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ホワイト・ガ-デンの幽鬼 単行本 – 2008/2/1

4.6 5つ星のうち4.6 2個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ ヴィレッジブックス (2008/2/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2008/2/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 349ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 478973269X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4789732697
  • カスタマーレビュー:
    4.6 5つ星のうち4.6 2個の評価

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ジェイムズ・ミーク
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上位レビュー、対象国: 日本

2008年3月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1919年、シベリア。ツングースの森を抜けたところの小さな町ヤジク。この町には天使となり楽園に入るための聖なる秘儀を行なうカルト教団があり、そのリーダーがバラショフです。そこへタイガとツンドラの最果てにある強制収容所から脱走してきたサマリンがやって来るところから物語は始まります。サマリンは悪鬼のような破壊者から逃れてきたと言います。またヤジクには数年前にウラルの遥か西からやってきた訳ありの子連れの未亡人アンナがいます。そして第一次大戦、ロシア内戦でシベリア横断鉄道沿いに彷徨い、敵味方のはっきりしない戦をすることになったチェコ軍団が駐屯しています。ムッツ中尉はその部隊の副官クラスです。このバラショフ、サマリン、アンナ、ムッツの四人が絡みあい愛と暴力の物語が極寒の地で紡ぎ出されるのです。その語り口は滑らかですがそれが掻き立てるイメージは重厚です。トロトロと煮詰めて骨の髄まで溶け出すように濃厚で、ツングースの森の神秘のように奥深い物語です。

「一人の人間にとっては悪魔の所業でしかない行為が未来にとっては人々の愛の行為になる」とサマリンは言います。ただ暴力が愛に昇華するのは非常に困難なように見えます。暴力を抑えるために特定の権力が定めた行為の規範(法など)も暴力であるとすれば、人々は異なった暴力の間で選ばなければならないということになりそうです。彷徨うチェコ軍団はその象徴なのでしょうか。たとえ愛ゆえの行為であってもそれが(アンナとその子アリョーシャに象徴される)聖なる母子像的な即時で永遠の一心同体関係を要求するものであれば、そこには暴力の芽が常に潜んでいます。愛と暴力の分離できない関係はエデンの園を追放され罪の烙印を押されたもののさだめなのでしょうか。このアンビバレンツな相互関係を断つためにバラショフは聖なる秘儀を行ないました。重荷をとったはずのバラショフは最後まで楽園の天使を演じきれたのでしょうか。あるいはサマリンの言うように愛の行為は遠く時空を隔てて成就されるべきものなのでしょうか。読み応え十分です。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年5月6日に日本でレビュー済み
完璧な翻訳などそもそもありえないという観点から言えば、こんな風に粗探しを書き立てるのは非常に不寛容であるし、自分もまた多くの間違いを犯すことを考えれば、ある程度までは間違いが生じることは仕方ないといえるだろう。とはいえ、原作者がつけた題「The People's Act of Love(人々の愛の行為)」からあまりに飛躍して全く別の意味付けとあまりに単純な読みの方向性を与えてしまう邦題には全く好感が持てないし(原題の訳では英語の印象とはズレがあるし、何よりインパクトがないという出版社の考えかもしれないが、どう考えてもホラー的な要素が強い小説などと短絡的に決めつけるべきものではないだろう)、思い込みによる深読みなのか、それともオレの読んだ原書が違う版なのか、なぜかところどころ英文自体全く違うものであるように思わせる不可思議な誤訳(例えば、p.194の約束に関するバラショフの返答)は、場合によっては話の筋を変えるほどの印象を与えかねないと思わざるを得ず、イヤらしい姿勢ではあるだろうが、指摘させていただいた。また、確かに音声的には正しい発音であるにせよ、国内での定着を考えればチェコ人/チェコ語をわざわざチェック人/チェック語と記すこだわりに関しても一言どこかで触れてもいいのにとも思ってしまう。いや、国名が登場するからわかるだろうし、既に一般常識だということか。そんな註さえ記されずに投げ出される最近の翻訳の不親切さは、読者の興味をそれ以上には広げない。中でも気に入らないのは、これこそ出版社の意図であろうが、簡単に粗筋を書いて読者の好奇心を煽りたて、原書の表紙などに引かれた批評では伏せられていた内容までアッサリと晒してしまう姿勢である。映画にせよ小説にせよ、近頃溢れかえっている売り方なのだが、いいかげん改めてもらえないものかと悲しくなる。内容に関しては、別のレビュアーの方が書いているように素晴らしいものであるだけに残念であった。もちろん、完璧な翻訳などありえないのだが、それにしても原書の雰囲気が大切にされない最近一部で見られる風潮が気になるため、一言書かせていただいた(原書への評価は星5つ・翻訳への評価は星3つというところか、紹介されただけありがたいと言えばそうかもしれないが、どうせなら丁寧に翻訳することだって可能だっただろう、内容に関してはいずれ原書の方にレビューを書かせていただく予定である)。
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