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航路 (上) (ヴィレッジブックス F ウ 3-1) 文庫 – 2004/12/1
心揺さぶるヒューマン・サスペンス!
認知心理学者のジョアンナは、デンヴァーの大病院にオフィスを持ち、朝はER、午後は小児科と、臨死体験者の聞き取り調査に奔走する日々。目的は、NDE(臨死体験)の原因と働きを科学的に解明すること。一方、神経内科医のリチャードは、被験者の脳に臨死体験そっくりの幻覚を誘発する薬物を発見し、擬似NDEを人為的に引き起こしてNDE中の脳の状態を記録するプロジェクトを立ち上げ、彼女に協力を求める。だが、実験にはトラブルが続出し、やがて被験者が不足する事態に。こうなったら自分でやるしかない。ジョアンナはみずから死を体験しようと決意するが……
- 本の長さ647ページ
- 言語日本語
- 出版社ソニ-・ミュ-ジックソリュ-ションズ
- 発売日2004/12/1
- ISBN-104789724387
- ISBN-13978-4789724388
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登録情報
- 出版社 : ソニ-・ミュ-ジックソリュ-ションズ (2004/12/1)
- 発売日 : 2004/12/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 647ページ
- ISBN-10 : 4789724387
- ISBN-13 : 978-4789724388
- カスタマーレビュー:
著者について
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SF翻訳家、書評家、アンソロジスト。
1961年2月2日、高知県高知市生まれ。高知市立追手前小学校、土佐中・高等学校を経て、京都大学文学部文学研究科卒(英語アメリカ文学専攻)。
1986年、マリオン・ジマー・ブラッドリー『惑星救出計画』でSF翻訳者デビュー。訳書は、バリントン・J・ベイリー『時間衝突』『ロボットの魂』(以上、創元SF文庫)、P・K・ディック『ザップ・ガン』、コニー・ウィリス『ドゥームズデイ・ブック』『航路』など約100冊。共訳書に劉慈欣『三体』三部作、『円』『球状閃電』『超新星紀元』、『カート・ヴォネガット全短篇』全4巻(以上、早川書房)など。
編訳書に、シオドア・スタージョン『不思議のひと触れ』『輝く断片』(河出文庫)、コニー・ウィリス『最後のウィネベーゴ』(河出書房新社)、『マーブル・アーチの風』、(早川書房)など。
スタージョン「ニュースの時間です」、テッド・チャン「商人と錬金術師の門」、劉慈欣「流浪地球」(共訳)の翻訳により、第36回、第40回、第54回星雲賞海外短編部門を受賞。ベイリー『時間衝突』、劉慈欣『三体』『三体Ⅱ 黒暗森林』で星雲賞海外長編部門受賞。
〈小説奇想天外〉の翻訳SF時評「海外SF問題相談室」を皮切りに、各紙誌にコラム・書評を連載。〈本の雑誌〉新刊SF時評は1990年から(二度の中断をはさみ)継続中。
2004年3月に豊崎由美との共著『文学賞メッタ斬り!』を刊行。
2008年からアンソロジストとしても活動。創元SF文庫『年刊日本SF傑作選』(日下三蔵と共編)とその後継の『ベストSF』(竹書房文庫)、『不思議の扉』(角川文庫)の各シリーズや、『ゼロ年代日本SFベスト集成』全2巻、『時間SF傑作選 ここがウィネトカなら、きみはジュディ』などのSFアンソロジーを編纂。責任編集の河出文庫『NOVA 書き下ろし日本SFコレクション』全10巻で、第34回日本SF大賞特別賞、第45回星雲賞自由部門受賞。
著書に『20世紀SF1000』、『新編 SF翻訳講座』、『50代からのアイドル入門』、『現代SF観光局』など。
1995年4月に開設したウェブサイト(http://www.asahi-net.or.jp/~KX3M-AB/)の日記は、その一部が、『狂乱西葛西日記20世紀remix SF&ミステリ業界ワルモノ交遊録』にまとめられている。
ツイッターのアカウント(@nzm)は、http://twitter.com/nzm/
日本推理作家協会、本格ミステリ作家クラブ、日本SF作家クラブ会員。「ゲンロン 大森望 SF創作講座」主任講師。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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臨死体験。大変興味深く読みました。
文体は女性作家らしい会話文が多く,文章自体は読みやすいです。
テーマも臨死体験を科学的に解明しようとするもので,興味が持てます。
しかしながら,同じような場面(ノンフィクション作家のマンドレイクから逃げるシーンや,話が始まったらなかなか終わらない被験者のウォジャコフスキーの会話場面,一度捕まえたらなかなか帰してもらえない少女メイジーのシーンなど)が何度も何度も繰り返し描写され,ああまたかと次第にとばし読みしたくなってきます。
臨死体験,人の死という重いテーマを扱っていながらもドタバタ感があります。
これらの執拗に繰り返すドタバタ描写と脚本のように細かな会話文の繰り返しによって,文庫で1300ページという分量になっており,これをもう少しスッキリさせて800ページくらいに推敲すれば,ぐっと良くなるのにと思ってしまいます。
とは言っても,各種の受賞歴がある本書だけあって,確かに人を惹きつける魅力的な要素もあり,途中でやめてしまうのももったいないです。
主人公ジョアンナの高校時代の教師ブライアリーがアルツハイマー病となり,その姪キットが献身的に世話をしています。このキット自身,非常に辛い経験を持っているのですが,その時彼女を助けたのが叔父のブライアリー先生でした。
彼女が精神的に落ち込んでいたとき,周りの人間からは「心の傷はいつか癒える」とか「人間は苦しみを乗り越えて成長するものだ」などと言われるのですが,実はこのような言葉は,彼女にとってまったく助けにはなっておらず,かえってそんなことは一言も言わずにただ単に彼女を受け入れ,自分の得意分野である文学談義をした叔父によって,彼女は救われたのです。
後半,彼女と同様の状況に陥った,別の登場人物に対してまわりがとった行動も,キットの周りの人たち同様に,良かれと思って助言や心を癒すためのHowTo本を持ってきたりしますが,やはり落ち込んでいる本人にとっては,それらの好意が逆に鬱陶しくなってくるのです。
このあたりの,物語の本筋とは直接には関係しない部分に,本書の良さを感じさせられます。
というわけで,本書は「心揺さぶる感動的な物語」というほどではないですが,それでも読んでみて損はないというところが率直な感想です。
上下合わせて1300ページもある大作なので、普通に最後まで読むのも大変でした。が、コニー・ウィリス氏の作品だけあって最後まで集中して読めました(一章一章長めで疲れましたが)。
ここで扱われている臨死体験は、安っぽいホラーのネタみたいですが、実際は真面目に研究されている事象だそうで、この小説でも実際の実験で使う科学的な機器や薬が出てくるそうで(一部は創作だそうです)、そういう意味でも大長編を書くのに値するテーマだそうです。
一番キモになる展開を書くとネタバレになるので書きませんが、昔あった実際の事件を取り込んで、その事件とテーマの臨死体験を絡めて巻置く能わずの小説になっております。
一応SFですが、あまりSFに出てくる用語や小道具が出てこず、舞台も現代の(少し時間が経ちましたが)アメリカなので、SFを苦手という人でも読んで興奮すると思うので、SFファン以外にもお勧めできます。
個人的にこの人の作品は大体もっておりますが、長篇はどれも長い超大作が多いので、余程の筆力を有する作家として、感心してしまいました。
SFファン以外にもお勧めの臨死体験をテーマにした大作。必読。
でも、いくらなんでもさすがに長すぎないか?あと、本作に対する形容で皆さんがよく使われる「どんでん返し」という言葉にも違和感。第一部のラスト、ジョアンナが臨死体験で見ていたものが実はxxxxxxだと分かった時などは、「おーそう来たか!この話は一体どこに行くねん!」という驚きは少なからずあったが、正直言ってそれ以降の展開に特に驚きや意外性は感じなかった。第二部ラストでxxxxxがxxxのが衝撃だったということ?それはまあわかるにしても、普通はそれを「どんでん返し」とは言わないだろうし、第三部に至っては、確かに泣かせるシーンはあったけれども展開としては完全に予定調和的な展開で、正直もう話の流れが見え切っていたのでほとんどラストまで飛ばし読みしてしまった。
全体的にも似たようなシーンの繰り返しが多く、正直飽きてきます。延々と同じ会話を繰り返す登場人物に捕まって妨害される、とか、手がかりにたどり着く直前でくだらない邪魔が入ってまた1からやり直し、みたいなエピソードがあまりに多すぎて、正直途中からはイライラしました。
とまあ、なんだかんだ言いましたが非常に質の高いエンタメ作品であることは確かなので暇つぶしにはオススメではあります。
ハリウッド大作映画とかが好きな人には特に気に入るかも。映画の話題も多いし。
序盤から徐々に高まるミステリー。
そのワクワク感や緊張は、これだけ長いドラマを苦もなくイッキ読みさせる。
謎が解けたときの意外性、そして果てしない孤独感。
ミステリーファンでなくても、このドラマのメッセージ色は特筆に値するのでオススメ。
50年に1本の傑作。
このデジャビュ感は、ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」を想起させる。
それにしても、飽きもせずに、こんなにぐるぐる回りのネタを、長々と展開させる作者は、ある意味、フツーじゃないよね。
おかげさまで、最近、自分の夢を思い出す機会が増えました。
とにかく冗長
主人公の女性に魅力がない。
研究をしている医者だが『私の考えは正しい、それ以外は勘違い』というスタンス。
持論と合わない結果を実体験してしまうと、自己矛盾が生じて結果言い訳をして共同研究者には報告しないという具合。
《謎の究明》よりも《謎を究明する私の優秀さ》をアピールしたいと言う本音がチラチラ垣間見える。
次に(寒い)ネタをひたすら繰り返し展開する。
閉まっているカフェテリア
ポケットから出てくる食べ物
ウザイポケベル&留守電
迷路のような作りの病院
会いたくない相手との鬼ごっこ
面倒くさい被検者
面倒くさい入院患者
等々・・・。
著者が面白いと思っている(寒い)ネタをこれでもかと繰り返す。
その割に本題はカメの歩みの如く進まない。
上下二巻に分かれているが、内容的に一巻で十分お釣りがくる。
合わせて1300ページくらいなのにとにかく長く感じる。
三国志もファウンデーションシリーズも坂の上の雲も龍馬も銀英伝本伝外伝も京極夏彦の本も長く感じた事は無い。
ここからは個人的な事で星2から1にした理由。
上でも書いたが上下巻になるほどの内容は無いのに、合わせて買うと2700円ほどでしょうか。
そして(知らなかったが)最近のハヤカワ文庫は他の文庫本より5ミリほど縦が長いです。
通勤で本を読むのにいつも使っている、カバーに収まりきらず仕方なく裸で持ち歩く事に。
鞄の中で暴れてページが折れてたりページ間に物が挟まったり、帯が切れたり…。
5ミリ大きい利点が何かしらあれば良いがそれも特に無し。
これは邪推ですが、他の文庫本との差別化をしようとして、失敗してしまったが、今更取り返し出来なくなってるのでは?と。
取りあえず5ミリ大きくなったハヤカワ文庫はもう買いたくないです。
この本が気になる人はまず図書館で借りてみるか、友人から借りるかなりする事を薦めます。
自分のように上下巻買ってしまうと辛くなります。お金大事でしょう。
レビューを冗長に書いてみました。