なんというか、スレた大人が読んで笑う感じの作品です。
世界中の童話や伝説にケンカ売ってる様は読んでいて笑えますし、案外本当はこんな感じだったのかな?
なんて思わせてくれる作品です
それでいて然り気無く深い話を入れてくる手腕には脱帽です。
そんな話の最終巻です
妖精(?)のフィオとピオラが最後に行き着いた話は個人的に必見です。
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Holy Brownie (6) (ヤングキングコミックス) コミック – 2010/4/9
六道 神士
(著)
- 言語日本語
- 出版社少年画報社
- 発売日2010/4/9
- ISBN-104785933593
- ISBN-13978-4785933593
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登録情報
- 出版社 : 少年画報社 (2010/4/9)
- 発売日 : 2010/4/9
- 言語 : 日本語
- ISBN-10 : 4785933593
- ISBN-13 : 978-4785933593
- Amazon 売れ筋ランキング: - 436,068位コミック
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年4月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この作品に入っていくきっかけは、結局、コミックスには掲載されなかったエピソードからなのですが、
主要キャラの1人、「ピオラ」が追い求めた「メルヘン」の答えを、もう片方の「フィオ」が提示してみせます。
「それ」は、ピオラが考えているモノとは大きく異なってはいたのでしたが…
それは同時に、我々の世界の危うさを映しているとも取れます。
我々は、美しい緑の奇跡の中にいるというのに、なんと愚かなのだろうと。
そういう深い考察の深みに入っていくタイトルイラストは秀逸。
しかしこれまで通り、間違いなく娯楽作品です。ただし、電車の中で読むのは少し勇気がいるかも。
主要キャラの1人、「ピオラ」が追い求めた「メルヘン」の答えを、もう片方の「フィオ」が提示してみせます。
「それ」は、ピオラが考えているモノとは大きく異なってはいたのでしたが…
それは同時に、我々の世界の危うさを映しているとも取れます。
我々は、美しい緑の奇跡の中にいるというのに、なんと愚かなのだろうと。
そういう深い考察の深みに入っていくタイトルイラストは秀逸。
しかしこれまで通り、間違いなく娯楽作品です。ただし、電車の中で読むのは少し勇気がいるかも。
2010年4月9日に日本でレビュー済み
自虐、諧謔、皮肉、やるせなさ、無力感、どうしようもなさ。
「Holy Brownie」を読む時に感じていたのは、いつもそうしたものでした。人がいて、事件があって、でも歴史は決められている(あるいは、そう"思わされて"いる)からフィオとピオラはいつもそこに割り込む、介入する。「それ」にしかし疑問を持った時、「次」は来たりて歴史は新たに始まっていく……。
"自由意志"
誰もが持っているもの、でも本当にあるのか確かめようもないもの。「何もかも知るモノ」たるフィオとピオラにさえ分からない「それ」を、ただの人間たる我々が真に確信出来よう筈もありません。「あいつ」の操り糸を振りほどけるかもしれないそのきっかけ、それを本当に劇中の2人がやっていたみたいに知らぬ間に潰されているのだとしたら、「自分と違うもの」を自然に排除しようとする人間の性それ自体がもう「あいつ」の手の上にいるということなのかもしれません……。
毎度のその露骨なエロさに感動し、毎度の事件のその顛末に苦笑し、毎度のテーマのその深遠さに熟考させられた「Holy Brownie」もこれにて完結。六道先生、長い間連載本当にお疲れ様でした!
「Holy Brownie」を読む時に感じていたのは、いつもそうしたものでした。人がいて、事件があって、でも歴史は決められている(あるいは、そう"思わされて"いる)からフィオとピオラはいつもそこに割り込む、介入する。「それ」にしかし疑問を持った時、「次」は来たりて歴史は新たに始まっていく……。
"自由意志"
誰もが持っているもの、でも本当にあるのか確かめようもないもの。「何もかも知るモノ」たるフィオとピオラにさえ分からない「それ」を、ただの人間たる我々が真に確信出来よう筈もありません。「あいつ」の操り糸を振りほどけるかもしれないそのきっかけ、それを本当に劇中の2人がやっていたみたいに知らぬ間に潰されているのだとしたら、「自分と違うもの」を自然に排除しようとする人間の性それ自体がもう「あいつ」の手の上にいるということなのかもしれません……。
毎度のその露骨なエロさに感動し、毎度の事件のその顛末に苦笑し、毎度のテーマのその深遠さに熟考させられた「Holy Brownie」もこれにて完結。六道先生、長い間連載本当にお疲れ様でした!
2010年4月12日に日本でレビュー済み
最終回にふさわしく、今回の妖精たちの活躍の場は終末の世界でした。
巨大隕石の落下と疫病によって人類が死滅しようとしている未来
近未来、衛星軌道上で夢見る男が最後に見た夢
過去、罪を犯す幼い姉弟が望んだ最後の世界
遠未来、一度は宇宙まで拡大した人類は結局、破滅した時、最後の人間たちのとった決断
そして人類の創世記、人類の滅亡の危機にフィオとピオラがとった行動。
いずれの時代でもピオラたちが活躍する世界は、人類の終末を迎えようとする世界です。
その世界でフィオとピオラは、人類にどのような選択を与えるべきか
彼らを動かす神の思惑は
深く考察しようとすれば、いくらでも深くなる内容ですが
作中には、これらのことは簡単に述べられているだけです。
それいえわかり難いところも多いと思いますが、なぜか魅せられます
作中では殺人にとどまらず、カリバニズムからイノセントタブー
あらいる罪を人間たちが犯している、そして最後に行き着くのは人類全ての終末
その中で感じ取れるむなしさ。悲しさ
こうした人類の業とも言えるものが、この作品には描かれています
巨大隕石の落下と疫病によって人類が死滅しようとしている未来
近未来、衛星軌道上で夢見る男が最後に見た夢
過去、罪を犯す幼い姉弟が望んだ最後の世界
遠未来、一度は宇宙まで拡大した人類は結局、破滅した時、最後の人間たちのとった決断
そして人類の創世記、人類の滅亡の危機にフィオとピオラがとった行動。
いずれの時代でもピオラたちが活躍する世界は、人類の終末を迎えようとする世界です。
その世界でフィオとピオラは、人類にどのような選択を与えるべきか
彼らを動かす神の思惑は
深く考察しようとすれば、いくらでも深くなる内容ですが
作中には、これらのことは簡単に述べられているだけです。
それいえわかり難いところも多いと思いますが、なぜか魅せられます
作中では殺人にとどまらず、カリバニズムからイノセントタブー
あらいる罪を人間たちが犯している、そして最後に行き着くのは人類全ての終末
その中で感じ取れるむなしさ。悲しさ
こうした人類の業とも言えるものが、この作品には描かれています