我々の行動は理論的なレベルよりももっと原始的な
反応にいかに影響されているかについて、学術的な議論も
少し交えながら論じられており、デザインの重要性について
非常に大きな気づきを与えてくれる内容でした。
確かにまだまだ研究が始まったばかりの内容であり、個人の
推察を出ない部分も多々あります。ただ、それは誰もまだその
メカニズムを解明できていない、ということの裏返しでもあるはず。
本書は何かを教えてもらう、というより、世の中のデザインを見て、
そのエモーショナルな部分に触れ、自分の思考を深めていく、
その時の手助けとなるような存在になると思います。
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エモーショナル・デザイン―微笑を誘うモノたちのために 単行本 – 2004/10/15
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- 本の長さ376ページ
- 言語日本語
- 出版社新曜社
- 発売日2004/10/15
- ISBN-104788509210
- ISBN-13978-4788509214
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出版社より
誰のためのデザイン? 増補・改訂版 | エモーショナル・デザイン | 未来のモノのデザイン | 複雑さと共に暮らす | インビジブルコンピュータ | |
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内容紹介 | 製品デザインの世界に衝撃を与え,大ロングセラーとなった初版から25年。デザインの原則は同じでも,文化は変わり,テクノロジーも大きく進化した。その間の学びと経験を加え,事例も一新,記述もさらにわかりやすく,全面改訂したノーマンの集大成! | 楽しませてくれなければデザインじゃない! 『誰のためのデザイン?』の著者が発想を180度転換して,ただ使いやすいというだけではない,夢と発見に満ちたエモーショナルなデザインという新たな次元を切り開いた話題作。 | 間近に迫るロボット時代。生活を快適にする知能機械の出現は,人間を機械のしもべにしてしまうのか。『誰のためのデザイン?』で日常品のデザインに大きな影響を与えたノーマン博士が,人と機械が共生するための条件を深く考察した,新デザイン原論。 | 『誰のためのデザイン?』のノーマンが,現実世界の複雑さにどう対処すべきかに正面から立ち向かい,絶妙の事例を縦横に引きながら,「テクノロジーは複雑でなければならない」と主張。新境地をひらいた注目の作! | ハイテク産業の生き残る道,ハイテク機器のあるべき姿とは?『パソコンを隠せ,アナログ発想でいこう!』を改題・新装した本書は,『誰のためのデザイン?』から『未来のモノのデザイン』に至る,ノーマンの思想を理解するうえで重要な必読書。 |
商品の説明
メディア掲載レビューほか
エモーショナル・デザイン
認知心理学者で「誰のためのデザイン?」などの著書がある、D.A.ノーマンの近著。本書では、「人間の認知と情動を科学的に理解することが製品のデザインにどのような影響を与えるか」というテーマを中心に据えている。
認知心理学者で「誰のためのデザイン?」などの著書がある、D.A.ノーマンの近著。本書では、「人間の認知と情動を科学的に理解することが製品のデザインにどのような影響を与えるか」というテーマを中心に据えている。
魅力的に感じるデザインとは何かを、人間の脳の働きにより、本能、行動、内省の3つの観点から分析し、それがモノ作りを通じてデザインに反映されたとき、どのような効果や影響があるかについて検討する。
またプロダクトではなく、映画やゲームなどの娯楽、信用とデザイン、ロボットの未来など、幅広い分野に言及する。
著者はデザインにおける認知心理学研究の第一人者であり、本書もデザインに携わる者ならば必読の一冊と言える。
(日経デザイン 2004/12/01 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
-- 日経BP企画
出版社からのコメント
◆魅惑的なものの方がうまくいく!◆ 楽しませてくれなければデザインじゃない! ロングセラー『誰のためのデザイン?』のノーマンが発想を一八〇度転換して、デザインの思想に新たな次元を切り開いた話題作です。デザインは使いやすいことが第一、しかし身近な道具や機器が、見るたび、使うたびに笑わせてくれたり、不満を訴えてくれたりしたら、生活はどんなに豊かになるでしょう。ではエモーショナル・デザイン、感情をもつデザインとはどんなデザインか。ノーマンは奇想天外な実例や思わず膝を打つようなアイデアを次々に繰り出して、私たちを夢と発見に満ちたデザインの未来世界に連れ出してくれます。図版多数。
抜粋
プロローグより
「・・・・・・1980年代に『誰のためのデザイン?』を書いていたとき、私は情動を考慮に入れていなかった。悪いデザインに対して怒っていたというのに、すべては論理的で、冷静なやり方で、役に立つこと、使いやすいこと、機能、形態などに取り組んでいた。だが今、私は考えを変えた。なぜか。科学の進歩によって、脳に対する理解、情動と認知がいかに緊密に絡み合っているかについての理解が進んだ事もその一因である。我々科学者はいまや、情動が日常生活においていかに大切か、いかに価値あるものかを理解している。たしかに、役に立つことや使いやすいことも重要だ。しかし、おもしろさと楽しみ、喜びと興奮、そしてそう、不安と怒り、恐れと激怒がなければ、人生は完全とは言えないだろう。」
「情動に加えて、もう一つのポイントがある。芸術性、魅力、美しさである。私が『誰のためのデザイン?』を書いたとき、芸術性や情動を見下すという意図はなかった。美しさや機能と並んで、使いやすさというものをデザインの正当な地位に引き上げたいと思っていただけなのである。美にかんする話題はどこにでもあると思ったので、それについては触れなかった。その結果、デザイナーからはもっともな批判を浴びたのである。「もしノーマンの処方箋に従えば、デザインはみんな使いやすいものになるかもしれないが、見かけはひどいだろう」
使いやすいが、見てくれが悪い。これは手厳しい判定だ。残念ながらこの批判は正しい。使いやすいデザインが使っても楽しいとは限らない。そして、三つの紅茶ポットの話が示すように、魅力的なデザインのものが一番効率的だともいえない。だが、これらの特性は必然的に矛盾するのだろうか。美しさと知、楽しみと使いやすさは共存できないのだろうか。」
「・・・・・・我々認知科学者はいまや、情動が人生から切り離せないものであり、人がどう感じるか、どう行動するか、どう考えるかに影響を与えるということを理解している。実際、情動は人を賢くする。これは私の現在の研究で得た知見である。情動なしでは人の判断力は損なわれるだろう。情動は常に判断を下している。ここには危険が潜んでいそうだ、あちらは快適だろう、これは良い、あれは良くないなどと、世界についての直接的な情報を与えているのである。情動が働く方法のひとつは、特定の脳の中止を浸していて知覚、意志決定、行動を制御する神経伝達物質を通してである。これらの神経伝達物質が思考のパラメーターを変化させるのである。」
「驚くべきことに、いまや、美的に魅力的なものだと仕事がうまくできる、という証拠が得られているのである。これから示すように、人を心地よくさせる製品やシステムは使いやすいし、より調和のとれた結果を生みだす。車を洗って磨いたら気持ち良く運転できるだろう。風呂に入り、清潔でおしゃれなものを着ると、気持ちが良いだろう。すばらしい、バランスの良い、美的にも魅力的な園芸用具、木工用具、テニスラケット、スキー板を使えば、いつもよりずっとうまくやれるではないか。」
「・・・・・・認知は人を取り囲む世界を解釈し、理解する。一方、情動はそれについての迅速な判断ができるようにする。通常、人は状況に対して、認知的に評価する前に情動で反応する。理解することよりも生き残ることがずっと大切だからである。しかしときには認知が先に立つことがある。人間の心の力のひとつは、夢見ること、想像すること、将来の計画を立てることである。心のこの創造的な飛翔力のおかげで、思考と認知は情動を解き放ち、次にはそれ自身を変化させるのである。これがどのように行なわれるかを説明するために、感情と情動の科学へと進みたい」
「・・・・・・1980年代に『誰のためのデザイン?』を書いていたとき、私は情動を考慮に入れていなかった。悪いデザインに対して怒っていたというのに、すべては論理的で、冷静なやり方で、役に立つこと、使いやすいこと、機能、形態などに取り組んでいた。だが今、私は考えを変えた。なぜか。科学の進歩によって、脳に対する理解、情動と認知がいかに緊密に絡み合っているかについての理解が進んだ事もその一因である。我々科学者はいまや、情動が日常生活においていかに大切か、いかに価値あるものかを理解している。たしかに、役に立つことや使いやすいことも重要だ。しかし、おもしろさと楽しみ、喜びと興奮、そしてそう、不安と怒り、恐れと激怒がなければ、人生は完全とは言えないだろう。」
「情動に加えて、もう一つのポイントがある。芸術性、魅力、美しさである。私が『誰のためのデザイン?』を書いたとき、芸術性や情動を見下すという意図はなかった。美しさや機能と並んで、使いやすさというものをデザインの正当な地位に引き上げたいと思っていただけなのである。美にかんする話題はどこにでもあると思ったので、それについては触れなかった。その結果、デザイナーからはもっともな批判を浴びたのである。「もしノーマンの処方箋に従えば、デザインはみんな使いやすいものになるかもしれないが、見かけはひどいだろう」
使いやすいが、見てくれが悪い。これは手厳しい判定だ。残念ながらこの批判は正しい。使いやすいデザインが使っても楽しいとは限らない。そして、三つの紅茶ポットの話が示すように、魅力的なデザインのものが一番効率的だともいえない。だが、これらの特性は必然的に矛盾するのだろうか。美しさと知、楽しみと使いやすさは共存できないのだろうか。」
「・・・・・・我々認知科学者はいまや、情動が人生から切り離せないものであり、人がどう感じるか、どう行動するか、どう考えるかに影響を与えるということを理解している。実際、情動は人を賢くする。これは私の現在の研究で得た知見である。情動なしでは人の判断力は損なわれるだろう。情動は常に判断を下している。ここには危険が潜んでいそうだ、あちらは快適だろう、これは良い、あれは良くないなどと、世界についての直接的な情報を与えているのである。情動が働く方法のひとつは、特定の脳の中止を浸していて知覚、意志決定、行動を制御する神経伝達物質を通してである。これらの神経伝達物質が思考のパラメーターを変化させるのである。」
「驚くべきことに、いまや、美的に魅力的なものだと仕事がうまくできる、という証拠が得られているのである。これから示すように、人を心地よくさせる製品やシステムは使いやすいし、より調和のとれた結果を生みだす。車を洗って磨いたら気持ち良く運転できるだろう。風呂に入り、清潔でおしゃれなものを着ると、気持ちが良いだろう。すばらしい、バランスの良い、美的にも魅力的な園芸用具、木工用具、テニスラケット、スキー板を使えば、いつもよりずっとうまくやれるではないか。」
「・・・・・・認知は人を取り囲む世界を解釈し、理解する。一方、情動はそれについての迅速な判断ができるようにする。通常、人は状況に対して、認知的に評価する前に情動で反応する。理解することよりも生き残ることがずっと大切だからである。しかしときには認知が先に立つことがある。人間の心の力のひとつは、夢見ること、想像すること、将来の計画を立てることである。心のこの創造的な飛翔力のおかげで、思考と認知は情動を解き放ち、次にはそれ自身を変化させるのである。これがどのように行なわれるかを説明するために、感情と情動の科学へと進みたい」
登録情報
- 出版社 : 新曜社 (2004/10/15)
- 発売日 : 2004/10/15
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 376ページ
- ISBN-10 : 4788509210
- ISBN-13 : 978-4788509214
- Amazon 売れ筋ランキング: - 41,835位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,020位心理学入門
- - 1,091位心理学の読みもの
- - 4,885位科学・テクノロジー (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
エクスパーク合同会社 代表(CEO)。(株)リコー研究開発本部、リコー経済社会研究所、米国パロアルト研究所(PARC)日本代表を経て2019年に独立。北陸先端科学技術大学院大学客員教授など兼務。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2005年11月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「誰のためのデザイン?」の、後日談的な一冊。
「誰のためのデザイン?」では、
誤り易いデザインは、必ず、失敗を招くので、
間違い難いデザインをするのが大事、という観点で、
どういうデザインが良いのかが論じられました。
この本では、単なる使い易さを超えて、
思わず欲しくなる、情動に訴えてくるようなデザインについて、
その認知科学的な仕組みを紹介してくれています。
この辺りの分野の研究が、それほど進んでいないせいか、
やや、内容的に、まとまり感に欠ける印象もありますが、
ものを擬人化しがちな人間の認知メカニズムから、
ロボットの将来について語ってみるなど、
色々な話題を提供してくれているので、
認知科学に興味のある方なら、読んで損のない一冊だと思います。
「誰のためのデザイン?」では、
誤り易いデザインは、必ず、失敗を招くので、
間違い難いデザインをするのが大事、という観点で、
どういうデザインが良いのかが論じられました。
この本では、単なる使い易さを超えて、
思わず欲しくなる、情動に訴えてくるようなデザインについて、
その認知科学的な仕組みを紹介してくれています。
この辺りの分野の研究が、それほど進んでいないせいか、
やや、内容的に、まとまり感に欠ける印象もありますが、
ものを擬人化しがちな人間の認知メカニズムから、
ロボットの将来について語ってみるなど、
色々な話題を提供してくれているので、
認知科学に興味のある方なら、読んで損のない一冊だと思います。
2021年11月13日に日本でレビュー済み
GMはいち速く、人間の購買行動に外観デザインが非常に大きな動機付けであることを理解し実践し、アメリカの自動車産業の覇者となった。人は感情が理性よりも優位だということを喝破するこの論文は、機能主義に陥りがちな商品開発を行うプランナーやエンジニアに是非読んで欲しい。近年評判のデザインシンキングはデザインという創造行為に全くそぐわない民主主義的な手法を駆使して、デザインを行うことを推奨している。プランナーやエンジニアにもなじみやすい論理ではあるが、民主主義的な多数決で作られたデザインは往々にして魅力のないつまらないデザインにつながる。
2008年1月28日に日本でレビュー済み
インダストリアル・デザインの世界でエモーションがキーワードになって既に何年か過ぎたが、この本もそれに一役買っていることは間違いないだろう。
前半の「情動」に関する文章はとても興味深く読めたが、引用されているエモーショナルなプロダクトが、あまりにもベタな感じがして、日本人には(?)少し違和感があるのではないだろうか。
日本語版では、サブタイトルが「微笑を誘うモノたちのために」とされているが、エモーショナル・デザインが指す情動は、そのような分かりやすいものだけではなく、柳宗理や深澤直人などに代表されるデザイナーたちが実践してきた、「他のものに比べて何が良いのか言葉にすることはできないのだけれど、何となく(というか絶対)こっちの方がいい」と言わせる感情であるべきだと思う。
読んで損はないと思うけれど、「誰のためのデザイン?」ほどのインパクトがない。
前半の「情動」に関する文章はとても興味深く読めたが、引用されているエモーショナルなプロダクトが、あまりにもベタな感じがして、日本人には(?)少し違和感があるのではないだろうか。
日本語版では、サブタイトルが「微笑を誘うモノたちのために」とされているが、エモーショナル・デザインが指す情動は、そのような分かりやすいものだけではなく、柳宗理や深澤直人などに代表されるデザイナーたちが実践してきた、「他のものに比べて何が良いのか言葉にすることはできないのだけれど、何となく(というか絶対)こっちの方がいい」と言わせる感情であるべきだと思う。
読んで損はないと思うけれど、「誰のためのデザイン?」ほどのインパクトがない。
2019年9月17日に日本でレビュー済み
ヒトは道具を使うときに、その使い勝手だけではなく、如何に外見的な魅力が影響しているかと言うこと。そんな事は毎日工業製品を使って生活する私たちにとって、当たり前に思えますが、長い間、デザインは機能が至上である。としてきた著者が、やっぱ、使いたくなる外見も大事だよね。と考えを修正してきた本になります。逆に言えば、考えを改めた者の方がクリティカルな視点を持っている事がある様で、「本能的デザイン→外観、行動的デザイン→使うことの喜びと効用、内相的デザイン→自己イメージ、個人的満足感、思い出」と三つの柱に分けた論旨は納得がいく上に、デザインの総合的な魅力を考える上で一つの指標になります。学者ということもあって、参照文献や引用も多く、関連文書をネットで調べながら読むと多くの発見がありました。学術書の様に外見的デザインと心理の関係を深くまで査証している物ではないので、読み易いのも好感が持てました。
2009年6月26日に日本でレビュー済み
蓼食う虫も好き好きか。デザインの本質と、人間の思考について考えてしまう。
どこまでが個人的嗜好でどこからが本質なのか。
本質だけでデザインは完成するのか。ひとつずつトライ&エラーを繰り返すしかないのか。
どこまでが個人的嗜好でどこからが本質なのか。
本質だけでデザインは完成するのか。ひとつずつトライ&エラーを繰り返すしかないのか。
2005年3月2日に日本でレビュー済み
コンピーュター工学や造形デザインの領域で認知科学は、「インターフェイス・デザイン」が数量的にアプローチする。けれど当然ながらヒトは計測できる数値だけで「モノに感じる魅力」を全て理解できる訳ではない。パソコンのアイコンやマウスといったユーザーインターフェイスは、それまでには存在すらなかったものが自覚の下で「面白く」何かに馴染んだからこそ世界的に支持されたのだ。筆者がこの面白さなどの「感情」をロボット(アイボが紹介される)にも当てはめ、造形物の将来を構想したのが本書。しかしまさに文化に関わる領域だけに、PCのような造形物だけではない、文系的領域への架け橋を期待したくなる。