民間の、後に鉄道王と呼ばれるに至った方々の理想とその実現の様子が、簡潔ながらダイナミックに語られ、読みやすく、とても面白い。彼らが単に鉄道で儲けることではなく、電気事業や都市までも情熱をもって築き上げていく過程は、今の日本ではまるで見られない、失なわれた気概に満ちている。
これに比べ、エキナカとかいって独占的地位を利用した民業圧迫を行うJRや、自らの退陣を人質にとるという前代未聞の悪行で国民に太陽電池の高値掴みを押し付ける法案を通したバカ首相や、そのケツ持ちをした上に太陽電池の高値売りに精を出す政商といえる何とかバンクの社長をみると、とても悲しくなる。
「はじめに」で、その政商を持ち上げているあたりは、おいおい後悔しないかとかえって心配になるが、本文は事実に基づく、とてもしっかりした本でした。日本はもっとやれると思えます。
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鉄道王たちの近現代史 (イースト新書) (イースト新書 34) 新書 – 2014/8/10
小川裕夫
(著)
小林一三、堤康次郎、五島慶太、渋沢栄一、正力松太郎、田中角栄…
巨人がつくった「この国のかたち」
誰も触れなかった鉄道裏面史
二一世紀の日本でスケールの大きな経営者といえば、坂本龍馬を尊敬し、つねに「この国のかたち」の変革を目指して経営を続けるソフトバンク社長の孫正義が知られている。明治から昭和戦前の日本でも、孫に負けずとも劣らない経営者たちが日本を、世界に通用する国に変革すべく鎬を削っていた。現在の日本人が当たり前のように享受している電力やエンタテインメント、インフラと、憩いを提供する観光地のほとんどは、「鉄道王」たちの周到な経営戦略によってつくられたものだった。彼らの悪戦苦闘の物語をひもとく。
◎誰も触れなかった鉄道裏面史
◎東京人の渋沢栄一らがつくった関西私鉄
◎福島第一原発と堤康次郎
◎犬山開発でトヨタ王国に戦いを挑んだ土川元夫
◎私鉄推進派の井上馨vs国有化推進派の井上勝
◎原発、正力松太郎、ウォルト・ディズニーを結ぶ「点と線」
◎文学青年だった小林一三の執念が生んだ宝塚歌劇団
◎読売ジャイアンツの創設にかかわった京成 ほか
【目次】
第一章 鉄道王がつくった「この国のかたち」
第二章 鉄道と原発
第三章 鉄道と都市計画
第四章 鉄道と百貨店
第五章 鉄道とリゾート
第六章 鉄道と地方開発
第七章 鉄道とエンタテインメント
第八章 鉄道と旅行ビジネス
巨人がつくった「この国のかたち」
誰も触れなかった鉄道裏面史
二一世紀の日本でスケールの大きな経営者といえば、坂本龍馬を尊敬し、つねに「この国のかたち」の変革を目指して経営を続けるソフトバンク社長の孫正義が知られている。明治から昭和戦前の日本でも、孫に負けずとも劣らない経営者たちが日本を、世界に通用する国に変革すべく鎬を削っていた。現在の日本人が当たり前のように享受している電力やエンタテインメント、インフラと、憩いを提供する観光地のほとんどは、「鉄道王」たちの周到な経営戦略によってつくられたものだった。彼らの悪戦苦闘の物語をひもとく。
◎誰も触れなかった鉄道裏面史
◎東京人の渋沢栄一らがつくった関西私鉄
◎福島第一原発と堤康次郎
◎犬山開発でトヨタ王国に戦いを挑んだ土川元夫
◎私鉄推進派の井上馨vs国有化推進派の井上勝
◎原発、正力松太郎、ウォルト・ディズニーを結ぶ「点と線」
◎文学青年だった小林一三の執念が生んだ宝塚歌劇団
◎読売ジャイアンツの創設にかかわった京成 ほか
【目次】
第一章 鉄道王がつくった「この国のかたち」
第二章 鉄道と原発
第三章 鉄道と都市計画
第四章 鉄道と百貨店
第五章 鉄道とリゾート
第六章 鉄道と地方開発
第七章 鉄道とエンタテインメント
第八章 鉄道と旅行ビジネス
- 本の長さ328ページ
- 言語日本語
- 出版社イースト・プレス
- 発売日2014/8/10
- 寸法11.1 x 1.6 x 17.3 cm
- ISBN-104781650341
- ISBN-13978-4781650340
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商品の説明
著者について
小川裕夫
1977年、静岡市生まれ。行政誌編集者を経てフリーランスライター。取材テーマは地方自治、都市計画、内務省、総務省、鉄道。著書に『踏切天国』(秀和システム)、『全国私鉄特急の旅』(平凡社新書)、『都電跡を歩く』(祥伝社新書)、『封印された鉄道史』『封印された東京の謎』(彩図社)、編著に『日本全国路面電車の旅』(平凡社新書)、監修に『都電が走っていた懐かしの東京』(PHP研究所)がある。
1977年、静岡市生まれ。行政誌編集者を経てフリーランスライター。取材テーマは地方自治、都市計画、内務省、総務省、鉄道。著書に『踏切天国』(秀和システム)、『全国私鉄特急の旅』(平凡社新書)、『都電跡を歩く』(祥伝社新書)、『封印された鉄道史』『封印された東京の謎』(彩図社)、編著に『日本全国路面電車の旅』(平凡社新書)、監修に『都電が走っていた懐かしの東京』(PHP研究所)がある。
登録情報
- 出版社 : イースト・プレス (2014/8/10)
- 発売日 : 2014/8/10
- 言語 : 日本語
- 新書 : 328ページ
- ISBN-10 : 4781650341
- ISBN-13 : 978-4781650340
- 寸法 : 11.1 x 1.6 x 17.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 708,199位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年8月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2015年6月27日に日本でレビュー済み
「鉄道王列伝」としてとても面白かった。
特に電力の普及のために電力会社が電車えお経営下とか(あれ、逆だったか?)
とてもためになる、教養書だったと思う。
ただ、列伝なのだから、年代の記述はきちんとしてほしかったし、
特に鉄道ファンでない私としては、路線図があったほうがありがたかった。
マイナスはそれだけです。
特に電力の普及のために電力会社が電車えお経営下とか(あれ、逆だったか?)
とてもためになる、教養書だったと思う。
ただ、列伝なのだから、年代の記述はきちんとしてほしかったし、
特に鉄道ファンでない私としては、路線図があったほうがありがたかった。
マイナスはそれだけです。
2018年11月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本の鉄道事業を牽引し、今の日本の鉄道の元を築いた人たちの伝記が乗っています。多分それぞれの人で一冊の本が出せるだけの功績があるし、またそれだけのことを残している人ばかりですが、コンパクトにわかりやすく業績や功績がかかれています。
2015年4月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
文章がとても読みにくく、それがため、せっかくの情報が少しも頭に入らない。読みながら、なぜ読みにくいのか考えたり、作文しなおしたり、構成を考えたりするので、進みがとても遅い。こうした事情から、「ここに書かれていることは本当に信頼するに足るのか?」という疑問が湧いてくる。企画は悪くないのに残念です。