ポール・リクールの論は難解である。また、理解のためにはかなりの読書量を必要とする。フランス現代哲学の中の位置づけではあるが、引用論文が異なる文化圏である英米の分析哲学、歴史学、物語論におよび、日本ではあまり紹介されていないものも多い。理解するのは大変な作業になる。
ただ、リクールはポスト構造主義の流れの中で、気恥ずかしい概念になってしまった「主体」「意味」「歴史」といった概念をもう一度前向きにとらえられるよう議論しなおしている。
現代社会を覆う極端な懐疑主義を乗り越えていく行動的な哲学を目指している。
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時間と物語 3 新装版 単行本 – 2004/9/1
物語られる時間
- 本の長さ542ページ
- 言語日本語
- 出版社新曜社
- 発売日2004/9/1
- ISBN-104788509164
- ISBN-13978-4788509160
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商品の説明
出版社からのコメント
◆時間と物語3◆ 最終巻として本格的な哲学的時間論を展開する。即ちアリストテレス,アウグスチヌス,カント,フッサールらの時間論に胚胎するアポリアを,〈物語的自己同一性〉の概念によって豊饒な解決に導く壮大な試み。
抜粋
本書の第一篇はすべて、〈時間性のアポリア〉にあてられることになる。それはこのアポリア論がアポリア論として、行動のミメーシス(および行動の時間的次元)のいずれかの段階に割当てられねばならないからではない。アポリア論は、反省的もしくは思弁的思考の所産なのであって、その思考は実際には、特定の物語理論とは関係なく展開されてきたのである。歴史物語であれ、フィクション物語であれ、およそ物語の詩学から時間のアポリア論への答えのみが、このアポリア論を三重のミメーシス(先形象化・統合形象化・再形象化)の重力空間に引きつけるのであり、それはまさに三重のミメーシスが物語における時間の統合形象化と物語による時間の再形象化とのあいだの敷居を超えるときである。その理由から、先に意図的に選びだした表現によれば、この答えは再形象化の問題への入り口となるのである。(第四部 物語られる時間冒頭より)
登録情報
- 出版社 : 新曜社 (2004/9/1)
- 発売日 : 2004/9/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 542ページ
- ISBN-10 : 4788509164
- ISBN-13 : 978-4788509160
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,516,768位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,154位フランス・オランダの思想
- - 2,923位西洋哲学入門
- カスタマーレビュー:
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