このようによくできたルポルタージュの作品は米国の作家に多い。
第一章の書き出しは、大日本帝国海軍、橋本以行少佐の人となりの描写である。
原題は、Ｒ・Ｎｅｗｃｏｍｂ 『Ａｂａｎｄｏｎ Ｓｈｉｐ』で、
翻訳本は、本作以外に、『総員退艦せよ』朝日ソノラマ、がある。
本事件？に対する日本側の評価は、「橋本艦長の回想」として、『総員退艦せよ』と、橋本艦長自らによる著作、『伊５８潜帰投せり』学研、にある。
ニューカムによる本作は、米国艦船の事情、撃沈と救助の様子、そしてマックベイ艦長の軍法会議、その証人としての橋本艦長の様子などが緊迫感をもって描かれている。
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