大阪大学で教鞭をとっていた塩原勉の教え子たちがそれぞれの章を執筆して
いる。第1章では塩原勉が分析視角としての「組織からネットワーク」への
流れを簡単に説明している。
その他は、弟子にあたる方々がひとつの章を担当して各論を進めていく。塩
原勉の組織論(運動論)について知りたい人、組織論・ネットワーク論・運
動論の入門書として読みたい人向けに構成されているわけではないので注意
が必要である。
ただし、各論とはいえ、執筆担当者がそれぞれの専門研究領域で書いている
ことなので、「組織」や「ネットワーク」という視点を組み入れることの面
白さは伝わってくると思う。また、言及されている研究枠組みあるいは概念
について、(参考文献をもとに、)さらに自分で学びを進めていくという前
提で構成されていると感じた。
扱う研究対象が様々なことからも、間口の広いテキストである(古い講座本
のように理論の説明を並べていく形ではないので、そういうのを期待してい
る人には向かない)。テキストとしては、習うよりも慣れろ的ということで
しょうか?!
蛇足になるが、重版が繰り返されていることから社会学系での評判は良いよ
うである。
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組織とネットワークの社会学 単行本 – 1994/4/1
宮本 孝二
(編集)
- 本の長さ225ページ
- 言語日本語
- 出版社新曜社
- 発売日1994/4/1
- ISBN-104788504898
- ISBN-13978-4788504899
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
「社会的なるもの」はいかに変わりつつあるか? ポスト・モダンに生きる人々の結合と生活のスタイルは何か? 気鋭の社会学者たちによる、進行するパラダイムに焦点をあてた時代の動態の読みとり。
登録情報
- 出版社 : 新曜社 (1994/4/1)
- 発売日 : 1994/4/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 225ページ
- ISBN-10 : 4788504898
- ISBN-13 : 978-4788504899
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