無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
ヴィジュアル系の時代: ロック・化粧・ジェンダー (青弓社ライブラリー 29) 単行本 – 2003/7/1
井上 貴子
(著)
- 本の長さ277ページ
- 言語日本語
- 出版社青弓社
- 発売日2003/7/1
- ISBN-104787232169
- ISBN-13978-4787232168
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
強烈な存在感とカリスマ的人気で音楽シーンをリードした「ヴィジュアル系」ロックバンド。退廃の中に愛と永遠を求める彼らの音楽はどこからきたのか? その欲望と世界観とを様々な視点から読み解いて同時代を探求する論集。
登録情報
- 出版社 : 青弓社 (2003/7/1)
- 発売日 : 2003/7/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 277ページ
- ISBN-10 : 4787232169
- ISBN-13 : 978-4787232168
- Amazon 売れ筋ランキング: - 579,316位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,082位エンターテイメント音楽のJ-POP
- - 26,036位楽譜・スコア・音楽書 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中3つ
5つのうち3つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
3グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2012年12月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
プレセントしたので わからないし、テキストも書けないので ここの書くことがない。
2011年6月11日に日本でレビュー済み
90年代に一世を風靡した「ヴィジュアル系」。本書はそんなV系を、ブームの事後ではあるが、アカデミックな視点で論じてみた、音楽ファンとしてもなかなか珍重すべき一書だと思う。ところがこの本には一つ、大事なことが抜け落ちている。それはV系とヤンキー文化との接点に関する考察である。なぜならV系はヤンキー文化から派生した文化であり、V系ブームの形成・隆盛はヤンキーと密接な関わりがあるからである。だいたい森川卓夫はV系の3大条件として、派手なルックス、メタルサウンド、パンクスピリットを挙げているが、パンクスピリットなどと言っている時点で、肝心なものを森川は見落としているのである。たとえば、エクスタシーレコードが何故同時代のインディーズに比べてビジネス面で長期的に成功し得たか、それは80年代のインディーズがパンク〜ニューウェーブブームの一端から生まれた文化だからで、パンクスはヤンキーのような「お店気質」が無いからであって、ことさらその特殊性を強調せんでも、簡単に説明がつく話なのである。コスプレに関しても、初期のバンド・コスブームのコスプレイヤーたちが「X命」だったのは、V系のファンカルチャーが、親衛隊カルチャーの一変種だったからに決まっている。
また本書はV系の元祖をXとし、そのためにV系のルーツをヘヴィメタルに限定する方針をとってしまっているせいか、ジャンル形成におけるメタル以外のジャンルからの影響の指摘がやや弱いように見える。例えばBUCK-TICKについて語るなら、ザ・キュアーやG−シュミットなど洋邦のポジパン系アーティストからの影響は例に出してもいいと思うし、V系に影響を与えた耽美化粧系バンドならジャパンは挙げてもなぜクイーンを挙げぬのか。歌謡曲からの影響でいえば、ジュリーを挙げるくらいなら、西城秀樹から河村隆一やGacktへの影響も看過できまい。ZIGGYの名前も登場しているが、V系とバッドボーイズ系の違いを言及しないとはどういうことだ(それにしても初期のBOΦWYを「ハードロックのバンド」と紹介している下りには正直失笑を禁じ得なかった)。
第一章の、井上貴子によるロック、とくにメタルとミソジニーをめぐる考察についてであるが、若干の個人的な偏見が入り混じっているのが惜しいところ。そもそも我国で男女混成バンドとなるとほとんど女はボーカルかキーボードばっかりだとおっしゃるが、古くはINU、今日ではマキシマムザホルモンにサカナクション、Base Ball Bearといった例もあるわけで、ホントにそうだと言い切れようか。そんな重箱の隅をつつくようなことは問うておらず、総体的に言っておるのだ、という反論は笑止千万。女性バンドはポップなバンドばっかりだともおっしゃるが、恐らく井上の耳にはかのSHOW-YAの音楽ですら”ポップ”に聞こえるのだろう。かかる具合に本書ではところどころ冷静さを失ってらっしゃる井上センセーではあるけれども、ジェンダーに対する洞察力、見識の深さはなかなかのもので、例えば、個人的な趣味の話ですまないが、彼女がガールズバンドについて一席論じてくれたらどんな風になるのだろうか?ちょっと気になる。
本書ではXと並んでフィーチュアしまくりなのが、MALICE MIZERである。いかんせん本書の登場バンドではアーティスト写真の掲載写真が最も多い(と言っても3か所だが…)。コスプレややおい漫画とV系を語る上では格好の素材だったのかもしれないが、森田まで論考の結論部で持ち上げているくらいだから、仁義切りすぎじゃないのか。SOPHIAや黒夢に対する批評がないのも惜しい。
V系もブームは去ったとはいえ、誕生からすでに4半世紀が経過、今やジャンルの「村」を形成する一方で、新人バンドも相変わらず登場しており、立派にJポップ/ロックの一カテゴリーとしての地位を確立している。国際的評価の高いバンドもいる。V系は既に世界に誇るべき日本独自の音楽文化なのだ。そろそろ本書の第二弾とか出ても面白い気がするけれど(例えば海外のV系ファンに取材を試みる・・・等々)・・・?
また本書はV系の元祖をXとし、そのためにV系のルーツをヘヴィメタルに限定する方針をとってしまっているせいか、ジャンル形成におけるメタル以外のジャンルからの影響の指摘がやや弱いように見える。例えばBUCK-TICKについて語るなら、ザ・キュアーやG−シュミットなど洋邦のポジパン系アーティストからの影響は例に出してもいいと思うし、V系に影響を与えた耽美化粧系バンドならジャパンは挙げてもなぜクイーンを挙げぬのか。歌謡曲からの影響でいえば、ジュリーを挙げるくらいなら、西城秀樹から河村隆一やGacktへの影響も看過できまい。ZIGGYの名前も登場しているが、V系とバッドボーイズ系の違いを言及しないとはどういうことだ(それにしても初期のBOΦWYを「ハードロックのバンド」と紹介している下りには正直失笑を禁じ得なかった)。
第一章の、井上貴子によるロック、とくにメタルとミソジニーをめぐる考察についてであるが、若干の個人的な偏見が入り混じっているのが惜しいところ。そもそも我国で男女混成バンドとなるとほとんど女はボーカルかキーボードばっかりだとおっしゃるが、古くはINU、今日ではマキシマムザホルモンにサカナクション、Base Ball Bearといった例もあるわけで、ホントにそうだと言い切れようか。そんな重箱の隅をつつくようなことは問うておらず、総体的に言っておるのだ、という反論は笑止千万。女性バンドはポップなバンドばっかりだともおっしゃるが、恐らく井上の耳にはかのSHOW-YAの音楽ですら”ポップ”に聞こえるのだろう。かかる具合に本書ではところどころ冷静さを失ってらっしゃる井上センセーではあるけれども、ジェンダーに対する洞察力、見識の深さはなかなかのもので、例えば、個人的な趣味の話ですまないが、彼女がガールズバンドについて一席論じてくれたらどんな風になるのだろうか?ちょっと気になる。
本書ではXと並んでフィーチュアしまくりなのが、MALICE MIZERである。いかんせん本書の登場バンドではアーティスト写真の掲載写真が最も多い(と言っても3か所だが…)。コスプレややおい漫画とV系を語る上では格好の素材だったのかもしれないが、森田まで論考の結論部で持ち上げているくらいだから、仁義切りすぎじゃないのか。SOPHIAや黒夢に対する批評がないのも惜しい。
V系もブームは去ったとはいえ、誕生からすでに4半世紀が経過、今やジャンルの「村」を形成する一方で、新人バンドも相変わらず登場しており、立派にJポップ/ロックの一カテゴリーとしての地位を確立している。国際的評価の高いバンドもいる。V系は既に世界に誇るべき日本独自の音楽文化なのだ。そろそろ本書の第二弾とか出ても面白い気がするけれど(例えば海外のV系ファンに取材を試みる・・・等々)・・・?
2007年8月4日に日本でレビュー済み
興味深いテーマだと思うが、「ヴィジュアル系」という言葉の定義が曖昧だと思う。例えば、MALICE MIZER のヴォーカルと LUNA SEA のドラマーを同じ「ヴィジュアル系」と定義してしまっていいのだろうか? そこが本書の弱点だろう。
ヴィジュアル系バンドのブームが去った原因は、音楽がメインでその添え物としてのヴィジュアルという認識のバンド側と、ヴィジュアルがメインで音楽はその添え物でしかなく、因ってバンドはいつでも取替え可能という認識のファンとの齟齬がヴィジュアル系バンドのメンバーのやる気を阻害しているからであり、ヴィジュアル系バンドと言われていたバンドもその多くがヴィジュアル系から撤退したのだと思う。そしてヴィジュアル系は妥協の産物としての‘劇画系’に変わりつつある。
ヴィジュアル系バンドのブームが去った原因は、音楽がメインでその添え物としてのヴィジュアルという認識のバンド側と、ヴィジュアルがメインで音楽はその添え物でしかなく、因ってバンドはいつでも取替え可能という認識のファンとの齟齬がヴィジュアル系バンドのメンバーのやる気を阻害しているからであり、ヴィジュアル系バンドと言われていたバンドもその多くがヴィジュアル系から撤退したのだと思う。そしてヴィジュアル系は妥協の産物としての‘劇画系’に変わりつつある。