評価が大きく分かれているので、少年画報社のものと、角川の増補改訂版とを読み比べてみました。(おかげで、3千円も使ったぜ!)。SFで終わるのと、伝奇物語で終わるのとの違いで、読む人の好みに左右されるようです。私は超常現象伝奇話で終わる角川版の方が好きです。絵も角川版の方を押します。
しかし「ゆめのかよいじ」という題名、イイですねえ! ”夢の通い路”という古語をネットで調べている途中、そんな漫画があることを知り、大野安之さんを知ったわけです。内容はこれ以上はない、というくらい”夢の通い路”にマッチしていると思います。女子高校生の甘酸っぱい体験+アルファ・・・・・・。安心して角川版を読んでください。私が高校の国語の教師なら、授業中の脱線話として「ゆめのかよいじ」を取り上げて、蘊蓄(うんちく)を語るのですが・・・・・・、残念ながらそうではない。(笑い)
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ゆめのかよいじ (ヒットコミックス) コミック – 1988/9/1
大野 安之
(著)
- 言語日本語
- 出版社少年画報社
- 発売日1988/9/1
- ISBN-104785910860
- ISBN-13978-4785910860
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登録情報
- 出版社 : 少年画報社 (1988/9/1)
- 発売日 : 1988/9/1
- 言語 : 日本語
- ISBN-10 : 4785910860
- ISBN-13 : 978-4785910860
- Amazon 売れ筋ランキング: - 458,631位コミック
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年12月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この物語の世界観は昔の良き時代を出しています。
自分もこの中に出てくる『古く複雑な?』学校の校舎を体験しています。
部屋や廊下や物置の向こう側になんかがあるようなそんな思い出が思い出されます。
本当になつかしい物語です
自分もこの中に出てくる『古く複雑な?』学校の校舎を体験しています。
部屋や廊下や物置の向こう側になんかがあるようなそんな思い出が思い出されます。
本当になつかしい物語です
2013年8月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私の中では3冊目になるのかな。
最後の話が省かれたのはちょっと残念。
旧という形で昔のまま出して欲しいね。
最後の話が省かれたのはちょっと残念。
旧という形で昔のまま出して欲しいね。
2019年9月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
他の皆さんも仰ってるように、自分も「最後のエピソード」と「元の絵柄」を期待して購入したのでちょっと残念でした。しかしあとがきを読むと作者の望む加筆修正および削除のようなので致し方ないのかな、と。諸行無常という事であきらめます。旧バージョンをkindleで出してくれたら個人的には割高でも購入します。
2020年6月10日に日本でレビュー済み
中々手に入らなくなってしまった「ゆめのかよいじ」。電子書籍で読めるようになるのはそれこそ僥倖である。
だが、こうも思うのだよ。電子書籍であるからこそ、改訂前の旧版で出版(だ)してほしい物だと。
あのノスタルジィに溢れつつ、しかし遥かな未来を思い描いて画に著した、純粋な目をした少年少女。そこには筆者も含まれていた筈。新版にはそれが感じられない。
新たな世界、そこが遥かな遠き星そして人の手による大地だとしても...そこに土地神様が産まれ出るは「人の想い」に他ならない。
画力では無い。この物語の人物と作者の精神と読者の心、これが全て重なっていた稀有なひと時、それが旧版が描かれ世に出た時であったのだろう、と考える。
だからこそその瞬間に立ち会い共感した者は激しく熱烈に支持し、しかしその総数は紙本の出版量やジャンル枠の大きさという当時のシステムの限界に阻まれた。
だが、こうも思うのだよ。電子書籍であるからこそ、改訂前の旧版で出版(だ)してほしい物だと。
あのノスタルジィに溢れつつ、しかし遥かな未来を思い描いて画に著した、純粋な目をした少年少女。そこには筆者も含まれていた筈。新版にはそれが感じられない。
新たな世界、そこが遥かな遠き星そして人の手による大地だとしても...そこに土地神様が産まれ出るは「人の想い」に他ならない。
画力では無い。この物語の人物と作者の精神と読者の心、これが全て重なっていた稀有なひと時、それが旧版が描かれ世に出た時であったのだろう、と考える。
だからこそその瞬間に立ち会い共感した者は激しく熱烈に支持し、しかしその総数は紙本の出版量やジャンル枠の大きさという当時のシステムの限界に阻まれた。
2005年10月16日に日本でレビュー済み
長らく絶版となっていましたが、やっと復活しました。
地方の高校へ転校してきた主人公がその町や校舎で幻想的な体験をする、と言った内容。でも、ファンタジーと言うより、SFですね。
物質に宿る精霊、土地に宿る精霊の事。時間の概念とか、展開されます(内容の説明が難しいんです、これ。)。
精霊については、That'sイズミコや、ヒューディーに通じる、一つの思想的な印象を受けます。(個人的には、舞台・設定は違っていても、That'sイズミコと内容的に双子の印象を受けます。)
大野安之の代表作の一つと言ってもいいと思います。
地方の高校へ転校してきた主人公がその町や校舎で幻想的な体験をする、と言った内容。でも、ファンタジーと言うより、SFですね。
物質に宿る精霊、土地に宿る精霊の事。時間の概念とか、展開されます(内容の説明が難しいんです、これ。)。
精霊については、That'sイズミコや、ヒューディーに通じる、一つの思想的な印象を受けます。(個人的には、舞台・設定は違っていても、That'sイズミコと内容的に双子の印象を受けます。)
大野安之の代表作の一つと言ってもいいと思います。
2013年12月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この『ゆめのかよいじ』という漫画は、1988年に少年画報社から単行本が出版された。
2001年には角川書店から「復刊版」が再度出版されている。
私は少年画報社版を持っているので、この「復刊版」というのは、存在は知っていたけど持っていないし読んだ事が無かった。
単なる出し直しだろうから、別に買う理由も無いと思っていたからである。
今回購入したのは、友人から映画化の話を知らされたのがきっかけである。
結論から言うと、少年画報社版と角川版はほとんど別物。
まず、キャラクターのデザインが全く違う物になっている。
角川版の絵柄は、なんと言うか、中途半端なアニメ調とでもいうか、実に薄っぺらい、はっきり言うとヘタクソな絵柄で、大野さんの持ち味である力強い描線が全く死んでしまっている。
トーンワークの拙劣さも、ちょっと信じ難いほどである。
それでも面白さが損なわれていないのであれば救われるのだが、ストーリーは更に問題が多い。
大きい変更点としては、少年画報社版に無かった音楽室の章が追加され、まとめにあたる「未来」の章が削除されている。
細かい部分でも色々と手が入っており、全体を通してのストーリーが、「少女のフシギ体験」「精霊(?)との同性愛もの」という、実につまらない内容になってしまった。
あとがきを読むと、これらの変更は著者自身の意図であったそうであるが、あれほど素晴らしかった作品が、見る影も無いほど無惨に変わり果ててしまったことが、非常に悲しい。
2001年には角川書店から「復刊版」が再度出版されている。
私は少年画報社版を持っているので、この「復刊版」というのは、存在は知っていたけど持っていないし読んだ事が無かった。
単なる出し直しだろうから、別に買う理由も無いと思っていたからである。
今回購入したのは、友人から映画化の話を知らされたのがきっかけである。
結論から言うと、少年画報社版と角川版はほとんど別物。
まず、キャラクターのデザインが全く違う物になっている。
角川版の絵柄は、なんと言うか、中途半端なアニメ調とでもいうか、実に薄っぺらい、はっきり言うとヘタクソな絵柄で、大野さんの持ち味である力強い描線が全く死んでしまっている。
トーンワークの拙劣さも、ちょっと信じ難いほどである。
それでも面白さが損なわれていないのであれば救われるのだが、ストーリーは更に問題が多い。
大きい変更点としては、少年画報社版に無かった音楽室の章が追加され、まとめにあたる「未来」の章が削除されている。
細かい部分でも色々と手が入っており、全体を通してのストーリーが、「少女のフシギ体験」「精霊(?)との同性愛もの」という、実につまらない内容になってしまった。
あとがきを読むと、これらの変更は著者自身の意図であったそうであるが、あれほど素晴らしかった作品が、見る影も無いほど無惨に変わり果ててしまったことが、非常に悲しい。
2014年11月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
作者の方自身の希望する方向で修正されたものなので劣化と言いたくはないのですが、「僕の好きな大野安之」は旧作のほうでした。