私はハードウエア系の人間なので、この本はとても勉強になりました。
でも、ソフトウエア系の方にはちょっと退屈かもしれません。
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改訂 ハード・ディスク装置の構造と応用―記録/再生の原理とメカニズム&インターフェース (レベルアップ・シリーズ) 単行本 – 2010/1/16
- 本の長さ311ページ
- 言語日本語
- 出版社CQ出版
- 発売日2010/1/16
- ISBN-104789845443
- ISBN-13978-4789845441
登録情報
- 出版社 : CQ出版; 改訂版 (2010/1/16)
- 発売日 : 2010/1/16
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 311ページ
- ISBN-10 : 4789845443
- ISBN-13 : 978-4789845441
- Amazon 売れ筋ランキング: - 698,012位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 10,317位電気・通信 (本)
- - 26,260位コンピュータ・IT (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年2月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ハードディスクの物理面と転送面を主眼に置いた一冊。
図を多用しており、各メーカーの過去の動向等も興味を引く。
ただ、もう少しOSのほうに食い込んで欲しかった。
ただし、この本が実用的な人はそうそういないと思われる。
興味本位で買うには少し値が張る。
図を多用しており、各メーカーの過去の動向等も興味を引く。
ただ、もう少しOSのほうに食い込んで欲しかった。
ただし、この本が実用的な人はそうそういないと思われる。
興味本位で買うには少し値が張る。
2019年3月3日に日本でレビュー済み
私はプログラマですが、
・ホスト・インターフェース
・信号処理
に興味がありましたので、斜め読みで読んでみました。
読んだのは改訂前のものになりますが、以下に感想を書きます。
コンピュータシステムにおいて、
HDDは一つの構成要素でしかないと思っていましたが、本書を読んで、
HDDは大容量化(高密度化)やデータ転送速度向上のために、
メカトロニクス、材料工学、信号処理など、
様々な技術要素の集合体・精密機械・組込み機器である
ということが分かり、とても感慨深いと思いました。
気になったトピックを挙げると、以下になります。
-------------------
①ヘッドを移動させるサーボ制御は非常に複雑である。
(メディア(ディスクのこと)上にはセクタ番号を特定するためにサーボ・データというものが存在する)
②メディアの表面は磁性層のほかに、磁性層を保護するための保護層や
磁性を安定させるために安定化層などがある。
またメディアの表面は平坦であることが望まれるが、
メディアとヘッドの吸着を防ぐためにミクロで凹凸があったりして、材料工学的に色々考えられている。
③HDD動作時、ヘッドは、メディアの回転により発生する空気流により、数nmという高さで浮上している。
(流体力学)
④HDDはパスワードを設定することでコマンドを受け付けなくなるセキュリティ機能がある。
だが、ほとんどのマザーボードは対応されておらず、ほぼ使われていない。
⑤IDEはHDC(ハード・ディスク・コントローラ)をHDD側に実装した方式であること。
ATAは規格のことであり、IDEとATAは意味が異なる。
⑥メディアに記録する際は、ユーザデータをNS・SNに変換して磁性層に記録するが、
読み出すときはアナログ信号になるため、
通信機器のように変調・復調・誤り訂正して記録・再生を行っている。
記録するデータはユーザデータだけでなく、通信フレームフォーマットのように、
記録用のフォーマットが存在する。
⑦HDDには、マイコン(CPU)が使用されており、ヘッドやインターフェースの制御、
周辺LSIの初期化・設定などが行われている。
(つまりソフトウェアで制御している箇所がある)
-------------------
③の「ヘッドは数nmという高さで浮上している」ということから、
「動作中に移動させていはいけない!」ということがよく分かりました。
⑥については、アナログ値の読み出しをしているということから、
分かる人には当然なのかもしれませんが、
HDDも通信機器のような変調・復調・誤り訂正をしているということはすごく驚きでした。
⑦については、最近のHDDは極たまにファームウェア更新があったりしますが、
マイコンで制御しているためか!と納得してしまいました。
本書は、ほぼ完全にHDD開発者に向けた俯瞰的な説明になっており、
専門家以外読破するのは難しく思いましたが、
HDD内部構造を詳細に公開しているということについては、とても貴重な本だと思います。
参考程度に改訂前の目次を挙げておきます。
[目次]
- ハード・ディスク・ドライブのあらまし
- ハード・ディスク・ドライブのメカニズム
- ハード・ディスク・ドライブのサーボ制御技術
- ホスト・インターフェースの種類と歴史
- IDE & ATAインターフェースの実用知識
- パフォーマンス指標とセキュリティ機能
- メディアへの記録/再生の原理
- ハードウェアと信号処理技術
- 波形で学ぶHDDの信号処理のあらまし
・ホスト・インターフェース
・信号処理
に興味がありましたので、斜め読みで読んでみました。
読んだのは改訂前のものになりますが、以下に感想を書きます。
コンピュータシステムにおいて、
HDDは一つの構成要素でしかないと思っていましたが、本書を読んで、
HDDは大容量化(高密度化)やデータ転送速度向上のために、
メカトロニクス、材料工学、信号処理など、
様々な技術要素の集合体・精密機械・組込み機器である
ということが分かり、とても感慨深いと思いました。
気になったトピックを挙げると、以下になります。
-------------------
①ヘッドを移動させるサーボ制御は非常に複雑である。
(メディア(ディスクのこと)上にはセクタ番号を特定するためにサーボ・データというものが存在する)
②メディアの表面は磁性層のほかに、磁性層を保護するための保護層や
磁性を安定させるために安定化層などがある。
またメディアの表面は平坦であることが望まれるが、
メディアとヘッドの吸着を防ぐためにミクロで凹凸があったりして、材料工学的に色々考えられている。
③HDD動作時、ヘッドは、メディアの回転により発生する空気流により、数nmという高さで浮上している。
(流体力学)
④HDDはパスワードを設定することでコマンドを受け付けなくなるセキュリティ機能がある。
だが、ほとんどのマザーボードは対応されておらず、ほぼ使われていない。
⑤IDEはHDC(ハード・ディスク・コントローラ)をHDD側に実装した方式であること。
ATAは規格のことであり、IDEとATAは意味が異なる。
⑥メディアに記録する際は、ユーザデータをNS・SNに変換して磁性層に記録するが、
読み出すときはアナログ信号になるため、
通信機器のように変調・復調・誤り訂正して記録・再生を行っている。
記録するデータはユーザデータだけでなく、通信フレームフォーマットのように、
記録用のフォーマットが存在する。
⑦HDDには、マイコン(CPU)が使用されており、ヘッドやインターフェースの制御、
周辺LSIの初期化・設定などが行われている。
(つまりソフトウェアで制御している箇所がある)
-------------------
③の「ヘッドは数nmという高さで浮上している」ということから、
「動作中に移動させていはいけない!」ということがよく分かりました。
⑥については、アナログ値の読み出しをしているということから、
分かる人には当然なのかもしれませんが、
HDDも通信機器のような変調・復調・誤り訂正をしているということはすごく驚きでした。
⑦については、最近のHDDは極たまにファームウェア更新があったりしますが、
マイコンで制御しているためか!と納得してしまいました。
本書は、ほぼ完全にHDD開発者に向けた俯瞰的な説明になっており、
専門家以外読破するのは難しく思いましたが、
HDD内部構造を詳細に公開しているということについては、とても貴重な本だと思います。
参考程度に改訂前の目次を挙げておきます。
[目次]
- ハード・ディスク・ドライブのあらまし
- ハード・ディスク・ドライブのメカニズム
- ハード・ディスク・ドライブのサーボ制御技術
- ホスト・インターフェースの種類と歴史
- IDE & ATAインターフェースの実用知識
- パフォーマンス指標とセキュリティ機能
- メディアへの記録/再生の原理
- ハードウェアと信号処理技術
- 波形で学ぶHDDの信号処理のあらまし
2004年8月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
コンピュータシステムにおいて重要な部品であるハードディスクであるが、案外その内部構造は知られておらず、貴重な解説書であるといえる。メーカで長年ハードディスクの開発に従事した著者らが解説しているのも面白い。文章の各所で、世界的な競争にさらされている開発現場の気概も感じられる。ハードディスクは様々な分野技術の結集であるが、解説の配分も適当かと思われる。
一方で、雑誌の解説記事を加筆修正したと記されているとおり、技術のまとめ方が十分錬られている訳ではない。例えば、幾つかの方式を解説する場合に、全ての方式の大まかな比較を述べず、ただ一つの方式のみの説明に終止している場合などがあり、技術の全体を把握しずらい箇所が見られる。貴重な解説書であるため、是非改訂に善処いただきたい。
一方で、雑誌の解説記事を加筆修正したと記されているとおり、技術のまとめ方が十分錬られている訳ではない。例えば、幾つかの方式を解説する場合に、全ての方式の大まかな比較を述べず、ただ一つの方式のみの説明に終止している場合などがあり、技術の全体を把握しずらい箇所が見られる。貴重な解説書であるため、是非改訂に善処いただきたい。
2021年7月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
HDD は磁石のN 極とS 極を用いた2進法である。 脳内では磁力よりも電力が記憶に関与しているのではないか。 SSD が電荷のある、なしの2進法でシナプスを記憶素子として利用している脳の構造に近いのではないか。