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われらの有人宇宙船―日本独自の宇宙輸送システム「ふじ」 単行本 – 2003/9/1
- 本の長さ177ページ
- 言語日本語
- 出版社裳華房
- 発売日2003/9/1
- ISBN-104785387580
- ISBN-13978-4785387587
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商品の説明
著者からのコメント
本書は、「日本はカプセル型宇宙船による独自の有人宇宙開発を行うべきである」という立場に立って書かれています。しかし力点はカプセル型宇宙 船構想「ふじ」の解説にではなく、「この本を読んだ人が、自分で有人宇宙開発はど うあるべきかを考えるための材料を提供する」というところに置きました。
宇宙開発はアポロ計画とスペースシャトルのイメージで語られることがほとんどです。し かし、それは他の方法論による宇宙開発が不可能ということを意味しません。もっと 違う、真に「自分の宇宙船」と感じられるものを作る方法論があるはずなのです。そ こに至るためには、より多くの人々に有人宇宙開発について先入観を排した状態で考 えてもらわなくてはなりません。
「自分のこととして、自分の頭で考えよう」と いうのが私からのメッセージです。
まずは、Amazonで本書に書評を付けてくれた方々に感謝します。特に山形浩生さん、ありがとうございます。私としては、おそら くはこれまで宇宙開発の正否について考えたことがなかったであろう山形さんに、い くぶんでも考えさせることができたというだけでも、本書を書いた意味があると思っ ています。
人類が永続的に宇宙に出るということは、もしも可能になれば、両生類が陸上に上がった時以来の進化論的出来事となるでしょう。山形さんの書評に書か れた意見は、実は世間一般ではかなりよく見られるものです。
果たして進化の歴史に愚者として名前を刻むのは松浦か、山形氏か、よろしければ本書を読んで考えて みてください。
もちろん自分の頭で、です!。
出版社からのコメント
「自分が宇宙に行きたいと思うのならば、自分で自分の乗る宇宙船 をつくるべきだ」
二〇〇一年の冬に公表されるや、宇宙開発に関心をもつ多くの人に大きなインパクトを与えた「ふじ」構想。「ふじ」は、現在すでにある技術を使って、一般の人々でも宇宙へ行くことができることを目指したカプセル型の有人宇宙船です。
この日本独自の有人宇宙輸送システムの検討に加わった著者が、現実的な有 人宇宙船を建造して運用するための、利点、問題点、コストなどを明らかにし、読者が自分で判断できるための材料を提供します。「ふじ」構想の簡潔な紹介にはじまり、有人宇宙飛行の歴史を概観しながら、スペースシャトルに代表される再利用型の有人宇宙船の問題点を検証していきます。さらに、宇宙ステーショ!ンの歴史や、宇宙開発を巡 る産業構造・政治状況などを解説し、今後、日本の宇宙開発はどうあるべきかを考えていきます。
宇宙開発の賛成派,反対派を問わず,有人宇宙開発を考えていく上で,議論のベースを提供するための本格的な入門書です。
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 裳華房 (2003/9/1)
- 発売日 : 2003/9/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 177ページ
- ISBN-10 : 4785387580
- ISBN-13 : 978-4785387587
- Amazon 売れ筋ランキング: - 555,174位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 138位航空工学・宇宙工学
- カスタマーレビュー:
著者について
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上位レビュー、対象国: 日本
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技術があるのにである。ここにはその内容が事細かく記されている。
いささか、時間はたってしまったが、まだまだ使える内容がつまっている。
学生の実物大模型作りなどに応用してみるのも面白いのではないだろうか。
このごろなら、優秀な小学生なら作れてしまう技術を持った小が出てきている。大人を
驚かせ、元気づけるのはそんな動きがあってもいいなと思わせる。そんな内容も書かれている。
著者によれば、スペース・シャトルなど再利用型の宇宙船は、技術的にもコスト的にも深刻な問題を抱えており、それよりも従来からの使い捨て式のカプセル型宇宙船を使用した方が合理的であること、そして、我が国としては、最先端の新技術をではなく、いわば「スーパー・カブ」のように安価で汎用性の高いシステムを目指すべき旨を主張しています。
こうした主張を裏付けるため、過去の宇宙開発における様々な事例を持ち出すだけでなく、「ツィオルコフスキーの公式」なんかも引用しつつ、理論的な面にも簡単な考察を加えています。根っから文系の小生ですが、本書を読んで初めてこの公式の重要さが分かりました。
「宇宙好き」にとっては、読んでいて嬉しくなるばかりか、たいへん勉強になる一冊ですが、他方では、他のレビュアーの方も指摘されているとおり、そもそも何故高いお金をかけて有人宇宙開発を進めるべきなのか、著者の考えは必ずしもはっきり述べられていません。政治家の無理解や官僚主義の弊害などはどの国の宇宙開発にも付き纏う事象です。より本質的な問題は、例えば、税金を増やしてでも軌道に人を送り込むべきか、もらえる年金の額を下げてでも有人宇宙船を開発すべきか、ということなのではないでしょうか。この点、日本における宇宙ライターの第一人者であり、「ふじ」構想にも直接的コミットしていた著者だからこそ示せる理屈や材料が、必ずやある筈です。引き続き、著者の活躍に期待していきたいと思います。
一見先進的に見える「再利用型」のスペースシャトルの構想の古さを指摘し、使い捨て型の有人宇宙船を提案するもの。
本は古くなりましたが、発想が先進的なので、今でも充分な参考書になる。
しかし、日本の宇宙開発現場をよく知る著者らは堅実・着実な根拠をもとに「今、ここにある技術」で実現可能な有人宇宙技術を提案します。
また、こういった本にありがちな、「ともかく宇宙開発予算を増やせ!」のようなナイーブな主張をせず、日本の現状に則して計画を推進するにはどうすればいいか模索する姿は好感が持てます。
こういった良書が多くでて、日本の宇宙開発の議論がもっと深まるといいと思います。
大変勉強になる本であり、愛読書になるでしょう。
「ロケット・ボーイズ」や「夏のロケット」も併せて読むと良いかもです。
解説が分かり易く、世界の宇宙開発の歴史と現状を手っ取り早く把握するには、またとない本だ。
"自分も宇宙に行けるようになれば"という動機から書かれてはいるが、
現状の問題点はどこの国だろうがちゃんと指摘して、それに対する解決策も提言する、その流れの良さは痛快ですらある。
宇宙開発大好きな人、懐疑的な人、どちらにもお勧めする。
有人飛行の必然性は無いという人も居ますが、それを云うなら人類がアフリカから出て世界に広がる必然性もないです。日本人は悠久の過去から日本列島に住んでいたわけではないですし、地球環境が変われば日本列島から出て行かざるを得ないことも考えられます。日本の国際環境や地政学的環境は、日本人が日本列島を放棄したときに植民を許すような状態ではありません。おそらくかなりの将来に渡って、このような条件は変わらないでしょう。宇宙に進出することや他の惑星での領土権を主張することは、宇宙開発をする能力がある国なら出来ますが、無い国にはできません。宇宙開発ができるなら、木星の水素採掘権、彗星の水源や月の領土と引き換えに、様々な地球資源を獲得するチャンスができるでしょう。こんなことは労働力を宇宙に送り込める有人飛行ができなければ絵に描いた餅にすらならない話です。有人飛行を無駄な冒険という考えは、未来を放棄し子孫の繁栄のチャンスを奪うことにしかならないでしょう。