の出自についても、それぞれストーリーが違ってくる。本書は過去60余年に活字化された複数のナラティブを並べ、ベテランのプロレスライターでありスポーツ社会学者でもある著者がこれを丁寧に検証し、昭和プロレス史の真相に迫った大作である。
序章 “活字プロレス"の原典
一章 力道山I プロレス入り
二章 力道山II 昭和29年、巌流島の決闘
三章 力道山III インター王座のなぞ
四章 力道山IV 出自
五章 力道山V プロレスとメディア
六章 馬場と猪木I デビュー
- 本の長さ488ページ
- 言語日本語
- 出版社イースト・プレス
- 発売日2016/9/17
- 寸法14.4 x 3.9 x 19.5 cm
- ISBN-104781614728
- ISBN-13978-4781614724
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
「物語」は、どこから「幻想」になるのか?
プロレスには幻想の歴史が存在する。存在するのは紙の上ではなく、観客たちの記憶の中だ。リング内の真実を知るのは選手のみである。情報が閉ざされているために、リング外の者たちは「あるべき」歴史を脳内で構築していった。これまで共有されてきたプロレスの正史とは、そうした想像力に支えられたものであり、わずかな情報漏洩以外に補完の機会はなかった。斎藤文彦『昭和プロレス正史 上巻』は、そうした事態を一変させる本である。
本書の中で斎藤が行ったのは、選手の証言を集める作業ではなかった。彼が重視したのは、新聞や雑誌などに掲載された記事である。田鶴浜(たづはま)弘、鈴木庄一、櫻井康雄といった昭和のプロレスの取材者による文章を、斎藤はナラティブと呼ぶ。ナラティブとはすなわち語りであり、物語のことだ。
田鶴浜弘は一九〇五年生まれ、プロレス記者の先駆者と呼ぶべき存在だ。鈴木庄一はやや遅れて一九二三年生まれ、櫻井康雄は一九三六年と年齢の違いがある。しかし、力道山のデビュー戦、進駐軍相手に行われた両国メモリアルホールの試合を実際に見聞したのは田鶴浜と鈴木のみだというのに、当時十五歳で会場にいたはずのない櫻井のナラティブにもこの試合のことは、あたかも見てきたような形で叙述される。その櫻井のナラティブと田鶴浜のそれは、これまで同価値のものとして流布し、知識として共有されてきた。その彼らの物語が、いわゆるプロレス正史の源流だったのである。
通常の場合、歴史は記述が残ることによって正当性を獲得する。勝者は敗者の歴史を存在ごと消し去ることさえある。だから歴史家は欠落した一次資料を集めようとするのだ。もし「リングの中」の一次資料を補完しようとするならば、現時点では昭和の時代から活躍した選手の証言を集める以外に手段は考えられない。
だが、斎藤が示したのは、まったく違う手法だった。プロレス正史の土台となっていたナラティブを並べて検討し、相互矛盾や時代の変遷に伴う記述の変質などを発見する。そのことによって浮かび上がってくる輪郭こそが、昭和プロレスの近似値なのだ。この発想転換に本書の価値がある。
上巻では、力道山没後に馬場・猪木が台頭した一九六〇年代までの期間が扱われる。力道山の木村政彦戦のような不可解な事件も俎上(そじょう)に載せられるが、斎藤の目的は謎解きではなく、それがいかに伝えられ、どのような影響を及ぼしたかを描くことにある。物語が幻想に変わる過程を読者は目撃することになるだろう。
評者:杉江 松恋
(週刊文春 2016.12.05掲載)著者について
登録情報
- 出版社 : イースト・プレス (2016/9/17)
- 発売日 : 2016/9/17
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 488ページ
- ISBN-10 : 4781614728
- ISBN-13 : 978-4781614724
- 寸法 : 14.4 x 3.9 x 19.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 875,383位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 22,126位スポーツ (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
1962年、東京都杉並区生まれ。プロレス・ライター。コラムニスト。編集者。大学講師。筑波大学大学院人間総合科学研究科体育科学専攻博士後期課程満期。早稲田大学大学院スポーツ科学学術院スポーツ科学研究科修了(スポーツ科学修士)。オーガスバーグ大学教養学部卒業(バチュラー・オブ・アーツ)。在米中の1981年より週刊プロレス(ベースボール・マガジン社)記者として活動。海外リポート、インタビュー記事、巻頭特集などを担当。人気コラム"ボーイズはボーイズBoys Will Be Boys"は3デケードにまたがる長寿連載だった。専修大学、国士舘大学などで非常勤講師。自宅ではネコ2匹の世話係。
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