とても表紙が素敵です。
まだ読んでいないのですが、これから読むのが楽しみです。
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黄色い雨 単行本 – 2005/9/1
この小説を読むことで、あなたの世界は全てが変わってしまうだろう
沈黙と記憶に蝕まれて、すべてが朽ちゆく村で、亡霊とともに日々を過ごす男。「悲しみ」や「喪失」といった言葉はこの小説には必要ない。悲しみや喪失は、ここには空気のように偏在しているから。なのに、なぜ、すべてがこんなにも美しいのだろう? ——柴田元幸
スペインから彗星のごとく出現し、世界に<冷たい熱狂>を巻き起こしつつある、この奇蹟の小説を体験せよ!
沈黙と記憶に蝕まれて、すべてが朽ちゆく村で、亡霊とともに日々を過ごす男。「悲しみ」や「喪失」といった言葉はこの小説には必要ない。悲しみや喪失は、ここには空気のように偏在しているから。なのに、なぜ、すべてがこんなにも美しいのだろう? ——柴田元幸
スペインから彗星のごとく出現し、世界に<冷たい熱狂>を巻き起こしつつある、この奇蹟の小説を体験せよ!
- 本の長さ206ページ
- 言語日本語
- 出版社ソニ-・ミュ-ジックソリュ-ションズ
- 発売日2005/9/1
- ISBN-10478972512X
- ISBN-13978-4789725125
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登録情報
- 出版社 : ソニ-・ミュ-ジックソリュ-ションズ (2005/9/1)
- 発売日 : 2005/9/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 206ページ
- ISBN-10 : 478972512X
- ISBN-13 : 978-4789725125
- Amazon 売れ筋ランキング: - 451,389位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 117位スペイン・ポルトガル文学研究
- - 160位スペイン文学
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年9月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
村にただ一人残った男、心が通じるのは一頭の犬のみ、暮らしは妻の自殺、台所に集まる死んだはずの親戚、不幸な死に方をした村民の亡霊など、死の影にいろどられている。その色は黒ではなく黄色。後半では男が生きているのか、亡者となってなお語っているのか、判然としなくなる。村の過去のエピソードは、焼死した老婆や、閉じ込められた子供といった重苦しいもので、この男がなぜ村に残ったのか、この村の何を愛していたのかわからない。
実際に村に住む人というのはもっと強いものだということを「ふるさとの看取り方」というTEDの記録を見て思った。なぜそこに住み続けるのか聞かれた限界集落最後の住民は「そらぁここがいちばん居心地ええからやで、兄ちゃん。今さら町に移っても、気ぃ使うししんどいわ。ここで集落の最期を見守ったろうかな思っとんねん」と語り、村がなくなるのは寂しいが仕方ないと諦観する。明るいのだ。こんなふうに村の豊かさや静けさに対する愛が孤独に勝つ人だけが、最後まで残れるのではないか。黄色い雨のイメージは美しい。しかし町に住む者が頭で考えた滅びの美のように感じられた。
実際に村に住む人というのはもっと強いものだということを「ふるさとの看取り方」というTEDの記録を見て思った。なぜそこに住み続けるのか聞かれた限界集落最後の住民は「そらぁここがいちばん居心地ええからやで、兄ちゃん。今さら町に移っても、気ぃ使うししんどいわ。ここで集落の最期を見守ったろうかな思っとんねん」と語り、村がなくなるのは寂しいが仕方ないと諦観する。明るいのだ。こんなふうに村の豊かさや静けさに対する愛が孤独に勝つ人だけが、最後まで残れるのではないか。黄色い雨のイメージは美しい。しかし町に住む者が頭で考えた滅びの美のように感じられた。
2021年9月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書を一言でいいあらわすならばこうなるだろうか。
『至る所に”死”があるにもかかわらず、透明感あふれる、なにかしら神々しいほどの美しさにあふれている』
そんな人生の諦観を彩る美醜に包まれたい読者には格好の一書となるだろう。
『至る所に”死”があるにもかかわらず、透明感あふれる、なにかしら神々しいほどの美しさにあふれている』
そんな人生の諦観を彩る美醜に包まれたい読者には格好の一書となるだろう。
2023年1月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
廃墟になりかけれている村に残った最後の1人のつらく暗い話が続き、特に話の盛り上がりもなく、とても重苦しく、少子化が進む日本もいずれはこんな風になるかもと暗い気持ちになりました。
西暦3000年には、日本の人口は2,000人になるという予測を見ました。人間の最後は惨めで孤独で、生きている意味もなくなり、ただ日々を意味なく過ごして終わるのかと思いました。この本を読むと暗い気持ちになり落ち込むと思いました。
西暦3000年には、日本の人口は2,000人になるという予測を見ました。人間の最後は惨めで孤独で、生きている意味もなくなり、ただ日々を意味なく過ごして終わるのかと思いました。この本を読むと暗い気持ちになり落ち込むと思いました。
2020年5月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
死と孤独について、これほどに描ききった小説を知りません、秀逸だと思います。
言葉を紡いでできた小説だからできた表現だと思います。
小手先のテクニックや饒舌な描写ではなく、ただ廃れた山の中の村での生活が書かれているだけです。
その中の見事な一例です。
「彼女 の かつて の 孤独 が 湿気 の しみ の よう に 壁 全体 に 広がっ て い た。」
なお、他2編はおまけです。
言葉を紡いでできた小説だからできた表現だと思います。
小手先のテクニックや饒舌な描写ではなく、ただ廃れた山の中の村での生活が書かれているだけです。
その中の見事な一例です。
「彼女 の かつて の 孤独 が 湿気 の しみ の よう に 壁 全体 に 広がっ て い た。」
なお、他2編はおまけです。
2020年11月28日に日本でレビュー済み
ラテンアメリカの極彩色の物語かと思ったら、スペインの山奥の真っ白な物語。
人と場所がじわじわと死に近づいていくことを描いていく。
こんなことが日本の過疎の村でも起こっているんだろうな。
人と場所がじわじわと死に近づいていくことを描いていく。
こんなことが日本の過疎の村でも起こっているんだろうな。
2020年3月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ピレネーの麓の限界集落とともに朽ちていく男の話。
それはしめやかに降り注ぐ、雨のような孤独と悲しみに彩られています。
語る男はもうこの世にいないのか、まだ生きているのか。
途中で境界が曖昧になります。最早そこはどうでもいいのですけれど。
段落の切り替えが、一段下がるのではなく、上がる。独特なレイアウトです。
そして翻訳なさった木村榮一さんは詩人。さぞや原文のスペイン語も美しいのだろうと想像できる、文体です。
本当は原書で読めればいちばんいいんでしょうけどね。雰囲気だけでも、訳者のお陰で味わえます。
単行本版のあとがきには、訳者とこちらの作品との出会いが詳細に書かれています。まさに、出会うべくして出会ったのだと思わせる、エピソードです。
でも残念ながら、文庫版では割愛されてしまっているんですよね。
その分文庫版には単行本には収録されていない短編が二編収録されていて、私はそちら読みたさに文庫も買いました。
が、出会いの話はあった方がよかったのに。と思いました。
ご興味のある方は古書で手に入りますので、単行本もどうぞ。
それはしめやかに降り注ぐ、雨のような孤独と悲しみに彩られています。
語る男はもうこの世にいないのか、まだ生きているのか。
途中で境界が曖昧になります。最早そこはどうでもいいのですけれど。
段落の切り替えが、一段下がるのではなく、上がる。独特なレイアウトです。
そして翻訳なさった木村榮一さんは詩人。さぞや原文のスペイン語も美しいのだろうと想像できる、文体です。
本当は原書で読めればいちばんいいんでしょうけどね。雰囲気だけでも、訳者のお陰で味わえます。
単行本版のあとがきには、訳者とこちらの作品との出会いが詳細に書かれています。まさに、出会うべくして出会ったのだと思わせる、エピソードです。
でも残念ながら、文庫版では割愛されてしまっているんですよね。
その分文庫版には単行本には収録されていない短編が二編収録されていて、私はそちら読みたさに文庫も買いました。
が、出会いの話はあった方がよかったのに。と思いました。
ご興味のある方は古書で手に入りますので、単行本もどうぞ。
2018年10月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
孤独を美しく黄色く描いています。
黄色い雨とは、ポプラの木の葉っぱのことです。
ポプラの木は緑色の葉ですが、紅葉になると黄色くなり落ち葉としてふってきます。それを著者は黄色い雨と表現しています。
ポプラの木は、死の象徴です。
スペインの廃村に犬とともに一人の男が身を潜めます。
男が一人でいるうちに、、静かに、なにかが動き出します。
この本の中には亡霊などが出てきますが、それは男の心の中を表現しているものです。男にはそう見えた、なぜならば孤独だから。
なので、ホラーでも、SFでもありません。あるのは孤独、黄色い孤独です。
それにしても著者は詩人なので美しい文章です。
難しい哲学小説でもないので 読みやすいです。
是非是非お勧めします。
この人の本はほかにもありまして、「無声映画のシーン」 「狼たちの月」などもあります
追記2021年2月6日、単行本も買ったのですが、訳が違っているところが一か所ありました。最初のページの一行目、彼らがソブレプエルとの峠につくころには、おそらく日が暮れ始めているだろう。と書かれてあります。しかし単行本版は、「おそらく」の部分が「たぶん」に変わっています。植字工が間違えた可能性があります!
黄色い雨とは、ポプラの木の葉っぱのことです。
ポプラの木は緑色の葉ですが、紅葉になると黄色くなり落ち葉としてふってきます。それを著者は黄色い雨と表現しています。
ポプラの木は、死の象徴です。
スペインの廃村に犬とともに一人の男が身を潜めます。
男が一人でいるうちに、、静かに、なにかが動き出します。
この本の中には亡霊などが出てきますが、それは男の心の中を表現しているものです。男にはそう見えた、なぜならば孤独だから。
なので、ホラーでも、SFでもありません。あるのは孤独、黄色い孤独です。
それにしても著者は詩人なので美しい文章です。
難しい哲学小説でもないので 読みやすいです。
是非是非お勧めします。
この人の本はほかにもありまして、「無声映画のシーン」 「狼たちの月」などもあります
追記2021年2月6日、単行本も買ったのですが、訳が違っているところが一か所ありました。最初のページの一行目、彼らがソブレプエルとの峠につくころには、おそらく日が暮れ始めているだろう。と書かれてあります。しかし単行本版は、「おそらく」の部分が「たぶん」に変わっています。植字工が間違えた可能性があります!