中古品:
¥2,877 税込
配送料 ¥350 5月30日-6月1日にお届け(15 時間 44 分以内にご注文の場合)
詳細を見る
中古商品: 良い | 詳細
発売元 masajp
コンディション: 中古商品: 良い
コメント: 帯あり。【記載のないものは付属いたしません】〇商品不備の場合は返金対応します〇使用感ありますが、目立った汚れ、傷みはありません。丁寧な検品、迅速な発送を心がけております。※全品チェックしていますが、ライン、サイン等見逃しもある事のご了承をお願い致します。店舗併売の為、滅多にないですが在庫切れのことあります。
Kindleアプリのロゴ画像

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません

ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。

携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。

KindleアプリをダウンロードするためのQRコード

何か問題が発生しました。後で再度リクエストしてください。

天才画家「佐伯祐三」真贋事件の真実 単行本 – 1997/5/1

3.4 5つ星のうち3.4 15個の評価

商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

岩手県遠野市に住む女性が、父の遺品だとして日本を代表する洋画家・佐伯祐三のサインが入った大量の未公開作品の存在を明らかにした。これは真作か、贋作か? 事件の背後の人間関係を丹念に追い、従来の美術史を覆す。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 時事通信社; New版 (1997/5/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1997/5/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 392ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4788797186
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4788797185
  • カスタマーレビュー:
    3.4 5つ星のうち3.4 15個の評価

著者について

著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
落合 莞爾
Brief content visible, double tap to read full content.
Full content visible, double tap to read brief content.

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう

カスタマーレビュー

星5つ中3.4つ
5つのうち3.4つ
15グローバルレーティング

この商品をレビュー

他のお客様にも意見を伝えましょう

上位レビュー、対象国: 日本

2013年8月19日に日本でレビュー済み
本著唯一の批判的レビューを読ませていただいたおかげで、本著の内容が実に正確であることがより判明したので、以下、その理由を説明します。

 本著と本著のレビューで取り上げていた法廷で争われた佐伯祐三真贋事件には、落合莞爾氏が大活躍していることが知られている。本著の信憑性の良否にも関わるから、念のため「『芸術新潮』1996年4月号の【特集 佐伯祐三の真実】「附 真贋騒動レポート」を中古本で探して読んで見たが、美術業界紙ゆえ中立を装う記述ながらも心証贋作派に立ちながら、真作派が根拠とする吉薗周蔵手記と佐伯祐三巴里日記への踏み込みが甘く、真作派支援者の故・河北倫明(当時の美術界大御所)、落合莞爾(本著著者)、故・匠秀夫(元・茨城県近代美術館長)らの所見をはしょっている。河北倫明は何も著さずに急逝したが、匠秀夫は病床の絶筆「未完・佐伯祐三の『巴里日記』吉薗周蔵宛書簡」を残し、落合莞爾は「天才画家『佐伯祐三』真贋事件の真実」を著したことで、佐伯祐三本人と吉薗周蔵資料などの膨大な古文書・記録類の現物を発表しているので、にわかに贋作とは信じ難い。以上を読破すれば真作派と贋作派のいずれが正しいのか?となれば、高見の見物読者は概ね真作派に傾くから、吉薗資料への信憑性も高まる。

・・・だが、どうしても佐伯真贋事件ではっきりさせておかねばならない宿題が残っているのだ。それは、なぜか真贋裁判では、美術専門家でもない裁判官が、なぜ?佐伯没後に製造されたチタン白絵具で描かれていたから贋作との判決を出しついでに、吉薗資料まで信憑性が無いと二段論法にて断言したのか?という不動の事実が気になるからだ。即ち、その裁判で吉薗資料が否定されたのであれば、最近発表された落合莞爾氏の秘史シリーズ本への信頼性も削いでいるからだ。

そもそも東京美術倶楽部が、吉薗コレクションの佐伯祐三作品全てを贋作と断定したことで真贋事件に発展している。真作派落合莞爾氏は、美術業者が販売していた大量の佐伯祐三作品を、佐伯祐三巴里日記と吉薗周蔵手記の記録を根拠に、佐伯の妻・米子が加筆した作品、と指摘したのだ。しかし佐伯祐三専売美術業者らは、米子加筆についてだけは、あえて口をつぐんでいる。その弁明を聞きたくて日動画廊・長谷川徳七著「画商の眼力」も買って読んだのだが、米子加筆についての読者の要求に一切応えぬまま吉薗佐伯コレクションを贋作と声高に叫ぶ著者の姿勢に、不可解な疑問を感じたのは私だけではあるまい。長谷川は、米子加筆は棚に上げ、贋作根拠だけをあれこれとつらつら述べるだけで、いずれも主観や伝聞に基づく文体のみにて、肝心な美術業界事情を読者に明らかにしようとしない曖昧記述だから、直ちに信用し難い。但し、「2002年7月、東京地方裁判所は、吉薗コレクションのすべてを贋作と判定しました。」(P174)部分だけは、外形的事実を確認できたので、私を含む多くの読者は、この一事をもって贋作確定とし、吉薗周蔵手記と佐伯祐三巴里日記もニセモノではないか!?と思ってしまった。むろんこの判決は本著と本著レビューの信頼性に踏み込むのをためらうのも私だけではあるまい。

・・・と思いきや今頃になり、紀州文化振興会HPに寄稿論文 「急告・チタン白に関する裁判上の偽証について」 が更新されていたのを読まれた美術愛好家は唖然!目が点になってしもうた、と聞く。

その急告内容とは、真作派(原告)に訴えられた贋作派中島誠之助(被告)側推薦の鑑定家の科学鑑定で提出された(佐伯没後の白絵具で描かれていたとされる)証拠の「チタン白製造史」文献は、なんと美術鑑定家により巧妙に捏造されていたという不遜の事実(証拠)を示しているのだ。即ち、そもそも佐伯が生存中のパリに存在していたはずのチタン白ルチル型絵具が、1940年代以降にしか存在していなかった、という内容に典拠文献が変質⇒変造⇒捏造されていた事件が発覚したのだ。むろんその捏造証拠を本物と信じて騙された裁判官は、贋作との誤審をさせられてしまった!という、とんでも文献捏造⇒偽証発覚事件のスクープだったのだ!
・・・右の急告事実による真贋逆転のどんでん返しに、今や吉薗資料の信憑性も復活、土俵際での落合うっちゃり勝利の瞬間だった。
一方、反則ワザで裁判所まで騙す美術界と知り、美術ファンの我は実に不快也。

 そもそもこの誤審事件とは、裁判所指名の鑑定家(教授級鑑定人から修復専門家ら3名)が仕掛けたタッグマッチによる反則ワザで、土俵際の審判ならぬ裁判官をも騙し⇒誤審させ⇒贋作派の被告を勝訴させた、という(記録・証拠捏造=)偽証事件であったが、それだけでは終わらない。その後、この勝訴を積極的に取り上げ喧伝したのが日動画廊の長谷川徳七著「画商の眼力」である。長谷川は、米子加筆とされる佐伯作品を長年に亘り大量に販売した美術業者だから、裁判での証拠捏造への直接・間接の関与を問いたいところだが、そもそも著者は被告ではなかったから、外形的には関与の有無は問えぬはず。ところが、「画商の眼力」P172で、「ぐうの音もでないほどの、はっきりした証拠を出さないかぎり、裁判で勝つには難しいのです。」とか、「被告として訴えられた私たちは・・・」と書かれており、どうやら著者本人意識は、自ら被告意識を積極的に自認しているのだから、何やらの一連した動機まで匂う。そもそも事件の発端を造ったのが長谷川本人であることは、右著書でも自認しているのだから、右真贋事件での「画商の眼力」や「真贋」を問うのではなく、今頃になって真贋どんでん返しをくらった原因である「裁判所指定鑑定人の証拠捏造の真相」なり、自らの著書内容への釈明を問わねばなるまいが、いかに?・・・と同時に長谷川の著で「事実に反した風評を撒き散らした責任」も問われねばなるまい。むろんそのような美術界や裁判上の捏造カラクリを知らず?に書いてしまったのだから免責だ!と、開き直ることも出来ようが、自ら当事者意識を盛んに発露した佐伯鑑定家であるからには、いかなる弁明も通用せぬことはいうまでもない。風評被害を撒き散らしたことへの免責を求めたいなら、むろん積極的訂正を伴わねば、紳士の良識と見識を疑われてしまいかねぬことも考慮せねばなるまい。なぜなら彼らは、右の伝聞を根拠に落合莞爾氏の著書ならびに氏が引用する吉薗文献まで信憑性が無いと喧伝してしまった後なのだから、その結果、多くの真面目な読者を翻弄した事実は拭い去れぬからである。

 さて、落合勝利は祝せるが、同時に落合の弱点も見えた。・・・それは、天才落合にして吉薗資料への風評被害を長らく放置していたことにある。近代・中世の疑史を立て続けに見破る落合でさえ、眼前で捏造が展開されていた裁判所内での現代版偽史を見破れずにいた、という事実も垣間見えるからだ。辛い評ですまぬが、落合追跡読者の油断は問われぬも、落合氏の油断は問われる。・・・そう思った瞬間、追跡者の一人は、一人の生身の人間としての著者と見ねばなるまい。かようにその距離が縮まってくるのであるから、ようやく知る人間落合に親近感こそ覚えた瞬間なのである。
だが・・・もしや、落合はこの日のために、「急告・チタン白に関する裁判上の偽証について」=隠し玉を温存していたのであるなら、まさかの不知の追跡者の、ついぞの油断にて⇒ 本著に五つ星★★★★★評価にせねばならず⇒ 氏は再び雲上人となり、親近感も遠のいてしまうのか!? その真相を落合氏に問うてみたいのは愚生だけではあるまい。

 どうやら、落合氏は、この日のために「急告・チタン白に関する裁判上の偽証について」の隠し玉を温存していた様子にも見える。即ち、落合秘史への批判など予め織り込んでいるだろうから⇒ 愚かな批判が出揃うのを待って⇒ 充分出切ったところで隠し玉(ネタ)をスクープ出しし⇒ 沈静化させるのである。それに嵌ってあれこれ書いてしまった御仁(有名画廊主・著者「画商の眼力」ほか)にとっては、誠にたまらんことだろうが、言論の自由のある当世では、動機色々も悪意ある中傷・妨害一派を血祭りに上げる優良なる専守防衛手法と言える。むろん他の週刊誌が追随することを熟知している週刊新潮などもよくやる常套手法として知られている。
 レビューを思いつきで書くのは、良識と見識は伴わぬなら誰でも出来ることだが、書く者に対しても、著者と同様に、常に賢者か愚者の発想が求められていることは言うまでもあるまい。
28人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年6月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「発見された」作品群をいかに正当な物とするかという一点でいろいろとストーリーを構築して行く手法は芸術と言っていいかもしれないと感じました。
でもねえ… かなり無理がある。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年4月10日に日本でレビュー済み
あまり本書のコメントは書きたくなかったのだが、諸々の流れから
遅ればせながら書かせてもらうこととなった。

まず実際にこの本を最後まで読んだのだが、驚天動地のトンデモ本
というより他に言葉が見つからない代物であった。

おそらく本書の贋作事件について、一番判りやすく客観的な記事を
載せているのは『芸術新潮』1996年4月号であろう。

もし入手可能ならば、その【特集 佐伯祐三の真実】
「附 真贋騒動レポート」を是非とも読んでいただきたいと思うが、
それ以前の話として、そこに掲載されている伝・佐伯祐三作の贋作
画を一目でも見てもらえれば、いかに本詐欺事件が稚拙で言い訳の
効かないバカバカしいものであるか、美術教室に通っている小学生
だって即判断できるほどの下手くそな絵なのだ。

かの天才画家と謳われた佐伯祐三も、きっと草葉の陰で悔し涙を流し
続けているに違いないであろう。

しかしながら、なぜ落合莞爾氏はこれほどまでのでっち上げをし通さ
なければならなかったのであろうか?

華麗なる履歴を誇る彼にとって一体何のメリットがあるというのだろうか?

そうした疑念だけが残る摩訶不思議な本であった。

中古品の価格がここまで高騰するとわかっていたならブックオフに100円
で売るんじゃなかったと後悔している自分が可笑しい...
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年5月6日に日本でレビュー済み
読んでから暫く経ちましたが、今ここで感想を書きます。
まず、筆のタッチが粗いのと細いのとがあり、初期の作品と筆の使い方がかなり違うな〜と感じでいた事は、
本を読んで納得しました。あ〜やっぱり。って感じです。タッチが変わる人もいますが、なぜだか腑におちた。
これが、妻 米子の加筆だったとしても、そこに夫婦愛みたいなものがあれば、私的には共同製作的な作品、合作という事で
別によかったです。が、話は全然違う。米子って不二子ちゃんが逆立ちしても及ばない位の悪女で、それこそ映画やドラマに
なってもおかしくないくらい。不二子ちゃんは可愛げがあるけど、米子は正真正銘の悪女。2人の間の子供ももしかしたら
佐伯のお兄さんかもしれず、子供が死んだのも、佐伯が死んだのも米子が殺したかもしれず。しかもあのヒ素で!
本を読んでいくと この女ならありえる〜って全然思える。佐伯が死んだ後も自ら佐伯作品に手を加え、それを売って生活して
結構長生きしてる。これでは、佐伯祐三は浮かばれない。その無念、作者が晴らしてくれたんですね。
一番の私の感想は、米子にびっくりですが、他の話も驚く事多々ありますので、気になった方は是非読んでみてください。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年1月4日に日本でレビュー済み
他の方のレビューにあるように、後半は驚愕の事実が続出し、佐伯絵画の真贋どころではなくなります。

落合氏は丹念に事実関係を調べながらも、各事象の間にある見えない部分にも焦点を当て、類推を進めています。例えば一枚の絵画の名称が、「モランの風景」「モンマニーの風景」と変わるのは何故か?等ひとつずつ疑問点を整理し、後半では解き明かしていきます。

寄贈した家(吉薗家)の家系も調べ上げ、点と点とを繋いで見せてくれます。落合氏のように怜悧に思考を組み立てていける人物が寄贈者の代理人となった為、うやむやなまま終わらず白日の元に晒されたと言えるのでしょう。

この本は、その白日の下に晒された驚愕の事実が極めて精緻に描かれています。日時、場所、関わった人びとの経歴はむろんのこと、その背後関係まで思索を進めています。

戦前の日本において、パリに在した芸術家(藤田嗣治なども)といえども日本の政治状況と無縁ではいられず、また張作霖のような軍閥政治家も芸術作品を政治に利用したことが、この本でよく分かると思います。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年1月30日に日本でレビュー済み
吉薗佐伯が気になり読みました。
吉薗佐伯が気になり読みました。
内容に関しては非常に懐疑的でありますが本としては面白いと思います。
落合氏の主張するとおりの技法での実践結果(再現模写)が見当たらなかったのが残念ですが、修復家の意見には共感できました。
米子夫人加筆修正の話も修復のことを勘違いされている可能性もあるのではないかと思います。

以下は、私見です。
吉薗佐伯の中には、筆が遅く、何かを見ながら絵を描いている、というように受け取れる作品が多々あります。
「吉薗・オプセルヴァトワーズ附近」がそうです。
すでに知られている「オプセルヴァトワーズ附近」と比較してみると筆が遅く、硬い絵です。

何処かのホームページに書かれていた修復家の杉浦氏の見解には大いに賛成です。
画集ではありますが佐伯作品をよく観察してみて、私は「筆で大まかに描いたあと面相筆で線を描いている」と思いました。
「黄色いレストラン」や「パンテオン」がそうです。
「煉瓦焼場」や「パリ雪景」は、アトリエでの加筆や透明度の高い絵の具の使用があると思います。
しかし、米子夫人の加筆ではなく佐伯自身の筆による仕上げであると思います。
佐伯祐三は固い筆で大まかに描き、ディテールを面相筆で描いたと思います。

「ガッシュにメジウムを混ぜる」とあります。
実際に混ざりはしますが非常に描きにくいと思います。
ガッシュにニスや油を塗ると光沢がでるだけで透明にはなりません。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年10月12日に日本でレビュー済み
一気に通読。へたな推理小説よりおもしろい。
今世の中にある本物の佐伯祐三が「ニセモノ」で偽者が本物だとか、後半は佐伯祐三どころの話じゃなくなるところとか、これはおもしろい。小説より奇。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年7月7日に日本でレビュー済み
この本は、以下のような人にお勧めです。

1)佐伯祐三に興味がある人

2)贋作事件に興味がある人

3)日本近代史に興味がある人

4)陶磁器に興味がある人

とにかく読んでみて下さい。マスコミの贋作報道が如何にいい加減であるかが分かります。私はこの本を読んで、大げさでなく人生が変わりました。ちなみに私は上の2)と3)に該当しますが、1)〜4)まで興味が広がりました。この本の内容をこんな短い文章では説明できません。真実を知りたい人は是非読んで下さい。
14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート