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Holy Brownie (6) (ヤングキングコミックス) コミック – 2010/4/9

4.8 5つ星のうち4.8 49個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 少年画報社 (2010/4/9)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2010/4/9
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4785933593
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4785933593
  • カスタマーレビュー:
    4.8 5つ星のうち4.8 49個の評価

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六道 神士
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カスタマーレビュー

星5つ中4.8つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2019年8月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なんというか、スレた大人が読んで笑う感じの作品です。
世界中の童話や伝説にケンカ売ってる様は読んでいて笑えますし、案外本当はこんな感じだったのかな?
なんて思わせてくれる作品です
それでいて然り気無く深い話を入れてくる手腕には脱帽です。
そんな話の最終巻です
妖精(?)のフィオとピオラが最後に行き着いた話は個人的に必見です。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年4月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この作品に入っていくきっかけは、結局、コミックスには掲載されなかったエピソードからなのですが、

主要キャラの1人、「ピオラ」が追い求めた「メルヘン」の答えを、もう片方の「フィオ」が提示してみせます。

「それ」は、ピオラが考えているモノとは大きく異なってはいたのでしたが…

それは同時に、我々の世界の危うさを映しているとも取れます。

我々は、美しい緑の奇跡の中にいるというのに、なんと愚かなのだろうと。

そういう深い考察の深みに入っていくタイトルイラストは秀逸。

しかしこれまで通り、間違いなく娯楽作品です。ただし、電車の中で読むのは少し勇気がいるかも。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年7月20日に日本でレビュー済み
いろんな要素があれど、素敵な作品です
とても大人向けなので好みは分かれますが…
2010年4月9日に日本でレビュー済み
 自虐、諧謔、皮肉、やるせなさ、無力感、どうしようもなさ。

 「Holy Brownie」を読む時に感じていたのは、いつもそうしたものでした。人がいて、事件があって、でも歴史は決められている(あるいは、そう"思わされて"いる)からフィオとピオラはいつもそこに割り込む、介入する。「それ」にしかし疑問を持った時、「次」は来たりて歴史は新たに始まっていく……。

 "自由意志"

 誰もが持っているもの、でも本当にあるのか確かめようもないもの。「何もかも知るモノ」たるフィオとピオラにさえ分からない「それ」を、ただの人間たる我々が真に確信出来よう筈もありません。「あいつ」の操り糸を振りほどけるかもしれないそのきっかけ、それを本当に劇中の2人がやっていたみたいに知らぬ間に潰されているのだとしたら、「自分と違うもの」を自然に排除しようとする人間の性それ自体がもう「あいつ」の手の上にいるということなのかもしれません……。

 毎度のその露骨なエロさに感動し、毎度の事件のその顛末に苦笑し、毎度のテーマのその深遠さに熟考させられた「Holy Brownie」もこれにて完結。六道先生、長い間連載本当にお疲れ様でした!
15人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年4月12日に日本でレビュー済み
最終回にふさわしく、今回の妖精たちの活躍の場は終末の世界でした。

巨大隕石の落下と疫病によって人類が死滅しようとしている未来
近未来、衛星軌道上で夢見る男が最後に見た夢
過去、罪を犯す幼い姉弟が望んだ最後の世界
遠未来、一度は宇宙まで拡大した人類は結局、破滅した時、最後の人間たちのとった決断
そして人類の創世記、人類の滅亡の危機にフィオとピオラがとった行動。

いずれの時代でもピオラたちが活躍する世界は、人類の終末を迎えようとする世界です。
その世界でフィオとピオラは、人類にどのような選択を与えるべきか
彼らを動かす神の思惑は

深く考察しようとすれば、いくらでも深くなる内容ですが
作中には、これらのことは簡単に述べられているだけです。
それいえわかり難いところも多いと思いますが、なぜか魅せられます

作中では殺人にとどまらず、カリバニズムからイノセントタブー
あらいる罪を人間たちが犯している、そして最後に行き着くのは人類全ての終末
その中で感じ取れるむなしさ。悲しさ
こうした人類の業とも言えるものが、この作品には描かれています
13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート