編者を中心に、多数の著者(エスノグラファー)が集まって仕上げたエスノグラフィーの教科書。
評者は門外漢で、この春から勉強しようと本書を手にとった。編者の『文化移民』というエスノグラフィーのファンだったからである。
本書の特徴は、何といっても多数の著者がバラバラに書いたとは決して思わせない「編集力」にある。
筆致の温度も統一性が取れているし、各チャプター間に「〜参照」という相互レファレンスも行き届いている。
章立ても、理論的背景を説明した後各論としてのケーススタディ(実際のエスノグラフィーの例)の紹介に入るというスタンダードさが心地いい。
とにかく、新しいエスノグラフィーの潮流地図を頭の中に描く際には、座右に置いておくと非常に役立つ。
もちろん参考文献リストも簡潔な解題がなされていて有益。
初学者としては非常にうれしい一冊であった。
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現代エスノグラフィー: 新しいフィールドワークの理論と実践 (ワードマップ) 単行本 – 2013/3/7
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クリフォード=マーカス編の『文化を書く』以来、エスノグラフィーは一変した。アクティヴ・エスノグラフィー、フェミニスト・エスノグラフィー、ネイティヴ・エスノグラフィー、当事者研究など、新しい考え方、方法論が次々に現われた。世界的標準となりつつあるこれら多様なアプローチを詳説し、従来公けにするのがためらわれたような「現場で出会う種々の問題」をも公開する。フィールドワークの面白さから厳しさまですべてを詰め込んだ、「文化の現場」をめざすすべての人のための「新しい」必携書。
- 本の長さ257ページ
- 言語日本語
- 出版社新曜社
- 発売日2013/3/7
- 寸法13 x 1.4 x 18.8 cm
- ISBN-104788513285
- ISBN-13978-4788513280
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登録情報
- 出版社 : 新曜社 (2013/3/7)
- 発売日 : 2013/3/7
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 257ページ
- ISBN-10 : 4788513285
- ISBN-13 : 978-4788513280
- 寸法 : 13 x 1.4 x 18.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 104,455位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 502位文化人類学・民俗学 (本)
- - 24,101位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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東京大学教員。06年に英ロンドン大学でPh.D.を取得。参与観察やインタビューを行う「エスノグラフィー」という手法で、日本や海外の文化、メディア、若者、ジェンダー分野のフィールド調査をしている。明治大学等を経て東京大学大学院情報学環准教授。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年7月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日立のエスノグラフィー活用事業戦略のせいか、企業ソリューション開発の現場のトップバッターとしてのフィールドリサーチが注目されてきているが、そのエスノグラフィーとしての活用の全体像が俯瞰できて良いです。
2013年11月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
フィールドワークしたい方でフィールドワークについて詳しく知りたいかたにベースとなる本です。
2017年3月16日に日本でレビュー済み
本書にアプローチした理由は大きく2つあります。
1つは、かつて自分も携わったことのある現場でのフィールドワーク(FW)、
即ち島根県のある村(当時)で村の歴史や固有資源から発した現代の村づくりについて、
持続的かつインテンシブな調査実習を行い、エスノグラフィーにまとめた経験を振り返りつつ、
改めて人類学的な調査方法について、考えてみたいと思ったこと。
そしてもう1つは、そうした調査実習に際した視点の据え方としては、
複数考えられることから、現象分析の客観性について再考しつつ、
その現代性(アクチャリティ)を捉えてみたい、と思ったことです。
本書が射程しているフィールドワーク理論とは、方法論レベルにおける視点の複数性、
また現象分析の客観性を担保するなるべく効果的な手法などであって、
それはむしろ従来よく採用されてきたような、観察(O)するもの対されるもの、
といった釘づけ的、固定的な視点どり(まなざし)とは異なり、
どちらかというと参与(P)というファクターがより強調される傾向で、
しからばトロブリアンドのマリノフスキーによる舞台裏の公開記にも似た、
より総合性を増した参与観察日記としてのエスノグラフィーをつうじて、
ひとつの民族動態というかエスニシティが活写的に描けるのでは、
という提案書をなしている感じです。
(この点、かつて流行した感がする佐藤郁哉氏による『暴走族のエスノグラフィー』などにも、
ひとつのヒントが見受けられるのかもしれませんが…)
そうした意味で本書は、より総合的、包括的(インクルーシブ)なフィールドワークのありよう及び、
その記述面に関する方法を提示しえた書であろうと思われることもあって、
今後人類学的な領野でフィールド実践をされようとする方々が、
事前の文献購読や調査などと併せ、調査実習方法論についても考えようとする際に、
参照されるとよい1冊ではないでしょうか。また、そうした固有の領野にとどまらず、
企業社会や学校社会においても、同様の視点から参照されると何かと便宜であるような書物として、
本書をより広く、おすすめとしておきたく思います。
1つは、かつて自分も携わったことのある現場でのフィールドワーク(FW)、
即ち島根県のある村(当時)で村の歴史や固有資源から発した現代の村づくりについて、
持続的かつインテンシブな調査実習を行い、エスノグラフィーにまとめた経験を振り返りつつ、
改めて人類学的な調査方法について、考えてみたいと思ったこと。
そしてもう1つは、そうした調査実習に際した視点の据え方としては、
複数考えられることから、現象分析の客観性について再考しつつ、
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本書が射程しているフィールドワーク理論とは、方法論レベルにおける視点の複数性、
また現象分析の客観性を担保するなるべく効果的な手法などであって、
それはむしろ従来よく採用されてきたような、観察(O)するもの対されるもの、
といった釘づけ的、固定的な視点どり(まなざし)とは異なり、
どちらかというと参与(P)というファクターがより強調される傾向で、
しからばトロブリアンドのマリノフスキーによる舞台裏の公開記にも似た、
より総合性を増した参与観察日記としてのエスノグラフィーをつうじて、
ひとつの民族動態というかエスニシティが活写的に描けるのでは、
という提案書をなしている感じです。
(この点、かつて流行した感がする佐藤郁哉氏による『暴走族のエスノグラフィー』などにも、
ひとつのヒントが見受けられるのかもしれませんが…)
そうした意味で本書は、より総合的、包括的(インクルーシブ)なフィールドワークのありよう及び、
その記述面に関する方法を提示しえた書であろうと思われることもあって、
今後人類学的な領野でフィールド実践をされようとする方々が、
事前の文献購読や調査などと併せ、調査実習方法論についても考えようとする際に、
参照されるとよい1冊ではないでしょうか。また、そうした固有の領野にとどまらず、
企業社会や学校社会においても、同様の視点から参照されると何かと便宜であるような書物として、
本書をより広く、おすすめとしておきたく思います。