カバー写真からは読み取りにくいと思うので、まず参加者を列挙しますね。櫻井圭記/濱野智史/小川克彦/平野啓一郎/赤坂真理/金益見/木村亜希
第1部は慶応SFC主催で行われた10年、11年の2つのシンポジウムを収録。第2部は木村・金・櫻井の3名が寄稿した原稿により構成。最初のパネリストは櫻井・平野・濱野、次はこの3人に加え赤坂・金。しかし赤坂は大したことは話していないし、金はラブホテルのことしか話せないみたいで、要は櫻井・平野・濱野の3人が話してる。
で、この男子3人、boystalkって感じ。最初のシンポやった時に「パネリストが全員男なのはヘン!」と非難されて2回目で女子を参加させたらしいが、女子参加したって、そもそも「恋愛のアーキテクチャ」っていう問題設定そのものが男の子的なんだと思う。金さんなんて第2部の文章で、参加を求められた時「あーきてくちゃ……って何ですか?」状態だったと告白してる(ま、それも今どき不勉強だと思うけどね)。
櫻井のセフレ話は面白い部分はあるけど、サンプル1人じゃ一般化は無理。濱野はひたすらAKBの話をしてて、ニコニコ動画とかAKBとか、自分では大問題とか思ってるのかもしれないけど、多分勘違いだと思う。平野は自分の小説の話が多いけど、理論的な意味で新味は感じられない。別に3人の話が出鱈目だって言うつもりはないけど、出来過ぎっていうか、正直に言えば「アーキテクチャ話」ならもう少し工夫がないと、食傷気味でウンザリ。特にAKBの話はもういいです。
先行レビューにもあるように木村の文章にはヒントがいろいろあると思いますが、まだ考えるための素材を並べたって印象で、男の子たちのようにあんまり一般論に飛ばないで、もう少し具体的に議論を積み上げてくれる人材がいたらいいな。やっぱ小説家みたいな人たちが作品で示していくのが良いんでしょうね。そういう意味では、平野の作品を覗いてみたい気にはなった。
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恋愛のアーキテクチャ 単行本 – 2012/6/24
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購入オプションとあわせ買い
ウェブを筆頭に社会の新たなインフラが発展・定着したことで恋愛事情も激変した。赤坂真理、金益見、櫻井圭記、濱野智史、平野啓一郎らが参加したシンポジウム録と、木村亜希を加えた書き下ろしから恋愛のアーキテクチャをデザインすることの可能性を探る。
- 本の長さ201ページ
- 言語日本語
- 出版社青弓社
- 発売日2012/6/24
- 寸法12.8 x 1.8 x 18.8 cm
- ISBN-104787233416
- ISBN-13978-4787233417
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商品の説明
著者について
1977年生まれ。アニメ脚本家。著書に『フィロソフィア・ロボティカ』(毎日コミュニケーションズ)、脚本に『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX』『xxxHOLiC真夏ノ夜ノ夢』など。
1980年生まれ。情報環境研究者。著書に『アーキテクチャの生態系』(NTT出版)、共著に『希望論』(NHK出版)、共編著に『日本的ソーシャルメディアの未来』(技術評論社)など。
1954年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部教授。著書に『デジタルな生活』(NTT出版)、『つながり進化論』(中央公論新社)など。
1980年生まれ。情報環境研究者。著書に『アーキテクチャの生態系』(NTT出版)、共著に『希望論』(NHK出版)、共編著に『日本的ソーシャルメディアの未来』(技術評論社)など。
1954年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部教授。著書に『デジタルな生活』(NTT出版)、『つながり進化論』(中央公論新社)など。
登録情報
- 出版社 : 青弓社 (2012/6/24)
- 発売日 : 2012/6/24
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 201ページ
- ISBN-10 : 4787233416
- ISBN-13 : 978-4787233417
- 寸法 : 12.8 x 1.8 x 18.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,370,486位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1980年千葉県生。評論家、リサーチャー、フィールドワーカー。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。専攻は社会学(情報社会論・メディア論)および経営学(経営情報学・プラットフォーム論)。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年9月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2012年11月10日に日本でレビュー済み
ケータイやSNSの普及により個人の生活や趣味や人間関係がダダ漏れになり、「恋」のきっかけも「愛」を深めるプロセスも大きく変化する一方、恋愛のゴールとして認識されていた結婚が、誰もがするのが当たり前のものでは全然なくなってきた時代、恋愛はどうあり、どうなっていくのか、その現状と今後の可能性について識者が語り合い、論じた作品である。自前の「分人」論に基づき「その人といるときの自分が好き」という視点からの考察を展開する平野啓一郎氏、「セフレ」のポピュラー化などの現象から若い世代における「彼氏・彼女」の定義のゆらぎやロマンティック・ラブの強固な理念化の傾向などを指摘する櫻井圭記氏、恋愛の社会学理論的な検討を行う一方でAKBに時代に呼応した恋愛システムの奇跡的な構築を見てとる濱野智史氏、等々、論者ごとに問題関心がかなり異なっており、何か大きな解答を模索するというよりは、現代的な恋愛の論じ方について様々な示唆がなされている本といった感触が強い。個人的には、木村亜希氏のエッセイ「''“足跡”過多時代の恋愛構造」が、SNSの日常化した現在における恋愛の性格について簡にして要を得た解説を行っており、スッと入ってきて読みやすかった。